「大阪府立懐風館高等学校」の版間の差分
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[[2017年]]、生徒側は「指導の名の下に行われた[[いじめ]]だ」として約2,200,000円の[[損害賠償]]を大阪府に求める訴えを[[大阪地方裁判所]]に起こした。裁判の中で府側は請求[[棄却]]を求め、大阪府[[教育庁]]は「[[原告]]の主張は一部、事実と違うところもあるので[[訴訟]]のなかで説明していく」とコメントした<ref name=":3" /><ref name=":4" /><ref name=":5">{{Cite news|url=https://mainichi.jp/articles/20171027/k00/00e/040/327000c |title=「髪染め強要で不登校」高3、大阪府を提訴|agency=毎日新聞|date=2017-10-27}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000113196.html |title=地毛茶髪の女子生徒に「黒髪強要」 賠償求め提訴|agency=テレビ朝日|date=2017-10-27}}</ref>。学校の[[教頭]]は、[[染髪]]や脱色は校則により禁止されているとしながらも、教師が「茶髪から黒髪への染髪」を命じるなどの校則違反の強要、「頭皮の[[かぶれ]]が起こる[[アレルギー|障害]]行為」の強要、「校則違反を行わなければ出席させない」など、学校ぐるみでの[[反社会的行為]]の継続的強要については、明言しなかった<ref name=":3" /><ref name=":4" /><ref>{{Cite news|title=「黒髪強要」女子高生が提訴|newspaper=FNN|date=2017-10-27|url=http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00374731.html}}</ref>。 |
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本件について、[[同志社大学]]教授の[[大島佳代子]]([[憲法学|憲法]]・[[教育法#日本|教育法]])は「生まれもった身体的特徴は[[日本国憲法|憲法上]]保障されている。[[集団生活]]には一定の[[ルール]]が必要だとしても、学校側は生徒の髪をどうしても黒染めにさせなくてはならない理由を、具体的に説明する必要がある」と話している<ref>{{Cite news|url=http://www.sankei.com/west/news/171027/wst1710270055-n1.html |title=女子高生「黒髪強要」訴訟|agency=産経新聞|date=2017-10-27}}</ref>。 |
本件について、[[同志社大学]]教授の[[大島佳代子]]([[憲法学|憲法]]・[[教育法#日本|教育法]])は「生まれもった身体的特徴は[[日本国憲法|憲法上]]保障されている。[[集団生活]]には一定の[[ルール]]が必要だとしても、学校側は生徒の髪をどうしても黒染めにさせなくてはならない理由を、具体的に説明する必要がある」と話している<ref>{{Cite news|url=http://www.sankei.com/west/news/171027/wst1710270055-n1.html |title=女子高生「黒髪強要」訴訟|agency=産経新聞|date=2017-10-27}}</ref>。 |
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=== 訴訟の結果(最新) === |
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2021年2月16日 |
2021年2月16日に大阪地裁で判決の結果がでた。4年にもわたる論争の結果,高校側が敗訴し,元生徒側が勝訴した。大阪地裁の横田典子裁判長は、大阪府に330,000円の賠償命令を下した<ref>{{Cite news |url=https://www.sankei.com/west/news/210216/wst2102160012-n1.html |title=「黒染め強要」訴訟 大阪府に33万円賠償命令 大阪地裁 |newspaper=産経新聞 |date=2021-02-16 |accessdate=2021-02-16}}</ref>。 |
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== 出身者 == |
== 出身者 == |
2021年2月16日 (火) 08:53時点における版
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大阪府立懐風館高等学校 | |
---|---|
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 大阪府 |
併合学校 |
大阪府立羽曳野高等学校 大阪府立西浦高等学校 |
校訓 | 高志貢献・倶学倶進 |
設立年月日 | 2009年1月1日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学科内専門コース |
スポーツユースリーダー専門コース チャイルドケアリーダー専門コース |
学期 | 3学期制 |
高校コード | 27324E |
所在地 | 〒583-0847 |
大阪府羽曳野市大黒776 北緯34度32分22.2秒 東経135度37分20.2秒 / 北緯34.539500度 東経135.622278度座標: 北緯34度32分22.2秒 東経135度37分20.2秒 / 北緯34.539500度 東経135.622278度 | |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
大阪府立懐風館高等学校(おおさかふりつ かいふうかん こうとうがっこう、英称:Osaka Prefectural Kaifukan High School)は、大阪府羽曳野市に所在する公立の高等学校。
概要
全日制普通科総合選択制の高校として、従来の大阪府立西浦高等学校と大阪府立羽曳野高等学校を統合し、2009年度に開校した。学校敷地は、羽曳野高等学校の校地を引き継いでいる[1][2]。
校名は、学校所在地の羽曳野市が世界文化遺産古市古墳群など古代史・古代文化ゆかりの地だということから、地域の歴史や風土を踏まえ先人の教えを大切にするという意味を込めている。 校章は、羽曳野市の木であるタチバナと、羽曳野市の「羽」にヒントを得た比翼のデザインを組み合わせ、橘の花の中央に「高」の字を配置したデザインを採用している[1]。
沿革(統合・廃校)
本項では、前身校の大阪府立西浦高等学校および大阪府立羽曳野高等学校についてもまとめて扱う。
羽曳野高等学校は1970年に設立準備室を設置し、翌1971年に全日制普通科高等学校として開校した。また西浦高等学校は1978年に全日制普通科高等学校として羽曳野市西浦に開校している[3][4]。
大阪府教育委員会は2007年、羽曳野・西浦の両校を統合し、普通科総合選択制の新高校を設置する構想を発表した。新高校は大阪府立懐風館高等学校として2009年に開校した[1]。これに伴い羽曳野・西浦の両校は2009年度より生徒募集停止となり、最終学年が卒業する2011年3月をもって閉校することになった。
2012年施行の府立学校条例では、「3年連続で定員割れし、その後も改善する見込みがない場合は再編対象」としている[5]。統合後の懐風館高校は、ほとんど毎年定員割れを引き起こしている。以下の入試倍率の表を参照されたい[6]。
入試年度 | 募集定員 | 志願人数 | 倍率 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2020年 | 240 | 249 | 1.04 | |
2019年 | 240 | 227 | 0.95 | 二年連続定員割れ |
2018年 | 240 | 223 | 0.93 | 定員割れ 志願者は2017年と比べ49人減少した |
2017年 | 240 | 272 | 1.13 |
年表
- 1971年4月 - 大阪府立羽曳野高等学校が開校[3]
- 1978年4月 - 大阪府立西浦高等学校が開校[4]
- 2009年1月1日 - 大阪府条例に基づき、大阪府立懐風館高等学校を設置。
- 2009年4月1日 - 二校を統合し、普通科総合選択制の大阪府立懐風館高等学校が羽曳野高等学校の校地に開校[1]、羽曳野・西浦両校は生徒募集停止
- 2011年3月 - 羽曳野・西浦[7]の両校が閉校
- 2015年11月 - 裏口入学の報道
- 2016年4月 - 普通科総合選択制を廃止し普通科専門コース設置校に改編。
- 2017年10月 - 黒染め強要事件の報道
不祥事
不適切な入試案内
日本学生野球協会は「野球部に入る意思があれば合格しやすくなる」と野球部入部を前提に入試が優遇されると偽った入試案内を自作した懐風館野球部の監督を2015年11月13日から2年間の謹慎処分に[8]、その案内を公立中学157校と少年野球チーム65団体の指導者に送ったとして、中学校やクラブチームに郵送した部長を謹慎6カ月の処分とした[9]。
訴訟
2015年入学の茶色い頭髪を持つ女子生徒個人について、生徒の母親は事前に学校に地毛であることを伝えていたが、学校側は女子生徒に「その髪色では登校させられない」などと髪を黒く染めることを強要した[10][11][12][13]。 学校側は、生徒の代理人弁護士に「たとえ金髪の外国人留学生でも、規則で黒染めさせることになる」と説明した[14]。
2017年、生徒側は「指導の名の下に行われたいじめだ」として約2,200,000円の損害賠償を大阪府に求める訴えを大阪地方裁判所に起こした。裁判の中で府側は請求棄却を求め、大阪府教育庁は「原告の主張は一部、事実と違うところもあるので訴訟のなかで説明していく」とコメントした[12][13][14][15]。学校の教頭は、染髪や脱色は校則により禁止されているとしながらも、教師が「茶髪から黒髪への染髪」を命じるなどの校則違反の強要、「頭皮のかぶれが起こる障害行為」の強要、「校則違反を行わなければ出席させない」など、学校ぐるみでの反社会的行為の継続的強要については、明言しなかった[12][13][16]。
本件について、同志社大学教授の大島佳代子(憲法・教育法)は「生まれもった身体的特徴は憲法上保障されている。集団生活には一定のルールが必要だとしても、学校側は生徒の髪をどうしても黒染めにさせなくてはならない理由を、具体的に説明する必要がある」と話している[17]。
訴訟の結果(最新)
2021年2月16日に大阪地裁で判決の結果がでた。4年にもわたる論争の結果,高校側が敗訴し,元生徒側が勝訴した。大阪地裁の横田典子裁判長は、大阪府に330,000円の賠償命令を下した[18]。
出身者
前身の羽曳野高等学校の出身者
交通
脚注
- ^ a b c d “大阪府立懐風館高等学校(学校紹介)”. 大阪府教育センター. 2017年10月27日閲覧。
- ^ “高校改革に関すること”. 大阪府. 2017年10月27日閲覧。
- ^ a b “大阪府立羽曳野高等学校”. 大阪府教育センター. 2017年10月27日閲覧。
- ^ a b “大阪府立西浦高等学校 - 本校の概要 -”. 大阪府教育センター. 2017年10月27日閲覧。
- ^ 朝日新聞 2017年09月02日 朝刊 大阪市内・1地方(2020.01.01閲覧)
- ^ 2017年03月07日 朝日新聞 朝刊 大阪府・2地方 https://resemom.jp/article/2018/03/07/43367.html http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6221/00314979/H31ippan_sigansya0305.pdf http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6221/00350811/R02ippan_sigansya0306.pdf を元に筆者が表を作成。いずれも2021年1月1日閲覧。
- ^ “大阪府立西浦高等学校”. 大阪府教育センター. 2017年10月27日閲覧。
- ^ “日本学生野球協会 島根・浜田など、高校11件を処分”. 毎日新聞. (2016年3月2日) 2020年5月1日閲覧。
- ^ “いじめ・部内暴力…高校11件を処分”. 朝日新聞. (2016年3月1日) 2020年5月20日閲覧。
- ^ “地毛茶色なのに「黒髪強要」で不登校…修学旅行も「参加認めない」大阪府立高の女子生徒が提訴”. Outbrain. (2017年10月27日)
- ^ “「黒髪強要」と生徒が提訴、大阪”. ロイター. (2017年10月27日)
- ^ a b c Justin McCurry (2017年10月27日). “Japanese student sues over school's order to dye hair black”. The Guardian
- ^ a b c “Japanese Girl Says School Forced Her to Dye Hair Black, Sues Government: Media”. The New York Times. (2017年10月27日)
- ^ a b “「髪染め強要で不登校」高3、大阪府を提訴”. 毎日新聞. (2017年10月27日)
- ^ “地毛茶髪の女子生徒に「黒髪強要」 賠償求め提訴”. テレビ朝日. (2017年10月27日)
- ^ “「黒髪強要」女子高生が提訴”. FNN. (2017年10月27日)
- ^ “女子高生「黒髪強要」訴訟”. 産経新聞. (2017年10月27日)
- ^ “「黒染め強要」訴訟 大阪府に33万円賠償命令 大阪地裁”. 産経新聞. (2021年2月16日) 2021年2月16日閲覧。
- ^ “<人>バスケットボールBリーグで1部昇格を決めた西宮ストークスのコーチ 天日謙作さん”. 神戸新聞. 2017年10月27日閲覧。
- ^ “湯川、史上初のグラチャン連覇”. デイリースポーツ. 2017年10月27日閲覧。
- ^ “市長のプロフィール”. 松原市. 2017年10月27日閲覧。
- ^ “大阪府立懐風館高等学校(アクセス)”. 大阪府教育センター. 2017年10月27日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 大阪府立懐風館高等学校
- 大阪府立羽曳野高等学校(メモリアルページ)
- 大阪府立西浦高等学校(メモリアルページ)
- 西浦高校同窓会便り