「佐世保バーガー」の版間の差分
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*[http://www.sasebo99.com/sight_sasebo/bgmap.shtml SIGHT-SASEBO on LINE「佐世保バーガーMAP」] |
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2008年12月4日 (木) 02:47時点における版
佐世保バーガー(させぼバーガー)とは、長崎県佐世保市名物の手作りハンバーガーの総称。
ひとつの決まったスタイルのハンバーガーを指していうのでなく、佐世保市内の店で提供される「手作りで」「注文に応じて作り始める(作り置きをしない)」こだわりのハンバーガーの総称である。
歴史
佐世保は1889年以降、旧日本海軍の鎮守府のある都市として栄えた。1945年の終戦後、それらの基地施設を活用するため米海軍が進駐した。米軍属相手に飲食店、バー、キャバレーを営む日本人も多く、そういった時代背景からハンバーガーが出されるようになったと推測される。朝鮮戦争による特需で、佐世保が好景気に沸いた1950年前後、米海軍よりレシピを教わり作ったのが始まりとする説もある。初めて佐世保で手作りハンバーガーを作った店がどこなのかは定かではない。
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これらのハンバーガーはやがて地元民らにも受け容れられる。マクドナルドなどの大手が全国に根付く以前に郷土食として親しまれていたことを示すエピソードは、佐世保で耳にすることができる。夜遅くまで繁華街を飲み歩いたお父さんが家族への土産に「ハンバーガー」を持ち帰る家庭もあった。今も中高年世代には「一杯ひっかけた後にハンバーガー」という独特のスタイルを好む人もおり、深夜営業店が多いのはこのためである。
2007年10月現在、JR佐世保駅構内の案内所(佐世保観光情報センター)で入手出来る「佐世保バーガーマップ市街地版」への掲載店舗数は14、このうち22時迄営業している店舗数は6、24時迄営業する店舗も3軒を数え、地元市民や夜遅くに到着した観光客で賑わっている。
ブームの背景
平成になってご当地B級グルメなどがブームとなっていったが、佐世保のハンバーガーは長年、地元でも県外でも全く注目されていなかった。
1999年、横須賀市で行われた旧軍港4市(横須賀市、佐世保市、呉市、舞鶴市)による交流物産会で各都市から郷土料理の店を出店することになり、市内のハンバーガー店が出店。横須賀市民には佐世保での勤務経験を持つ海上自衛隊員が多かったため、隊員たちが「懐かしい」と予想以上の人気を集めた。このことが地元のまちづくり関係者の間で話題になり、郷土料理として見直しが進んでいく。
2001年、佐世保市のプレ市制100周年事業の一環として地域興し事業を行う際、先のイベントで成功した佐世保のハンバーガーもPR。その後、地道な活動を続けていきながら「日本で最初に生まれたハンバーガー」として徐々に知名度を上げていく。それが、取材やイベントで佐世保を訪れたマスコミ関係者や芸能人の中で話題となっていった。そんな中で佐世保で修行した佐世保出身者が2003年5月、東京中野に「ザッツバーガーカフェ」を開店し、ハンバーガーに初めて「佐世保バーガー」と命名してからマスコミに多く取り上げられるようになった。さらに2005年2月に船橋のららぽーとにあるフードテーマパーク「東京パン屋ストリート」内にもビックマンの直営店が開店したことにより益々マスコミが取り上げる機会が増えブームに拍車がかかる。
佐世保市では2003年、さらにイメージアップを図るため、やなせたかしに「『アンパンマン』に登場するハンバーガーキッドをイメージキャラクターに使用したい」と依頼した。これにやなせは「どうせならば新規のキャラクターを」と「佐世保バーガーボーイ」を作成した。この年のイベントで名前を募集したところ、佐世保地方の方言で「ハンバーガーをちょうだい」という意味の「佐世保バーガーバー」が選ばれて発表されたために「佐世保バーガーバー」は愛称として併記している。2006年6月には、やなせたかしがデザインした女の子のキャラクターを「させぼのボコちゃん」も登場した。
今日では市内に25店舗の認定店を含め多くの店舗でハンバーガーが出されており、全国各地から観光客が訪れている。 2006年トヨタ自動車の「ラクティス」のCM(九州版)で使用され、佐世保のログキット(ハングアウト)でロケが行われた。
コンビニ展開
- 2006年7月3日、2005年に北陸・九州地方でファミリーマートが販売していた期間限定発売の佐世保バーガーを全国で発売すると発表。
- 2006年7月4日、宮崎県・鹿児島県を除く九州地方で先行発売。価格は360円。
- 2006年7月18日、期間限定の全国発売開始。
- 2006年、セブンイレブンでも佐世保バーガーが発売された。価格は390円
佐世保バーガー認定制度
ブームとともに「佐世保バーガー」を名乗り、全国各地に出店する業者が増えてきた。そこで佐世保市では佐世保市内の佐世保バーガーの品質を守るため「佐世保バーガー認定制度」を創設した。佐世保市の保健福祉部や旅行業界関係者などが、「独自性・主体性」「信頼性」「地産地消」「手づくり」などの項目を基準に審査し、合格した佐世保市内の店舗に限り「佐世保バーガー認定店」としている。認定店舗は、店の前に佐世保バーガーボーイのイラストが入った認定証(看板)を設置しているので確認することができる。しかし、佐世保市外のハンバーガーに対しての拘束力はなく、全国には「佐世保バーガー」を名乗る業者が多いので気をつけたい。そんな中で、佐世保市外でも「佐世保バーガー」と認定する佐世保市出身者に対してだけは、佐世保市が「佐世保バーガー観光大使」に任命している。
店舗一覧
佐世保駅から三ヶ町アーケードの出口、及びその周辺にかけて多くの店舗が広がっている。
(太字は佐世保バーガー認定店舗)
- ザッツバーガーカフェ 六本木店ほか8店
- アメリカンバーガーショップ
- エーデルワイス
- Esu and Kei.
- エピシェール 佐世保店
- 喫茶 笹 家
- グーテンアペティート
- サ・セ・ボン
- サンドウィッチ ロン
- サントリージガーバー ナッシュビル
- Stamina本舗 Kaya
- 住吉
- ドムサンセイ
- 白十字パーラー
- HAPPYバーガー
- ピア カフェ
- ヒカリ
- ビッグマン
- ビッケンビッケン
- ブルースカイ
- ブルータス
- ベースストリート
- ベルビーチ
- ホテルトリニティ 佐世保
- 松の家食堂
- ミサロッソ
- 焼肉屋さんのハンバーガー あいかわ
- ゆきおじさんのハンバーガー
- ラッキーズ
- レストハウス リベラ
- レストラン ローレライ
- ログキット(ハングアウト)
閉店した店舗
- アフロディーテ 佐世保店
- 佐世保バーガー ホテル咲き都
- サラサ
- パンシトラッセ
- ベースバーガー
- マー坊
- Yumバーガー
- らりるれろ(佐世保市内の店舗)
佐世保バーガーソング
やなせたかしが作詞し、たいらいさおが歌う『佐世保バーガーソング』が2005年2月に発売された。佐世保ではストラップやピンバッチと共に販売されている。
新宿のMUSICTEITO等で販売されているとの情報があるが、出荷数が少ないために詳細は不明。