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「小川とゆかいな斎藤たち」の版間の差分

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:収録:5~9話分
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:併録:番外編一話
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*第6巻 ISBN 9784063642070 2008年12月27日発行

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*第7巻 ISBN 9784063642230 2009年06月05日発行予定
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{{なかよし連載中}}
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2009年6月7日 (日) 12:11時点における版

小川とゆかいな斎藤たち』(おがわとゆかいなさいとうたち)は、茶匡による少女漫画作品。

概要

なかよしラブリー」(講談社)2006年春の号から秋の号まで3回シリーズ連載された後、「なかよし」(講談社)2007年2月号から連載中。

第1話は読切扱いで人気があればシリーズ化もありえると示唆される程度であったが、結局は増刊枠から本誌連載、さらに表紙・巻頭カラーまで昇格していった。「なかよし」では珍しい例である。

基本的にはシチュエーション・コメディだが、気弱でいじめを受けていたヒロインが、さらに嫌われ者である3人と出会うことで、彼らとともに自己実現を果たしていく物語でもある。

あらすじ

パシリの小川」こと小川里央は、成田むつみたち(通称・極悪ツインテール軍団)によってパシリにされ、校内アンケート「パシられてる人」「ドジな人」「ヘタレな人」「逃げ足がはやい人」「いつもあやまってる人」「びくびくしてる人」「泣き虫な人」「友だちがいなさそうな人」の部門で1位になってしまった。同じく「こわい人」部門で同票1位だった3人はいずれも斎藤姓で、「恐怖の斎藤三人衆」と呼ばれている。

極悪ツインテール軍団の命令で小川は斎藤たちに絡んでしまったが、校内アンケート「友だちいなそうな人」同率1位の4人が揃ったのをきっかけに、協力して状況を改善しようということになる。斎藤三人衆とチームを組んだことで小川への直接的ないじめは止んだが、こんどは陰口を言われるようになってしまう。自分だけではなく斎藤たちまで侮辱されたとき、小川ははじめてツインテール軍団へ言い返すことができた。

「恐怖の斎藤三人衆」と呼ばれる3人と、パシリの小川が繰り広げる、ほのぼの友情系(?)ストーリー。

初期プロットでは、「恐怖の斎藤三人衆」が「サタン斎藤3人衆」であった(作者曰く微妙であった)。

登場人物

主要人物

小川 里央(おがわ りお)
主人公。私立大江第一中学校の2年生。身長145cm。2月21日生まれ。A型。黒髪のセミショートで前髪を切り揃えていて、後ろ髪がウルフカット。ラジコンアンテナの様な大きいアホ毛がある。小柄で可愛らしいがかなりの天然で鈍感、普段は控えめでドジな為よく何も無いところで転びサイトーズをハラハラさせている。しかし実際は努力家で芯が強い。いまだにサンタの存在を信じている。運動は苦手で普段も機敏な動きをするのは難しいようだが、一度保茂の薬で動きが速くなった事がある(というよりはパワフルになった)。家族は父、母、兄、別に病院嫌いな父方の祖父母がいて、遺伝なのか全員にアホ毛がある。また、この祖父母の家にはジョルジュという犬がいるがちゃんとしつけをされてないせいでかなり凶暴である。ちなみに里央自身はペット禁止のマンションに住んでいる。
パシリを受けているときは気弱で泣き虫だったが、現在は自分の意見を主張できるようになった。マイナスイオンを無意識に発散する事があり、斎藤たちはこれにめっぽう弱い。料理が得意で斎藤達の弁当やおやつを作っていて、夢は自分の喫茶店を持つこと。
大喜、仲良、保茂に想いを寄せられているが気付いていない。大切な友達だと思っている。度々暴走しがちな斎藤達を止めることの出来る数少ない人物であり、彼らの良き理解者でもある。斉藤達によく告白されるが、なぜか告白の部分だけ聞こえていない為に気持ちは通じていない。
素直で優しい気質の持ち主で超がつくほどお人好し。だが、斎藤達の悪口を言った成田達(極悪ツインテール軍)を怒鳴ったり、大喜をバカにした中新田をはたくなど、しっかりした面もうかがえる。
初期設定では現在より天然ではなく、マイナスイオンや料理、弁当に関しての設定が無かった。また、美術部所属。外見での相違点は髪がストレートヘアで身長148cmだった。初期プロットでは、名前が「理央」で髪がロングヘア
斎藤 大喜(さいとう だいき)
中学3年生。身長164cm。5月5日生まれ。B型。あだ名は「おおよろこび」(名前の読み間違いから)。金髪・ピアスでナルシストヤンキー。金髪にしている理由は、彼が10歳の時に見ていたヒーローアニメ「平和戦士キンパツマン」の影響。髪は毎朝セット(1時間)しているらしく、セットしていないとやや幼く見える。顔は結構二枚目である。
短気だが根は優しく意外と律儀。短気な性格が災いしてか幼少期から他人に信じてもらえず小川、保茂、仲良と出会うまで「自分の人生はこんなもの」と、あきらめていたが現在はそう思っていない様子。トラブルメーカーだが素直に反省するところがあり、持ち前の明るさで場を盛り上げるムードメーカーでもある。
一応受験生なのだがその自覚は全くない(受験するのかすら不明)。頭は悪かったが保茂、小川により、少し実力をつけた。将来の夢は歌手になることなのだが歌唱力はヒドイくらいに無い。小川に好意を寄せていることをかなり露骨に表している。
初期設定は外見にいくらか違いがあり、ピアスが両耳に3つずつ(現在は1つ)、身長は165cm。また、今よりも無難な髪型をしており、作者の茶匡は「このまま描いていれば楽だったのに…」と、いささか後悔しているらしい。初期プロットの名前は「総太」(そうた)。
斎藤 仲良(さいとう なかよし)
中学2年生。身長175cm。9月2日生まれ。О型。小川と同じクラス。あだ名は特になく、そのまま「なかよし」と呼ばれる。常にジャージ姿で、大柄で怪力。前髪がかなり長い。
めったに感情を表に出さないが、笑うと怖い(大喜曰く「妖怪」みたい)。怪力でそれは缶をいとも簡単に潰したり、壁に大穴を開けるほどのもの。常にローテンションで「……」のつく話し方。意外と観察力がありあなどれない。夢は父の後を継いで大工。小川と同じクラスでそれを利用して小川と二人きりになろうとする(つまりは抜け駆け)。父が大工の腕を試したいという事で中国への引っ越し話が持ち上がるが、小川と斉藤達への思いを父にぶつけ父も納得、仲良の引っ越しは回避される(直後に母や妹も仲良が行かないからと中国行きを拒否、どうやら父1人だけ中国行きになってしまう模様)。
初期設定は微妙に表情があり、なぜか冷や汗を流していた。身長170cm。「ダサくてコワい男」というイメージでつくられたらしい。初期プロットの名前は「寛次郎」(かんじろう)。初期プロットでも最も変わった名前だった。
斎藤 保茂(さいとう やすしげ)
中学1年生。身長158cm。11月17日生まれ。AB型。あだ名は「ほも」(名前の読み間違いから)、「メガネ」。天才肌で常に白衣を着用し、怪しげな薬品を他人に使いたがるマッドサイエンティスト。また、苦労人。
13歳らしからぬ地に足のついた言動と理性的な性格の為、学校では浮いた存在。先輩にも敬語を使わず、大喜とはしょっちゅうケンカしている。将来は医学関係の道に進むらしい(アメリカのクリオネ博士から声がかかっている)。反面、ジュースや飲み物を三角フラスコで飲んだりすることも。卵焼きが好物。誰に対しても厳しいが、小川には多少甘い。
初期設定は現在よりもさらに13歳らしくない。口癖は「人の目を見て話したらどうなんだ」で、科学部(発明部)ただ一人の部員。どうやら本作の「セクシー担当」だった模様。初期プロットの名前は「壱」(いち)。


小川が他の男子に言い寄られたりすると、斉藤達は烈火の如く怒り、引き離そうとする。

その他の人々

成田 むつみ(なりた むつみ)
中学2年生。身長155cm。8月30日生まれ。B型。通称「成田チャン」。斎藤達からは「極悪ツインテール」。
ツインテール軍団のリーダー的存在(軍団の命名も成田の髪型に由来する)だったが、「なかよし」連載分からは単独行動が多くなる。性格はとことん最悪かつわがままなステレオタイプ。ナルシストと思われる場面もある。だがスカートの上にはぜい肉が乗っている(ドラマ「道子」のオーディションで指摘された)。また経営をK,Aと書いたり、壊れた石像の代わりに小川と斉藤達が身代わりになっていても気付かない等、頭は良くない様子。更に小さい頃、トイレに一晩中閉じ込められた事がある為、かなりの閉所恐怖症
新聞部所属。どうやら副部長らしいが最近サボり気味。新聞部部長の藤克之と手を組んで小川と斎藤たちを引き離そうとしているが、毎回、逆に斎藤達にやられて悲惨な目に遭っている(理事長に呼び出しを食らったりシャレにならない目に遭ったことも)。
かなり惚れっぽい性格。現在「優作くん」、「九太郎」という男子に惚れ、いずれも振られている。それに対しての逆恨みか、男といつも一緒にいるレンナや小川のことを嫌っており、小川をパシリに使う。だがエレベーターに閉じ込められた際、密室内での心変わりか、風邪をひいた小川にコートを貸すなど心を通じ合ったかに見えたが、やっぱり駄目だった。ついでに名前の由来は茶匡の母の名前。
藤 克之(ふじ かつゆき)
中学3年生。身長165cm。5月15日生まれ。O型。成田の所属する新聞部の部長。関西人だが、標準語を使っている。納豆が嫌いで、斎藤たちには「納豆部長」と呼ばれている。成田同様、性格は最悪。
最初は斎藤達を学校から追い出す為に成田と行動していたが、現在はなぜか小川も巻き込んでいる。新聞部部長という立場上、情報通なようで普通の生徒には知られていない生徒会長の悪行も知っており、手に入れた情報に上乗せして改悪記事を載せることもしばしば。だが最近はネタ切れの為か、成田に幽霊マンションの取材に行かせる無茶ブリをする。都合が悪くなったら、成田を切り捨てるなど人望は薄い様子。また、名前の由来は茶匡の父の名前。
宰東 レンナ(さいとう レンナ)
中学3年生。身長161cm。12月25日生まれ。B型。通称「レンナさん」。ドラマに映画、CMとマルチに活躍する超人気アイドル。性格は強気だが少し打たれ弱い面もある。美少女
小川の唯一の女友達。自分のドラマのDVDをプレゼントしたり、小川を頼っているなど彼女のことを信頼している。ドラマではデビュードラマにして、「道子」という主役を演じている。また、作者の茶匡曰く、読者からも人気のキャラクターで、作中でも登場頻度の高いキャラになりつつある。
斎藤 はるこ(さいとう はるこ)
市立床宮中学校3年生。身長150cm。4月1日生まれ。AB型。長い髪を二つ結びにしている。生粋のぶりっ子キャラ。友人からは「はるりん」、「はるちゃん」などと呼ばれている。
小学校で大喜と同じクラスだった。その頃から大喜のことが好きで、色々な勘違いから両想いだと勝手に思い込んでいたが、大喜からは名前さえ覚えてもらえず、うっとうしいと思われている。
大喜から「はるか」「はるひ」などと名前を間違えられている。
神奈 光央(かんな みつお)
中学3年生。身長167cm。6月10日生まれ。AB型。ロン毛,タレ目,決めポーズ,決め台詞など、気持ち悪いほどのナルシスト。大江第一中学校の生徒会長。
通称「生徒会長」。斎藤達からは「キモナルシスト」。学校の(なぜか)人気者でこれまたなぜかモテモテ。実は他人の手柄や名誉を横取りし、嘘によって現在の地位を手に入れたという最低な人物。世間体を気にする性質で(たった1票でも)支持率が下がると激しく取り乱す。小川をハメて自分の支持率を上げようとしたがサイトーズにフルボコにされ顔面が腫れてしまい誰だかわからなくなった。読者から嫌われているキャラ。
書記である林を道具のように扱っていたが、林がしっかりした性格になった為、前ほど勝手が出来なくなった様子。
林 結城(はやし ゆうき)
中学2年生。身長154cm。2月13日生まれ。B型。三つ編み。大江第一中学校生徒会書記。
気弱な性格で引っ込み思案。だが根はしっかりしている。生徒会長の言いなりでまるで道具のように扱われていたが斎藤達によってしっかりした性格になり、頼もしい人物になった。
千葉 流助(ちば りゅうすけ)
30歳。身長170cm。1月2日生まれ。A型。既婚者。
大江第一中学校の生徒指導教師。斎藤達をはじめ、個性の強い(強すぎる)生徒達に四苦八苦している。どちらかといえば公平を心掛けるよき先生で、偏見やひいきはしない。
田嶋先生より登場したのは後だが、名前が公開されたのは千葉先生のほうが早かった。
田嶋 正(たじま ただし)
50歳。身長173cm。6月4日生まれ。A型。ちょびひげがある。
大喜の担任をしている。趣味は骨とう品収集。100歳の父がいる。千葉先生とは違った意味で不憫な人物。
また、この名前は単行本のおまけページのキャラ紹介コーナーに載せる為だけに考えられた。実はなかよしラブリーでの第2話から登場している。
大江 ひろかつ(おおえ ひろかつ)
年齢不明。身長ミニマム(小川より低いと思われる)。7月29日生まれ。O型。通称「理事長先生」。
大江第一中学校の理事長。優しそうな老人だが、怒ると怖いらしい。イベント好きで何かとプレゼントや贈呈品に自分の髪の毛で作ったミサンガをあげたがるが、評判はよろしくない。

書誌

単行本はKCなかよし(講談社)より発行。

小川とゆかいな斎藤たち(2009年5月現在6巻まで発売)

収録:「なかよしラブリー」掲載の3話分
併録:読切『シャイ☆ソウル☆ダイナマイト☆』、デビュー作『乙女乱々』
収録:「なかよし」での新連載から4話分
併録:読切『願いごとをいってくれ!』
収録:5~9話分
併録:番外編一話
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