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; アヴェルシアの服属 |
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: アヴェルシア王国がレイウォールの属国になった事件。隣国のグラスウェルズ王国がアヴェルシア王国に攻め込み、王都は陥落し、当時のアヴェルシア王も死亡する。その後レイウォール王国が介入、グラスウェルズをアヴェルシアの領地から追い出し、レイウォールの属国とした。それ以降、アヴェルシアの民はレイウォールの支配を受け続けてきたが、ピアニィがアヴェルシアを解放し、フェリタニア王国を興した。 |
: アヴェルシア王国がレイウォールの属国になった事件。隣国のグラスウェルズ王国がアヴェルシア王国に攻め込み、王都は陥落し、当時のアヴェルシア王も死亡する。その後レイウォール王国が介入、グラスウェルズをアヴェルシアの領地から追い出し、レイウォールの属国とした。それ以降、アヴェルシアの民はレイウォールの支配を受け続けてきたが、ピアニィがアヴェルシアを解放し、フェリタニア王国を興した。 |
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:旧アヴェルシア王国とメルトランド王国を領土とする連合王国。王都はノルウィッチ。 |
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== アリアンロッド・サガ・リプレイ == |
== アリアンロッド・サガ・リプレイ == |
2010年6月21日 (月) 12:18時点における版
アリアンロッド・サガはF.E.A.R.によるアリアンロッドRPGのリプレイを中心とし、関連小説・コミックなどを含むシリーズの総称。2008年より刊行開始。通称『サガ』シリーズ。
これまでのシリーズと大きく違うのは、同一の大きな歴史を、3シリーズのリプレイを平行して刊行することで、それぞれ異なった立場からの物語として描き、全体として大きな「戦記物」としていることである。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
『アリアンロッド・サガ』シリーズの特徴
これまでのアリアンロッドRPGのリプレイシリーズで描かれてきたエリンディル大陸から、隣のアルディオン大陸に舞台を移しての、このシリーズの最大の特徴は、複数のパーティーが平行してキャンペーンシナリオを進める、「リンク型キャンペーン」で、壮大な戦記物を描くという試みにある。
なお、以下では便宜上、全体を通した呼称を『アリアンロッド・サガ』シリーズ、リプレイのアリアンロッド・サガ・リプレイを『サガ無印』シリーズ[1]とする。
用語
- レイウォール王国(赤竜王国)
- アルディオン大陸の二大国家の一つ。主に『サガ無印』シリーズで描かれる。ピアニィはここの王女だった。
- 竜炎騎士団
- レイウォール王国の騎士団。『サガ無印』シリーズでの団長はピアニィの姉ステラ。
- グラスウェルズ王国(白竜王国)
- アルディオン大陸の二大国家の一つ。主に『ブレイク』シリーズで描かれる。ちなみに『アクロス』シリーズとそれ以外のシリーズとの間に国王が代替わりしている。
- 白竜騎士団
- グラスウェルズ王国の騎士団で、言わば主力部隊。
- 幻竜騎士団
- グラスウェルズ王国の騎士団で、数は少ないが少数精鋭のエリートが所属する騎士団。団長はリシャール。『ブレイク』シリーズのファントムレイダースはここの所属。
- アヴェルシア王国
- レイウォールの属国。ピアニィの母親ティナはこの国の王女だった。アヴェルシアの服属と呼ばれる事件を経てレイウォール王国の属国となっていた。
- 黄金の狼
- アヴェルシア王国を拠点として、当時大陸最強と謳われていた傭兵団。団長は『ブレイク』シリーズのプレイヤーキャラクターでもあるカテナ。
- アヴェルシアの服属
- アヴェルシア王国がレイウォールの属国になった事件。隣国のグラスウェルズ王国がアヴェルシア王国に攻め込み、王都は陥落し、当時のアヴェルシア王も死亡する。その後レイウォール王国が介入、グラスウェルズをアヴェルシアの領地から追い出し、レイウォールの属国とした。それ以降、アヴェルシアの民はレイウォールの支配を受け続けてきたが、ピアニィがアヴェルシアを解放し、フェリタニア王国を興した。
- フェリタニア=メルトランド連合王国
- 旧アヴェルシア王国とメルトランド王国を領土とする連合王国。王都はノルウィッチ。
- メルトランド王国
- レイウォールとグラスウェルズの二大強国の間にある小国。王都はレスノール。
- フェリタニア王国
- かつて、アルディオン大陸を統一していた王国の名前。そして、ピアニィがアヴェルシアの地で興した新しい王国の名前。王都はバーランド。
アリアンロッド・サガ・リプレイ
『アリアンロッド・サガ』シリーズで、もっとも先行して世に出たリプレイシリーズ。通称『サガ無印』もしくは『無印』[1]。GMおよび著者は菊池たけし。イラスト担当は佐々木あかね。
恒例となった声優のプレイヤーには、大竹みゆを迎えている[2]。
また、これまでのシリーズとは異なり、プレイヤーキャラクターが高レベルから開始され(スタート時点で12レベル)、高レベルでのアリアンロッドRPGのプレイ例示も兼ねている。
登場人物
ギルド「アブソリュート」
ギルドマスターはピアニィ。国名で呼ばれることが多いため、ギルド名で呼ばれることはほとんど無い。
- ピアニィ
- フルネームはピアニィ・ルティナベール・レイウォール。ヒューリンの少女。レイウォール王国第二王女というれっきとしたプリンセス。クラスはウィザード/サモナー。プレイヤーは大竹みゆ。
- プリンセスとして大事に育てられていたが、王位継承を巡って兄に奸計にはめられ、オーギュスト王殺害未遂の罪で捕らえられそうになるも間一髪脱出し、母の祖国アヴェルシアに逃れた。そこでフェリタニア王国を興し、それ以降はピアニィ・ルティナベール・フェリタニアを名乗る。
- 水系の攻撃魔法を得意としている。また、ヤンヤンというルミナスドラゴンの子供を連れている。
- 一度も冒険などしたことの無い箱入りのお姫様……だったはずだが、やたら高い魔法攻撃力と的確すぎる戦闘行動、時折零す非常に攻撃的なセリフがあいまって「殺意が高い王女(姫)」等といわれている。また、アヴェルシア王家の残した竜輝石を封じていたダンジョンもまたPCを殺す気満々のトラップが満載だった為、「アヴェルシア王家は殺意が高い血筋」との認識を受けてしまっている。
- 後述の連載コミック『コンチェルト』にも登場。そちらでは『サガ無印』の3年前であるが、初対面の相手に開口一番「ためしに殺してみてもいいでしょうか?」と声を掛け、登場人物紹介で「時折あふれ出す殺意」などと書かれてしまった。
- アル・イーズデイル
- ヒューリンの男性。剣聖テオドールの弟子で、二刀流を操り、彼自身もそこそこ名を知られている。ちなみにイーズデイルは偽名で、本名はアル・ブルックス。クラスはウォーロード/サムライ。プレイヤーはノベルの著者も務めている矢野俊策。
- メルトランド王国のノルウィッチ出身で実家は武器屋。女系家族の中で唯一の男子だった為、母や姉妹たちに玩ばれる日々に嫌気がさして家出をしてテオドールに弟子入りをした。しかし、そのテオドールとはある事件が元で離別。その事件の原因を探る過程でピアニィと出会う事になる。苦手なものは犬。
- 精神的にまだ若く、約束は重んじるが体制とか武士道や騎士道といったものは嫌っていた。が、ピアニィに対しては放ってはおけないものを感じており、後にピアニィ女王の最初の騎士となる。
- 『ブレイク』シリーズのプレイヤーキャラクターであるナーシアとは、姉弟弟子の関係にある[3]。
- ナヴァール
- 伝説の軍師サザーランドの直弟子で、ドラゴネットの男性。竜の特徴は目にしか現れないが、普段は常に目を閉じている(ため、一見は長身のヒューリンに見える)。クラスはプリースト/フォーキャスター。プレイヤーは『ブレイク』シリーズのGMも務めている鈴吹太郎。
- ピアニィの姉ステラとは兄妹弟子の関係で、「臥竜」「鳳雛」と並び称されているが、本人は臥竜であることにやたらと拘る(が、周囲の認識では彼が鳳雛である)。ステラとは今でも手紙でやりとりをする仲。
- まだまだ未熟なピアニィに数々の助言をして国を支える稀代の軍師であり、ピアニィがフェリタニア王国を興し、維持していくのに、彼が果たした功績は限りなく大きい。
- ベネット
- 『無印』シリーズでのプレイヤーキャラクターから『ルージュ』でのNPC出演を経て、再びプレイヤーキャラクターとして登場した三下犬娘(ヴァーナの狼族)。[4]ディアスロンド神殿の命令により、奪われた竜輝石を追ってアルディオン大陸に渡ってくる。ちなみに船出のときは部隊を率いる隊長だったのだが、その船が途中で嵐に遭遇した際1人だけ救命ボートに移って難破し[5]、ただ一人ようやくアルディオンに流れ着いたところでピアニィ達に拾われるという相変わらずの三下っぷりを発揮。クラスはスカウト/ダンサー[6]。プレイヤーは『無印』と同じく大畑顕。相変わらず鎧は着ておらず防御力は0だったが、3巻においてついにそのアイデンティティが崩壊することになる。
レイウォール王国
- 赤竜王オーギュスト
- 本編開始時点のレイウォール王国の王でピアニィの父。病に伏せっており、自らの命が長くないことを悟り、ピアニィを後継者とするよう遺言するが、それが王位継承を巡って争いを呼ぶことになる。
- ヒューバード
- レイウォール王国第一王子、つまりピアニィの兄(異母兄弟・以下ステラまで同様)。現王が病に伏せってから、レイウォール王国の内政を司っていた。当然、次の王は自分だと思っていたのだが、現王が後継者にピアニィを選んだことにより、その言葉を握りつぶし、ピアニィを王の殺害を狙った反逆者に仕立て上げる。
- ピアニィのことは愛しているがあくまで「妹として」であり、自分の立場を脅かす者となれば冷徹にあらゆる手段を用いて排除する。
- 当初からバルムンクと手を組んでいたことが徐々に明かされている。
- ベルフト
- 鬼神と呼ばれるほどの強さを誇り、アルディオン大陸最強の戦士[7]と謳われるレイウォール王国第二王子。辺境に派遣されていたが、3巻にてレイウォールへ帰還、新たな竜炎騎士団の指揮官となる。
- ピアニィの弁によれば手芸が得意、という意外すぎる一面があるらしい。
- 強者と闘うことを生きがいとしている節があり、妹であるピアニィをも「一度闘ってみたかった」と評している。
- ステラ
- レイウォール王国第一王女で、フルネームはステラ・ヴェレンガリア・レイウォール。女性ながら戦では先頭に立って皆を鼓舞する前線指揮官。妹であるピアニィのことはピィと呼んで溺愛している。ナヴァールとは同じくサザーランドの元で学んだ兄妹弟子の仲で、数少ない本音で語り合える相手として、今でも手紙のやりとりをしている。
- レイウォール最強の竜炎騎士団の団長を勤めていたが、ヒューバードの策略で後に解任・拘束されてしまう。
- キンバリー・ボレスワフ
- 迅雷と称せられる騎士団の部隊長。だが、実際にはヒューバードの腰巾着。実力はそこそこあるものの、それ以上の大言壮語を吐いてはやられる役どころ。バルムンクに利用され、そのまま死ぬはずのところをピアニィに救われるが、その後姿を消した。
- なお、ファミリーネームの設定は当初なかったが、読者投稿キャラでキンバリーの弟が採用された際、その設定が正式採用に至った[8]。
フェリタニア王国
- ナイジェル
- 旧アヴェルシア王国の重鎮で、アヴェルシアがレイウォール王国に併合され属領化してからは、反乱組織のトップを務めていた初老の女性。ピアニィの帰還とフェリタニア王国の建国に協力し、後には王国の重臣となる。
- ネルソン
- ナイジェルの息子で、元レイウォール騎士団のアヴェルシア駐屯部隊の隊長。ピアニィの反乱に合わせて自らも寝返り、フェリタニア王国の騎士となる。
メルトランド王国
- スリス
- メルトランドの女王。まだ5歳の少女だが、「聖なるヒースの声」を聞くことが出来るため、女王となっている。ピアニィとは幼い頃に知り合っている。グラスウェルズ王国の侵攻により王都が陥落し危機に陥るが、ピアニィ達に救出される。しかしヒースが枯れてしまったため、女王としての地位は失っている。その後、ナヴァールの進言に従い、女王の最後の仕事として、レイウォールに対しメルトランドの割譲と引き替えにフェリタニア王国の地位保全を申し出る。
- エルゼリエ・ブルックス
- ブルックス商会の女会長にしてアルや『アクロス』シリーズのエルザの母親。メルトランドのノルウィッチに本店を構える。建国早々財政難に陥ったフェリタニアに金銭援助を求めるため、アルは10年振りに再会させられる羽目になるが、その際にピアニィをアルの婚約者だと思い込んでいる。
グラスウェルズ王国
- リシャール・クリフォード
- グラスウェルズ最強の騎士と謳われる、幻竜騎士団団長。かつてピアニィと婚約を交わしており、彼女のことを真摯に想っている。もっとも、その想いはまずグラスウェルズありきの上に成り立つものであるが故に、ピアニィには拒否されている。
- 直感のみでまだ幼いピアニィに見惚れたり、成長し殺意の高い様子を見せつけられてそれで惚れ直すなど、ピアニィに対する愛は盲目的というより最早病的。
- アルをも軽くあしらう剣の腕前を持ち、ナヴァールやステラを上回る戦略・戦術を駆使する。
- NPCとして登場したのは『ブレイク』シリーズの方が先であるが、そちらとは性格がかなり違っている。
その他
- ヤンヤン
- ピアニィの連れているルミナスドラゴンの子供。ピアニィは「アニマルエンパシー」というスキルを持っており、ヤンヤンと意志の疎通が出来るのだが、なぜかその際のヤンヤンはひどく渋いニヒルなセリフを吐いている。外見は羽根の生えた子犬といった感じで、犬が苦手なアルからは敬遠されている。
- タスラム・コネリー
- ピアニィの執事兼教育係を務めていた初老の男性。ピアニィをレイウォールの王宮から逃がすために盾となり、一時行方不明になるが、後に再会。以後はピアニィの密偵としてレイウォールの動静を探る。
- はじめは「タスラム」というファーストネームのみの名前だったが、プレイ中発言からショーン・コネリーのイメージを被せられることに。最終的にその濃いキャラと相まって、本来の名前である「タスラム」とは呼ばれず、「コネリー」と呼ばれ続けた結果それが正式な名前になるまでに至った。
- サザーランド
- ナヴァールとステラの師。伝説の軍師で、老師或いは水鏡先生と呼ばれている。
- テオドール
- アルの剣の師。剣聖と呼ばれていたが、あるとき突然乱心し、アルを斬り重傷を負わせたのを手始めに無差別殺傷を繰り返し、グラスウェルズ王国の騎士団に討ち取られた。ナーシアにも剣を教えている。
アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス
『アリアンロッド・サガ』シリーズでは2番目の登場となったシリーズ。GM及び著者は『ハートフル』シリーズの久保田悠羅。イラストは植田亮。
物語の開始は帝紀807年(『サガ無印』、『ブレイク』の5年前)で、プレイヤーレベルも『アリアンロッド・サガ』シリーズのリプレイでは唯一レベル1から開始されていたが、3巻においてはその2年後、そして続刊ではさらに年単位で時間が経過することが明らかにされている。
「TRPG業界外」からのプレイヤーとしては、ナイトウィザードシリーズのリプレイに参加してTRPGには慣れているがアリアンロッドRPGは初めてという矢薙直樹と、TRPG自体初心者という吉村清子[9]が参加している。 他のサガリプレイが高レベルで始まるのに対して、入門編として始まっているリプレイ。
登場人物
ギルド「黄金の狼」(初期は「銀の鈴」)
ゲームシステム上はギルドだが、物語上では、傭兵団「黄金の狼」の偵察小隊「銀の鈴」という扱い。ギルドマスターはユンガー。攻撃役全員が遠距離攻撃持ちという珍しい構成になっている。
- ユンガー
- エルダナーンのシーフ/レンジャー。プレイヤーは矢薙直樹。
- エルフには珍しい無精ひげ(天然)を持ち、眼鏡を着用している。
- 身を潜めた状態から矢を放つ戦法を得意とする。黄金の狼のリーダーである。
- また3巻では、女装をする事になるがよく似合っており黄金の狼の副隊長だったノルベルト・ダールマンにも気づかれないほどだった。
- エルザ・ブルックス
- ヒューリンのメイジ/メイジ。プレイヤーは吉村清子。
- 武器商人という生まれから、『サガ無印』シリーズのプレイヤーキャラクターであるアルの姉ということになった。ブルックス家(商会)の娘[10]。
- 商人の娘らしくお金にうるさいが、役人への賄賂は惜しまないなど使うところをしっかり把握しているタイプ。朝に弱い。
- 炎系統の魔法を得意としていて『炎の申し子』の異名を持っている。
- 『コンチェルト』シリーズでは、シェルドニアン学園に魔法の特別講師として赴任しており、その際にピアニィとも面識がある。
- ツヴァイ
- ヒューリン(ドゥアンの天翼族とのハーフ)のウォーリア/ガンスリンガー。プレイヤーは『サガ無印』シリーズのGMも務めている菊池たけし。
- 母親の薬代を稼ぐために傭兵になった新米。自身の出生に何らかの秘密を持っているらしいが本人も分かっていない。血気盛んな若者といった性格と、出生の秘密などがシナリオに大きく関わることが多いこともあり、実質的に『アクロス』の主人公的な立ち位置にいる[11]。
- カテナより譲り受けた魔導銃を使用した接近戦を得意とする。
- ダイン
- エクスマキナのアコライト/アルケミスト。プレイヤーは遠藤卓司。
- 常に冷静沈着で、パーティの参謀役といったところ。防御や回復など、援護を担当しているが、攻撃能力はない。
その他
- ミリアローズ・ラドフォード
- (元)アヴェルシア王妃・マリアの妹で、アヴェルシア貴族ラドフォード伯の娘。通称ミリア。
- ラドフォード家の方針で一傭兵として「黄金の狼」で活動していた。その出自ゆえか経験ゆえか年齢に似合わずシビアな一面もあるが、その一方でツヴァイの前では彼に気があるところも見せる。
- シナリオの関係で、NPCながら一時的にギルドにも加入している。ヒューリンのシーフ/ダンサーで、短剣二刀流を使いこなす前衛タイプ。
アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク
『サガ無印』と物語内時間がほぼ同時だが、その裏を描くシリーズとされている。そのため『アクロス』シリーズの5年後の話ともなる。また、『サガ無印』と同様に、プレイヤーキャラクターのレベルは12から開始されている。
声優のプレイヤーとしては、小暮英麻が参加。彼女は『ハートフル』シリーズに続いて2回目のアリアンロッドRPGの商業リプレイへの参加となる。
登場人物
ギルド「ファントムレイダーズ」
ギルドマスターはナーシア。『アクロス』シリーズと同様、システム上はギルドだが、物語上ではグラスウェルズ王国幻竜騎士団の特殊部隊という位置づけ。もっとも特殊部隊故に所属は明かせないため、一般市民はファントムレイダースは怪盗団だと思っている。
- ナーシア・アガルタ
- ヒューリンのエクスプローラー/ダンサー。プレイヤーは小暮英麻。
- 一族が没落し、弟にその一族を継がせるために自らは闇の世界に身を落とし、密偵として働いている寡黙な少女。これまでは単独で任務を遂行していたが、ファリストル城の攻略にあたって初めてチームを組むことになる。
- 『サガ無印』シリーズのプレイヤーキャラクター、アルとは何度か一緒に任務をこなした(というか手伝わせた)ことがある。
- メルトランド王家の血を引いており、「聖なるヒース」の声を聞いたことから次期女王の資格を持つ。
- カテナ・アウレア
- エルダーナンのソーサラー/サモナー。プレイヤーは『アクロス』シリーズのGMも務めている久保田悠羅。
- かつて傭兵団「黄金の狼」(『アクロス』シリーズ参照)を率いていた。カテナ・アウレアという名前は偽名で、本名はアナスタシア・ハーリング。元はレイウォール王国の貴族の娘だが、出奔した際に本名は捨てている。
- 「黄金の狼」の壊滅後、謎の組織バルムンクを追って、かつての仇敵グラスウェルズ騎士団に潜入しており、当初は白竜騎士団に所属していたが、幻竜騎士団に転属となる。
- ゼパ・フリンジコルト
- ネヴァーフのナイト/テイマー。プレイヤーは長田崇。
- 謎の都市から世界を救う命を受けてやってきた、が、その命に関する記憶をすべて封印されているため、過去の記憶を含め何も覚えていない(ちなみにプレイヤーもGMも知らないが、一応愛をもって行動すれば使命は達成される…らしい)。自称「愛の戦士」で、愛について語り始めると止まらなくなる悪癖がある。
- 禿頭に刺青をしているが、これは故郷の文字で「愛」を意味しているらしい。
- アンソン・マンソン
- ヒューリンのパラディン/ウォーリア。プレイヤーは『サガ無印』シリーズのGMも務めている菊池たけし。
- ファントムレイダーズでは唯一、純粋なグラスウェルズ出身者。そのために他の3人を監視するという密命をリシャールから受けている。
- 巨大なハンマーを得物としており、実家には代々受け継がれた大量のハンマーを所有している。
グラスウェルズ王国
- フィリップ王
- グラスウェルズの現王。12歳という若さにも関わらず、諸事情で王位を継ぐことになり、否応なしに権謀術策の世界に放り込まれる。そのため、打算なしにつきあえるロッシュは貴重な心を許せる親友となっている。
- ロッシュ・アガルタ
- ナーシアの弟で、彼女と同じ紫色の髪と瞳を持つ。没落した一族故に権力とは無縁であり、そのためフィリップ王とは打算なしに打ち解けあう親友の仲。王を護る騎士になる事を熱望しており、あることから知り合ったアンソンを兄と慕う。
- オスウィン・ゴーダ
- 伯爵。グラスウェルズ王国の軍師で、ナーシア達の直属の上司でもある。ロッシュの後見人もしており、そのためナーシアは決して逆らうことができない。アルディオン大陸の出身ではなく、エリンディル大陸から渡ってきたと言われており、グラスウェルズでは新参者扱いされている。
- リシャール・クリフォード
- ヒューリンの男性で、幻竜騎士団の団長。アンソンにとっては尊敬すべき先輩。グラスウェルズ最強の騎士にして、コランドベリー公の称号を持つ公爵でもある。アンソンに、他の3人とその上にいるゴーダ伯の監視を命じる。
- 『サガ無印』でも重要人物として登場(詳しくは『サガ・リプレイ』の項目を参照)。
- エゼルバルド・バイゴット
- ドゥアンの男性。幻竜騎士団と双璧を成すグラスウェルズ最強の騎士団、白竜騎士団の団長。カテナが一時、白竜騎士団に身を置いていた際には親しくしていたが、彼女が幻竜騎士団に転属になってあっさりと振られた。
- クレセント
- 幻竜騎士団の一人で変装の達人。特徴の無い容貌をした女性。ゼパとは幾度か仕事を共にした間柄のようで、親しく言葉を交わす場面も見られる。
アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ
GM及び著者は田中信二。イラストは猫猫猫。 『サガ無印』3巻の展開を受け、「ピアニィの勇者募集」に投稿された読者投稿キャラクターを登場させる為に急遽展開されることになったリプレイ。『サガ無印』でピアニィ一行が活動する裏側で活躍する。一兵士達のキャラクターたちにスポットを当てた展開になっており、サガシリーズの中では外伝的な立ち位置にある。
登場人物
ギルド「エンジェルファイヤー」
ギルドマスターはアキナ。国籍を問わず編成された特殊部隊ということで、「ファントムレイダーズ」と似ている。行動値が上昇する「高機動部隊」というギルドスキルを持つため、「高速機動部隊エンジェルファイヤー」を自称している。
- アキナ・ブルックス
- メルトランド出身のヒューリンの女性、クラスはウォーリア/モンク。『サガ無印』で登場するアル・イーズデイルの義妹(『アクロス』に登場するエリザ・ブルックスの義妹でもある)。背丈ほどもある大剣を軽々と扱うパワーファイター。前向きで明るい。義兄のアルを慕っており、彼の力になりたい一心でフェリタニア陣営に加わるが、アルの隣にいるピアニィに、祝福しつつも嫉妬心を覚える複雑な感情を抱くことになる。プレイヤーは酒井香奈子。
- ドラン・べレレン
- アヴェルシア出身のエクスマキナの男性、クラスはメイジ/プリーチャー。元はアヴェルシアの王女ティナに仕える騎士だったが、「アヴェルシアの服属」が発生した際、暗殺者によって命を落としてしまう。しかし、謎の錬金術によってエクスマキナとして復活した。外見はドラム缶に簡素な手足が生えている、と言う物。語尾は「~ナリ」。今でもティナに忠誠を捧げており、その娘であるピアニィを助ける為フェリタニア陣営に加わる。プレイヤーは菊池たけし。
- ギィ
- グラスウェルズ出身の元ストリートチルドレンでヒューリンの男性、クラスはシーフ/サムライ。幼い頃は『ブレイク』のアンソンと友人だった。一国一城の主となる事を夢見て、新興のフェリタニアにやってくる。サムライだが、武器は弓を使用する。プレイヤーは鈴吹太郎。
- マルセル・ベルトラン
- レイウォール出身のヒューリンの男性、クラスはアコライト/フォーキャスター。レイウォール32将に数えられる有能な軍師・・・・・・のはずなのだが、予想が全て反対になる「裏目軍師」として有名。レイウォール第一王女ステラに恋心を抱いており、彼女の心を奪った(と思い込んでいる)ナヴァールを憎悪している。フェリタニア陣営に加わったのもナヴァールの足を引っ張る為、と言っているが、どうにもお人よしな性格が見え隠れする為、他のPCから生暖かい目で見られることもしばしば。プレイヤーはたのあきら。
アリアンロッド・サガ(小説)
『アリアンロッド・サガ』シリーズのアナザーストーリー。主人公は『サガ無印』の登場人物であるアル。著者はアルのプレイヤーである矢野俊策。イラストは佐々木あかね。なお、シリーズ統括タイトルとの混同を避けるため、『アリアンロッド・サガ・ノベル』の表記を用いることもある[12]。
第1巻『ルーズ・ソードマスター』では『サガ無印』1巻の2ヶ月前のグラスウェルズの国境付近にある町が舞台となる。 第2巻『ワンダリング・プリンセス』ではアルとピアニィの出会いから紆余曲折を経て、フェリタニア建国までが書かれる。
登場人物
他シリーズに登場するキャラクターは、当該項目を参照。現時点で、アルを始めとする『サガ無印』のPC全員とナーシアが、ドラゴンマガジンに掲載された話ではエルザが登場している。
- サイラス
- アルと行動を共にするプリーストの男性。女の子好きでお調子者。
- 元はグラスウェルズ王国軍に従事していたが、女の子のいない生活に嫌気がさしアルをダシに軍を抜けた。
- 『サガ無印』3巻において、その意外な正体が明らかになり、その設定の下に『アクロス』3巻においても登場している。
- セルマ
- アルが出会った盗賊の少女。
アリアンロッド・サガ・コンチェルト
『サガ無印』シリーズの前史ともいえるコミック。作画は佐々木あかね。電撃G's Festival! COMICVol.8(2009年10月発行)より連載開始。
『サガ無印』、『ブレイク』の3年前(『アクロス』の2年後)、アルディオン大陸の上流子弟の集まる学校、シェルドニアン学園での物語を描く。
登場人物
他シリーズに登場するキャラクターは、当該項目を参照。現時点で、生徒としてピアニィ、講師としてエルザが登場している。
- セシル・フォーミダブル
- 本作の主人公格。グラスウェルズ出身の名門騎士の家系に生まれた少年。シェルドニアン学園に入学早々、ピアニィに殺されかける。
- ラミリーズ・フェラー
- シェルドニアン学園の生徒会長にして、ピアニィ達のギルドのリーダーをつとめる才色兼備の美少女。
- ニナ・ザイドリッツ
- ピアニィ達のギルドのメンバーで、寡黙なエクスマキナの少女。
脚注
- ^ a b 「アリアンロッド・サガ・リプレイ」3巻冒頭および「アリアンロッド・サガ・アクロス」3巻冒頭のシリーズ紹介では「無印」と呼称されているが、アリアンロッド・リプレイも「無印」と称されるため、ここでは「アリアンロッド・リプレイ・アンサンブル」冒頭で紹介された「サガ無印」の呼称を用いる。
- ^ 商業リプレイは初めてだが、「声優TRPG部」を立ち上げるほどTRPGはやり込んでおり、初顔合わせのときに持参したキャラクターは、その時点で既に矢野に「基本的に直すところはない」と言わしめた。
- ^ 『ブレイク』2巻にて記述あり。
- ^ 正確には、その前にリプレイ「ルネス殺人事件」(『アリアンロッド・リプレイ・アンサンブル』収録)にもプレイヤーキャラクターとして参加している。
- ^ 元の船はレイウォール王国に無事到着したことが『最強のフィアンセ』で描写されている。
- ^ 『無印』の頃はシーフ/ニンジャだったが、1レベルからスキルを組み直したらどこにも残らなかったらしい。
- ^ ゲームデータとしては、「シーンに登場した任意の人物を全て死亡させる」という凄まじい特殊能力を有している。
- ^ 『デスマーチ』1巻参照。
- ^ 『ナイトウィザード The ANIMATION』の脚本を担当。
- ^ アルには姉が2人いる設定だが、エルザが長女なのか次女なのかは不明。アクロス1巻では「ブルックス商会の長女」とはっきり明記されているが、後にドラゴンマガジンに掲載されたノベルでは「アルのすぐ上の姉」となっている。
- ^ 『ゲーマーズ・フィールド別冊Vol.19』の座談会でも、同様の扱いを受けている様子が見られる。
- ^ 『ブレイク』1巻で確認できる。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
作品一覧
- アリアンロッド・サガ・リプレイ
- アリアンロッド・サガ・リプレイ1 戦乱のプリンセス ISBN 978-4-8291-4536-4
- アリアンロッド・サガ・リプレイ2 最強のフィアンセ ISBN 978-4-8291-4549-4
- アリアンロッド・サガ・リプレイ3 殺意のエトワール ISBN 978-4-8291-4562-3
- アリアンロッド・サガ・リプレイ4 裏切りのマリオネット ISBN 978-4-8291-4576-0
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス1 天に月、地に剣 ISBN 978-4-8291-4539-5
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス2 狼の魂、竜の光 ISBN 978-4-8291-4553-1
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス3 漆黒の刃、黄金の牙 ISBN 978-4-8291-4567-8
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク1 ファントムレイダース ISBN 978-4-8291-4545-6
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク2 フレイムレギオン ISBN 978-4-8291-4557-9
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ
- アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ 死んで花実が咲くものか! ISBN 978-4-8291-4571-5
- アリアンロッド・サガ・ノベル
- アリアンロッド・サガ1 ルーズ・ソードマスター ISBN 978-4-8291-3365-1
- アリアンロッド・サガ2 ワンダリング・プリンセス ISBN 978-4-8291-3425-2
関連項目
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