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=== 概要 === |
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高度に発展したネットワーク社会 - 現実と区別のつかない仮想空間 といったよくある物語と逆に、本作は「仮想世界(ワイヤード)と区別のつかない曖昧な現実(リアルワールド)」に注目する。各登場人物が語る「真実」も、それが事実の保証はない。主人公玲音の世界は、身近な人間や友人に関する内容で占められており、作品そのものが玲音自身の主観の影響下にある構造である。こうした客観の不在性は、[[ネットワーク]]、[[コミュニケーション]]といったものの性質をリアルに描出しており、視聴者もまたlainという作品、岩倉玲音と繋がった『ネットワーク』にコネクトしていくことを強いられる。 |
高度に発展したネットワーク社会 - 現実と区別のつかない仮想空間 といったよくある物語と逆に、本作は「仮想世界(ワイヤード)」と区別のつかない曖昧な現実(リアルワールド)」に注目する。各登場人物が語る「真実」も、それが事実の保証はない。主人公玲音の世界は、身近な人間や友人に関する内容で占められており、作品そのものが玲音自身の主観の影響下にある構造である。こうした客観の不在性は、[[ネットワーク]]、[[コミュニケーション]]といったものの性質をリアルに描出しており、視聴者もまたlainという作品、岩倉玲音と繋がった『ネットワーク』にコネクトしていくことを強いられる。 |
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放映当時はアニメーション制作にデジタル環境が導入されはじめた時期であり、[[デジタルアニメ]]のはしりとして知られる。しかし[[3Dモデリング]]による無機的な表現が目立つ一方で、小中千昭が撮影、[[Macintosh]]で編集した手触りのある画面が使われたり、時には実写がそのまま利用されたりと、あらゆる情報媒体が混在しており、単純にデジタルの一言で済ませられる作品ではない。小中千昭によると、放送に堪えられるクオリティの内容をパソコン上で作れるようになった始まりが1998年当時であり、そこに最先端の機械好きが集まって自分でやれる事を全てやったのがlainである。本作の独特なカラーと雰囲気はそうした[[ハッカー]]的な色彩の強い環境から生まれており、キャラクター原案の安倍吉俊はそのようなスタッフたちを「補欠の一人もいない野球チーム」と表現している。 |
放映当時はアニメーション制作にデジタル環境が導入されはじめた時期であり、[[デジタルアニメ]]のはしりとして知られる。しかし[[3Dモデリング]]による無機的な表現が目立つ一方で、小中千昭が撮影、[[Macintosh]]で編集した手触りのある画面が使われたり、時には実写がそのまま利用されたりと、あらゆる情報媒体が混在しており、単純にデジタルの一言で済ませられる作品ではない。小中千昭によると、放送に堪えられるクオリティの内容をパソコン上で作れるようになった始まりが1998年当時であり、そこに最先端の機械好きが集まって自分でやれる事を全てやったのがlainである。本作の独特なカラーと雰囲気はそうした[[ハッカー]]的な色彩の強い環境から生まれており、キャラクター原案の安倍吉俊はそのようなスタッフたちを「補欠の一人もいない野球チーム」と表現している。 |
2010年10月11日 (月) 06:12時点における版
『serial experiments lain』(シリアルエクスペリメンツ・レイン)は、グラフィック+テキスト形式の雑誌連載企画・アニメ作品・ゲーム作品が同時進行・相互関連して制作されたメディアミックス作品である。
雑誌の連載は1998年3月10日から11月10日まで、テレビアニメはテレビ東京で同年7月6日から9月28日まで放送(半年遅れでテレビ大阪・テレビ愛知でも放送)され、ゲームはプレイステーション(PS)用ソフトとして1998年11月に発売された。アニメは、第二回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞。
作品概要
存在は認識=意識の接続によって定義され、人はみな繋がれている。記憶とはただの記録にすぎない。という世界観のもとで繰り広げられる、14歳の少女・玲音(lain) をめぐる物語。リアルワールドとコンピュータネットワーク・ワイヤード(Wired = 繋がれたもの)に遍在する「lain」という存在について…。
ゲーム版(現在入手困難)とアニメ版では、登場人物もストーリーも lain という存在を除いて大きく異なる。
雑誌連載されたグラフィック+テキストは、キャラクター原案の安倍吉俊による画集『an omnipresence in wired』(オムニプレゼンス=遍在)に未掲載分を含めた完全版が収録されている。長らく絶版だったが、ワニマガジン社より『yoshitoshi ABe lain illustrations』として描き下ろし分を追加して再版された。 脚本の小中千昭によるアニメ版シナリオ集『scenario experiments lain the series』(シナリオエクスペリメンツ・レイン)なども出版されており、パイオニアLDCからは、『Serial experiments lain BOOTLEG』と題したデスクトップアクセサリー集も発売された。
テレビアニメ
あらすじ
コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」(ナビ)が普及した現代、中学生の岩倉玲音は、死んだはずの四方田千砂からのメールを受け取る。その日以来、玲音は見えないはずのものを見るようになる。四方田千砂のメールの言葉に興味を持ち、大型の「NAVI」を手に入れるが、それ以来更に奇怪な事件に巻き込まれていく。
物理世界(リアルワールド)と電脳世界(ワイヤード)、二つの世界・二人の玲音(lain)が混濁し錯綜する果てにあるものは?-人は誰しも“繋がれて”いる-・-私は遍在する-
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
概要
高度に発展したネットワーク社会 - 現実と区別のつかない仮想空間 といったよくある物語と逆に、本作は「仮想世界(ワイヤード)」と区別のつかない曖昧な現実(リアルワールド)」に注目する。各登場人物が語る「真実」も、それが事実の保証はない。主人公玲音の世界は、身近な人間や友人に関する内容で占められており、作品そのものが玲音自身の主観の影響下にある構造である。こうした客観の不在性は、ネットワーク、コミュニケーションといったものの性質をリアルに描出しており、視聴者もまたlainという作品、岩倉玲音と繋がった『ネットワーク』にコネクトしていくことを強いられる。
放映当時はアニメーション制作にデジタル環境が導入されはじめた時期であり、デジタルアニメのはしりとして知られる。しかし3Dモデリングによる無機的な表現が目立つ一方で、小中千昭が撮影、Macintoshで編集した手触りのある画面が使われたり、時には実写がそのまま利用されたりと、あらゆる情報媒体が混在しており、単純にデジタルの一言で済ませられる作品ではない。小中千昭によると、放送に堪えられるクオリティの内容をパソコン上で作れるようになった始まりが1998年当時であり、そこに最先端の機械好きが集まって自分でやれる事を全てやったのがlainである。本作の独特なカラーと雰囲気はそうしたハッカー的な色彩の強い環境から生まれており、キャラクター原案の安倍吉俊はそのようなスタッフたちを「補欠の一人もいない野球チーム」と表現している。
現実世界との繋がり
リアルタイム放映時にはインターネット上で製作者を巻き込んで次回予想のトトカルチョが開かれるなど、現実世界ともリンクした部分があり、その方面でも語り草になっている。なお作品本編の予想ではなく、続く天気予報番組「ウェザーブレイク」のつなぎとして安倍吉俊が書いた落書きを予想するという、いかにもlainらしいトトカルチョである。このウェザーブレイクシリーズもDVDに一部収録されている。
本作の製作者にはコンピュータマニアが多く、実在のコンピュータやOSが数多く登場する。例えば、後半に登場する初代iMacは本放送の開始直前に発表されたばかりの機種である。他にもAppleネタ、NeXTSTEPネタ、BeOSネタなどが随所に見られる。
登場人物
- 岩倉玲音(いわくら れいん)
- 声 - 清水香里
- 本作の主人公。内気な14歳の少女。左側の髪の一部を長く伸ばしてバッテン型のピンで留めているのが特徴。はじめは地味な少女なのだが、NAVIを手に入れてからはその扱いに異常な才能をみせるようになった。そして玲音と同じ姿の存在が周囲に顕れるが、それは玲音がワイヤードを通し、世界に遍在化する兆しであった。
- レイン
- 声 - 清水香里
- 岩倉玲音であって、岩倉玲音でない存在。口は悪いが気風の良い、情に厚い性格。最初は玲音と全く関係の無いところで目撃されるが、段々岩倉玲音のもう一つの人格として描かれていく。
- lain(れいん)
- 声 - 清水香里
- 岩倉玲音の姿をしている別の存在。レインとは違い、完全に別の存在として描かれている。明確な悪意の現れであり、ワイヤード上で暗躍し玲音を葛藤と苦悩に陥れる。
- れいん
- 声 - 清水香里
- ワイヤードの女神。常に優しい微笑みを絶やさない慈母のような人格。玲音とワイヤードの関係について全てを知っている存在。別存在というよりも、女神が玲音の姿であらわれているという方が近い。
- 岩倉康男(いわくら やすお)
- 声 - 大林隆之介
- 玲音の父親。玲音がNAVIに興味を持ったことを喜び、すぐに最新のNAVIを与え、使い方を教えた。かなりのNAVIオタクで、自室に凄いNAVI用の設備がある。玲音のことを気遣っていた。実は玲音の実父ではなく、何者かより玲音の養育を託されていた。物語終盤で玲音にそのことを告白し去るが、玲音にとって康男は心の拠り所であり、玲音が神と呼べるものとなってもそれは変わらなかった。
- 岩倉美穂(いわくら みほ)
- 声 - 五十嵐麗
- 玲音の母親。無口で無表情。夫の趣味を理解していないらしく、康男に愚痴られていた。夫婦仲は意外と良好。康男同様、玲音の実母ではない。
- 岩倉美香(いわくら みか)
- 声 - 川澄綾子
- 玲音の姉。少々派手で、玲音とは対照的。玲音のことを少し鬱陶しく思っている。実はある出来事のせいで・・・。後に精神に異常をきたしてしまい、日常的にモデムのような電子音を発声するようになってしまった。
- 瑞城ありす(みずき ありす)
- 声 - 浅田葉子
- 玲音の唯一の親友。非常に面倒見がよく優しい。玲音に明るくなって欲しいと、いつも気を遣っている。
- 玲音の理想の親友といってよい少女だが、中村によると、彼女の言動には玲音の主観からくる美化が入っているらしい。
- 山本麗華(やまもと れいか)
- 声 - 手塚ちはる
- 玲音の同級生。ありすといつもつるんでいて、ありすが玲音をどこかに連れ出すときも必ず一緒にいる。クールな雰囲気を漂わせており大人っぽい。
- 加藤樹莉(かとう じゅり)
- 声 - 水野愛日
- 玲音の同級生。麗華とは対照的に子供っぽく、私服も幼い感じ。なお小中千昭が脚本を手がけた作品『デジモンテイマーズ』に同名のキャラが登場している。
- ちなみに、「ありす・麗華・樹里」という名前は、同じく小中千昭が脚本を手がけたPS用ゲームソフト「ありす in Cyberland」の主要キャラクターと同じ名前である。ありすに関しては声優も同じだが、物語上の関連性は特にない。
- 四方田千砂(よもだ ちさ)
- 声 - 武藤寿美
- 玲音とは別のクラスの生徒。一度だけ玲音と一緒に帰ったことがある。物語の冒頭で自殺する。
- タロウ
- 声 - 滝本啓人
- サイベリア(クラブ)を溜まり場にしている小学生。NAVIについて詳しく、玲音に色々なアドバイスを送る。ちなみに、玲音の事は好きだがレインは怖いらしい。キャストは声優ではなく、キャラクターとほとんど歳の変わらない子役が演じている。これは当時の清水香里についても同様。
- ミューミュー
- 声 - 山本有紀
- タロウの仲間の小学生。
- マサユキ
- 声 - 藤間宇宙
- タロウの仲間の小学生。
- カール・ハウスホッファ
- 声 - 中田譲治
- 玲音を監視している謎の男性。金髪碧眼の外国人。ゴーグルのような奇妙な機械を目に装着している。
- 林随錫
- 声 - 山崎たくみ
- 玲音を監視している謎の男性。ゴーグルのような奇妙な機械を目に装着している。
- 英利政美(えいり まさみ)
- 声 - 速水奨
- ワイヤードの神を名乗る男。元は橘総研の研究員だったが、事故で亡くなりワイヤード上の存在となる。何度か玲音に語りかけてくるが、それは玲音がワイヤードに遍在するものとなることを知ってのことだった。終盤、真にワイヤード、ひいては世界に遍在するようになった玲音に打ち破られる。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
収録媒体についての情報
放送後発売されたビデオには安倍の描いた、シュールなギャグ4コマ漫画がついていた。この4コマは安倍の画集にも収録されている。
テレビ放映版とDVDなどではオープニングとエンディングの演出が多少違うほか、ウェザーブレイクもDVDなどには全ては収録されていない。
2009年にBDボックス化が発表され、現在本作のプロデューサーだったyasuyuki uedaが作業状況をブログ(外部リンク先参照)に逐一報告中。
スタッフ
- 企画・原案 - production 2nd.
- 監督 - 中村隆太郎
- シリーズ構成・脚本 - 小中千昭
- オリジナルキャラクターデザイン - 安倍吉俊
- キャラクターデザイン - 岸田隆宏
- 美術監督 - 佐藤勝
- 色彩設定 - 西表美智代
- 撮影監督 - 安津畑隆
- 編集 - 瀬山武司
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- 音楽 - 仲井戸‘CHABO’麗市
- プロデューサー - ueda yasuyuki、安部正次郎
- 制作協力 - GENCO
- アニメーション制作 - トライアングルスタッフ
- 製作 - PIONEER LDC
主題歌
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
Layer:01 | WEIRD | 小中千昭 | 中村隆太郎 | 中村隆太郎 | 関口雅浩 |
Layer:02 | GIRLS | 菅井嘉浩 | |||
Layer:03 | PSYCHE | 松浦錠平 | 田中雄一 | ||
Layer:04 | RELIGION | 西山明樹彦 | 高橋勇治 | ||
Layer:05 | DISTORTION | 村田雅彦 | 関口雅浩 | ||
Layer:06 | KIDS | 中村隆太郎 | 中村隆太郎 | 菅井嘉浩 | |
Layer:07 | SOCIETY | 松浦錠平 | 丸山泰英 | ||
Layer:08 | RUMORS | うえだしげる | 田中雄一 | ||
Layer:09 | PROTOCOL | 仁賀縁朗 | 西山明樹彦 | 関口雅浩 | |
Layer:10 | LOVE | 佐藤卓哉 | 村田雅彦 | 菅井嘉浩 | |
Layer:11 | INFORNOGRAPHY | 中村隆太郎 | 松浦錠平 | 丸山泰英 | |
Layer:12 | LANDSCAPE | うえだしげる | 岸田隆宏 | ||
Layer:13 | EGO | 中村隆太郎 | 丸山泰英 関口雅浩 |
グラフィック+テキスト
- グラフィック:安倍吉俊
- テキスト:小中千昭
アニメ版とほぼ同時進行で、ソニーマガジンズの雑誌『月刊AX』に連載された。アニメ版話数にあわせ、ゲーム版との橋渡し的な意味も込めて作品のイメージや世界観などをイラストとテキストによるカットとして構成したもの。
サブタイトル
layer:01~13 のサブタイトルは、テレビアニメ版の各話サブタイトルと共通である。
- pre-layer - 初出:3月10日 4月号
- layer:01 Weird - 初出:4月10日 5月号
- layer:02 Girls - 初出:5月10日 6月号
- layer:03 Psyche - 初出:6月10日 7月号
- layer:04 Religion - 初出:7月10日 8月号
- layer:05 Distortion - 初出:8月10日 9月号
- layer:06 Kids - 初出:画集書き下ろし
- layer:07 Society - 初出:画集書き下ろし
- layer:08 Rumors - 初出:画集書き下ろし
- layer:09 Protocol - 初出:画集書き下ろし
- layer:10 Love - 初出:画集書き下ろし
- layer:11 Infornography - 初出:9月10日 10月号
- layer:12 Landscape - 初出:画集書き下ろし
- layer:13 Ego - 初出:10月10日 11月号
- layer:00 Program - 初出:11月10日 12月号
ブルーレイ化
serial experiments lain BOOTLEG
パイオニアLDCから1999年に発売された限定版ファンディスク的位置付けの二枚組CD-ROM。 竹本晃作曲のTVシリーズ本編で使用された音源他、ミニゲーム、壁紙などのデスクトップアクセサリーが収録されている。
本製品は、「BOOTLEG = 海賊版」の名の通り、制作スタッフから流出したデータを第三者が転売したものという演出がなされており、パッケージも無地のボール紙に手書き風のラベルが無造作に貼られただけの簡素なものとなっている。
ゲーム
公称ジャンルは「アタッチメントソフトウェア」。 企画の中ではもっとも早く進行しつつ、発表は最も遅く、雑誌連載終了後の1998年11月末である。 CD2枚により構成されている。
本作が「ゲーム」であるかどうかは、しばしば議論の対象となることがある(理由は後述)。
プレイヤーは、ネットワーク内に散らばった lain に関する記録を集め、断片的な記憶をたどって lain の日常生活と彼女の秘密に近づいてゆく。
ゲームの内容は、音声ファイルと映像ファイルの再生の繰り返しという独特のスタイル。 ファイルの内容には、玲音の日記、柊子の日記、カウンセリングの記録などがあり、特定のファイルにアクセスすることで新しいファイルやネットワーク領域へのアクセスが可能となる。
ゲームの中でできることはあくまで「ファイルの再生」までであり、それぞれの情報が持つ具体的な意味まではほとんど窺い知ることはできない。 「物語の結末を記録したファイルの再生」が一応のエンディングではあるが、物語の全容を理解するためにはプレイヤー自身が頭の中で情報を整理する必要があり、そこから導かれる結論の正当性もまた、各々の判断に委ねられている。 そのため、本作の評価は、あくまでソフトの内容のみに着目して「ゲーム性が低い」とするものと、上記の要素を含めて「ゲーム性が高い」とするものに大きく二分される。
なお、本作の開発スタッフの一部は、同じく「アタッチメントソフトウェア」である「NOёL」シリーズの開発も手がけており、両作品の間には「現実世界と仮想世界の境界が曖昧になるようなプレイ感覚(ただし方向性は正反対)」「断片的な情報を元に全体図を想像する楽しみ」「観測システム『思い出君』の存在(本作ではネットエージェントプログラム、NOёLでは自動追尾式浮遊カメラ)」といった共通点を見ることができる。
年齢制限はかかっていないものの、一部に過激な映像や表現が存在する。
本作は出荷本数が少なく、中古プレイステーションソフトの市場では屈指のプレミア価格で取引されている[1]。
(発売時標準価格5,800円・税抜き 2010/09/05現在 Amazon価格・未開封59,800円/中古9,030円)
主要登場人物
- 岩倉玲音(いわくら・れいん)
- 声 - 清水香里
- 主人公。おとなしく内向的な少女。ゲーム開始時点では11歳で、14歳まで成長する。12歳の時に幻聴などのためカウンセリングに通い始める。
- アニメ版とは異なり、兄弟姉妹はいないが家庭環境はまともな状態となっている。一方で内向的だが一応友達はいるようである。
- 米良柊子(よねら・とうこ)
- 声 - 岡本麻弥
- 27歳。アメリカの大学院を卒業後に日本へ帰国し、玲音を担当することになった新人カウンセラー。カウンセリングを通じて玲音と仲良くなっていくが…。
- 牧野慎一郎(まきの・しんいちろう)
- 声 - 渋谷茂
- コンピュータネットワーク上で玲音と交流を持っている普通のサラリーマン。物語の後半で玲音と初めて接触するが、その際ある事件に巻き込まれることになる。
関連項目
- シミュレーテッドリアリティ
- 神霊狩/GHOST HOUND
- NOёL
- 回路 (映画) 同一のプロットを元にアニメ版のシナリオが作られている。
- 電波系
- ですぺら
脚注
外部リンク
テレビ東京 月曜25:15~45枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
serial experiments lain
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