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* '''赤石岳東尾根からのルート''' - 椹島ロッジから赤石岳東尾根(大倉尾根)の赤石小屋、富士見平、ラクダの背を経て小赤石岳と赤石岳との鞍部で赤石山脈の主稜線に合流する。 |
* '''赤石岳東尾根からのルート''' - 椹島ロッジから赤石岳東尾根(大倉尾根)の赤石小屋、富士見平、ラクダの背を経て小赤石岳と赤石岳との鞍部で赤石山脈の主稜線に合流する。 |
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* '''小渋川からのルート''' - [[天竜川]][[支流]]の小渋川を何度も渡渉し、広河原小屋、船窪を経て、大聖寺平で赤石山脈の主稜線に合流する。 |
* '''小渋川からのルート''' - [[天竜川]][[支流]]の小渋川を何度も渡渉し、広河原小屋、船窪を経て、大聖寺平で赤石山脈の主稜線に合流する。 |
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* '''しらびそ峠からのルート''' - しらびそ峠から林道経由で天竜川支流の遠山川の北股沢の大沢渡を渡渉し、大沢山荘、唐松峠を経て大沢岳で赤石山脈の主稜線に合流する。 |
* '''しらびそ峠からのルート''' - [[しらびそ峠]]から林道経由で天竜川支流の遠山川の北股沢の大沢渡を渡渉し、大沢山荘、唐松峠を経て大沢岳で赤石山脈の主稜線に合流する。 |
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=== 周辺の山小屋 === |
=== 周辺の山小屋 === |
2012年3月28日 (水) 03:48時点における版
赤石岳 | |
---|---|
千枚岳から望む赤石岳 | |
標高 | 3,120.06 m |
所在地 |
長野県下伊那郡大鹿村 静岡県静岡市葵区 |
位置 | 北緯35度27分40秒 東経138度09分26秒 / 北緯35.46111度 東経138.15722度 |
山系 | 赤石山脈 |
種類 | 氷食尖峰、隆起 |
プロジェクト 山 |
赤石岳(あかいしだけ)は赤石山脈の長野県と静岡県にまたがる標高3,120mの山である。南アルプス国立公園内にあり、日本百名山[1]及び新日本百名山[2]に選定されている。
概要
北岳・間ノ岳・悪沢岳に次いで、南アルプスで4番目の高さである。山頂には一等三角点が設置されており、一等三角点としては最高所のものとなっている。山頂直下の南に赤石岳避難小屋があり、約700m北に小赤石岳のピークがある。
稜線の東側斜面にはいくつかの圏谷が見られ、これは日本国内では最南端の氷河の痕跡である。また、小赤石岳から赤石岳山頂にかけては森林限界のハイマツ帯で、多くの高山植物のお花畑が広がっていて、ライチョウの生息地となっている。
山名の由来
山腹の南斜面は大井川支流の赤石沢の源流になっている。山名は赤石沢に多い山体の一部を構成する赤色のラジオリヤチャート岩盤に由来し、明治以降に称されるようになったとされている[3]。赤石山脈の名はこの山から転用されたものである。
登山
歴史
- 1879年(明治12年)に、内務省陸地局の梨羽晴起と寺沢正明らが測量登山が行われた[4]。
- 1881年(明治14年)7月に、山頂に一等三角点が設置された[5]。
- 1886年(明治19年)に、堀本丈吉が赤石岳への道と開拓し、1901年(明治34年)から1902年(明治35年)頃まで、多くの講中登山が行われた[1]。
- 1892年(明治25年)8月19日に、英国人のウォルター・ウェストンが小渋川からのルートで外国人として初登頂[4][6]。
- 1906年(明治39年)に、日本山岳会の小島烏水が「赤石山の記」(『山岳』第1年1号)でこの山を紹介した[1]。
- 1909年(明治42年)7月に、小島烏水らが西山温泉から悪沢岳などを縦走して登頂。小渋川を経て小渋温泉へ下った[4]。
- 1926年(大正15年)夏に、東海パルプの前身、東海紙業の創業者で大倉財閥の大倉喜八郎が、88歳の時に「自分の所有地の一番高いところに登りたい」と、約200人の人足を引き連れ、駕籠に担がれて、大名登山のごとく赤石岳に登頂した逸話がある[5]。
- 1964年(昭和39年)6月1日に、南アルプス国立公園に指定される[7]。
登山ルート
- 南アルプス縦走ルート - 赤石山脈の主稜線に沿った登山道。北側からは塩見岳、三伏峠、小河内岳、高山裏避難小屋、荒川中岳、荒川小屋、大聖寺平(だいしょうじだいら)、小赤石岳を経て赤石岳に致る。南側からは聖平、聖岳、兎岳、百間平、赤石岳岳避難小屋を経て、赤石岳に至る。
- 椹島ロッジ(さわらじま)からのルート - 椹島ロッジから千枚岳の南尾根の清水平、蕨段、駒鳥池を通り、千枚小屋、千枚岳、悪沢岳、中岳避難小屋、荒川中岳を経て荒川前岳で赤石山脈の主稜線に合流する。
- 赤石岳東尾根からのルート - 椹島ロッジから赤石岳東尾根(大倉尾根)の赤石小屋、富士見平、ラクダの背を経て小赤石岳と赤石岳との鞍部で赤石山脈の主稜線に合流する。
- 小渋川からのルート - 天竜川支流の小渋川を何度も渡渉し、広河原小屋、船窪を経て、大聖寺平で赤石山脈の主稜線に合流する。
- しらびそ峠からのルート - しらびそ峠から林道経由で天竜川支流の遠山川の北股沢の大沢渡を渡渉し、大沢山荘、唐松峠を経て大沢岳で赤石山脈の主稜線に合流する。
周辺の山小屋
南アルプスの南部の大部分は東海パルプの所有地となっており、多くの山小屋はすべて東海パルプの子会社である東海フォレストが運営管理している[8]。畑薙第一ダムから椹島(さわらじま)ロッジ及び二軒小屋ロッジの登山口までの区間で、東海フォレストがリムジンバスを運行している。名目上は東海フォレスト経営の各宿泊施設の「送迎バス」という扱いになっている。
名称 | 所在地 | 収容 人数 |
キャンプ 指定地 |
備考 |
---|---|---|---|---|
赤石小屋 | 赤石岳の東尾根の富士見平の下 | 100人 | テント15張 | |
赤石岳避難小屋 | 赤石岳南の山頂直下 | 40人 | ||
荒川小屋 | 荒川前岳と小赤石岳との鞍部 | 100人 | テント30張 | |
百間洞山の家 | 赤石岳と大沢岳との鞍部の百間洞上部 | 60人 | テント20張 | |
椹島ロッジ | 大井川の東俣林道の標高1,120mの椹島登山口 | 200人 | テント20張 | 入浴施設あり |
広河原小屋 | 小渋川の最上部の大聖寺平への尾根の取付 | 30人 | テント5張 | 無人 |
- 大部分の山小屋で、営業期間外は、緊急避難用として、一部が解放されている。
地理
周辺の山
赤石山脈(南アルプス)の主稜線の南部にある。東側に尾根(大倉尾根)が延びる[9]。
山容 | 名称 | 標高 (m) |
三角点 等級 |
赤石岳との 距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
悪沢岳 | 3,141 | 4.9 | 日本百名山 | ||
小赤石岳 | 3,081 | 0.7 | |||
赤石岳 | 3,120.06 | 一等[10] | 0 | 日本百名山 | |
大沢岳 | 2,819.36 | 三等 | 3.8 | ||
兎岳 | 2,818 | 4.9 | (三等三角点) 2799.33m | ||
聖岳 | 3,013 | 4.6 | 日本百名山 | ||
笊ヶ岳 | 2,628.96 | 二等 | 10.1 | 日本二百名山 | |
富士山 | 3,775.63 | 二等 | 53 | 日本百名山 |
源流の河川
関連画像
脚注
- ^ a b c 深田久弥の著書『日本百名山』(朝日新聞社、ISBN 4-02-260871-4)、P311
- ^ 岩崎元郎の著書『ぼくの新日本百名山』(朝日新聞社、ISBN 4-02-261526-5)
- ^ 『コンサイス日本山名辞典』三省堂、1992年、ISBN 4-385-15403-1、P4
- ^ a b c 『目で見る日本登山史(日本登山史年表)』山と溪谷社、2005年、ISBN 4-635-17814-5、P7
- ^ a b 『日本の山1000』山と溪谷社、1992年、ISBN 4-635-09025-6、P460
- ^ 『日本アルプスの登山と探検』ウォルター・ウェストン(著)、岩波文庫、ISBN 4-00-334741-2、P373
- ^ 南アルプス国立公園、環境省、2010年12月13日閲覧。
- ^ 静岡市観光情報 南アルプスの山小屋、2010年12月13日閲覧。
- ^ 塩見・赤石・聖岳 2010年版(山と高原地図42)昭文社、ISBN 978-4-398-75722-7
- ^ 基準点成果等閲覧サービス、国土地理院、2010年12月13日閲覧。
参考文献
- 『アルペンガイド10 南アルプス 』山と溪谷社、2009年(平成21年)、ISBN 978-4-635-01358-1
- 『赤石・聖・荒川三山を歩く』山と溪谷社、1998年(平成10年)、ISBN 4-635-17121-3
関連図書
- 『三省堂 日本山名事典』三省堂、ISBN 978-4-385-15404-6
- 『日本の山1000』山と溪谷社、ISBN 4-635-09025-6
- 『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、ISBN 4-7795-0000-1
- 『新・分県登山ガイド(改訂版) 静岡県の山』山と溪谷社、ISBN 978-4-635-02371-9
- 『南アルプス お花畑と氷河地形』静岡新聞社、ISBN 978-4-7838-0545-8
関連項目
- 赤石山脈(南アルプス)、南アルプス国立公園
- 日本百名山、新日本百名山
- 日本の山一覧 (高さ順)・第7位、日本の山一覧 (3000m峰)
- 高山植物、ライチョウ
- 蘇鉄山 - 一等三角点のある山としては日本一低い。