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「DNSサーバ」の版間の差分

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*NSレコード: そのゾーンの権威あるDNSコンテンツサーバの名前
*NSレコード: そのゾーンの権威あるDNSコンテンツサーバの名前
*MXレコード: そのゾーンのメールサーバの名前
*MXレコード: そのゾーンのメールサーバの名前
*SOAレコード: ゾーンそのものの情報
*CNAMEレコード: その名前に対する別名
*TXTレコード: テキスト情報
等々
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2012年5月9日 (水) 05:02時点における版

DNSサーバ(でぃーえぬえすサーバ)またはネームサーバとは、Domain Name System でホストの識別子を利用者が理解し易い形式(ドメイン名、例えば'ja-two.iwiki.icu')とコンピュータが理解し易い形式(IPアドレス)を対応付けるコンピュータサーバソフトウェアのことである。ドメイン名に対するIPアドレスを調べる事を名前解決と呼ぶ。

概要

ウェブブラウザメールサーバ等のネットワークアプリケーションは、OSを介して、URLに示されたドメイン名のIPアドレスや、メールアドレスに応じた配送先メールサーバなどを知るために、DNSサーバに問い合わせを行う。DNSサーバに対して問い合わせを行うクライアントを特にリゾルバと呼び、リゾルバはWebブラウザ等の動作しているコンピュータだけでなく、他のDNSサーバへ問い合わせを行うDNSサーバである場合も有る。

DNSサーバには 2種類ある。

  • DNSコンテンツサーバ - ドメイン名とIPアドレスなどの対応付けを、ドメイン名空間のゾーンと呼ばれる単位で管理する。
  • DNSキャッシュサーバ - フルリゾルバとも呼ばれ、ドメイン名の検索業務をおこない、結果をキャッシュする。

独自のドメイン名をドメインレジストラで登録する際、そのドメイン名を管理する「DNSサーバ」として指定するのがDNSコンテンツサーバである。

また一般的な利用者がコンピュータのネットワーク設定をする際、「DNSサーバ」として指定するのがDNSキャッシュサーバである。これはそのコンピュータのリゾルバが最初に問い合わせるDNSキャッシュサーバのIPアドレスを指定するものであり、Windowsなどではコントロールパネルの「ネットワーク設定」、あるいはUNIXの/etc/resolve.confなどへの設定が該当する。 DNSキャッシュサーバのIPアドレスを知るためにDNSキャッシュサーバを使うことはできないので、リゾルバはあらかじめDNSキャッシュサーバのIPアドレスを知っている必要がある。前述のように利用者が手動で指定する場合の他に、DHCPにより自動的に設定する方法が多い。

名前解決する方法にも2種類ある。

  • 再帰検索 - リゾルバからの問い合わせの要求を受け取ったDNSサーバが、他のDNSサーバに対して問い合わせを行い、その結果をリゾルバに応答する方法。
  • 非再帰検索 - リゾルバからの問い合わせの要求を受け取ったDNSサーバが、管理下のゾーンやキャッシュされた情報を応答するか、またはそれらの情報が無いという応答をする方法。

単純な問い合わせ機能しか持たないリゾルバ(スタブリゾルバ)がDNSキャッシュサーバに要求する場合には再帰検索の要求が行われる。それによりDNSキャッシュサーバは、キャッシュされた情報が無ければ他のDNSサーバに対して問い合わせを行う。 DNSキャッシュサーバが他のDNSサーバに非再帰検索で要求すると、問い合わせを受けたDNSサーバ(通常はDNSコンテンツサーバ)は自らが知っている情報を応答する。 リゾルバが問い合わせた内容に対して、より適切な情報を持っているDNSサーバを示す応答を受け取った場合、再帰検索を要求されていたDNSキャッシュサーバはそのDNSサーバに対して問い合わせを行い、名前解決の結論が出るまで繰り返す。このように問い合わせを繰り返すリゾルバをフルリゾルバと呼ぶ。

DNSコンテンツサーバ

DNSコンテンツサーバの役割は、Domain Name Systemにおいて自ゾーンで管理するサーバのIPアドレス等の各種リソースレコード(RR)を保持し、問い合わせの要求があった時に回答の応答をすることである。

リソースレコードの例
  • Aレコード: 名前に対するIPアドレス
  • PTRレコード: IPアドレスに対する名前 (IPアドレスは 1.1.168.192.in-addr.arpa. の様に表記される)
  • NSレコード: そのゾーンの権威あるDNSコンテンツサーバの名前
  • MXレコード: そのゾーンのメールサーバの名前
  • SOAレコード: ゾーンそのものの情報
  • CNAMEレコード: その名前に対する別名
  • TXTレコード: テキスト情報

等々

wikipedia.orgのDNSコンテンツサーバの例

このDNSコンテンツサーバは、ja-two.iwiki.icuやwww.wikipedia.orgなどwikipedia.orgゾーンの各種リソースレコードを保持している。ただし、orgゾーンに保持されているIPアドレスは知らない(間違った設定によってorgのNSレコードをキャッシュで答えてしまうサーバも実際には多く存在する)。このDNSコンテンツサーバは、DNSクライアント(再帰検索の場合はDNSキャッシュサーバ)から、ja-two.iwiki.icuのIPアドレスを教えるよう要求を受けると、自分が保持しているコンテンツから、ja-two.iwiki.icuのIPアドレスを探し、それをDNSクライアントに返答する。

このようにドメイン名からIPアドレスを検索する事を正引きと呼び、逆にIPアドレスからドメイン名を検索する事を逆引きと呼ぶ。

DNSキャッシュサーバ

DNSキャッシュサーバの役割は、DNSクライアント(この場合はWindowsなど)から名前解決を依頼されたとき、再帰検索を行い、ドメイン名の解決を図ることである。

Webブラウザで、www.wikipedia.orgなどを入力した際、そのコンピュータがまず名前解決しに行くのが、DNSキャッシュサーバである。DNSキャッシュサーバのIPアドレスは、DHCPなどから取得するほか、設定ファイルとしてマシン内に保存することもある。

実装

DNSサーバの主な実装を列挙。 DNSサーバの中には、DNSコンテンツサーバとDNSキャッシュサーバが別々になっているものもあれば、一緒に実装するものもある。

外部リンク

関連項目