西部方面航空隊

西部方面航空隊
創設	1956年（昭和31年）1月25日
所属政体	日本
所属組織	陸上自衛隊
部隊編制単位	隊
兵科	航空科
所在地	熊本県 上益城郡益城町
編成地	小月
上級単位	西部方面隊
担当地域	九州、南西諸島

西部方面航空隊（せいぶほうめんこうくうたい、JGSDF Western Army Aviation Group）は、熊本県上益城郡益城町の高遊原分屯地に駐屯する、陸上自衛隊西部方面隊直轄の航空科部隊。対戦車ヘリコプターによる戦闘及び方面隷下の各部隊に対する航空偵察・空中機動・航空輸送・指揮連絡等を主任務とする。主力は高遊原分屯地に、第3対戦車ヘリコプター隊は目達原駐屯地にそれぞれ駐屯している。飛行場運用を担当する管制気象隊のみ管内各飛行場単位で配置されている。

沿革

• 1956年（昭和31年）1月25日：小月航空基地にて「西部方面航空隊」が新編。
• 1957年（昭和32年）8月20日：小月航空基地から託麻原分屯地（現在の熊本空港所在地）に移駐。
• 1962年（昭和37年）1月18日：目達原駐屯地の第4管区第4航空隊を隷下に編入し、第4飛行隊に改編。第8飛行隊と西部方面飛行隊を新編。
• 1968年（昭和43年）3月1日：西部方面ヘリコプター隊を新編。
• 1971年（昭和46年）：第8飛行隊と西部方面飛行隊が目達原駐屯地から高遊原分屯地に移駐。
• 1990年（平成2年）3月26日：第3対戦車ヘリコプター隊を新編。
• 1994年（平成6年）3月28日：第4飛行隊が第4師団の隷下に、第8飛行隊が第8師団の隷下に編入。西部方面飛行隊を西部方面航空隊本部付隊に改編。
• 2010年（平成22年）3月12日：第3対戦車ヘリコプター隊にAH-64が配備

部隊編成

特記無いものは高遊原分屯地内に所在している。

• 西部方面航空隊
  • 西部方面航空隊本部付隊
  • 第3対戦車ヘリコプター隊（目達原駐屯地）
    • 本部付隊
    • 第1飛行隊
    • 第2飛行隊
  • 西部方面ヘリコプター隊（目達原駐屯地、第3飛行隊のみ高遊原分屯地）
    • 本部付隊
    • 第1飛行隊
    • 第2飛行隊
    • 第3飛行隊
  • 西部方面管制気象隊
    • 基地隊
    • 第1派遣隊（目達原駐屯地）
  • 西部方面航空野整備隊
    • 整備隊
    • 補給隊

歴代の西部方面航空隊長（1等陸佐、高遊原分屯地司令兼補）

代	氏名	在任期間	出身校・期	主な後職
	大上正美	- 1988.7.31		北部方面航空隊長
	坂正興	1988.8.1 - 1990.7.31		退職
	釘宮初男	1990.8.1 - 1992.3.15
	田島勝征	1992.3.16 - 1994.7.31		第1ヘリコプター団副団長
	岩崎修治	1994.8.1 - 1996		北部方面航空隊長
	矢崎良博	1996 - 1998.7.31		補給統制本部航空部長
	黒木信行	1998.8.1 - 2000.3
	古本和彦	2000.3 - 2002.12.1	防大20期	旭川地方連絡部長
	下池賢一	2002.12.2 - 2005.3.31	防大21期	帯広駐屯地業務隊長
	川口博司	2005.4.1 - 2007.12.2	防大25期	統合幕僚監部総務部総務課長
	服部正	2007.12.3 - 2009.7.31	防大29期	第8師団 (陸上自衛隊)副師団長
	沖邑佳彦	2009.8.1 - 2010.11.30	防大31期	陸上幕僚監部教育訓練部 教育訓練計画課長
	田尻祐介	2010.12.1 - 2012.7.25	防大32期	統合幕僚監部防衛計画部計画課長
	酒井秀典	2012.7.26 - 2013.12.17	防大33期	陸幕情報課長
	佐々木博茂	2013.12.18 -

主要装備

• LR-2
• OH-6D
• OH-1
• UH-60JA
• UH-1J
• CH-47J/JA
• AH-1S コブラ
• AH-64D
• 73式小型トラック
• 73式中型トラック
• 73式大型トラック
• 3トン半水タンク車
• 3トン半燃料タンク車
• 10000リットル燃料タンク車
• 着陸誘導装置 JTPN-P20
• 気象測定装置 JMMQ-M5
• 航法援助装置 JMRM-A2
• スリングネット
• スリングベルト
• 野外支援車
• 野外炊具
• 1トン半救急車
• 64式7.62mm小銃
• 9mm拳銃
• 12.7mm重機関銃M2

関連項目

• 陸上自衛隊航空学校
• 北部方面航空隊 / 東北方面航空隊 / 東部方面航空隊 / 中部方面航空隊

外部リンク

西部方面ヘリコプター隊 第3対戦車ヘリコプター隊