コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「自動化ゲート」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
利用方法: リンク先に該当告知、アドバイスなし
法務省内移動されたリンク先に出典つなぐ
4行目: 4行目:


==概要==
==概要==
出入国の際に審査官による対面審査を経由せず、ゲートに設置された機械により出入国者を認証し、出国および入国の手続を簡素化・迅速化し、利便性を高めている<ref name="houmu">[http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyukan63.html 「自動化ゲートの運用について」] 法務省入国管理局 2010年3月</ref>。[[日本国籍]]で有効な[[パスポート|旅券]](パスポート)を所持しているか、外国人で有効な旅券(旅券、[[在留カード]]、難民旅行証明書又は再入国許可書)と再入国許可を所持している場合に利用できる<ref name="houmu"/>。
出入国の際に審査官による対面審査を経由せず、ゲートに設置された機械により出入国者を認証し、出国および入国の手続を簡素化・迅速化し、利便性を高めている<ref name="houmu">[http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan63-7.pdf 「自動化ゲートの運用について」] 法務省入国管理局 2010年3月</ref>。[[日本国籍]]で有効な[[パスポート|旅券]](パスポート)を所持しているか、外国人で有効な旅券(旅券、[[在留カード]]、難民旅行証明書又は再入国許可書)と再入国許可を所持している場合に利用できる<ref name="houmu"/>。


自動化ゲートは[[成田国際空港|成田空港]]、[[中部国際空港|中部空港]]、[[関西国際空港|関西空港]]、[[東京国際空港|羽田空港]]に設置されている<ref name="his">[http://www.his-j.com/tyo/corp/btc/news/20071106nrt.html 「成田空港、11/20より自動化ゲート導入」] H.I.S.海外出張ニュース</ref><ref name="riyou"/>。
自動化ゲートは[[成田国際空港|成田空港]]、[[中部国際空港|中部空港]]、[[関西国際空港|関西空港]]、[[東京国際空港|羽田空港]]に設置されている<ref name="his">[http://www.his-j.com/tyo/corp/btc/news/20071106nrt.html 「成田空港、11/20より自動化ゲート導入」] H.I.S.海外出張ニュース</ref><ref name="riyou"/>。
17行目: 17行目:
自動化ゲートの利用方法は、まず機器が設置された無人の透明なボックス型のゲート(無人ボックス型)の入口において、旅券(パスポート)の写真が貼ってある身分事項ページを装置にかざすと入口の扉が開く。次にボックスの中の指紋の読取端末で、登録した2本の指の指紋で認証を行う。指をスキャンする位置はボタンのようになっており、押すと少し位置が下がる。軽く押したまま1~2秒そのまま待つと、認証の結果が画面に現れる。認証が終わり本人と確認されれば、ゲートの出口の扉が開く<ref name="houmu"/>。
自動化ゲートの利用方法は、まず機器が設置された無人の透明なボックス型のゲート(無人ボックス型)の入口において、旅券(パスポート)の写真が貼ってある身分事項ページを装置にかざすと入口の扉が開く。次にボックスの中の指紋の読取端末で、登録した2本の指の指紋で認証を行う。指をスキャンする位置はボタンのようになっており、押すと少し位置が下がる。軽く押したまま1~2秒そのまま待つと、認証の結果が画面に現れる。認証が終わり本人と確認されれば、ゲートの出口の扉が開く<ref name="houmu"/>。


自動化ゲートのすぐ横には、同じ端末機器が設置された職員が座っているレーン(有人レーン型:既存の有人出入国ブースのことではない)も存在するが、法務省入国管理局の「自動化ゲート利用案内(日本人用)」によると、[[日本人]]は原則として無人ボックス型の利用をするよう案内をして<ref name="houmu"/>。
自動化ゲートのすぐ横には、同じ端末機器が設置された職員が座っているレーン(有人レーン型:既存の有人出入国ブースのことではない)も存在するが、法務省入国管理局の「自動化ゲート利用案内(日本人用)」によると、[[日本人]]は原則として無人ボックス型の利用をするよう案内をしている<ref name="houmu"/>。


無人ボックス型の自動化ゲートを利用した場合、旅券(パスポート)に出帰国の証印(スタンプ)が押されないため、何らかの事情で証印が必要な場合は、有人レーン型のゲートを利用するか、自動化ゲート通過後、傍にある管理事務所に申告し認印を貰う。
無人ボックス型の自動化ゲートを利用した場合、旅券(パスポート)に出帰国の証印(スタンプ)が押されないため、何らかの事情で証印が必要な場合は、有人レーン型のゲートを利用するか、自動化ゲート通過後、傍にある管理事務所に申告し認印を貰う。

2016年5月21日 (土) 10:46時点における版

自動化ゲート(じどうかゲート)は、日本の空港の一部に導入されている自動化出入国審査システムである。

概要

出入国の際に審査官による対面審査を経由せず、ゲートに設置された機械により出入国者を認証し、出国および入国の手続を簡素化・迅速化し、利便性を高めている[1]日本国籍で有効な旅券(パスポート)を所持しているか、外国人で有効な旅券(旅券、在留カード、難民旅行証明書又は再入国許可書)と再入国許可を所持している場合に利用できる[1]

自動化ゲートは成田空港中部空港関西空港羽田空港に設置されている[2][3]

利用登録

利用登録はフライト当日に空港で行うことができる[4]。ただし自動化ゲート利用時において1人で指紋の提供または機械操作ができない場合、利用することはできない[4]。利用登録を行うと、自動化ゲートが設置されている日本の空港いずれにおいても自動化ゲートを利用することが可能となる[3]

登録において日本国籍(日本のパスポート保持者)は、指紋登録のみで顔写真の撮影はなく、また自動化ゲート通過時においても利用者の顔写真撮影のプロセスはない。パスポート失効時にはデータはサーバから削除されるので、パスポートの更新や再発行をした際には再び利用登録が必要である。自動化ゲート利用の登録したが無効にしたい場合は、書面にて手続きが必要となる。

利用方法

成田空港の自動化ゲート

自動化ゲートの利用方法は、まず機器が設置された無人の透明なボックス型のゲート(無人ボックス型)の入口において、旅券(パスポート)の写真が貼ってある身分事項ページを装置にかざすと入口の扉が開く。次にボックスの中の指紋の読取端末で、登録した2本の指の指紋で認証を行う。指をスキャンする位置はボタンのようになっており、押すと少し位置が下がる。軽く押したまま1~2秒そのまま待つと、認証の結果が画面に現れる。認証が終わり本人と確認されれば、ゲートの出口の扉が開く[1]

自動化ゲートのすぐ横には、同じ端末機器が設置された職員が座っているレーン(有人レーン型:既存の有人出入国ブースのことではない)も存在するが、法務省入国管理局の「自動化ゲート利用案内(日本人用)」によると、日本人は原則として無人ボックス型の利用をするよう案内をしている[1]

無人ボックス型の自動化ゲートを利用した場合、旅券(パスポート)に出帰国の証印(スタンプ)が押されないため、何らかの事情で証印が必要な場合は、有人レーン型のゲートを利用するか、自動化ゲート通過後、傍にある管理事務所に申告し認印を貰う。

新端末の導入

2009年より成田空港を初め自動化ゲート導入する各空港にて、順次新型端末が導入されている(2010年10月時点:成田空港の一部の端末を除く[5])。新システムでは、旅客は端末画面でパスポートまたはQRコードによる識別方法を選択し、その後画面の指示に従って指紋の照合を行う。照合が完了すると、ゲートが青く光り出口が開く。出口のそばのブースには空港職員がいるので、スタンプを必要とする場合は依頼すると捺印してもらえる。従来の有人レーン型に近い。

外国の類似するシステム

国境や行政地域を越えて通過する出入国ゲートが、自動化や機械化されているケースは、世界に先例がある。中華人民共和国の特別行政区の香港マカオは、各検問所(陸地辺境、ふ頭、空港)で、それぞれの永住民に登録したカードで通過させる自動のゲート(e-channelと呼ぶ)を設けている。また、マレーシアシンガポールの地上の国境でも、同様のゲートが設置され運用されている。大韓民国でも、2008年6月より仁川国際空港に自動ゲートを設置、運用を開始した。ただし、日本や他国の自動ゲートが外国人登録済みの外国人居住者も対象にしているのに対し、韓国では国内居住韓国人に限定されている。

出典

  1. ^ a b c d 「自動化ゲートの運用について」 法務省入国管理局 2010年3月
  2. ^ 「成田空港、11/20より自動化ゲート導入」 H.I.S.海外出張ニュース
  3. ^ a b 法務省入国管理局. “自動化ゲート利用案内”. 2016年4月12日閲覧。
  4. ^ a b 自動化ゲート 「自動化ゲートの運用について(お知らせ)」法務省
  5. ^ 「自動化ゲートの運用について(お知らせ)」 法務省入国管理局 2010年10月

関連項目

外部リンク