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2019年4月5日 (金) 12:29時点における版

かとう じゅんいち

河東 純一
生誕 1946年
日本の旗 日本 茨城県
出身校 大東文化大学文学部卒業
職業 官僚書家
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河東 純一(かとう じゅんいち、1946年 - )は、日本官僚書家総理府(現:内閣府)の辞令専門官などを務めた。は峰城[1][2][3]

概要

生い立ち

茨城県にて生まれ育つ。大東文化大学第一高等学校在学中に書家を志し、毎晩100枚近く書き続けるなど修練を重ねた[4][5]。同校卒業後は大東文化大学文学部中国文学科に進学し、昭和44年(1969年)に卒業した[5]学生時代は、大東文化大学の教員だった永井暁舟松井如流らの薫陶を受けた[5]

官界

1974年(昭和49年)12月より総理府(中央省庁再編後は、内閣府)に奉職した。総理府では内閣総理大臣官房の人事課辞令係に配属されて以来、同職を務め上げた。1980年(昭和55年)に前任者が退官したことから、後任の辞令専門官に就任した。辞令専門官として職務(親任官認証官の「官記」作成など)に従事した。定年退官までの30数年間に、約20万枚以上の官記や位記、辞令書などを揮毫した[6]1989年昭和64年)1月7日改元に際しては、当時の総理大臣官邸記者会見場で、内閣官房長官小渕恵三が掲げた『平成』の揮毫も担当した[6][4][5]

これまでの業績が認められ、2005年(平成18年)に第18回人事院総裁賞の個人部門を受賞した[7]。人事院総裁賞選考委員会の審議の際には、河東が書いた辞令書の見本が届けられ、それを目にした委員全員が感嘆したと伝えられる[8]。審議の結果、委員全員による満場一致で推薦が決定した[8]。人事院総裁賞受賞時には、今上天皇皇后に拝謁した[9]。なお河東本人は受賞の内示を受けるまで賞の存在自体を知らず、突然の受賞に困惑したと語っている[6]

退官後

2007年(平成19年)3月31日付で退官した[10]。退官後は埼玉県にて書道教室を主宰する[4]。退官後も、河東の書はさまざまな場面で用いられている。一例として、総理大臣官邸では国外からの賓客に対して風呂敷を贈呈しているが、その風呂敷にも河東の書がデザインされている[10]。また、官公庁以外では、母校である大東文化大学のロゴマークに、河東の書が用いられている[5]

略歴

  • 1969年(昭和44年) - 大東文化大学文学部卒業。
  • 1974年(昭和49年) - 総理府入府。
  • 1980年(昭和55年) - 総理府辞令専門官。
  • 2001年(平成13年) - 内閣府辞令専門官。
  • 2007年(平成19年) - 国家公務員を退官。

賞歴

  • 2005年(平成17年) - 人事院総裁賞個人部門。

脚注

  1. ^ リンクス - :「平成」の字も書いた、河東純一さん”. lincs.co.jp. 2019年3月16日閲覧。
  2. ^ 蟠龍(ばんりょう) (2019年3月6日). “[https://twitter.com/banryodotcom/status/1103346900709736448 このデザインは秀逸! ちなみに「平成」の筆文字を書いたのは、当時総理府の辞令専門官などを務めた、書家の河東峰城氏。 我が母校、大東文化大学の大先輩です。https://twitter.com/d_hoshida/status/1102422792748716032 …]”. @banryodotcom. 2019年3月16日閲覧。
  3. ^ Office, Internet Museum. “[id=40542 日本・ルクセンブルク大公国国交樹立80周年記念事業「旬花光彩」(ルクセンブルク風景写真展) | 京都市国際交流会館]”. インターネットミュージアム. 2019年3月16日閲覧。
  4. ^ a b c 谷津憲郎「砂時計――無銘の2文字私がにじむ」『朝日新聞朝日新聞東京本社2009年10月25日
  5. ^ a b c d e 「伝統(2006年度)」『大東文化大学 - 大東大ブログ大東文化大学2006年9月1日
  6. ^ a b c 「『これまでの功績、これからの重責への思いを筆に込めて』」『「これまでの功績、これからの重責への思いを筆に込めて」人事院
  7. ^ 「第18回(平成17年)」『人事院総裁賞人事院
  8. ^ a b 林文子「受賞者に心から感謝」『人事院総裁賞人事院
  9. ^ 「『人事院総裁賞』とは」『人事院総裁賞人事院
  10. ^ a b 「首相官邸が『Furoshiki@Kantei』を作製!」『新着情報 詳細 | チーム・マイナス6%チーム・マイナス6%運営事務局2007年4月12日

関連項目

外部リンク