「JR西日本キハ120形気動車」の版間の差分
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Kiha120 kisuki1.JPG|0番台(後藤出雲所属) |
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JR west-dc120 308.jpg|300番台(浜田所属・前照灯交換前) |
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キハ120形気動車.jpg|thumb|300番台 (浜田所属・体質改善施工済み) |
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2021年11月28日 (日) 03:53時点における版
JR西日本キハ120形気動車 | |
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芸備用キハ120形(300番台) | |
基本情報 | |
運用者 | 西日本旅客鉄道 |
製造所 |
新潟鐵工所 西日本旅客鉄道後藤車両所 |
製造年 | 1992年 - 1996年 |
製造数 | 89両 |
主要諸元 | |
編成 | 両運転台付単行車 |
最高速度 | 95 km/h |
車両定員 |
49(席)+63(立)=112名(0・300番台) 49(席)+56(立)=105名(200番台) |
自重 |
27.7t(0・300番台) 26.7t(200番台) |
全長 | 16,300 mm |
全幅 |
2,800 mm 2,700 mm(200番台) |
全高 | 4,045 mm |
車体 |
普通鋼(200番台) ステンレス(0・300番台) |
台車 |
軸ばね式インダイレクトマウント空気ばね台車 WDT53(動力台車)(200番台) WDT54 (動力台車)(0・300番台) WTR237(付随台車)(200番台) WTR238 (付随台車) (0・300番台) |
動力伝達方式 | 液体式 |
機関 | コマツ SA6D125-H1 |
機関出力 |
330PS × 1(0・300番台) 250PS × 1(200番台) |
変速段 | 変速1段・直結2段(自動切替) |
制動装置 |
自動空気ブレーキ 機関ブレーキ併用 |
保安装置 |
ATS-SW EB装置 |
備考 | NDCシリーズ |
キハ120形気動車(キハ120がたきどうしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)のローカル線用の小型気動車である[1]。
JR西日本の地方交通線向け標準型気動車として、1991年(平成3年)に製造が開始された。
概要
新潟鐵工所の地方鉄道向け車両「NDCシリーズ」の第一世代モデルによる16m級軽快気動車で、ワンマン運転にも対応している。本形式の200番台は松浦鉄道MR-100形とほぼ同形式となっている。新潟鐵工所および後藤車両所で製造された[2][3]。
国鉄から承継されローカル線区で運用されていた一般型気動車のキハ20系・キハ35系・キハ45系や急行型気動車のキハ58系などの置換えや鉄道部に移管された線区の活性化を図るため、山陰東部エリアを除くJR西日本管内の非電化区間ほぼ全域に投入された。
各社に投入されたNDCシリーズ第一世代モデルが次々に運用を離脱する中、2020年現在でも事故廃車となった1両を除いて休廃車が発生することなく、製造された89両のうち88両が運用されている。
構造
キハ120形は製造時期別に3つの番台区分に分かれるが、本項では各番台共通事項について記す。
車体
車体幅 2,700 - 2,800 mm 、全長 16.3 m の両運転台の車両で、出入り口は両運転台の直後、片側2か所にバス用の2枚折戸が採用されている。このほか、冷房装置にはバス用の汎用品を使用している。
走行用ディーゼルエンジンはコマツ製SA6D125-H1(DMF11HZと同型)が採用されている。変速機は直結2段式である。
運転室は半室構造となっており、助士側は出入口とドアスイッチがあるのみ。乗務員扉は設けられておらず、助士側の客用扉横に車掌用の前方後方安全確認のための小窓が設置されている。主幹制御器は横軸式とされたが、操作部自体は従来車両と同一品が採用されており、国鉄キハ32形気動車に類似する。主幹制御器は221系電車に準じた前後操作式だが、ブレーキハンドルは着脱可能な構造である。なお、ATS-Pには対応しないことからJR東海管内への乗り入れは不可能である(そのため本形式が乗り入れるJR東海との境界駅である亀山駅・猪谷駅にはATS-Sが残されている)。
車体塗装は配置区所によって異なっているが、普通鋼製車体の200番台は後年、配置区所に関わらず朱色5号一色塗りに統一された(ラッピング車両除く)。
車内
座席はセミクロスシートまたはロングシートを配置する。エンジン排気管を設置するため側面の窓間が広くなっている部分が1両に1カ所あり、その箇所ではシートが途切れている。
車内収受式ワンマン運転を前提にしていることから、妻面にデジタル式の運賃表示器、運転台横に運賃箱、運転台直後に整理券発行機が備え付けられている。なお、岡山支社・亀山鉄道部所属の車両は2015年にデジタル式運賃表示器から液晶ディスプレイ式のものに変更されている(後述)。
形式
本系列は基本的に「キハ120形」の1形式だが、製造時期により番台区分がなされ、番台ごとに構造上の差異が見られる。
1次車(200番台)
JR西日本発足後初めての新製気動車として、1992年 (平成4年) に3月から7月にかけて8両導入された[4]。全車新潟鐵工所で製造され、新製配置は201 - 206が越前大野鉄道部、207・208が米子運転所である[4]。
車体は普通鋼製で、車体幅は 2,700 mm。車体塗色は配置区所によって異なる(後述)。側面は2段式ユニット窓・バス用2枚折戸の乗降扉採用など、国鉄キハ32形気動車に類似する。座席はセミクロスシート。エンジンはコマツ製SA6D125-H1形 (250PS/2,000rpm) を搭載する[2]。台車は、ペデスタル軸箱支持方式のWDT53(2軸駆動動力台車)およびWTR237(付随台車)である[2]。本番台では半自動を選択した場合に使用可能なドア開閉スイッチを乗降口付近の内外に装備する[5]。
2次車(0番台)
1993年 (平成5年) 3月から11月にかけて22両導入された。1 - 19は新潟鐵工所で、20 - 22は後藤車両所で製造された[4]。新製配置は1 - 6が米子運転所、7 - 16が亀山鉄道部、17 - 22が小郡運転区である[4]。
200番台との差異は以下の通り。
- 車体を普通鋼製からステンレス製(車体前面は普通鋼製)に変更。配置区所ごとの塗り分けは前面と車体側面に帯を配する形となった。
- 車体幅が100mm広がり2,800mmとなる。
- 窓ガラスがユニットサッシから1枚ガラスのはめ込み式になり窓を開けることが出来なくなった。
- エンジンは200番台と同じコマツ製SA6D125-H1形だが、出力が300PS/2,000rpmに強化されている[2]。
- 台車は緩衝ゴム軸箱支持方式のWDT54(2軸駆動動力台車)およびWTR238(付随台車)である[2]。
- 車内配置がセミクロスシートからバケットタイプのロングシートとなった。
- ドア開閉スイッチが装備されなくなった。これにより始発駅など長時間の停車の際、キハ40系などで可能な半自動扉にはできなくなった為、取っ手などを利用して、人力により開け閉めする方法に変更した。
3次車(300番台)
1994年(平成6年)3月から1996年(平成8年)8月にかけて59両導入された。301 - 316・324 - 327・331 - 336・342 - 352・357 - 359は新潟鐵工所で、317 - 323・328 - 330・337 - 341・353 - 356は後藤車両所で製造された[4]。新製配置は301 - 306が亀山鉄道部、307 - 321が浜田鉄道部、322 - 327・331 - 333が広島運転所、328 - 330・334 - 343・353 - 359が津山鉄道部、344 - 352が富山運転所である[4]。
主要機器は0番台に準じているが、車内が200番台同様のセミクロスシートに変更された。ボックスシートの形状は200番台と若干異なっている。
改造
新造後、以下の改造が行われた。下記のほか、スカートの延長工事、気笛の変更、ウィンドウォッシャーの取り付け、列車接近警報装置の取り付けおよびエンジンを低公害のSA6D125-HE1への換装などが一部の車両で行われている。
トイレ設置工事
新製時の時点で「近距離輸送のワンマン運転用で車両の全長が短く冷房を備えたため設置スペースがない」との理由からトイレが設置されておらず、乗客に対しては行き違い待ち等で停車中に駅トイレを利用するように促す策が取られ、当時の車内には『トイレのある駅』の掲示があった。これに対し、キハ120形が導入された沿線の島根県浜田市・益田市・三隅町が県を交えて米子支社へ要望書の提出を行ったり、署名活動を行った[6]結果、乗降扉そばの客室スペースにトイレユニットを据え付ける形で2007年(平成19年)3月末までに全車両に洋式トイレが設置された。これにより客室内に死角ができるため運転室後方にルームミラーが追設され、トイレ設置前に有った客用窓はステンレス板あるいは鋼板で塞がれた。据え付け費用は1車両あたり約700万円。
越美北線用の車両は福井豪雨からの復旧工事中に改造された。しかし、トイレ設置後も運用区間が短いことや孤立区間にある越前大野駅構内に汚物抜き取り設備が無いことを理由に、改造後もしばらくは「このトイレは使用できません」表記の貼り紙を貼っていたが、2007年6月30日の全線復旧を機に使用を開始した。
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300番台に設置されたトイレ
運転記録装置取り付け工事
JR福知山線脱線事故の調査報告書に対する建議の対策として、運転状況記録装置の取り付けが行われている[7]。装置本体は冷房ダクトとの位置関係から、トイレ前に床置きされている。配線を引き通すためトイレ設置工事の際と同様に窓が塞がれている。この工事に関連して車掌用のドア開閉スイッチがこの装置内に移設されている。
ドア誤扱防止システムの取り付け工事
超音波センサーでホームを検知して、ワンマン運転中に運転士がホームと反対側のドアを誤開扉するのを防ぐ為の装置で、スカートの裏側にセンサーが4つ付いている。2009年2月より亀山鉄道部所属の全編成に設置工事が行われ[8]、2011年以降は他線区の車両にも順次工事が行われている。
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トイレが追加された0番台。板でふさがれた窓の部分にトイレがある。
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300番台の運転台
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200番台の運転台周辺
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200番台の車内
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ドア誤扱い防止システムのセンサー
運賃表示機の変更
2015年1月より岡山支社、米子支社、亀山鉄道部に所属する車両のデジタル式運賃表示器が液晶ディスプレイ式の運賃表示機に変更された。
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更新後の運賃表示器
体質改善工事
施工年度 | 施工工場 施工両数 |
所属箇所 施工済み車両割合 |
合計 | ||||||||
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後藤 | 富山 | 敦賀 | 亀山 | 岡山 | 出雲 (木次) |
浜田 | 広島 | 新山口 | 廃車 | ||
2017年 | 6 | 0/15 0% |
2/5 40% |
1/14 7% |
1/16 6% |
1/8 7% |
1/14 7% |
0/12 0% |
0/7 0% |
0 | 6 7% |
2018年 | 19 | 3/15 20% |
4/5 80% |
2/14 14% |
5/16 31% |
1/8 7% |
5/14 36% |
2/12 17% |
3/7 43% |
0 | 25 28% |
2019年 | 22 | 7/15 47% |
5/5 100% |
4/14 28% |
10/15 66% |
1/8 7% |
9/14 64% |
6/12 50% |
5/7 71% |
1 | 47 53% |
2020年 | 18 | 11/15 73% |
5/5 100% |
5/14 36% |
13/16 81% |
3/8 38% |
11/13 85% |
9/12 75% |
7/7 100% |
1 | 65 74% |
初期車の製造から25年経過したことを受け、安全性・快適性の向上を主な目的に2017年度から着手。事業費は1両当たり約2500万円で2021年度までに全89両を対象に実施予定。
改造内容はシート袖部分の仕切り大型化と手すり・つり革の改良、前照灯LED化、車内照明の間接照明化及びLED化、LED式フォグランプ追加、運転席ガラス強化、ドア開閉スイッチの設置、ドアチャイム設置など。工事完了第1号となるキハ120-208が2017年7月14日に後藤総合車両所を出場し[9]、7月16日に木次線列車支部で報道陣に公開された[10]。
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キハ120 301 柘植駅
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キハ120 301車内
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キハ120 306 外側ドアボタン
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キハ120 306 内側ドアボタン
車載ICOCA取り付け
2021年3月13日ダイヤ改正で関西本線(亀山駅 - 加茂駅)でICOCAサービスが開始されることに伴い、亀山鉄道部所属の車両に対して2021年2月までに車載ICOCAの取り付けが行われた[11]。改造箇所は網干総合車両所(定期検査併施)および後藤総合車両所(体質改善工事併施)である[11]。
車両配置と運用線区
2021年4月1日現在の車両配置は下記のとおり[12]。岡山気動車区所属の車両を除いて基本的に鉄道部単位で運用に入る。キハ40系等の従来型気動車とは総括制御を行うことができないため、従来車とは完全に分離された運用が組まれている。
近畿統括本部管内
亀山鉄道部に0番台8両(7・8・11 - 16)と300番台6両(301 - 306)が配置され[12]、関西本線(亀山駅 - 加茂駅)間で運用されている。2001年3月までは木津駅経由で奈良駅まで入線していた。大多数の列車が2両編成で運転されている。
塗色は前面と屋根・裾部に紫。
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300番台
金沢支社管内
敦賀地域鉄道部敦賀運転センターに200番台5両(201 - 205)が、金沢総合車両所富山支所に0番台1両(22)と300番台14両(318・329・331・341・344 - 352・354)が配置されている[12]。
敦賀地域鉄道部
敦賀地域鉄道部所属の車両は越前大野鉄道部から福井地域鉄道部を経て移管された車両で、越美北線全線(北陸本線越前花堂駅 - 福井駅間含む)で運用されている。一部に2両および3両編成の運転もあるが基本的に1両運転。
車体塗装は、もともとの塗色は白地に緑のグラデーションのブロックパターンであったが、現在は全車がラッピング車両となっている。オリジナルカラーの車両は朱色5号に塗装変更され[13]、その後新たなラッピングがなされた。
金沢総合車両所富山支所
富山支所所属の車両は北陸広域鉄道部管内の高山本線猪谷駅 - 富山駅間、大糸線南小谷駅 - 糸魚川駅間で運用されており、高山本線用12両と大糸線用3両に区別されている。
高山本線用の車両は富山支所を拠点に運用される。2011年3月12日以降、高山本線の普通列車は基本的にこの車両で運転されている。日中は1 - 2両編成で運転されるが、平日ダイヤの朝に3両・4両編成で運転される列車もある。塗色は窓上に緑、腰部に赤と黄のストライプで前面は富山側が朱色・猪谷側が緑(高山本線基準)となっているが、このうち2両には観光用ラッピングが施されている。1両のみ所属する0番台 (22) は2013年に新山口支所から転属した車両である[14]。
かつては東海旅客鉄道(JR東海)高山駅まで入線していた(JR東海区間は車掌乗務)。富山ライトレールに移管される前の富山港線でもワンマン運転を実施するために日中に運用があった。
大糸線用の車両は糸魚川運転派出に常駐する。キハ52形の老朽化に伴い2010年3月13日のダイヤ改正から運転を開始した[15]。基本的に1両で運転されるが多客期には2両に増結される。大糸線用の塗装は岡山気動車区からの転属車のため、同区の車両と同様で、塗色は窓上下に橙色、腰部に赤の帯を配している。
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200番台(敦賀所属・旧塗装)
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200番台(敦賀所属・新塗装)
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300番台(富山所属・高山線向け、幌に新山口支所時代の塗装が残っている。)
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300番台(富山所属・大糸線向け)
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富山所属・観光用ラッピング(左)
米子支社管内
後藤総合車両所出雲支所に200番台3両(206 - 208)と0番台5両(1 - 5)が、浜田鉄道部に300番台13両(307 - 317・319・321)が配置されている[12]。
後藤総合車両所出雲支所の車両は200番台・0番台の共通運用で木次線全線と、山陰本線松江駅 - 宍道駅間で運用されている。基本的に1両だが、一部列車が2両編成で運転される。過去には最長で4両編成(このうち後2両は回送)が定期列車で存在した。塗色は200番台がベージュ地に窓周りが黄桃色、腰部が緑の塗り分けであったが、全車両が朱色5号へ塗装変更された。0番台は200番台に準じた塗装で前面ベージュ地に黄桃色と緑の細帯である。
浜田鉄道部の車両は山陰本線出雲市駅 - 益田駅間で運用されている。塗色は窓上に赤、窓下に濃淡2色の青帯、前面が白。2018年現在は体質改善工事施工済み車両と未施工車両が在籍しているが、未施工車であっても前照灯を体質改善車と同じタイプに全車交換された[16]。過去には三江線でも運用されていたが、2018年(平成30年)4月1日の三江線廃止により、三江線での運用を終えた。また、大糸線用車両が体質改善のために2019年1月-同年3月までキハ120 317は敦賀まで配給輸送・代走を行っていた[17][18]。
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200番台(後藤出雲所属・旧塗装)
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200番台(後藤出雲所属・新塗装)
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0番台(後藤出雲所属)
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300番台(浜田所属・前照灯交換前)
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300番台 (浜田所属・体質改善施工済み)
岡山支社管内
岡山気動車区に300番台16両(328・330・334 - 340・342・343・353・355 - 357・359)が在籍[12]、以下の路線で運用されている。
基本的に1両による運用であるが、一部路線は2両編成、津山線や姫新線ではキハ40系の運用も残っているため完全置き換えには至っていない。塗色は357が浜田色、それ以外は窓上下に橙色、腰部に赤帯である。2013年から1年間は美作の国1400年記念で岸本斉史の漫画「NARUTO」が描かれたラッピング列車がキハ47形とともに運行された。前記の通り2015年に岡山支社所属の全車両のデジタル運賃表示機が液晶ディスプレイタイプに更新された。
358は2020年3月に発生した芸備線脱線事故により現地解体されたため、同月19日付けで廃車となり[19]、本系列初の廃車となった。代わりに357が2020年5月1日付で浜田鉄道部から転入し、浜田色のまま運用についている[11]。
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キハ120 340(便所設置改造後)
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キハ120 355(体質改善後)
広島支社管内
下関総合車両所に0番台8両と300番台9両が配置されている。このうち0番台3両(6・17・21)と300番台7両(320・322・324・326・327・332・333)が広島支所に、0番台5両(9・10・18 - 20)と300番台2両(323・325)が新山口支所に配置されている[12]。
広島支所の車両は三次鉄道部に常駐しており、芸備線広島駅 - 備後落合駅間(主に三次駅 - 備後落合駅間)および福塩線府中駅 - 塩町駅間で運用されている。基本的に単行であるが、広島駅 - 三次駅間は2両編成で運転される。2001年3月3日に、広島駅への乗り入れが開始された。車体塗色は前面は銀塗装に窓回りが黒、窓より下に青紫と青色の帯を配している。
新山口支所の車両は長門鉄道部に常駐しており、山陰本線益田駅 - 長門市駅、山陰本線仙崎支線長門市駅 - 仙崎駅間および美祢線全線で運用されている。基本的に1両であるが、一部列車が2両編成で運転される。車体塗色は前面は銀塗装に窓回りが黒、前照灯の周辺部および側面に青色・桃色・黒色の帯を配している。
一部車両では、車番を国鉄時代の標準書体であるスミ丸ゴシックに改めたものが登場している。
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キハ120 6(広島配置)
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キハ120 323(新山口配置)
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キハ120 20(新山口配置)
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塗装変更と同時に形式書体を国鉄フォントに改めたキハ120 333
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キハ120 323(体質改善後)
車体ラッピング
キハ120形の導入された路線では沿線の活性化と観光振興のため各路線でラッピング車が運行されている。
亀山鉄道部
- 「山城列茶」(キハ120-12)
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「山城列茶」
敦賀地域鉄道部
越美北線用の車両は、キハ120-204・205を除く3両が沿線自治体とのタイアップによるラッピング車となっている。
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「越美北線九頭竜湖号」
下関総合車両所新山口支所
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美祢市ラッピング
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幕末ISHIN号
脚注
- ^ データで見るJR西日本 - 西日本旅客鉄道 p.123
- ^ a b c d e 『鉄道ファン』通巻595号、p.100
- ^ 『鉄道ファン』通巻595号、p.101
- ^ a b c d e f 『鉄道ファン』通巻595号、p.104
- ^ 鉄道ピクトリアル1992年6月号 56 - 57頁
- ^ 旧浜田市議会 平成8年第362回(12月)定例会 - 12月10日-03号 坂田幸男議員の発言より。
- ^ 鉄道安全報告書2012 (PDF) - 西日本旅客鉄道 p.4(インターネットアーカイブ)
- ^ 鉄道安全報告書2009 (PDF) - 西日本旅客鉄道 p.27(インターネットアーカイブ)
- ^ “キハ120-208がリニューアルされる”. 鉄道ファン railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2017年7月15日). 2017年7月17日閲覧。
- ^ “大規模改修の小型ワンマン気動車公開 18日から運行 島根県雲南市”. 産経新聞. (2017年7月16日) 2017年7月17日閲覧。
- ^ a b c 『鉄道ファン』通巻723号、付録p.38
- ^ a b c d e f 『鉄道ファン』通巻723号、付録p.26
- ^ 【JR西】越美北線キハ120-201、朱色塗装で出場 - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年4月21日
- ^ “キハ120 22が富山へ配給輸送される”. 鉄道ファン railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2013年8月23日). 2013年9月17日閲覧。
- ^ 平成22年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道金沢支社プレスリリース 2009年12月18日(インターネットアーカイブ)
- ^ 交友社『鉄道ファン』2018年7月号 「JR車両ファイル2018 JR車両のデータバンク」p.37 - p.40
- ^ “浜田鉄道部のキハ120 317が北陸広域鉄道部へ”. 鉄道ファン railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2019年1月24日). 2019年3月28日閲覧。
- ^ “キハ120 317が敦賀へ”. 鉄道ファン railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2019年3月23日). 2019年3月28日閲覧。
- ^ JR気動車客車編成表2020 (ジェー・アール・アール ed.). 交通新聞社. (2020-06-17). p. 159. ISBN 978-4330057200
参考文献
- 鉄道ファン
- 「JR各社の新世代気動車の現況」『鉄道ファン』第50巻11号(通巻595号)、交友社、2010年11月、100 - 105頁。
- 「JR旅客会社の車両配置表2021(付録)」『鉄道ファン』第61巻7号(通巻723号)、交友社、2021年7月。