「比亜迪汽車」の版間の差分
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ファイル:BYD Qin Plus EV |
ファイル:2021 BYD Qin Plus EV.jpg|秦(チン) Plus EV |
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ファイル:BYD Qin Plus DM-i 001.jpg|秦(チン) Plus DM-i |
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ファイル:BYD Tang II (02).jpg|唐(タン) 第2世代 |
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ファイル:BYD Song Plus DM-i 001.jpg|宋(ソン) Plus DM-i |
ファイル:BYD Song Plus DM-i 001.jpg|宋(ソン) Plus DM-i |
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ファイル:The frontview of BYD Atto 3.jpg|ATTO 3(日本仕様) |
ファイル:The frontview of BYD Atto 3.jpg|ATTO 3(日本仕様) |
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ファイル:BYD Dolphin |
ファイル:2021 BYD Dolphin EV (front).jpg|海豚(DOLPHIN) |
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ファイル:BYD Seal |
ファイル:2022 BYD Seal.jpg|海豹(SEAL) |
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ファイル:Electrical Bus Hiroshima-Kotsu 2022-11-01.jpg|J6(広島・[[広島交通]]のEV小型路線バス) |
ファイル:Electrical Bus Hiroshima-Kotsu 2022-11-01.jpg|J6(広島・[[広島交通]]のEV小型路線バス) |
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ファイル:Aizu Bus BYD K7.jpg|K7(福島・[[会津乗合自動車]]のEV中型路線バス) |
ファイル:Aizu Bus BYD K7.jpg|K7(福島・[[会津乗合自動車]]のEV中型路線バス) |
2023年6月20日 (火) 02:25時点における版
種類 |
公開企業 (SEHK: 1211) |
---|---|
略称 | 比亜迪汽車 / BYD Auto |
本社所在地 |
中国 広東省深圳市 |
設立 | 2003年 |
業種 | 輸送用機器 |
事業内容 | 自動車 |
代表者 | 王伝福(総裁) |
主要株主 | 比亜迪 |
外部リンク | http://www.byd.com |
比亜迪自動車 (比亜迪汽車) | |
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各種表記 | |
繁体字: | 比亞迪汽車 |
簡体字: | 比亚迪汽车 |
拼音: | Bǐyàdí Qìchē |
英文: | BYD Auto |
比亜迪汽車工業有限公司(略称:BYD Auto、簡体字中国語: 比亚迪汽车、繁体字中国語: 比亞迪汽車、拼音: Bǐyàdí Qìchē)は、広東省深圳市に拠点を置く中華人民共和国の自動車メーカー。会社の理念は「技術為王、創新為本」(技術は王で、革新は本です)。[1]
概要
中華人民共和国のバッテリーメーカー比亜迪股份有限公司の子会社である。会社の前身は、西安秦川自動車責任株式会社であり、同社が倒産したため、比亜迪により現社名に変更され、新会社として2003年に設立された。創業者で現会長の王伝福は、2009年度版の胡潤百富榜の評価では総資産350億元(日本円で約4,556億円)と、中国一の資産家である [2]。
2008年12月15日に世界初の量産型プラグインハイブリッドカー「BYD F3DM」を発売した。
2010年4月1日、日本の金型メーカーオギハラの館林工場を買収し、館林工場の土地、建物、設備と従業員約80人を引き継いだ。今後、オギハラが開発した金型を中国本土に持ち込み、中国人社員への技術移転を進める[3]。
中国政府のEVへの補助金を受け、中国本土と一部海外にも積極的に販売している。2016年時点で電気自動車の販売数では世界一である[4]。
2022年、初の完成車の海外工場をタイに建設[5]。WHAグループと工場用地の購入などに関わる契約を結んでいる。2024年に操業を開始予定で、右ハンドル車を中心に年間約15万台を生産。タイ国内および近隣諸国向けに出荷する計画である。 また、同年10月にはドイツのレンタカー会社シクストとパートナーシップ協定を締結したと発表[6]。ドイツ、オランダ、フランス、イギリスで運用を開始する予定。
主要株主
世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOのウォーレン・バフェットが、MidAmerican Energy社を通じて親会社の比亜迪に出資している[7]。「M6」発売のセレモニーには、バフェットと盟友のビル・ゲイツが出席している[8]。
車種
乗用車
現行車種
(2021年現在[9])
- 漢 DM
- 漢 EV
- 宋 PLUS
- 宋 PLUS EV
- 宋 PLUS DM-i
- 宋 Pro
- 宋 Pro (第2世代)
- 宋 Pro EV
- 宋 Pro DM
- 宋 MAX
- 宋 MAX DM
- 宋 MAX EV
- 宋 Classic (2021 Version)
- 唐 EV (2021 Version)
- 唐 (2021 Version)
- 唐 DM
- 唐 DM-i (2021 Version)
- 元 EV
- 元 Pro
- 元 Plus(Atto 3)
- 秦
- 秦 EV
- 秦 EV 超能版
- 秦 Pro EV
- 秦 Pro DM
- 秦 Pro 超越版
- 秦 DM-i
- 海豹(SEAL)
- 海豚(DOLPHIN)
- e2
- e6
- D1
過去に販売していた車種
- D7M
- D9R
- e5
- ET
- F0
- Flyer
- F2(BYD 213)
- F3 - 2009年2月の中華人民共和国内自動車売上台数トップ
- F3DM - 世界初の量産型プラグインハイブリッドカー
- F3R
- F3e
- F3DM
- F46
- F5
- F6
- F6DM
- F6e
- F8
- G3
- G5
- G6
- I6
- L3
- M3
- M6
- S6
- S8
- T6
- 元
バス
Kシリーズ
2010年から販売が開始されたリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載したBYD社初の電気バスシリーズ
- K5 - 小型電気バス(全長6.0m)
- K6 - 小型電気バス(全長6.5m)
- K7 - 中型電気バス
- K7M - 中型電気バス(アメリカ市場向け車種)
- K8 - 大型電気バス(全長10.5m)
- K8S - 二階建電気バス
- K8M - 大型電気バス(全長11.5mのアメリカ市場向け車種)
- K9 - 大型電気バス(全長12.0m)
- K9A
- K9B
- K9D
- K9DA
- K9F
- K9FE
- K9M - 大型電気バス(全長12.0mのアメリカ市場向け車種)
- K9R
- K9RA
- K10B - 空港構内向け大型電気バス
- K11M - 電気連節バス
- K11U - 電気連節バス
- K12A - 電気二連節バス(全長26.8m)
Bシリーズ
2020年に販売が開始されたリン酸鉄リチウムブレードバッテリーを搭載したKシリーズのフルモデルチェンジ車種
- B6 - 小型電気バス(全長6.0m)
- B7 - 小型電気バス(全長7.0mのJ6をベースにした中国・香港市場向け車種)
- B8 - 中型電気バス(全長8.0m)
- B10 - 大型電気バス(全長10.5m)
- B12 - 大型電気バス(全長12.0m)
- B12D - 二階建て電気バス
- B18 - 電気連節バス
トラック
- T5 - 小型電気トラック
- T7 - 中型電気トラック
- T8 - 大型電気トラック
- T10 - 大型電気トラック
- 8TT - 大型電気トラック(トラクターヘッド)
- Q1M / BYD 8Y - 大型電気トーイングトラクター
フォークリフト
- RTS15
- ECB16
- ECB16S
- ECB18
- ECB18S
- ECB20
- ECB25
- ECB30
- ECB35
- ECB40
- ECB45
- ECB50
- P20PS - 乗り込み式ハンドパレット
- P20JW - ハンドパレット
日本法人
左側の高層ビルがBYD日本法人が入居する横浜ダイヤビルディング | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | BYDジャパン |
本社所在地 |
日本 神奈川県横浜市神奈川区金港町1番地7 横浜ダイヤビルディング19F |
設立 | 2005年 |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 9020001045281 |
事業内容 | 自動車 |
代表者 | 劉 学亮 |
主要株主 | 比亜迪 |
主要子会社 |
BYD Auto Japan BYD FORKLIFT JAPAN TATEBAYASHI MOULDING |
外部リンク | http://byd.co.jp |
日本国内では、2005年7月に現地法人「ビーワイディージャパン株式会社」を設立。最初の日本市場投入車は、後述記載する商用車の大型電気路線バスである[10]。
バス
2015年に中国メーカーとしては日本で初めて、京都市内の路線バス「プリンセスライン」に大型電気バス「K9」を導入[11][12]したのを皮切りに、日本国内では同社の電気バスを導入する事業者が増え、日本市場向けのモデルも登場している[13]。2019年には国内初となる観光バス用電気バスとして「C9」を沖縄県の伊江島観光バスが2台導入[14]。2021年には日本市場で販売する海外メーカーとしては初めて、国土交通省の「標準仕様ノンステップバス認定」をK8が取得し、その後J6も認定を取得している[15]。日本国内での電気バスのシェアは7割に達する[16]。
2021年には日野自動車がBYDからの技術供与の上、J6のOEM車種である小型電気バス「日野・ポンチョZ EV」を2022年春に販売開始すると発表したが[17]、その後品質の作り込みに期間を要していることを理由に2022年度中に発売が延期された[18]後、2023年2月16日に日本自動車工業会が自主的に規制している発がん性物質『六価クロム』が使用されている事が判明した為[19]、発売が凍結された事を発表した[20]。また、ビーワイディージャパン側も六価クロムの使用を認めた上で、乗員乗客及び整備員の人体への影響は無いとした上で、2023年末に発売予定の新型バスには日本自動車工業会の基準に準拠した素材で製造すると発表した[21]。この発表を受けて、同じく中国で製造し、日本で販売する同業他社のアルファバスも部品の一部に六価クロムが使用されていたことを公表するなど、日本国内でこの問題に関する影響が広がり、バス事業者の一部では運行休止や導入延期の対応が採られた[22]。同社の電気バスを保有する岩手県交通などでは、メーカーによる対象部品の無償交換が行われ、安全を確認したうえで運行を再開している[23]。
フォークリフト
日本では鉛電池を搭載したフォークリフトが一般的に多く使用されているが、バス販売に続き、BYDでは3時間の充電で10時間稼働可能なリチウムイオン電池を搭載したフォークリフトを2016年から販売している[24][25]。鉛電池型の方が導入コストは低く抑えることができ、市場ではガソリンやLPGなどの内燃式との2択である中、BYDでは国内メーカーの鉛電池型と同等の価格で購入でき、ランニングコストが低く抑えられる点が利点であるとしている[25]。2020年7月、BYD製電動フォークリフトの販売・整備などを行うビーワイディージャパンの子会社「BYD FORKLIFT JAPAN株式会社」を設立(本社は群馬県館林市)[10]。
乗用車
2022年2月に、EVモデルのe6を法人向けに発売。
2022年7月4日には、乗用車の販売やアフターサービスを行うビーワイディージャパンの子会社「BYD Auto Japan株式会社」を設立。同月21日、コンパクトカーのDOLPHIN(海豚)、SUVのATTO 3(元 Plus)、セダンのSEAL(海豹)の電気自動車3車種を日本で展開することを発表した[26]。
2023年1月31日、SUVのATTO 3の販売を開始し、同日より日本国内に開店準備室をオープンさせたほか、翌2月2日にはショールームを備えた店舗の日本1号店を神奈川県横浜市緑区にオープンした[27]。コンパクトカーのDOLPHINとセダンのSEALは2023年中の発売開始を予定している[28]。
販売にあたっては、各地の販売会社と正規ディーラー契約を結んで全国展開する。アフターサービス業務の支援として自動車部品商社「明治産業」と提携し、正規ディーラーのスタッフに向けたサービス技術トレーニングを同社に委託する[29]。
ギャラリー
-
漢(ハン) EV
-
漢(ハン) DM
-
秦(チン) Plus EV
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秦(チン) Plus DM-i
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唐(タン) 第2世代
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宋(ソン) Plus EV
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宋(ソン) Plus DM-i
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ATTO 3(日本仕様)
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海豚(DOLPHIN)
-
海豹(SEAL)
-
J6(広島・広島交通のEV小型路線バス)
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K7(福島・会津乗合自動車のEV中型路線バス)
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K8(千葉・平和交通のEV大型路線バス)
-
K9(岩手・岩手県交通のEV大型路線バス)
-
K11U(ノルウェー・オスロのEV連節路線バス)
関連項目
脚注
- ^ “BYD グローバル本社 - 技術と革新のシンボルである六角形の建物” (中国語). www.dongchedi.com. 2022年9月27日閲覧。
- ^ “2009年胡潤富豪ランキングを発表”. 人民網. (2009年10月14日) 2009年10月14日閲覧。
- ^ 中国BYDが日本金型工場買収へ 大手のオギハラ(京都新聞2010年3月27日)
- ^ サムスン電子、世界1位の電気自動車メーカーBYDに470億円投資(ハンギョレ新聞2016年7月15日)
- ^ “中国EV大手BYD「初の海外工場」をタイに建設へ(東洋経済オンライン)”. LINE NEWS. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “BYD、独レンタカー大手シクストに新エネ車10万台を供給へ(36Kr Japan)”. LINE NEWS. 2022年10月18日閲覧。
- ^ “2009年胡潤富豪ランキングを発表”. 人民網. (2009年10月14日) 2009年10月14日閲覧。
- ^ a b “著名投資家バフェット氏、中国のBYD株の買い増しを検討=報道”. ロイター. (2010年9月29日) 2018年3月9日閲覧。
- ^ “车型总览_比亚迪汽车官方网站_新能源汽车引领者”. www.bydauto.com.cn. 2021年12月22日閲覧。
- ^ a b “会社概要”. ビーワイディージャパン株式会社. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “BYD Becomes First Chinese Auto Company to Penetrate Japanese Market” (English). BYD. (2015年2月26日)
- ^ “BYD、中国自動車メーカー初の日本進出…京都でEVバス納車”. レスポンス. (2015年2月25日)
- ^ 日本市場初の量産型小型電気バスJ6
- ^ “輸送力拡大による観光振興、環境保全の両面から沖縄県に貢献! 国内初 観光仕様の大型電気バスを導入しました!”. 伊江島観光バス. (2019年10月15日)
- ^ “標準仕様ノンステップバス認定車両の一覧”. 国土交通省. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “国内電気バスシェア7割の中国BYDがダメ押しの一手!? 航続可能距離を延長した新型バス2種を投入へ”. バスマガジン. (2022年5月14日)
- ^ “日野が小型EVバス「ポンチョZ EV」、BYDからOEM受け2022年春に発売”. 日刊自動車新聞電子版. (2021年6月10日)
- ^ “日野、電気小型バス「ポンチョZ EV」を2022年度内に発売”. 日刊自動車新聞電子版. (2022年5月10日)
- ^ “BYD製バスで六価クロム使用”. 日本経済新聞. (2023年2月22日)
- ^ “日野ポンチョ Z EV発売凍結について”. 日野自動車株式会社. (2023年2月16日)
- ^ 『当社 EV バスに関する一部報道について』(PDF)(プレスリリース)ビーワイディージャパン、2023年2月23日 。2023年2月23日閲覧。
- ^ “弊社 EV バスにおける環境負荷物質(六価クロム)の使用状況について”. アルファバスジャパン株式会社. (2023年3月13日)
- ^ “BYDのバス運行再開 六価クロム部品交換で、岩手県交通”. 日経モビリティ (ハウステンボス株式会社). (2023年3月15日)
- ^ “Z世代にアピール、BYDの日本戦略は「地道な長期戦になる」…東京オートサロン2023”. Response.. (2023年1月16日)
- ^ a b “BYD FORKLIFT JAPAN 電動フォーク「3時間充電で10時間稼働」”. 物流Weekly. (2022年3月7日)
- ^ “中国EV最大手「BYD」、日本の乗用車市場に参入 3車種を投入へ EVバスはすでに国内シェア約7割”. ITmedia NEWS. 2022年9月27日閲覧。
- ^ “BYDジャパン、日本導入EVの第1弾「ATTO 3」発売”. 日刊自動車新聞電子版. (2022年2月1日)
- ^ “車種情報”. ビーワイディージャパン株式会社. 2023年2月2日閲覧。
- ^ BYD Auto Japanが2023年1月の乗用車発売に向け明治産業株式会社との協業を発表BYD公式HP内2022年9月5日分プレスリリース。2023年2月3日確認