AQUOSケータイ
AQUOSケータイ(アクオス-)は、ワンセグに対応したシャープの液晶式携帯電話の愛称、及び同社の登録商標である。
概要
シャープ製液晶テレビの有力ブランド「AQUOS」の名を冠した、「AQUOSケータイ」という言葉の生みの親はソフトバンクモバイル(旧・ボーダフォン日本法人)社長の孫正義である。2006年5月10日の決算説明会において「905SHはAQUOSケータイだ」と発言した事がきっかけとなった。また同機種が爆発的に売れた事、競合他キャリアもAQUOSケータイの発売を発表した事から、「シャープ製ワンセグ対応携帯=AQUOSケータイ」と消費者に認識されるようになった。同様に、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のワンセグ端末「SO903iTV」に「BRAVIAケータイ」という愛称が付けられている。
なお、現在販売されている・販売予定の機種の全てが「サイクロイド機構」を採用しているという共通点がある。しかし、一部機種(W52SHや913SHやSH704iなど)についてはサイクロイド機構ではないためAQUOSケータイという名称がない。
サイクロイド機構
液晶部分がサイクロイドの動きで90度右に回転し、ちょうど端末全体が「T字型」になる。回転後もディスプレイ部とヒンジの間に隙間ができない。そのメリットとしてP901iTVなど「逆L字型」になる機種と比べ持った時のバランスが良いことや、慣れてくると端末を持ったその手の親指で液晶部分を回転させることができる。また、ワンセグ放送と動画を見る際や、ワイド画面対応アプリをプレイする際、端末を持ったままでもテーブルなどに置いた時でもワイド画面を楽しむことができる。写真や動画撮影をする時などにも有効。
液晶画面
液晶画面はSHARPが開発した「モバイルASV液晶」を採用。これは、シャープの液晶テレビ「AQUOS」に搭載されているASV液晶の技術を、携帯電話に採用したもの。
機種
920SH以外、国際ローミングには対応していない。W51SHはGPSとデジタルラジオを搭載している。920SH・912SH・911SH・905SHといったソフトバンク向けはBluetoothを搭載しており、SH903iTVにはFMトランスミッターが搭載されている。
また、912SHはAQUOSケータイとしては初めてワイドVGA液晶やオートフォーカス付き320万画素CCDカメラを搭載し、HSDPA(3G ハイスピード)や2画面表示機能にも対応している。
なお、905SH以外はアナログテレビ放送の視聴はできないので、注意が必要である。
売れ行き
AQUOSケータイが登場した2006年5月から2007年3月まではワンセグ対応携帯電話内では全てAQUOSケータイが独占トップである(3社統計で2006年10月までは905SH、2006年11月からは911SH、2007年3月からはSH903iTVが占めている)。
AQUOSケータイ以外のワンセグ搭載端末
- ソフトバンクモバイル
- SoftBank 913SH(スライドタイプ)
- SoftBank 820SH(折りたたみタイプ)
- SoftBank 821SH(折りたたみタイプ)
- au by KDDI
- W52SH(回転2軸タイプ)
- NTTドコモ
- SH704i(回転2軸タイプ)
- イー・モバイル
関連項目
- シャープ
- AQUOS
- BRAVIAケータイ
- Woooケータイ
- Vodafone 902SH・Vodafone 802SH - AQUOS技術による液晶ディスプレイ(モバイルASV液晶)が使われた最初の携帯電話(あくまでディスプレイのみの話)