東海テレビ制作昼の帯ドラマ
東海テレビ制作昼ドラマ(とうかいテレビせいさくひるドラマ)
ここでは、東海テレビが制作し、フジテレビ系列で平日13:30〜14:00(※重大事件・事故が起こり報道特別番組に切り替わった場合は前時間番組「ライオンのごきげんよう」とセットで深夜に振替放送する場合がある)に放送されている昼の帯ドラマについて記述する。
概要
1964年5月にフジテレビの制作要請を受け始まったものである。かつては、「あかんたれ」や「ぬかるみの女」などNHK連続テレビ小説のように、ある人物の一代記を描いた作品を数多く制作してきた。
1986年に放送された「愛の嵐」から、今の昼ドラマの代名詞とも言われる"愛欲・愛憎ドロドロ劇"と呼ばれる作品を制作するようになり、「愛の嵐」「華の嵐」「夏の嵐」のいわゆる嵐三部作が空前のヒットを記録し、放送枠自体がグランドロマンとも呼ばれた。近年は「真珠夫人」、「牡丹と薔薇」、「冬の輪舞」といったドロドロ劇をテーマにした作品が主婦層を中心に大ヒットし、社会現象になる程の話題に発展した(ドロドロ路線のドラマは、主に泉放送制作が制作を担当する)。
「真珠夫人」のヒットで幅を利かせたせいか、以降は"ドロドロ劇"をメインとした作品が中心となった。また、「真珠夫人」「牡丹と薔薇」「冬の輪舞」は金曜エンタテイメントで特別編が放送された。(フジテレビと共同製作)
ただ7〜9月期は夏休み期間で小・中学生も在宅して見ていることを考慮し最近では「貫太ですッ!」「女医・優〜青空クリニック〜」のようなホームドラマ・人間ドラマを流していることもある。
東海テレビ制作の昼ドラマは、東宝テレビ部・泉放送制作・テレパック・国際放映・ビデオフォーカスのテレビ制作プロダクションが実質的な制作に携わり、東海テレビは同社の東京支社が企画を担当するのみで、著作権は制作会社にある。東海テレビの権利が切れるのを待って系列外を含めた地方局での放送が早朝枠中心に実施されている。また、一部作品はCS放送のフジテレビ721でも放送されている。
東海テレビの昼ドラマが好評を博したことに刺激を受け、のちにCBC・MBSも昼ドラマの制作に参入した。ちなみに、CBCも東京制作時代は東海テレビと同じ制作体制をとっていたことがあった。
2007年現在、裏番組はTBS系列(CBC・MBSが交代で制作)の「ドラマ30」枠である。
年末年始と10月第2月曜日(体育の日)に開催される出雲駅伝中継及び11月23日(当日が日曜日の場合は11月24日)に開催される国際千葉駅伝中継の際は放送が休止となる。
放送作品一覧
1960年代
- 雪燃え(1964年)・・・同枠ドラマ作品の第1弾。 主演:水野久美
- 暖流(1964年)
- われ泣きぬれて(1964年)
- 新・自由学校(1965年) 主演:左幸子
- この世の愁い(1965年)
- ある落日(1965年)
- 乱れる(1965年)
- 午後の微笑(1966年)
- 女の顔(1966年) 主演:十朱幸代
- 愛しの太陽(1966年)
- 体の中を風が吹く(1966年)
- 日日の背信(1967年)
- 燃える(1967)
- 夕陽沈むとき(1967年)
- 白い十字架(1967年) 主演:北大路欣也
- 五番町夕霧楼(1968年) 主演:茅島成美
- 誰がための愛(1968年)
- 夏のわかれ(1968年)
- 私ひとりの海(1968年9月)
- 花は散るらん(1968年11月) 主演:扇千景
- 二人だけの虹(1969年2月) 主演:左幸子
- 窯ぐれ女(1969年4月) 主演:大空真弓
- どっこいしょ(1969年) 主演:津島恵子
- 海は燃えていた(1969年) 主演:小林千登勢
1970年代
- 乱れそめにし(1970年) 主演:南田洋子
- 遠い砂丘(1970年)
- 白い旋律(1970年)
- 出発(1970年)
- 蒼ざめた午後(1971年)
- 散りぬるを(1971年) 主演:長門裕之
- 殉愛(1971年6月)
- 帰らざる雲(1971年)
- むらさき心中(1972年)
- 真昼の月(1972年)・・・1996年放送のTBSの同名ドラマ(主演:織田裕二)とは別内容。
- 夏からの手紙(1972年)
- その時がきた(1972年) 主演:南田洋子
- 経験(1972年)
- シンデレラの海(1973年)
- もしも……(1973年)
- 島(1973)
- 熱愛(1973年) 主演:渡辺文雄
- 私は許さない(1973年)
- テネシーワルツ(1973年)
- 愛ぬすびと(1974年)
- 君待てども(1974年)
- わたしは女(1974年)
- 殺さないで!(1975)
- 花くらべ(1975年)
- 天へ行く馬車(1975年)
- 冒険(1975年)
- 炎の日記(1975年)
- 満天の星(1976年) 主演:生田悦子
- 三日月情話(1976年) 主演:藤田弓子
- 嵐の庭(1976年)
- 欲望の河(1976年) 主演:五月みどり
- 渚より愛をこめて(1976年)
- あかんたれ(1976年10月〜1977年7月)・・・放送時間が現在と同じ13:30〜14:00になる。 主演:志垣太郎 脚本:花登筺
- 女のいくさ(1977年)
- いつか見た青空(1977年) 主演:吉行和子
- つくしんぼ(1977年12月〜1978年2月)
- 続・あかんたれ(1978年)
- 不信のとき(1978年)
- くれない心中(1978年11月〜1979年1月)
- じょっぱり(1979年)
- がしんたれ(1979年)
1980年代
- ぬかるみの女(1980年) 主演:星由里子 脚本:花登筺
- 江差の女(1980)
- 女商一代 やらいでか!(1981年) 主演:藤山直美
- 続・ぬかるみの女(1981年)
- どっきり花嫁-わが母 与謝野晶子-(1981) 主演:深水真紀子
- イエスとノンの物語(1982年)
- 悦子逆転〜台風かあさん奮戦〜(1982年) 主演:宮本信子
- 鬼のいぬ間に(1982年11月〜1983年1月) 主演:岡江久美子
- 年下のひと(1983年) 主演:根岸季衣
- 漂流家族(1983年) 主演:野川由美子
- おりんさん(1983) 主演:池波志乃
- また逢う日(1983年)
- 母と呼ばれて(1984年) 主演:藤田弓子
- 夢追い旅行(1984年) 主演:波乃久里子
- わたしの姑ばなれ(1984年) 主演:佳那晃子 制作:東宝
- 母ちゃんの牧場(1984年)
- 別れた妻(1985年1月)
- しのぶ(1985年) 主演:藤吉久美子
- 嫁姑・陣取り合戦(1985)
- 小さな訪問者(1985年) 主演:山口果林
- ふれ愛(1986年) 主演:山本みどり、加藤武
- もめん家族(1986年) 主演:山口いづみ
- 愛の嵐(1986年) 主演:田中美佐子、渡辺裕之 制作:泉放送制作
- あによめ(1986年)主演:武原英子
- 夫が戻る日(1987年) 主演:松原智恵子、谷隼人 制作:東宝
- 愛伝説(1987年) 主演:根本りつ子 制作:泉放送制作
- 夏家族(1987) 主演:浅茅陽子
- いまどきの姑(1987年)主演:三ツ矢歌子、羽賀研二
- 華の嵐(1988年) 主演:高木美保、渡辺裕之 脚本:長坂秀佳 制作:泉放送制作
- ふれ愛II(1988年) 制作:東宝
- 愛無情(1988年) 主演:榎木孝明 制作:泉放送制作
- 再婚します。(1988年)
- 華の別れ(1989年)主演:手塚理美、速水亮、島村佳江 制作:アオイスタジオ
- 砂の家(1989年) 主演:長谷直美
- 夏の嵐(1989年) 主演:高木美保、渡辺裕之 制作:泉放送制作
- いとしの婿どの(1989年)出演:范文雀、岸部シロー 制作:東宝
1990年代
- 炎の旅路(1990年) 主演:南條玲子、竹内力、山口崇 制作:にっかつ撮影所
- あぶない女たち(1990)
- ラストダンス(1990年) 主演:児玉清、佐藤オリヱ 制作:泉放送制作
- 新金色夜叉 百年の恋(1990年) 主演:横山めぐみ、石橋保 制作東宝
- 雪の蛍(1991年) 主演:未來貴子 制作:アオイスタジオ
- おんなの砦(1991年) 主演:水野久美
- 華の誓い(1991年) 主演:佳那晃子、増田未亜 制作:泉放送制作
- まさか、私が(1991年) 主演:日色ともゑ、北詰友樹、早川保
- 熱き瞳に(1992年) 主演:長山洋子、竹本孝之 制作:松竹
- 凪の光景(1992年) 主演:加藤武、馬渕晴子 制作:東宝
- 約束の夏(1992年) 制作:泉放送制作
- 愛の祭(1992年) 主演:墨田ユキ、西川忠志
- 正しい結婚(1993年) 主演:藤吉久美子 制作:東宝
- ラスト・フレンド(1993年) 主演:宮崎美子 制作:アオイスタジオ
- 誘惑の夏(1993年) 主演:高橋悦史、桜井淳子 制作東宝
- 花の咲く家(1993年) 主演:原田大二郎、野村真美、河原崎長一郎 制作:泉放送制作
- あなたが好きです(1994年) 主演:吉川十和子
- 運命の森(1994年)制作:国際放映
- 愛の天使(1994年)制作:東
- 魅せられて(1994年) 主演:片平なぎさ 制作:松竹
- 指輪(1995年) 主演:水島かおり、高島礼子 制作:泉放送制作
- 風のロンド(1995年) 主演:森口瑤子 制作:東宝
- ダブルマザー(1995年) 主演:鳥越マリ、朝加真由美 主題歌:「ワルツ」研ナオコ 制作:国際放映
- 愛と罪と(1995年) 主演:大西結花、渡辺裕之、可愛かずみ 制作:泉放送制作
- その灯は消さない(1996年) 主演:坂口良子、柴俊夫、大橋吾郎
- 幸福の予感(1996年) 主演:渡辺梓、冨家規政、水野久美
- 真夏の薔薇(1996年) 主演:安永亜衣 制作:東宝
- はるちゃん(1996年) 主演:中原果南 制作:東宝
- 男の選びかた(1997年) 主演:烏丸せつこ
- 氷炎 死んでもいい(1997) 主演:小川知子
- 砂の城(1997年) 主演:佐藤敦啓、森下涼子、大場久美子 制作:彩の会
- その時がきた(1997年) 主演:大谷直子 制作泉放送制作
- はるちゃん2(1998年) 主演:中原果南 制作:東宝
- 白衣のふたり(1998年) 主演:小高恵美、網浜直子 制テレパック
- 緋の稜線(1998年) 主演:森下涼子、冨家規政、三ツ矢歌子 制作:ビデオフォーカス
- いのちの器(1998年) 主演:渡辺梓 制作:泉放送制作
- 幸せづくり(1999年) 制作東宝
- はるちゃん3(1999年) 主演:中原果南 制作:国際放映
- 愛の流星(1999年) 制作:ビデオフォーカス
- 風の行方(1999年) 主演:坂口良子 制作:泉放送制作
2000年代
- ザ・美容室(2000年) 主演:今村恵子 制作:テレパック
- はるちゃん4(2000年) 制作:国際放映
- 女同士(2000年) 制作:東宝株式会社
- 幸福の明日(2000年) 主演:清水由貴子 制作:ビデオフォーカス
- 女優・杏子(2001年) 主演:荻野目慶子 原作:うつみ宮土理 制作:泉放送制作
- 愛のことば(2001年) 主演:鶴水瑠衣、岡本光太郎 原作:久世光彦 制作:テレパック
- はるちゃん5(2001年) 制作:国際放映
- レッド(2001年) 主演:遊井亮子、関口知宏 制作:ビデオフォーカス
- 母の告白(2002年) 主演:高橋ひとみ 制作:泉放送制作
- 真珠夫人(2002年) 制作:東宝株式会社
- 新・愛の嵐(2002年) 主演:藤谷美紀、要潤 制作:泉放送制作
- はるちゃん6(2002年) 制作:国際放映
- 幸せ咲いた~結婚相談所物語~(2003年) 制作:ビデオフォーカス
- 愛しき者へ(2003年) 主演:馬渕英里何、国生さゆり 制作:東宝株式会社
- 貫太ですッ!(2003年) 主演:山田純大 制作:テレパック
- 真実一路(2003年) 主演:高岡早紀、加勢大周 制作:泉放送制作
- 牡丹と薔薇(2004年) 制作:ビデオフォーカス
- 永遠の君へ(2004年) 制作:東宝株式会社
- 女医・優〜青空クリニック〜(2004年) 主演:木内晶子 制作:国際放映
- 愛のソレア(2004年) 制作:泉放送制作
- 冬の輪舞(2005年) 制作:ビデオフォーカス
- 危険な関係(2005年) 主演:高橋かおり制作:東宝株式会社
- 契約結婚(2005年) 主演:雛形あきこ制作:国際放映
- 緋の十字架(2005年) 主演:西村和彦制作:泉放送制作
- 新・風のロンド(2006年) ※これよりHV制作 制作:ビデオフォーカス
- 偽りの花園(2006年)主演:遠山景織子・上原さくら 制作:東宝株式会社
- 美しい罠(2006) 主演:櫻井淳子 制作:国際放映
- 紅の紋章(2006年) 主演:酒井美紀 制作:テレパック
- 母親失格(2007年) 主演:芳本美代子 制作:ビデオフォーカス
- 麗わしき鬼(2007年)主演:金子さやか、遠野凪子 制作:泉放送制作
- 金色の翼(2007年) 主演:国分佐智子 制作:国際放映
- 愛の迷宮(2007年)主演:宮本真希、高橋かおり、保阪尚希、黒川芽以、阿部進之介、河合龍之介 製作:テレパック
主なスポンサー
- P&G(筆頭) - 以前は、P&Gサンホームとして表記
現在
過去
- ピープル
- エッフェムフーズ→マスターフーズ(商標名ぺディグリーチャム、カルカン)
- Nestle(現:ネスレ日本)
- 養命酒
- 第一興商
- ムヒ
- brother
- ナリス化粧品
- 日清製粉(現・日清製粉グループ)
- 日本ヴィックス(現・マックスファクター)
- KURE
- 日本ケロッグ
- サン・クロレラ
- 桃屋
- 亀田製菓
- Mobil
- 山形屋海苔店
- 山陽スコット(現:日本製紙クレシア)
- 日本船舶振興会(現:日本財団)
- さが美
- 三洋電機ほか
2007年現在、隔日でAパターンにはP&G(筆頭・2分)、Johnson、アリコジャパン、バファリン、再春館製薬所(各30秒)、BパターンにはP&G(筆頭・2分30秒)、アリコジャパン、キユーピー、再春館製薬所(各30秒)に分かれている。
備考
1973年頃〜1974年頃途中までは関西テレビ製作の牛乳石鹸共進社提供の音楽ショー(カラー番組)「シャボン玉アワー」の放送のため一時的に13:45〜4:00の放送だったが、「シャボン玉アワー」の1974年10月第1週以降放送時間が14:30〜4:45へ(その後1975年3月末を持って番組は終了)移動されたので再び13:30〜14:00の30分番組に戻った。その理由は放送当時裏でも同じ牛乳石鹸共進社が提供していた『シャボン玉プレゼント』を中部日本放送経由朝日放送製作でTBS系東日本地区に放送していたため、「同じ時間に同じ会社の1社提供番組があるのは視聴者が減る恐れもある。」との当時の牛乳石鹸共進社社内の判断だった。
関連項目
- 妻そして女シリーズ
- CBC制作昼の連続ドラマ
- ドラマ30
- 群馬テレビ - 2、3年前に放映された東海テレビの昼ドラマが系列外では全国に先駆けて放映されることが多い独立UHF局。