神保道夫
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神保 道夫(じんぼう みちお、1951年 - )は日本の数学者。東京大学大学院数理科学研究科教授。
佐藤幹夫の弟子で、佐藤の代数解析学を数理物理学に応用。特に可解格子模型、可積分系で多くの業績がある。言語学者の神保格の孫にあたる。
可解格子模型の研究、ヤン・バクスター方程式の代数解析的研究から、ドリンフェルドとは独立に量子群 (カッツ・ムーディ リー代数の普遍包絡環のq変形したもの) を構成した。
三輪哲二と多くの共同研究を発表しており、三輪-神保の-関数の構成、XXZ模型に関する貢献、パンルヴェ方程式の可解格子模型の相関函数への応用、楕円型量子群の構成、共形場理論、qKZ方程式、KdV方程式等において業績がある。
Google Scholarで検索すると、(数理物理学なので物理学からの引用も多々あると思われるが)多く引用されていることが分かる。
学歴
職歴
受賞
- 1987年 - 日本数学会秋季賞:数理物理学に関する代数解析学的研究 (三輪哲二と共同受賞)
- 1993年 - 日本学士院日本学士院研究賞:可解模型と量子群の研究
- 2000年 - 朝日新聞社朝日賞:可積分系の代数解析的研究 (三輪哲二と共同受賞)
著書
- 『複素関数入門』 岩波書店
- 『熱・波動と微分方程式』 (俣野博との共著) 岩波書店
- 『ソリトンの数理』 (三輪哲二、伊達悦郎との共著) 岩波書店
- 『ホロノミック量子場』 岩波書店
- 『量子群とヤン・バクスター方程式』 シュプリンガー・フェアラーク東京