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SonicStage

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SonicStage
開発元 ソニー日本
最新版
対応OS Windows98 SE / Me) / 2000 / XP / Vista
種別 メディアプレーヤー
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト SonicStage CP
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SonicStage(ソニックステージ)は、ソニーが開発したWindows用音楽管理・再生ソフトウェア

OpenMG Jukeboxの名で1999年にリリースされたものが原型。SonicStageの名はOpenMG Jukeboxから派生した上位版という位置付けで同社のPCVAIO」シリーズの2001年秋モデルにプリインストールされたバージョンが始まりで、後にはウォークマン等へ添付されるものも含め全てがSonicStageに置き換えられた。かつては動作の緩慢さや対応フォーマットの少なさ、コピープロテクションの厳しさから非常に評判の悪いソフトウェアであったが、2005年以降のバージョンアップで大幅に改良が施されている。現在のSonicStage CPにおいてもプロセス名がOmgjbox.exeであり、かつてのOpenMG Jukeboxの名残である。

現行バージョンの正式名称はSonicStage CP(ソニックステージ・シーピー)。

また、日本市場ではauの携帯電話連携ソフトLISMO PortのコンポーネントとしてSonicStage for LISMO2008年2月1日から提供されている。

概説

UIと機能

SonicStageはWindows Media PlayeriTunesなどと同じくジュークボックスと呼ばれるジャンルに属するソフトウェアで、CD・ファイルや配信サイトからの楽曲取り込み、管理・再生、外部機器との相互転送といった機能が統合されている。ユーザインタフェースは、この「取り込み」・「管理」・「転送」という3つの機能をウィンドウ上部で明示的に切り替えて使うようデザインされている。

音楽を取り込む
音楽CDからのリッピングやPC上の既存ファイルの取り込み、音楽配信サイトからの楽曲購入を行う。
マイ ライブラリ
ライブラリに登録された楽曲を管理・再生する。
音楽を転送する
外部機器との相互転送やCDへの書き込みを行う。

ライブラリ機能はCDの「アルバム」やユーザーが作成した「プレイリスト」を基本単位として扱う設計思想がとられており、1曲単位で楽曲を販売する音楽配信よりもCDからのリッピングを主体とした使い方に適する。標準状態のライブラリはアーティスト名の頭文字 (A-Z) 順に整理され、日本人名・グループ名もジャストシステムによるローマ字変換辞書によって自動振り分けがなされる。

転送機能が対応する機器はウォークマンプレイステーション・ポータブル携帯電話などを中心に多岐にわたり、このうち単体録音に対応する機器からは音源の吸出しができる場合もある。転送操作に関するUIはフラッシュメモリや光磁気ディスクを使用する機器に適する「持ち出し」型の利用に比重が置かれており、HDD内蔵プレーヤーなど数十GB以上の容量を持つ機器に適する「同期」型の利用を支援する機能は少ない。

SonicStage上での音楽再生時には、以下の機能が利用できる。

DSEE
Digital Sound Enhancement Engine。非可逆圧縮により音質が劣化した楽曲ファイルを、オリジナル音源に近い音質に自動補正しながら再生する[1]。ただしHE-AACには作用しない。
アーティストリンクシャッフル
CDDBより取得した音楽ジャンルの近いアーティスト情報を元にあみだくじ式に連続再生する。また、アーティストリンク情報の編集機能とXML形式での書き出し/取り込み機能も備える。
ダイナミックプレイリスト
ジャンルやリリース年、SonicStageへの登録時期といった条件をもとにプレイリストを動的に自動作成する。
ミュージックコミュニティ
レーベルゲートが運営するSNSサイト「PLAYLOG」に楽曲再生履歴を自動アップロードし共有する。利用にはユーザー登録が必要。
CDギャップの再現
リッピング元の音楽CDに記録されていた曲間ギャップ情報を再現しながら再生する(リニアPCM・ATRAC系コーデックのみ対応)。

なお、かつてのバージョンはグラフィックイコライザービジュアライザー、ボーカルキャンセラー、ピッチシフト機能を持っていたが、2004年のバージョン2.0よりこれらの機能は消滅している。このため最新版においてもエフェクト再生機能の類は充実しておらず、上記以外の主要機能ではクロスフェード再生などがサポートされていない。このほか、ポッドキャスティング動画等新しいコンテンツへのサポートが遅れていること[2]、データベースがUnicodeに対応していないことなどが現バージョンの課題点である。また、最近のバージョンでは飛躍的に改善されつつあるが、楽曲を管理するデータベースが膨大になると動作が不安定、あるいは重くなる事象がみられる[2]

対応フォーマット・規格

最新版のSonicStageは以下のフォーマットのオーディオファイルに対応している。

コンテナフォーマット(*.拡張子) コーデック エンコード可能なビットレート (kbps) 備考
OpenMG Audio(*.oma)
OpenMG(*.omg)
ATRAC3(*.aa3)
ATRAC3 132/105/66 105/66 kbpsは既存ファイルからの変換時のみ
ATRAC3plus 352/320/256/192/160/128/96/64/48 1.5から対応
ATRAC Advanced Lossless (ロスレス圧縮)高速転送部: ATRAC3plus 352/256/128/64、ATRAC3 132 3.3から対応
RIFF(*.wav リニアPCM (非圧縮) 2.0未満は再生・転送のみ
RIFF(*.wav,*.mp3) MP3 320/256/224/192/160/128/112/96 3.1未満は再生・転送のみ
(1.5はプラグインで録音も対応)
MP3(*.mp3)
MP4(*.3gp,*.mp4,*.m4a) AAC LC 320/256/192/160/128/96/64/48 4.0から対応
HE-AAC 96/80/64/48/40 4.2から対応
Windows Media Audio(*.wma) Windows Media Playerに準じる) 192/160/128/96/64/48 3.3未満は再生・転送のみ
(ただし1.5のみ録音も対応)

このほか、ファイル取り込み時にはm3u形式のプレイリストファイルを利用して取り込み対象を指定することも出来る。デジタル著作権管理(DRM)方式はOpenMGのみに対応しているため、Windows Media Rights ManagerFairPlayなどにより暗号化がかけられたファイルは取り込みができない。

なお、最新版SonicStageでエンコードしたMP4ファイルの拡張子は3GPP準拠の「3gp」となる。また、ATRAC系コーデックのファイルはOpenMG Audioコンテナ(*.oma)となり、古いOpenMGコンテナ(*.omg)やATRAC3コンテナ(*.aa3)のファイルは作成できない。このうちOpenMGコンテナの既存ファイルについては、転送の高速化のためにOpenMG Audioコンテナに変換することもできる。かつてのバージョンではOpenMG系コンテナのファイルについて必ず暗号化をかけた状態で生成する制限がついていたが、2005年夏のバージョン3.2からはDRMのかかっていないファイルを生成できるようになった。

音楽配信においてはコーデックATRAC3/ATRAC3plus、コピー防止技術にOpenMGを使用した「レーベルゲートMQ」方式のサービスに対応している。2006年12月現在、最新の日本語版SonicStageから直接アクセス可能な音楽配信サイトはMoraYahoo!ミュージックダウンロードの2サイトのみだが、同方式のサイトであればこれ以外であってもウェブブラウザ経由で購入可能である。日本では各レコード会社直営の音楽配信サイトにこの方式が多い。

対応フォーマットは増加したものの、音楽ファイルをATRAC3/ATRAC3plus以外の形式へ変更する機能は備わっておらず、SONY以外のMP3プレーヤーに買い替えた際にSonicStageにストックしたATRACファイルを活用できないという問題も抱えている。

Hi-MDウォークマン、ダイレクト録音に対応したネットワークウォークマンなどで録音したデータは転送機能によってSonicStageのライブラリに取り込み、PC上で再生したり、他形式に変換して活用することが可能である。ただし通常フォーマットのMDの場合には一般のHi-MD機器経由では吸い出せず、専用機能を持つ最新機種「MZ-RH1」が必要となる。また、NetMD機能で他のPCから転送した楽曲については「MZ-RH1」を使用した場合でも吸出しはできない。

CD-R/RWへの書き込み機能では通常の音楽CD(CD-DA)に加え、より多くの曲が収録可能なATRAC CDMP3 CDも作成できる。いずれもタグ情報を反映する形での書き込みが可能である。奇妙なことに、これらのCDをSonicStage上で再生することはできない。

導入方法

最新版SonicStageの対応OSはVistaXP、および2000 Professionalであり、Windows 9x系のOSは動作保証されていない。なお、Microsoft Windows以外のOSで利用できるバージョンは用意されていない。また、メーカー非保証だがWindows Server2003でも動作する。

SonicStageの配布手段は当初、ソニー製PCVAIOシリーズへのプリインストールや、ウォークマンなど対応ポータブルオーディオ機器へのCD-ROM同梱のみに限られていたが、2004年末のバージョン2.3からはインターネット上で無償公開され、誰もがダウンロードできるようになった。

新しいバージョンのSonicStageが公開されると旧バージョンは削除されるため、インターネット経由では基本的に最新バージョン以外を入手することは出来ない。日本語版以外のSonicStageは各国のソニー系サイトで配布されている場合があるが、扱えるファイルの文字コードは各言語版で違うため、日本語ファイルの利用に制限があることが多い。なお、ネットワークウォークマンのサポートページより入手できる版は、日本語版OSしかインストールできないが、日本のVAIOユーザー向けに専用サポートサイトで頒布されているSonicStageに限り、OSがどの言語版であっても日本語版としてインストールされる。

各バージョンの詳細

OpenMG Jukebox

OpenMG JukeboxはSonicStageの前身に当たるソフトで、1999年から2001年に渡りリリースされた。最終バージョンは2.2である。

初期のシャープ製OpenMG機器にはOpenMG Jukebox for SHARPという名のバージョンが添付されており、ヘッドホン型メモリプレーヤー「WA-HP1」の付属品はバージョン1.1、Net MDレコーダー「IM-MT880」の付属品はバージョン2.2となっていた[3]

OpenMG Jukebox 1.0
最初期バージョン
OpenMG Jukebox 1.1
stub
OpenMG Jukebox 1.2
for VAIOのみ専用モジュールでWindows 2000に対応
OpenMG Jukebox 2.0
Windows 2000に正式対応、従来ユーザーは有償バージョンアップ
OpenMG Jukebox 2.1
stub
OpenMG Jukebox 2.2
Windows XP、Windows Meに正式対応、SonicStageとの共存に対応[4]

SonicStage 1.x

SonicStage 1.xは2001年から2003年に渡ってリリースされたバージョン群である。もとはWindows XP対応のVAIOを発売する際、従来のOpenMG Jukeboxをリニューアルしたのが始まりである。

バージョン1.2まで
OpenMG Jukebox 2.2と同等の機能を持っていた。このときはVAIOプレインストールのみで、オーディオ機器への付属は無かった。UIもOpenMG Jukebox2.xに近かった。
バージョン1.5
2002年末に登場。このバージョンからオーディオ機器へも付属するようになった。UIもOpenMG JukeboxやSonicStage 1.2から一新された。このバージョンでは、録音ナビの採用やビットレートを変換しての転送機能など、新機能が盛り込まれた。対応コーデックには新たにATRAC3plusが追加され[5]、また従来は再生とATRAC3に変換しての転送のみをサポートしていたWMAはATRAC3/ATRAC3plus同様にSonicStage上でのエンコード機能が追加された(2.0で削除)。さらに、バージョン1.5専用の有料プラグイン「CLIE 用 SonicStage MP3 追加プログラム」(1,050円)がソニーのオンライン通販サイトSonyStyleでダウンロード販売されており[6]、これを導入することでMP3形式についてもWMA同様のエンコード機能を追加することができる[7]

SonicStage 2.x

SonicStage 2.xは2004年にリリースされたバージョン群である。これらは使い勝手の悪さや動作の緩慢さ、またHDD型ウォークマン登場に端を発するソニーのポータブルオーディオ全体の混乱期とも重なったこともあり、一般的にあまり高い評価は受けていない。

バージョン2.0
2004年初頭に登場。目玉は新コーデックATRAC3plusへの対応で、48kbps/64kbpsという2つの低ビットレートモードのみがサポートされていた。このバージョンではUIの変更やCDDB2への対応などの機能が盛り込まれたが、一方でグラフィックイコライザーボーカルキャンセラー等の特殊再生機能が消滅し、純粋な管理・転送機能に特化することとなった。また、バージョン1.5で追加されたWMAエンコードの機能は削除された。
バージョン2.1
2004年7月10日に発売されたHDD型ネットワークウォークマン「NW-HD1」等に付属していたもので、NW-HD1等の「ATRAC Audio Device」(ATRAC AD)方式対応HDDプレーヤーに音楽を高速転送する機能などがサポートされた。
バージョン2.2
2004年秋にリリースされたCDウォークマン「D-NE20」,「D-NE920」に付属していたもので、ATRAC CDの作成に対応した。
バージョン2.3
2004年11月10日にリリースされた。このバージョンでは音楽CD(CD-DA)の作成に対応するとともに、音楽配信サービスから入手したもの以外の曲についてはオーディオ機器への転送回数制限が撤廃された。また、レーベルゲートからは同社の音楽配信サービス「mora」向けにSonicStage 2.3 for Moraが無償公開された。こちらはmoraで従来使用されていたMAGIQLIP 2の代替が目的であり、機能面では通常のSonicStage 2.3と違いがない[8]。一般へのSonicStage無償配布はこれが初めてで、その後リリースされたバージョン3.0以降は通常のSonicStageがmora経由で無償配布されている。

SonicStage 3.x

SonicStage 3.xは2005年から2006年にかけてリリースされたバージョン群である。これらでは2004年のポータブルオーディオにおける失敗から決定された方針変更をもとに数多くの改良が行われた。このうち主要なポイントとしては「対応コーデックの追加」、「コピープロテクションの緩和」、「動作速度の向上」があげられ、これらはいずれも大幅な改善が行われている。

なお、バージョン3.3と同時期にはウォークマン新機種向けに新ソフト「CONNECT Player」が日欧でリリースされた。今後は徐々にSonicStageから比重を移していくとされていたが、CONNECT Playerの完成度が非常に低く各国のユーザーから苦情が多発したため[9]、ソニーはSonicStageの開発続行を発表した。

バージョン3.0
2005年3月2日にリリース。PC上のMP3コーデックの楽曲を対応デバイスに無変換で転送できるようになったほか、UIが刷新。これにあわせて「マイセレクトアルバム」を「プレイリスト」に変更するなどより一般的な機能名への収斂が図られた[10]。ネットワークウォークマン「NW-E10x/E40x/E50x」シリーズに同梱されている。
バージョン3.1
2005年4月21日に発売されたHDD型ウォークマン「NW-HD5」等に付属していたもので、従来は再生・転送のみの対応だったMP3について自前でリッピングする機能などが新たに追加された。
バージョン3.2
2005年7月27日にリリース。このバージョンではATRAC3/ATRAC3plusエンコードにおいて従来強制的にかかっていたOpenMGによる暗号化が任意となり、既存ファイルも音楽配信経由のものを除き暗号化を解除できるようになり、またメモリースティック PRO/PRO Duoへの暗号化ファイルの転送にも対応[11]。後者はMS-PRO/PRO Duo登場から2年以上放置されていた課題であり、ようやくの解決となった。ネットワークウォークマン「NW-E30x」シリーズに同梱。
バージョン3.3
2005年11月1日にリリース。マイクロソフトWindows Media Audio(WMA)形式やユニークな新ロスレスフォーマットであるATRAC Advanced Lossless(AAL)でのリッピングに対応するとともに、動的にプレイリストを作成する「ダイナミックプレイリスト」機能の追加、動作速度の改善などが行われた[12]。2006年にはこのバージョンに同梱されていたCDDBのActiveXコントロールにバッファオーバーランの脆弱性が存在することが発覚、コントロール開発元のGracenoteがアップデートプログラムを提供している[13]
バージョン3.4
2006年2月1日にリリース。動作をさらに高速化し、CONNECT Playerの機能を一部取り込んだもので、Hi-MDから吸い出した楽曲のWAV変換機能や「ミュージックコミュニティ」(PLAYLOG)対応等、新機能の追加も行われた。さらに同年4月に発売された新型Hi-MDウォークマン「MZ-RH1」と組み合わせると、Hi-MDフォーマットではない従来のMDからも楽曲の吸出し・WAV変換が行えるようになり、これによってかつてミニディスク機器を縛っていた雁字搦めのコピープロテクションはほぼ瓦解した[14]。前バージョンと同じく、Gracenote CDDBに関連する脆弱性を含むとしてアップデートプログラムが公開されている[13]。また、一部のマシンの環境によってはインストール出来ず、ウォークマンに転送出来ない不具合が今現在も続いている[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。。これは他ソフト(BeatJam)などを利用すれば回避可能。

なお、2005年12月22日には米アップルコンピュータのインタラクティブメディア担当副社長であったティム・シャーフを米ソニーが引き抜き、同社のソフトウェア開発担当上級副社長に据えたと発表された[15]。この人事が今後のSonicStage開発に及ぼす影響が注目される。

SonicStage 4.x

SonicStage 4.xは2006年からリリースされているバージョン群である。4.xはSonicStage CPという別名が示すとおり前年にウォークマンAシリーズ専用にリリースされたCONNECT Playerの機能を完全に取り込んだもので [2]、対応フォーマット拡充も引き続き行われている。なお、UIデザインは3.xからほとんど変更されておらず、従来空色だった配色がCONNECT Playerに近い青紫に変わった程度である。

なおバージョン4.0から4.3についてはm3u形式プレイリストファイルの読み込みに関する脆弱性が報告されていた[16]。が、12月4日付で脆弱性を修正するパッチがリリースされた[17]

バージョン4.0
2006年5月25日にリリース。「アーティストリンク」等CONNECT Player由来の機能追加やウォークマンAへの正式対応などを行うとともに、前年9月のAシリーズ発表時に構想が報じられていたAAC LCコーデックへの対応が行われるなどさらなる機能強化・動作速度改善が行われた。[18]。ウォークマン「NW-E00x」「NW-S20*F」シリーズに同梱されている。
バージョン4.1
2006年10月21日に発売されたウォークマン「NW-S700F」シリーズ等に付属していたもので[19]、新たにHE-AACコーデックでの録音にも対応したほか、NW-S700F/600シリーズへの対応や転送画面の操作性改善といった小改良が施されている。
バージョン4.2
2006年11月10日にリリース。非可逆圧縮ファイル用の音質補正機能「DSEE」が追加された[20]。ウォークマン「NW-S70*F」「NW-S60x」シリーズに同梱されている。すでにSonicStageを利用している状態でこのソフトウェアをインストールすると、CDに転送できなくなったりソフトからMoraにアクセスできなくなるバグが起きた[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。。一旦ソフトをアンインストールし再度インストールすることで解消される。
バージョン4.3
2007年2月15日にリリース。主にMicrosoft Windows Vistaへの正式対応が中心となっている。本バージョンより、同OS上でSonicStageを起動した場合、エレベーション機能に対応する。これは同ソフト起動時に自動的に権限昇格が実行されるもので、そのため、バージョン4.2以前を同OS上で起動した場合毎回表示されたユーザーアカウント制御による権限昇格の要求が出なくなった。また、2007年8月8日には4.3内でマイナーバージョンアップがされた。2月15日のリリースからの変更点は公表されてはいない。
バージョン4.4
2008年1月10日リリース。HE-AAC対応のウォークマンに、コーデック変換せずに転送できるようになった。特定のプレイリストファイル(拡張子がm3uのファイル)を開いたときに、バッファオーバーフローを引き起こし、コンピューター上で任意のプログラムが実行される可能性があるセキュリティ問題を修正。また、Yahoo!ミュージックダウンロードへのアクセス機能が削除された。

転送対応機器

最新版のSonicStageは非常に多様な端末に対応している。OpenMG Jukebox時代の対応機器についても引き継いでいる[21]ため、OpenMG Jukebox初期バージョンをバンドルして1999年に発売された初のATRAC3対応機器「メモリースティック ウォークマン」(NW-MS7)も依然利用可能である。

現在までにSonicStageまたはSonicStage for LISMOから直接転送が可能となっている機器を以下に示す。なお、C404Spremini-IIなど一部の古い携帯電話にもSonicStageから転送したメモリースティック内の音楽を再生できる機種があるが、それらはSonicStageからの直接転送には対応せず、メモリーカードライターや光学ドライブ等の外部装置を併用する必要があるため以下のリストには含めていない。同様に、ATRAC CDの再生に対応するCDウォークマン(D-NE730・D-NE830・D-NE920・D-NE20)も除外した。メモリースティック上の音楽を再生できる機器の一覧はメモリースティックオーディオを参照。

正式対応機器

  • 携帯型メモリ・HDDプレーヤー
    • ソニー ウォークマン
      かつて「ネットワークウォークマン」、「メモリースティックウォークマン」と呼ばれた機種を含む。
      • Aシリーズ 全機種
      • Eシリーズ 全機種
      • Sシリーズ 全機種
      • HDシリーズ 全機種
      • MSシリーズ 全機種
    • ソニー VAIOポケット[22]
    • ソニー VAIOミュージッククリップ 全機種[23]
    • アイワ XDMシリーズ 全機種[24][25]
    • シャープ イーミューゼ WA-HP1[26]
  • 携帯型Hi-MD/Net MD機器
    • ソニー Hi-MDウォークマン 対応機種のみ
    • ソニー Net MDウォークマン 全機種
    • ソニー ポータブルHi-MDドライブ DS-HMD1[27]
    • アイワ AM-NX1[28]
    • シャープ IM-MT880[29]
    • バッファロー MD-HUSB[30]
  • 携帯電話
  • PDA・携帯ゲーム機
  • その他

実質的に使用できる機器

SonicStageは転送が可能な機器について「OpenMG 対応の機器・メディア」としており[31]、メーカー側がSonicStageへの対応を謳っていない機器であっても実質的に転送動作ができる。

なお、一般論として検証されていない機器・ソフトウェアの組み合わせで使用した場合は不測の事態が起きる可能性が十分にあり、また機器側からは保証外の行為となるため各メーカーによるいかなるサポートも受けられないことには留意する必要がある。

派生ソフトウェア

SonicStage for LISMO

SonicStage for LISMO
開発元 ソニー日本
最新版
対応OS Windows XP / Vista
種別 メディアプレーヤー
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト KDDI au: au LISMO Port
テンプレートを表示

SonicStage for LISMOは日本の携帯電話キャリアであるauKDDI)とのコラボレーション「au×Sony "MUSIC PROJECT"」により開発された特殊バージョン。KDDIの「LISMO」サービス向けソフトウェア群「LISMO Port」に含まれるコンポーネントとして無償提供されている。当初は対応携帯電話端末(LISMO「オーディオ機器連携」対応、いわゆるKCP+機種)にあわせて2007年12月以降に提供される予定であった[34]が、端末側の発売が遅れたため翌2008年1月以降に日程が順延され、最終的にはW56TW54Sの2機種の発売にあわせて2008年2月1日に提供が開始された。

このソフトウェアは従来のLISMO用ソフトウェア「au Music Port」の上位バージョンとして位置づけられており、通常のSonicStageをベースに、携帯電話で使われる「着うたフル」の音声ファイルやビデオクリップを扱うための各種機能などが追加されたものとなっている。DRMやコーデックを各機器の対応する規格に相互に自動変換する機能を持つため、PC上のライブラリや音楽配信サービス(mora for LISMO)から携帯電話に楽曲を転送したり、逆に携帯電話から「着うたフル」を吸い出してウォークマンに転送する、などの利用ができる。バージョン2.0からはLISMO Music Storeにも対応するようになり、PCにダウンロードした着うたフルを着うたに登録できるようになった。またLISMO Videoの開始に伴いLISMO Video Storeにも対応するようになった。ダウンロードしたビデオファイルを携帯に転送して携帯で映画などを楽しむことができる。

SonicStage for LISMOはSonicStage CPとの共存が可能である[35]。基本機能面でSonicStage CPと比較すると、CD作成機能がない[36]、転送が可能なウォークマンの機種が少ない、CDからのエンコード時にATRAC系コーデック以外が選択できないなど制約が多く、SonicStage CPと置き換えて利用することのできるソフトウェアではない。ライブラリは当初は互換性があると報道されていた[35]が、公開されたバージョンではSonicStage CPから独立した別のデータベースに保存される仕様となっている。

UIのデザインはLISMOのイメージカラーである黄緑色を基調とした配色に変更され、画面上部にはイメージキャラクター・リスモくんが登場する遊び心の強いアニメーション表示部が設けられた。また、従来様々な場所に散らばっていた機能切り替えは左側ペインに集約され、ライブラリ画面の表示モードは全楽曲の一覧表示、楽曲のジャケット表示、アルバム単位のジャケット表示の3種類に絞られた。ジャケットの表示サイズが大きくなり、右上に常にキーワード検索枠が表示されるなどWindows Vistaのエクスプローラに準じたデザインとなっている。また、アルバムのジャケット画像へマウスカーソルを乗せると楽曲一覧がフロート表示されるようになり、従来のライブラリ内とアルバム内の切り替え表示は廃止された。これらのUIや機能の仕様は既存のSonicStage CPよりもau Music Portに似通っており、SonicStage for LISMOがau Music Portの代替ソフトとして開発された経緯による特異なものと思われる。

その他

SonicStage Premium
ソニーのパーソナルコンピュータ「VAIO」のMXシリーズに付属していた特殊バージョン。FMチューナーやミニディスクドライブなどを備えたMXシリーズ本体のハードウェア機能と連携し、録音機能・タイマーなど音響機器並みの機能を扱うことができる。オーディオ再生・管理に関する機能はSonicStageのバージョン1.xをベースにしており、バージョン1.0、バージョン1.1、バージョン1.2、バージョン1.5が順次リリースされた。バージョン2.0以降はリリースされていないが、最新版のSonicStageでもSonicStage Premiumと共存が可能であるため、MXシリーズの独自機能の動作には支障はない。
SonicStage Simple Burner
ATRAC CD」作成機能のみを持つソフトウェアで、SonicStageが同機能をサポートする前から存在する。MP3/ATRAC3再生対応のCDウォークマンに同梱されていることが多い。ソニーによる類似ソフトウェアとしては、Hi-MD/Net MDへの転送用の「MD Simple Burner」、ネットワークウォークマンへのMP3転送用ソフト「MP3 File Manager」がある。
SonicStage Server / SonicStage Player
家庭内ネットワークを経由して、SonicStage内の音楽を他PCで再生するためのサーバーとクライアント。同時期のGiga Pocket ServerとPicoPlayerの関係に近い。現在はVAIO Mediaへ統合されている。
SonicStage Mastering Studio
VAIO専用のASIO対応本格的オーディオ録音・編集ソフトウェア。「SonicStage」の名を持つソフトウェアの中では唯一音楽再生との関わりが薄いが、これはMastering Studioが開発された当時にソニーがオーディオ関連ソフトウェアの名称を「SonicStage」に一本化する傾向があったためである。2005年秋のバージョン2.0からはスーパーオーディオCDと同じDirect Stream Digital(DSD)方式での録音に対応、後には「DSDディスク」の作成にも対応した。

他のOpenMG系音楽ソフトウェア

これらのソフトウェアはSonicStageと同様に、ソニーによって開発されているOpenMG暗号化コンポーネント「OpenMG Secure Module」に転送動作において依存する構造となっており、コピーコントロールもその当時のソニーの基準と同じか、より厳しいものが多い。

一般

Net MD・MSオーディオ用

2000年代前半には家電各社からNet MDメモリースティックオーディオに対応する機器が販売されており、当時には楽曲管理ソフトウェアを独自開発する企業もあった。なお、シャープはOpenMG Jukeboxを、松下電器産業はBeatJamを同梱している。

脚注

  1. ^ 藤本健 (2006年12月4日). “第261回:SonicStage CPの音質補正機能「DSEE」を検証~ 高い補正効果。HE-AACエンコードもテスト ~”. 藤本健のDigital Audio Laboratory. 株式会社Impress Watch. 10月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  2. ^ a b c 西田宗千佳 (2006年6月22日). “「CONNECT Player」はどこへ行った? 企画担当者が語る「SonicStage CP」の真意”. 西田宗千佳のRandomTracking. 株式会社Impress Watch. 10月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  3. ^ Q&A情報:シャープ MD オーディオ サポートステーション”. シャープ株式会社. 10月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  4. ^ Q&A - SonicStage:SonicStageとOpenMG Jukeboxを併用できますか?<SonicStage Ver.1.5>”. ソニーマーケティング株式会社 (2005年9月1日). 10月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  5. ^ 藤本健 (2002年12月16日). “第82回:ソニーの低ビットレート用新圧縮フォーマット 「ATRAC3plus」をテスト”. 藤本健のDigital Audio Laboratory. 株式会社Impress Watch. 2008年3月4日閲覧。
  6. ^ {[cite web|accessdate=2008-03-14|date=2002-12-02|url=http://www.jp.sonystyle.com/Nws/Software_dl/Pda/Software/Tau/Wpc/2105038787800.html%7Ctitle=ソフトウェア ダウンロード クリエ用 SonicStage MP3追加プログラム|publisher=Sony Style (Japan) Inc.}}
  7. ^ usuda (2002年12月5日). “ソニースタイル、SonicStage用のMP3プラグインを販売開始”. 株式会社Impress Watch. 2008年3月14日閲覧。
  8. ^ 藤本健 (2004年12月6日). “第171回:「SonicStage 2.3 for Mora」を体験~ 音楽配信サービスの転換期。ソニー版との差異も ~”. 藤本健のDigital Audio Laboratory. 株式会社Impress Watch. 10月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  9. ^ MP3 comes down with a crash(英語)
  10. ^ yamaza-k (2005年3月4日). “ソニー、MP3転送/CD作成に対応した「SonicStage 3.0」-Mora版と同等の機能に無償アップデート”. 株式会社Impress Watch. 10月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  11. ^ usuda. “ソニー、オーディオソフト「SonicStage」をアップデート-メモリースティックPROへのデータ転送に対応”. 株式会社Impress Watch. 10月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  12. ^ usuda (2005年11月1日). “ソニー、“ATRACロスレス”対応のSonicStageを公開-PSPにはATRAC3plus部のみ転送。WMAリッピングも可能”. 株式会社Impress Watch. 10月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
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関連項目

  • Mora - 音楽をオンライン購入する際に選択できる音楽配信サービスの一つ
  • PLAYLOG - ミュージックコミュニティ機能で同サービスを利用できる)

外部リンク