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超人戦隊バラタック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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超人戦隊バラタック』(ちょうじんせんたいバラタック)は、1977年(昭和52年)7月3日から1978年(昭和53年)3月26日までテレビ朝日系で毎週日曜日18:00 - 18:25に全31話(初回時には、放送中に3話分と最終回後に3話分の再放送が追加)が放送された、東映動画製作のロボットアニメ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

地球から11光年離れたイプシロン星のシャイディーン総統は、地球人である加藤博士が研究している惑星間を自由に移動できるタイムリンクル理論の存在を危惧し、地球に特使を派遣して加藤博士に共同開発を提案しようとしていた。だが、友好使節団(シャイザック)を任された爬虫類型人類である司令官ゴルテウスは母星の命令を無視し、自らの欲望(ワガママ)を優先させて地球侵略を開始してしまう。 そしてタイムリンクル理論が完成することで母星に地球侵略の事実が発覚することを恐れたゴルテウスは、加藤博士の家族を人質に取り研究を止めさせようとする。 母と兄を人質に捕られた加藤博士の息子ユージは仲間達とともに、合体指令メカ・ペンタゴラスと状況に応じ変形合体が可能な巨大ロボ・バラタックでゴルテウスのムチャクチャでヘンテコな作戦を阻止していく。

概要

マグネロボシリーズ(『鋼鉄ジーグ』、『マグネロボ ガ・キーン』、本作)の第三弾。ただしスポンサーのタカラによるとマグネモシリーズ第2弾は『ゴワッパー5ゴーダム』であり、本作は「マグネモシリーズ第4弾」と当時の広告に記載されている。

ダイナミック企画渡辺宙明がスタッフから外れるなど、『マジンガーZ』『鋼鉄ジーグ』などと比べ、かなり作品のカラーが異なってきている。特にマグネロボシリーズの前2作と比較して、コメディ色が強い作品になっている。これは敵側(ゴルテウス側)に顕著で、主人公側(バラタックシークレット側)は基本的に真面目に地球防衛しており、敵味方側の温度差の違いが本編の売りだといえる。また、巨大ロボットアニメに本格的なギャグを持ち込んだのも本作が初と言われている。

視聴率はお世辞にも良かったとは言えず、3クールにも満たない31話で終了している。翌年に放映された同様のコンセプトの作品である「無敵鋼人ダイターン3」が作品的・商業的成功を収めたため、結果的にその影に隠れることとなってしまった。ただし本編終了後に再放送が数話放送されたため、結果的に9か月間放送されている。

「超人戦隊」のタイトルは、主人公チームが超能力者5人で編成されていることから名づけられている。なお、番組名に「戦隊」とあるが、『スーパー戦隊シリーズ』との関連はない。ただし、放送局が同じテレビ朝日系であることと、東映(東映アニメーション)製作であること、主人公側のメンバーの人数が5人である事と、巨大ロボットが登場すること、などの共通点はある。ロボットの登場は戦隊シリーズに先んじている。ただし戦隊ロボと違い、あくまでも戦闘シーンはバラタックがメインである。

2008年12月22日より、東映チャンネルの「わくわく!!アニメタイム」枠にてニューマスター版の再放送が行われている。(月曜17:00 - 18:00ほか、2話ずつ)

キャスト

メカニック

バラタック

全長80.0m、体重7000.0t。

地球防衛のために開発された巨大ロボ。手足や首などの各パーツが磁力で結合しており、パーツ交換で地中戦用のブラックバラタック、空中戦用のブルーバラタック、水中戦用のグリーンバラタックに変形する。両腕を武装ユニットと交換することも可能。パーツは交換時にバラタック・シークレットベースから磁力光線で運ばれて換装する。

バラタックシークレットと呼ばれる5人の超能力者が指令機ペンタゴラスから送るテレパシーをバラタックの口にある受信機で受信することによって遠隔操縦される(テレ・インジェクト)。パーツ変更もテレパシーで指令を送る事でスムーズに行うことが可能である。至近距離なら5人がバラタックに直接テレパシーを送信して操縦することも可能。

開発者が不明など、設定上不明瞭なところがある。ただし、テレパシーで操縦するという特殊な操縦システムであるため、超能力者であり、バラタックシークレットのリーダーであるマックが開発に関わっている可能性はある[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

ちなみに、バラタックの頭部は前期型と後期型が存在する。後期型はテレ・インジェクト機能強化のために改良されたタイプと推測される[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

ペンタゴラス

バラタックシークレット五人が乗り込む戦闘機(トロッター)5機が合体した形態。トロッター1号にマック、2号にユージ、3号にディッキー、4号にユリ、5号にフランコが乗り込む。2号と3号、4号と5号は外見上は同じ機体である。

単体でもそれなりの戦力を持っているが、トロッター5機が合体する事で戦闘能力が強化され、テレ・インジェクト形態への変形が可能になる。増幅したテレパシーを機首から送信することでバラタックの遠隔操縦を行う。バラタック稼動に必要なテレパシーは5人分であり、1人でも欠けるとバラタックを動かす事ができなくなる。そのため、マックは世界中から特に高い能力を持つ超能力者をスカウトしたと言われている[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

ゴルテウス側は最後までテレ・インジェクトのメカニズムに気付くことはなく、最終話では人質交換でバラタックを奪ったにも関わらず、操作方法が分からなかったためにそのまま返り討ちにされた。

玩具ではトロッター1号以外の機体は2機で1セットでの販売となっていた。ペンタゴラスのセット販売もあった。

スタッフ

主題歌

  • オープニング「超人戦隊バラタック」
歌:水木一郎コロムビアゆりかご会、作詞:浦川しのぶ、作曲:小森昭宏  
  • エンディング「なかまっていいな」
歌:堀江美都子こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会、作詞:若林一郎、作曲:小森昭宏

放送リスト

放送日 話数 サブタイトル 脚本 演出 作画監督
1977/7/3 1 五人のエスパー戦士 山浦弘靖 西沢信孝 小松原一男
1977/7/10 2 消えた日米野球!! 藤川桂介 福島和美 窪田正史
1977/7/17 3 母と兄はどこだ
1977/7/31 4 スキスキ大仏さま
1977/8/7 5 パンダが欲しい!!
1977/8/14 6 テープレコーダーの謎
1977/8/21 7 ドバッ!! 花火が見たい
1977/8/28 8 クジラの親子
1977/9/4 9 日本中のお金を奪え!!
1977/9/11 10 スーパーカーがいっぱい
1977/9/18 11 狙われた大阪城
1977/9/25 12 花嫁さんをつかまえろ
1977/10/2 13 危うし! D51
1977/10/9 14 海賊キッドの宝物
1977/10/16 15 飛行船がこわーい
1977/10/23 16 チリ紙交換でーす!!
1977/10/30 17 あらら、不思議な爬虫ロボ
1977/11/6 18 秋はため息がいっぱい!!
1977/11/13 19 ニンジンたべたい!!
1977/11/20 20 奪われたバラタック!?
1977/11/27 21 氷だ、雪だ大騒ぎ!!
1977/12/4 22 俺っち秘密探偵三度笠
1977/12/11 23 ひみつ基地からの脱出
1977/12/25 24 司令官のクリスマス
1978/1/8 25 悲しいめぐりあい
1978/1/22 26 虹の勇者ジュリアス
1978/1/29 27 天文台イヤイヤ作戦
1978/2/12 28 シーツでごめん!!
1978/2/19 29 ぬき足さし足しのび足
1978/2/26 30 人質は奪い返したか!?
1978/3/5 31 もう、終りでーす

その他

  • 池原しげとによりコミカライズ化されている。キャラクターはアニメ版と同じだが、ストーリーは独自の展開を見せ、シリアスなストーリーとなっている。コミックスはタイトルを変え幾度か出版されている。
  • 放映時間については、30分バージョンと26分バージョンの両者が作られた。詳細は「マグネロボシリーズ#放映時間」を参照。
テレビ朝日系 日曜18:00枠
前番組 番組名 次番組
超人戦隊バラタック