立田山 (熊本県)
立田山 (たつだやま、たつたやま) は、熊本県熊本市のほぼ中央に位置する標高152mの山である。文献や地図によっては、「龍田山」や「竜田山」と書かれることもある。
「立田山憩の森」などとして整備されており、熊本市中心部から至近の距離にあることもあって、市民の癒しの場となっている。
概要
熊本市中心市街地から見て北東方向に位置する丘陵状の山で、金峰山の外輪山(熊ノ岳など)の生成と同時期に形成された孤立的火山である。
古くから人間が居住していた場所で、縄文・弥生時代の遺跡や遺物が出土している。
現在は、住宅地の中にありながら自然が残される場所となっており、国指定天然記念物ヤエクチナシをはじめとして多くの植物が自生し、市民の憩いの場ともなっている。
呼称
かつては黒髪山と呼ばれていたが、奈良時代に赴任した国史が奈良の龍田を偲んだ歌を詠んだことから、こう呼ばれるようになったという。黒髪の名前は現在も付近の町名に残っている。
立田山にある施設
立田山緑地
熊本市の緑地公園として1955年(昭和30年)8月1日に開設された。面積42,247m2。 「立田山憩の森」として遊歩道・展望台・休憩所などが整備されている。
立田自然公園(泰勝寺跡)
熊本藩藩主である細川家の菩提寺である泰勝寺(たいしょうじ)跡。細川藤孝夫妻、細川忠興、細川ガラシャ夫妻の墓がある。
立田山豊国台公園
熊本市の緑地公園として1955年(昭和30年)8月1日に開設された。面積33,597m2。 加藤清正が豊臣秀吉を偲んで建てた豊国廟の跡が残っている。
つつじヶ丘横穴群
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立田山実験林
独立行政法人森林総合研究所九州支所が所有している実験林。森の展示館や樹木園も併設している。
立田山野外保育センター・雑草の森
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周辺施設
- ハンセン病の治療に生涯をささげたイギリス人宣教師(ハンナ・リデル、エダ・ハンナ・ライト)が建てた、回春病院(かいしゅんびょういん)跡。
- 熊本大学
- 独立行政法人森林総合研究所九州支所
- cafe GONZINO(カフェ ゴンジーノ)
交通アクセス
鉄道
- 立田山憩の森への最寄り。下記の 南側を通る路線 に記載の路線バスに乗り換えることもできる。
バス
南側を通る路線
産交バスと電鉄バスが、中心市街地(熊本交通センター・熊本駅)と郊外(武蔵塚駅・肥後大津駅など)を結ぶ路線を運行している。
- 熊本大学前
- 立田自然公園入口
- 泰勝寺跡(立田自然公園)、森林総合研究所九州支所および熊本大学への最寄り
- つつじヶ丘
- つつじヶ丘横穴群への最寄り
- 竜田口駅前
- 立田山憩の森への最寄り
- 緑ヶ丘入口
- 立田山野外保育センター・雑草の森への最寄り
西側を通る路線
電鉄バスが、中心市街地(熊本交通センター・熊本駅)と郊外を結ぶ路線を運行している。
- 電鉄本社前
- 立田山・朝日野総合病院前
- 立田山配水池、立田山豊国台公園および山頂への最寄り
- 万石
- 立田山憩の森への最寄り
関連項目
外部リンク