黒田恭一
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Template:最近亡くなった人物 黒田 恭一(くろだ きょういち、1938年1月1日 - 2009年5月29日)は、音楽評論家。
人物・来歴
東京生まれ。東京都立西高等学校、早稲田大学教育学部卒業。在学中からクラシック音楽評を雑誌などに書き、以後、音楽評論一筋。新聞、雑誌への執筆が多くあり、特にコンサートやオペラ、レコードなどの評論で活躍した。
かつては隔月刊誌「暮しの手帖」の花森安治に依頼され、同誌の『レコード・ショップ』というコーナーを担当していた時期もあった。
1999年には東京の東急Bunkamuraオーチャードホールのプロデューサーに就任。NHK-FMの「20世紀の名演奏」も担当したが、2007年11月から2008年2月の間は病気療養のため、この番組は諸石幸生が担当した。しばしばNHKテレビ(地上波・BS)のクラシック音楽番組へも出演した。
2009年5月29日、多臓器不全のため東京都内の病院で死去。“享年72(満71歳没)”[利用者の方へ][1]。
人となり
評論について
同世代の宇野功芳はもとより、先達の吉田秀和に比べても、とても温厚な評論で、めったに厳しいことを言うことはなかった。
名演中の名演を極める、というよりも、クラシック初心者や時々はクラシックも聴くという程度の層に向け、多くのクラシックの中から、親しみやすい、とか意外な魅力のあるものを紹介することが多かった。
ドラゴンクエストシリーズの大ファンとしても知られており、「交響組曲 ドラゴンクエスト」(すぎやまこういち作曲)のライナーノーツを多数執筆している。
著書
- カラヤン・カタログ303 音楽之友社, 1976
- 聴こえるものの彼方へ ステレオサウンド, 1978
- レコード・トライアングル 僕の音楽鑑賞法 東京創元社, 1983
- はじめてのクラシック 講談社現代新書, 1987
- 彼女だけの音楽 マガジンハウス, 1988
- オペラへの招待 暮しの手帖社, 1989 のち朝日文庫
- 音楽への礼状 マガジンハウス, 1990
- ぼくのオペラ・ノート 東京書籍, 1991
- ぼくだけの音楽 1、2 オリジン社, 1995
- 水のように音楽を 新潮社, 1995
- クラシックのおすすめ いい音楽との出会い 音楽之友社, 1999
- ぼくのオペラへの旅 ヨーロッパのオペラハウスと音楽祭を訪ねて JTB, 2004
共著・翻訳
- ヨーロッパの音楽祭 高崎保男 朝日新聞社, 1994
- ニーベルングの指環 プロデューサーの手記 ジョン・カルショー 音楽之友社, 1968
関連項目
脚注
- ^ “クラシック音楽評論家の黒田恭一さん死去”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2009年6月3日) 2009年6月3日閲覧。