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花より男子

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花より男子』(はなよりだんご)は、神尾葉子による日本少女漫画作品。『マーガレット』(集英社)で1992年から2004年まで連載された。単行本は全37巻、完全版全20巻発売されている。第41回(平成7年度)小学館漫画賞受賞。

概要

一般庶民の牧野つくしと大金持ちのF4、この正反対な人達が生み出すギャグも入った恋愛ストーリー。集英社発刊の『マーガレット』の屋台骨として、長年に渡り根強い人気を博したが、2004年にその連載を終了した。裕福な生徒の多い学園になぜか紛れて入学してしまった、貧乏少女の奮闘と恋の物語である。連載期間が長かった事もあり、そのファン層の年代は幅広い。2005年9月の時点で発行部数4800万部と少女漫画歴代2位の売上げを誇っていたが、日本でのドラマの大ヒットを受け、同年12月には発行部数を5800万部まで伸ばし、ついに日本一売れた少女漫画となった。発行部数はメディアによって多少違う。「王様のブランチ」(2007年8月18日放送)では5920万部、「めざましテレビ」では6000万部突破とされている。

なお、2005年12月9日発売の『マーガレット』本誌において、2006年中に続編を描くことを作者が明言し、同誌2006年15号(2006年7月5日発売)に読み切り形式で発表(この話は完全版最終巻に収録されている)。

また、作者の別作品『ジャンプスクエア』で連載中に、2008年1月4日発売の『マーガレット』で花沢類主役の前後編「俺の話をしようか」が掲載された。

2008年6月には、2006年に読み切りとして掲載された続編と「俺の話をしようか」を収録した単行本37巻が発売された。

過去にアニメ化、テレビドラマ化、2度の映画化もされている(2度目の映画は、ドラマシリーズから)。台湾でも『流星花園(りゅうせいはなぞの)』の題名でテレビドラマ化もされている。英語表記もそのままMeteor Garden。2009年1月から、韓国KBS2でも、『꽃보다 남자(コッポダナムジャ)』の題名でテレビドラマ化され毎週月・火曜日10時から放送中。

登場人物

あらすじ

名門の筋や素封家の子弟が入学する事で知られる英徳学園高校に、親の推薦により入学してしまった一般庶民の牧野つくしだったが、学校は、道明寺財閥の御曹司・道明寺司、花沢物産の御曹司・花沢類、日本一の茶道の家元の跡取り息子・西門総二郎、日本の裏社会を仕切ってきた一族の後継者・美作あきらのF4(Flower 4―“花の四人組”)によって、牛耳られていた。学校は、F4の親から多額の寄付金を受け取っていたため、生徒達はもちろん教師達ですら彼らに逆らう事が出来なかった。つくしは、それに違和感を持ちながらも、平凡な高校生活を送ろうとしていた。

ところがある日、つくしはF4に絡まれている友人・遠藤真木子をかばった事が原因で、F4に赤札を貼られる。赤札を貼られた事により、学校全体からいじめのターゲットにされてしまう。しかし、正義感の強いつくしは彼らの性根を叩き直さんとばかりに立ち向かって行く。

だが、道明寺はつくしのことを好きになってしまい、それからは彼女一途でそればかり…虐められ騙され続けたつくしの人生が、このF4によって変わり始めた。次第に2人の思いは通じ合っていくが、様々な事情(楓が中心)が彼らの恋路を阻む。

英徳学園について

設定では、英徳学園は幼稚園から大学までの一貫校で、その大部分が幼稚園から入園するとなっている。よって、幼稚園から高額の学費を払える家庭のみが入学を許され、お金持ちの子弟が多いとなっている。ちなみに牧野つくしのセリフから、この学園ではつくしのような高校からの外部生入学は「極めて異例」であるとの事。なお、「異例」とは貧乏ということである。

メディア展開

CDブック

1993年に第1弾発売。以降第3弾まで発売。その他の作品と異なり、花沢類が主役になっているのが特徴。木村拓哉の初声優作品でもある。

キャスト(いずれも声の出演)

アニメ

TVシリーズ

『花より男子』
1996年9月8日から1997年8月31日まで、ABCテレビテレビ朝日系列(ただし一部系列局除く)で放送された。また、山陰放送TBS系列)・テレビ宮崎フジテレビ系列および日本テレビ系列(NNN)・テレビ朝日系列トリプルクロスネット局)および高知放送日本テレビ系列・本放送終了後)でも遅れネットという形で放送されている。全51話。制作は東映動画
各キャラクターの声あてには、本業の声優ではない俳優を起用したことが反発も含めて話題を呼んだ(プロデューサーの関弘美と「ご近所物語」までキャスティング協力していた青二プロダクションとの軋轢が原因とされる[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。)。
関弘美によると本作は『ママレード・ボーイ』から続いたラブストーリー系のアニメ枠(いわゆる『トレンディーアニメ』)として初めて商業的に失敗[1]。「夢のクレヨン王国」から低年齢向けのアニメが再び放送され、現在に至っている。
アニマックスで東映特集の際、当作の好きな話アンケートを取った。結果第17話「やっとつかまえた」が1位を取り、この話のみ放送された。
スタッフ
キャスト

※いずれも声の出演

音楽
  • オープニング主題歌:菊田知彦『普通の日曜日に』
  • エンディング主題歌(1 - 32話):菊田知彦『ケンカのあとで…』
  • エンディング主題歌(33 - 51話):CaYOCO『届くかな』
サブタイトル
  • 第1話 「宣戦布告」
  • 第2話 「ノーブランドの女!」
  • 第3話 「傷ついたりしない!」
  • 第4話 「パンピーな二人!」
  • 第5話 「彼とあたしとアイツ」
  • 第6話 「一夜のシンデレラ」
  • 第7話 「恋のアタミナイト」
  • 第8話 「新学期の悪夢!!」
  • 第9話 「道明寺 司・キレル!」
  • 第10話「すべてを捨てる女性」
  • 第11話「愛は大空の彼方へ」
  • 第12話「デ-ト!? 雪の表参道」
  • 第13話「はやすぎる恋の展開」
  • 第14話「桜子の隠された秘密」
  • 第15話「とっとと消えな!!」
  • 第16話「あたしを信じて!」
  • 第17話「やっとつかまえた」
  • 第18話「俺とつきあわない?」
  • 第19話「さざめく胸の小鳥」
  • 第20話「裏切りの暑い夜」
  • 第21話「キスと罪と罰」
  • 第22話「戸惑いの初デート」
  • 第23話「道明寺椿あらわる!」
  • 第24話「愛の嵐!学園追放!?」
  • 第25話「二人・それぞれの愛」
  • 第26話「眠れない二人の夜!」
  • 第27話「道明寺、N.Yへ!!」
  • 第28話「つくし、カナダへ!!」
  • 第29話「アイツのぬくもり!」
  • 第30話「友だち、いらない?」
  • 第31話「衝撃!二度目の赤札」
  • 第32話「道明寺は…来ない?」
  • 第33話「いつか笑える日」
  • 第34話「俺の大事な女です!」
  • 第35話「恋の逃避行!?」
  • 第36話「司の母の密かな企み」
  • 第37話「仕組まれた対決!」
  • 第38話「調教してあげる!!」
  • 第39話「魔のトライアングル」
  • 第40話「恋の引き際・分岐点」
  • 第41話「新しい日々の始まり」
  • 第42話「バッタリ!Wデート」
  • 第43話「心の傷は深くて重い」
  • 第44話「おまえじゃダメだ!」
  • 第45話「素直になれば?」
  • 第46話「ハリケーン接近中!!」
  • 第47話「転校生・滋の波紋!」
  • 第48話「留学するしかない?!」
  • 第49話「二人の新しい関係」
  • 第50話「もうおしまいにしよ」
  • 第51話「ネバーエンディング」
映像ソフト化 
  • 2006年5月21日に全話収録のDVD-BOXが発売された。
  • 2007年1月21日〜同年3月21日にかけて単品のDVDが発売。全9巻で、第1巻のみ6話収録(第2巻以降は5話収録)。1〜3、4〜6、7〜9巻はそれぞれ同時発売。

劇場版

タイトルは『花より男子』、1997年、東映アニメフェア内で上映された。

舞台は日本ではなくアメリカニューヨークブロードウェイでの人気スター・道明寺司をはじめとするF4、一方つくしは雑用係をしながらミュージカルスターを目指している研修生という設定。主役の座を巡って三条たちと熾烈な戦いが起きるかと思えば、新進気鋭の作曲家・花沢類に想いを寄せたりと、ミュージカル仕立ての完全オリジナルストーリー。

スタッフ
  • 製作:高岩淡、泊懋
  • 編集:花井正明
  • 企画:関弘美(東映動画
  • 監督:山内重保
  • 作画監督:近藤優次、松本朋之
  • 助監督:長峯達也
  • 脚本:影山由美
  • 撮影:吉野和宏
  • 音楽:大島ミチル
  • 美術監督:ゆきゆきえ
  • 録音:川崎公敬
キャスト

テレビドラマ(台湾版)

テレビドラマ(日本版)

第1シリーズ

2005年10月21日から12月16日までTBS金曜ドラマ枠(金曜日22:00 - 22:54)で放映。秋クールNo.1ヒットとなり、また平均視聴率も2005年放送全ドラマの中で4位を記録した。

キャスト

スタッフ

音楽

2作ともロングヒットとなり、共にオリコンで1位を獲得している。

放送日・サブタイトル・視聴率

放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
1 2005年10月21日 宣戦布告!!お金より絶対に大切なモノ 藤本有紀 石井康晴 18.3%
2 2005年10月28日 最悪のファーストキス!! 高橋ナツコ 山室大輔 19.3%
3 2005年11月4日 涙!!サヨナラ大好きなヒト サタケミキオ 片山修 20.5%
4 2005年11月11日 初めての朝帰り!? 石井康晴 20.7%
5 2005年11月18日 命がけの愛の告白 藤本有紀 山室大輔 19.0%
6 2005年11月25日 大波乱一触即発の三角関係 サタケミキオ 片山修 19.7%
7 2005年12月2日 バトルF4解散!! 藤本有紀 石井康晴 17.3%
8 2005年12月9日 いざ女子高生日本一決定戦 サタケミキオ 片山修 19.9%
9 2005年12月16日 最高のラストプレゼント 石井康晴 22.4%
平均視聴率 19.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)

第2シリーズ

先述の通り、第1シリーズはわずか9話という短い内容だったため、続編を望む声なども大きかった。そこで、要望に答える形で、続編「花より男子2(リターンズ)」が2007年1月5日から3月16日まで前回と同じ金曜ドラマ枠で放映された(初回は21:00 - 23:09、最終回は22:00 - 23:09の拡大版)。全11話。

番組ホームページで見たい原作のエピソードを募るなど、視聴者参加型となり、10月下旬より撮影が始まり、11月下旬にはNYロケを敢行した。12月6日の記者会見では、松本潤松田翔太阿部力の日本チーム、井上真央小栗旬のNYチームに分かれ、同局初の日本=NY間の衛星同時中継による会見が行われた。

3月9日にはプロム(卒業式の後に開かれる記念のダンスパーティ)のシーン撮影のため、一般のエキストラ1万2千人をHPで募集し、日本武道館にて撮影が行われた。応募した人数は10万人以上。

第2シリーズからのキャスト

スタッフ

音楽

放送日・サブタイトル・視聴率

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
第1話 2007年1月5日 あれから1年…今夜遂に復活!!今度の舞台はニューヨーク!!
大波乱の恋と友情の新展開 つーかハッピーエンドじゃなかったの!?
サタケミキオ 石井康晴 19.4%
第2話 2007年1月12日 最強のライバル 20.1%
第3話 2007年1月19日 ばいばいバカ男 坪井敏雄 19.2%
第4話 2007年1月26日 命がけの修羅場 23.1%
第5話 2007年2月02日 おまえが好きだ 石井康晴 20.3%
第6話 2007年2月09日 告白は大波乱!! 三城真一 21.0%
第7話 2007年2月16日 一期一会の初恋 武藤淳 21.0%
第8話 2007年2月23日 四角関係の決着 石井康晴 22.7%
第9話 2007年3月02日 切ない雨の別れ 22.3%
第10話 2007年3月09日 消えた思い出 坪井敏雄 24.8%
最終話 2007年3月16日 史上最高のプロポーズ 石井康晴 27.6%
平均視聴率 21.6%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)

その他

  • 今作品で脚本を手掛けているサタケミキオは俳優の宅間孝行であり、加藤たか子演じる団子屋の女将・千石幸代が「かつて愛した男」としても出演していた。
  • TBS系列のない秋田県福井県では、秋田テレビが3月10日より12:30 - 1:30、福井放送が5月5日より1:30 - 2:24の間で放送している。また、徳島県では四国放送では放送されておらず、沿岸部でも毎日放送三好市などは山陽放送が視聴することもある。
  • 他局のフジテレビやテレビ東京、関西ローカルの番組中でも「花より男子」の特集が組まれた。
  • 関東では第1シリーズ終了後の2006年夏には第1シリーズが再放送され、第2シリーズ終了後の2007年夏には両シリーズの再放送が早くもされた。また、2006年12月25日(クリスマス)に放送され、花男チームとして主要キャストが出演した関口宏の東京フレンドパークIIもファンの要望により、関東・関西地区で2007年夏に再放送された。2009年3月30日から、第1シリーズ、同年4月11日からは第2シリーズの再放送が開始される。
  • 7月11日発売のセル DVD-BOX「花より男子2(リターンズ)」の初回出荷数が国内ドラマジャンルでは、過去最高記録である62,500セットとなった。
  • 2008年夏に『花より男子F(ファイナル)』として映画化された。
  • ジャニーズ事務所肖像権の管理の都合上、ドラマ版の公式HPの松本の写真は原作の道明寺のイラストに差し替えられている。
  • JUNON」では、ジャニーズ事務所から取材を拒否されているため、松本を除いて「F3」という形で取材を行った。
  • 「花より男子2」が2007年度「年間ドラマ満足度ランキング」の1位に輝いた。(オリコン)
  • 2008年2月、映画花より男子ファイナル公式サイトのアクセス数が4億ビューを突破した。

テレビドラマ(韓国版)

概要

꽃보다男子(꽃보다 남자/コッポダナムジャ)

2009年1月5日から韓国KBS第2テレビ(KBS2)で毎週月曜と火曜の夜に放送。全25話。制作は「宮S」「ファンタスティック・カップル」などのヒットドラマを生み出したグループエイト(G8)。2009年4月12日より韓国エンターテインメントチャンネル「Mnet」にて「花より男子~Boys Over Flowers」のタイトルで日本でも放送中。韓国での放映が開始される1ヶ月以上前の2008年12月1日には株式会社インタラクティブメディアミックス(IMX)による日本語の公式サイトも開設され、ドラマのファンクラブが運営されている。また、2009年7月30日からTBS系にて放送が開始された。

キャスト

韓国版役名(日本語版役名):俳優名

[2]

放送日・視聴率

放送日 視聴率(韓国)
1 2009年1月5日 14.3%
2 2009年1月6日 17.6%
3 2009年1月12日 20.8%
4 2009年1月13日 21.4%
5 2009年1月19日 24.8%
6 2009年1月20日 24.8%
7 2009年1月26日 19.5%
8 2009年1月27日 25.9%
9 2009年2月2日 29.7%
10 2009年2月3日 30.5%
11 2009年2月9日 31.5%
12 2009年2月10日 31.4%
13 2009年2月16日 31.5%
14 2009年2月17日 31.9%
15 2009年2月23日 32.4%
16 2009年2月24日 33.2%
17 2009年3月3日 29.9%
18 2009年3月9日 35.5%
19 2009年3月10日 31.2%
20 2009年3月16日 31.2%
21 2009年3月17日 33.6%
22 2009年3月23日 31.8%
23 2009年3月24日 31.8%
24 2009年3月30日 30.2%
25 2009年3月31日 34.8%
Source: TNS Media Korea
放送日 視聴率(日本)
1 2009年7月31日 3.0%
2 2009年8月03日 3.5%
3 2009年8月04日 2.9%
4 2009年8月05日 2.7%
5 2009年8月06日 2.9%
6 2009年8月07日 3.4%
7 2009年8月10日 2.8%
8 2009年8月11日 3.4%
9 2009年8月12日 2.9%
10 2009年8月13日 3.9%
11 2009年8月14日 -
12 2009年8月17日 3.0%
13 2009年8月18日 3.4%
14 2009年8月19日 3.6%
15 2009年8月20日 3.9%
16 2009年8月21日 3.8%
17 2009年8月24日 3.2%
18 2009年8月25日 3.0%
19 2009年8月26日 3.8%
Source:ビデオリサーチ/関東地区

その他

  • 2009年3月7日、出演中のチャン・ジャヨンが首をつって自殺しているのが発見された[2][3]
  • 2009年3月18日、韓国放送通信審議委員会は「校内暴力など過激な暴力描写とともに、歪曲された価値観を植えつける恐れがある状況を描写し、放送審議規定を犯した」として警告した[4]
  • ドラマ主題歌の「パラダイス」が日本の歌手であるSAWAが歌う「Pink」(作曲はFreeTEMPO半沢武志))の盗作であるとの疑惑がインターネット上で起こり騒動となった。2009年4月3日、同曲を作曲したオ・ジュンソクはインタビューに対し「この歌は2001年作曲しておいた歌で準備中だった4人組み「mic.ピンク」が歌う予定だった。むしろ未発表だった私の歌を日本側がどうにかして手に入れて盗作したのではないかと思う」と答えている[5]。しかし、実際にはどう考えてもありえないことであり、韓国ではよくある日本の盗作であると考えられる。
  • 2009年7月31日から、TBSなどJNN系列局数局で「韓国版」が放送されている。7月30日には、東京・六本木で「TBS地上波放送前夜イベント」が開催され、「F4」の吹替を担当した高橋、遊佐、福山、野島の4人がトークショーに参加した。この日は65組130名の募集に対して、その30倍である2000名の応募があった。

テレビドラマ(中国版)

湖南テレビにて放送。原作とは異なる点も多い。

  • チュウ・ユイチェン(牧野つくし):チェン・シュァン
  • ムーロン・ユンハイ(道明寺司):チャン・ハン
  • トァンムー・レイ(花沢類):ユイ・ハオミン
  • シャングァン・ルイチェン(西門総二郎):チュウ・ジーシャオ
  • イエ・シュオ(美作あきら):ウェイ・チェン
  • ユイ・シン:ポン・ヤン
  • ザオ・メイラン:イン・イエツー
  • チン・ナーナー:チュウ・イーナン

実写映画

1995年(フジテレビ・東映版)

タイトルは『花より男子』。1995年8月19日公開、東映フジテレビ制作・楠田泰之監督・梅田みか脚本。当時の人気アイドルを主演に迎えた「ぼくたちの映画シリーズ」第1弾として制作された。

【一般市民(パンピー)】のつくしが【高飛車(タカピー)】の人間が集う大学に入ってしまい、F4などとの奮闘記が描かれている。作品中で道明寺と結ばれ、ダンスライブ(TRFが出演)のエンディングで物語が完結している。

併映作品は金持ちお嬢様が主人公の『白鳥麗子でございます!』で、内田有紀松雪泰子(『白鳥麗子でございます!』主演)を並べてパンピー・タカピーと対比させた広告が展開された。

東映は委託配給で制作にほとんど関わっていない。フジテレビ制作の作品であり、当時ではまだ珍しかったハイビジョン撮影による映画だった。劇場公開時には内田有紀が全国31都市で舞台挨拶をし、舞台挨拶時には内田目当ての男性ファンが目立ったが、通常の上映の際の観客層は女性中心となり、アンケートによる満足調査では80%が満足と回答したという。作品的にはほとんど批評の対象とならなかったが、大高宏雄は当時途絶えようとしていたアイドル映画の新たな作品として内田有紀の映画デビュー作である本作を肯定的に捉えている。興行成績は、配給収入は4億2千万円で、興行収入換算では約8億4千万円。宣伝費も含んだ2作品の総製作費は約4億円で、キングレコードから発売されたビデオも含めて、2次使用も見込んだ映画としては商業的には成功とみられている[6][7]

キャスト

音楽

2008年(TBS・東宝版)

花より男子F
監督 石井康晴
脚本 サタケミキオ
原作 神尾葉子
製作 東宝
TBS
出演者 井上真央
松本潤
小栗旬
松田翔太
阿部力 ほか
主題歌 One Love
配給 東宝
公開 2008年6月28日
上映時間 131分
製作国 日本
言語 日本語
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花より男子F』(はなよりだんごファイナル)のタイトルで2008年6月28日公開された。TBS系列で放送されたドラマシリーズの続編。内容は、TVシリーズ『花より男子2(リターンズ)』最終話の卒業プロムの4年後。結婚を控えたつくしと司が、ある大事件に巻き込まれるというもの。映画版はドラマと違い、原作漫画のエピソードを使わず、サスペンスの要素が加えられた完全オリジナル脚本を採用。2008年1月にクランクイン、2008年3月下旬クランクアップした。海外ロケは、香港ラスベガスなどで行われ、前売り券は24万枚を突破。興行初日の2008年6月28日、29日の2日間で観客動員80万5350人、興行収入10億579万8910円を達成した[8]。これはTBS製作の映画史上最高の出足である。最終的な興行収入は77億5千万円で、これは外国映画も含めて2008年の日本の興行収入ランキングでは『崖の上のポニョ』に次ぐ2位だった[9]。また、全日本空輸(ANA)がスポンサーについたことで、同映画の一部が使われたANA国際線のテレビCM「週末香港」などが製作され連日放送されるとともに、国際線の機内アミューズメントで同映画が放映されている。

完成披露試写会は同年6月23日、東京・北の丸公園日本武道館で行われ、抽選で選ばれた6000人が招待された。試写会には日本全国から25万通以上の応募があったという[10]。井上とF4の面々が舞台挨拶をした。その後発売されたDVDBOXは、初回限定生産版で40万台分の予約、販売となった。

ストーリー

司のプロポーズから4年。つくしが英徳学園を卒業した後の話。今まで2人の交際に猛反対していた司の母・楓からつくしへ、推定100億円ともいわれるティアラ“ビーナスの微笑”が婚約の証として贈られる。ところがその夜、ティアラが何者かによって奪われてしまったのだ!。司とつくしはその後、「永遠の愛を手にする」という伝説を持つティアラ“ビーナスの微笑”を取り戻すため、ラスベカス・香港・そして無人島と世界中を駆け巡る。そして、それぞれの道を歩み始めた“F4”は一体、どこで何をしているのか・・・

キャスト

  • 牧野つくし:井上真央
  • F4
    • 道明寺司:松本潤(嵐)
    • 花沢類:小栗旬
    • 西門総二郎:松田翔太
    • 美作あきら:阿部力
  • 藤堂静:佐田真由美
  • 大河原滋:加藤夏希
  • 三条桜子:佐藤めぐみ
  • 千石幸代:加藤貴子

スタッフ

主題歌・挿入歌

補足

  • 公開日2週間ほど前から、つくしとF4役の5人を中心とした出演者らにより、ドラマを放送したTBSを中心に報道番組のほかバラエティ番組やお笑い番組などでも積極的に番宣が行われた。公開前日の6月27日には「花より男子・特別版」(視聴率は17.9%)と題して、TBSの金曜ドラマ枠で1、2のダイジェストと映画のワンシーン、新規制作されたミニドラマを挟んでの生放送が行われ、嵐が赤坂BLITZにて「Final Remix feat.WISHLove so sweet & One Love」を生ライブでテレビ初披露した。生放送では、道明寺が松本の代わりに嵐のメンバーという設定になっており、井上やF4メンバーは演技をしていた。松本は、「こんなことができて花男の中で今最高です。」と、語った。
先代
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
2008年日本週末興行収入1位
2008年6月29日-2008年7月13日
次代
崖の上のポニョ

小説版(ノベライズ)

コバルト文庫から15巻まで発行されている。作者は竹内志麻子(現在の岩井志麻子)が担当。日本版テレビドラマ開始時に再版された。

ゲーム

『花より男子 -恋せよ女子(おとめ)!-』

キャスト

関連項目

脚注

  1. ^ 小黒祐一郎 『この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001』 飛鳥新社、2006年
  2. ^ a b 自殺したチャン・ジャヨンさんてどんな人? 朝鮮日報 2009/03/07 閲覧
  3. ^ チャン・ジャヨンさん自殺から17日、警察は何をしているのか 朝鮮日報 2009/03/24
  4. ^ 『花より男子』と『妻の誘惑』に放送通信委が警告 朝鮮日報 2009/03/19
  5. ^ 2009年4月3日DCニュース 花男「パラダイス」、盗作是非でゴタゴタ(韓国語) [1]
  6. ^ 大高宏雄『興行価値』鹿砦社、1996年、p.364
  7. ^ 大高宏雄『日本映画への戦略』希林館、2000年、pp.201-208
  8. ^ Variety Japan|『花男ファイナル』2日で10億突破
  9. ^ 2008年作品別興行収入ベスト15バラエティ・ジャパン 2008年12月15日
  10. ^ 花より男子:つくし、「F4」が全員集合 武道館で映画「ファイナル」完成会見(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)
  11. ^ 藤木直人はかつて1995年に公開された『花より男子』に花沢類役で出演し、今作にも重要人物として出演したことで唯一映画2作品の出演を果たしている。

外部リンク

前後番組の変遷

テレビ朝日系・ABCテレビ制作 日曜8時台後半
前番組 番組名 次番組
ご近所物語
(1995.9.10 ‐ 1996.9.1)
花より男子(アニメ)
(1996.9.8 ‐ 1997.8.31)
夢のクレヨン王国
(1997.9.7 ‐ 1999.1.31)
TBS系列 金曜22時台(連続ドラマ枠
ドラゴン桜
(2005.7.8 - 2005.9.16)
花より男子(テレビドラマ)
(2005.10.21 - 2005.12.16)
夜王
(2006.1.13 - 2006.3.24)
笑える恋はしたくない
(2006.12.1 - 2006.12.15)
花より男子2(リターンズ)(テレビドラマ)
(2007.1.5 - 2007.3.16)
特急田中3号
(2007.4.13 - 2007.6.22)
小学館漫画賞少女部門
第40回 平成6年度
第41回 平成7年度
『花より男子』
神尾葉子
第42回 平成8年度