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東海環状自動車道

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一般国道自動車専用道路(B)
東海環状自動車道
TOKAI-KANJO EXPWY
東海環状自動車道
国道475号
MAGロード
地図
赤線は名古屋高速
路線延長 約160 km
開通年 2005年 -
起点 豊田市豊田東JCT
主な
経由都市
瀬戸市土岐市美濃加茂市
終点 四日市市四日市北JCT
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

東海環状自動車道(とうかいかんじょうじどうしゃどう、英語: TOKAI-KANJO EXPRESSWAY)は、起点を愛知県豊田市、終点を三重県四日市市とする高規格幹線道路である。東海環状道英語: TOKAI-KANJO EXPWY)と略される。

概要

1994年のニックネーム募集により「MIE」「AICHI」「GIFU」の頭文字を取ったMAGロードという愛称が付けられている。近年の他の路線の愛称よりも積極的に広報されているものの、他と同様、定着しているとは言えない。

名古屋市の周辺30-40km圏を結ぶ環状道路で、愛知県豊田市・瀬戸市岐阜県土岐市可児市関市岐阜市大垣市、三重県四日市市などの都市を連絡し、東名高速道路第二東名高速道路中央自動車道東海北陸自動車道名神高速道路新名神高速道路等と広域的な交通網を形成する延長約160km自動車専用道路である。この東海環状自動車道と伊勢湾岸自動車道名古屋圏環状道路名古屋環状2号線とともに2つの環状道路)と位置づけられている。

路線名は国道475号

この道路は東海地方の政財界から大きな期待を寄せられている。その理由として以下が挙げられる。

  1. 東名高速名古屋IC付近や名神高速一宮JCT付近で慢性的に発生している渋滞の緩和。
  2. 豊田市(自動車)、瀬戸市・土岐市・多治見市(製陶・セラミック)、関市(刃物金属加工)、大垣市(電子部品)、いなべ市(自動車・電子部品)、四日市市(油脂家電・IT製品)といった製造業の集積した都市を繋ぐ事による製造効率の向上。
  3. 伊勢湾岸道・知多半島道路知多横断道路中部国際空港連絡道路セントレアライン)を経由した中部国際空港の貨物便利用の活性化
  4. 愛知県に集中していた自動車部品製造業の分散化と他県の雇用促進(特に岐阜県は誘致に熱心である)。
  5. 東海北陸道を経由した岐阜県奥美濃・飛騨地方の観光レジャーの活性化。

特に、2-4は官民一体で進められているグレーター・ナゴヤ・イニシアティブ 構想の一環として考えられている。

豊田東JCTから中央道と接続する土岐JCT、東海北陸道と接続する美濃関JCTを経由して関広見ICに至る区間を東回り、関広見ICから名神高速と接続する養老JCTを経由して四日市北JCTに至る区間を西回りと通称する[1]。なお、国土交通省中部地方整備局の報道資料では[2]、豊田東JCT-美濃関JCT間:約73kmを東部区間、美濃関JCT-四日市北JCT:約80kmを西部区間と記している。

2008年8月現在、東回り区間は中日本高速道路(NEXCO中日本)、西回り区間は国土交通省の事業となっている。環状道路という性格上、「上り・下り」の代わりに「外回り・内回り」の呼称が使われている。

一部の標識では東海北陸道との誤認を防ぐため、「東海環状道」と、JCTなどの標識には、「東海環状」と表示されている。

供用中区間

愛知万博の開幕に合わせる形で2005年3月19日に豊田東JCT-美濃関JCTの東回り区間が開通した(土岐JCT - 美濃関JCTは暫定2車線)。同時に、伊勢湾岸道の豊田東JCT - 豊田東ICが開通して接続している。本区間の開通以前は、東名・中央道間は小牧JCT、さらに中央道・東海北陸道間は一宮JCTを経由するしかなかった。本区間の開通により西三河東濃地区では新たなルートが形成され、東名高速名古屋IC付近や名神高速一宮JCT付近で慢性的に発生している渋滞の回避が図られた。他方、西濃地区では東海北陸道と名神高速が接続する一宮JCTの回避は図れず、西回りの開通が期待される格好となっている。2009年4月18日には美濃関JCT-関広見ICが供用開始された。

ETC割引制度については、通勤割引深夜割引が導入されている。2009年3月28日からは生活対策に基づく割引も開始され、さらに、同年5月13日からは東海環状道連続利用割引が開始される予定。

事業中区間

関市の関広見IC-四日市北JCTに至る区間は、2009年4月現在事業中である[1]。西回りの開通により東海環状自動車道が完成し、これによって名神高速一宮JCTを含む環状道路内側の渋滞解消や、名神高速の通行止め時の迂回機能が見込まれている[2]

2009年4月現在の状況は次の通り。

  • 関広見IC-高富IC : 地元説明・測量・地質調査・設計中
  • 高富IC-糸貫IC : 岐阜市御望山周辺では、御望山調査検討会報告書を受け、その指摘事項への対応や社会的条件を踏まえ、現在、都市計画決定済みのルートも含め、計画の再検討中[3]
  • 糸貫IC-大垣西IC : 測量・設計中。大垣西IC付近は、土地収用・用地買収・埋蔵文化財・発掘調査・高架橋・下部工事着工を予定
  • 大垣西IC-養老JCT : 地元説明・用地買収中
  • 養老JCT-養老IC : 地元説明・測量・地質調査・設計中
  • 養老IC-北勢IC : 測量など現地調査中
  • 北勢IC-四日市北JCT : 工事中

国道475号

国道475号標識
国道475号標識

一般国道の路線を指定する政令および一般国道の指定区間を指定する政令に基づく一般国道475号の概要は以下の通り。

  • 起点: 豊田市(琴平町宮久後685番1)
  • 終点: 四日市市(北山町字中の山1909番の5)
  • 重要な経過地: 愛知県西加茂郡藤岡町、瀬戸市、土岐市、可児市、美濃加茂市、関市、岐阜市、岐阜県山県市、同県本巣市、大垣市、三重県員弁郡大安町、同郡東員町
  • 指定区間: 豊田市琴平町宮久後685番1(豊田東JCT)- 四日市市北山町字中の山1909番の5(四日市北JCT)

一般国道475号は1993年4月1日の政令改正後、一般国道で唯一供用区間の存在しない路線であったが2005年3月19日に豊田東JCT-美濃関JCTの区間が開通した。

通過市町村

接続高速道路

インターチェンジなど

  • IC番号欄の背景色がである区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色がである区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。
  • (数字)は、他路線の番号。<数字>は、予定番号。
  • スマートICは背景色で示す。
  • 路線名の特記がないものは市道
IC
番号
施設名 接続路線名 豊田東JCTから
(km)
備考 所在地
- 豊田東JCT 第二東名高速道路(事業中)
伊勢湾岸自動車道
0.0 愛知県 豊田市
2 豊田松平IC 国道301号 3.4
- 鞍ヶ池PA 6.3 ハイウェイオアシス併設
3 豊田勘八IC 国道153号豊田北バイパス)(事業中) 9.7
4 豊田藤岡IC 愛知県道13号豊田多治見線 15.4
5 せと赤津IC/PA 国道248号瀬戸東バイパス
県道33号瀬戸設楽線
23.2 瀬戸市
6 せと品野IC 国道363号 26.0
7 土岐南多治見IC 県道382号土岐南多治見インター線 36.9 岐阜県 土岐市
(30-1) 土岐JCT. 中央自動車道 39.8
- 五斗蒔PA - 41.5
8 可児御嵩IC 国道21号可児御嵩バイパス 50.3 可児市御嵩町
9 美濃加茂IC/SA 国道41号美濃加茂バイパス
県道342号平成記念公園線
59.7 ハイウェイオアシス併設 美濃加茂市
10 富加関IC 県道58号関金山線 66.0 富加町関市
(5-1) 美濃関JCT. 東海北陸自動車道 73.0 関市・美濃市
11 関広見IC 国道418号 75.9 関市
- 高富IC 国道256号高富バイパス 事業中 山県市
- 岐阜やまがたIC 岐阜市
- 本巣IC 国道157号 本巣市
- 大野神戸IC 県道92号岐阜巣南大野線 大野町神戸町
- 大垣西IC 国道21号(岐大バイパス 大垣市
- 養老JCT 名神高速道路 養老町
- 養老IC 県道213号養老平田線
- 北勢IC 国道365号 三重県 いなべ市
- 大安IC 国道365号(員弁バイパス
- 東員IC 東員町
- 四日市北JCT 新名神高速道路(事業中)
伊勢湾岸自動車道(事業中)
四日市市

主なトンネルと橋

トンネルの数

区間 外回り 内回り 備考
豊田東JCT-豊田松平IC 1 1
豊田松平IC-鞍ヶ池PA 0 0
鞍ヶ池PA-豊田勘八IC 2 2
豊田勘八IC-豊田藤岡IC 0 0
豊田藤岡IC-せと赤津IC/PA 1 1
せと赤津IC/PA-せと品野IC 0 0
せと品野IC-土岐南多治見IC 1 1
土岐南多治見IC-土岐JCT 0 0
土岐JCT-五斗蒔PA 0
五斗蒔PA-可児御嵩IC 5
可児御嵩IC-美濃加茂IC/SA 1
美濃加茂IC/SA-富加関IC 3
富加関IC-美濃関JCT 0
美濃関JCT-関広見IC 1
合計 15 15 -

※土岐JCT-関広見ICでは全てのトンネルが暫定2車線の対面通行区間にあるため、外回り・内回り合わせて1本となる。

歴史

道路管理者

内回り

  • 国土交通省
    • 中部地方整備局愛知国道事務所
    • 中部地方整備局多治見砂防国道事務所

外回り

  • NEXCO中日本
    • 名古屋支社豊田保全・サービスセンター : 豊田東JCT-豊田松平IC
    (豊田保全・サービスセンター管理区間はこの他、東名高速道路 三ヶ日IC-豊田IC、伊勢湾岸自動車道 豊田東JCT-飛島IC
    • 名古屋支社多治見保全・サービスセンター : 豊田松平IC-可児御嵩IC
    (多治見保全・サービスセンター管理区間はこの他、中央自動車道 中津川IC-小牧東IC
    • 名古屋支社岐阜保全・サービスセンター : 可児御嵩IC-関広見IC
    (岐阜保全・サービスセンター管理区間はこの他、東海北陸自動車道 一宮木曽川IC-郡上八幡IC

ハイウェイラジオ

  • 鞍ヶ池(豊田松平IC-豊田勘八IC)
  • 土岐南(土岐南多治見IC-土岐JCT)
  • 可児御嵩(土岐JCT-可児御嵩IC)
  • 富加関(富加関IC-美濃関JCT)

車線・最高速度

区間 車線
上下線=上り線+下り線
最低速度 最高速度 備考
大型三輪牽引 左を除く車両
豊田東JCT-土岐JCT 4=2+2 50km/h 80km/h 100km/h
土岐JCT-五斗蒔PA 2=1+1
暫定2車線
70km/h
五斗蒔PA-可児御嵩IC ※1
可児御嵩IC-美濃加茂IC/SA ※2
美濃加茂IC/SA-富加関IC
富加関IC-美濃関JCT ※3
美濃関JCT-関広見IC

※1 : 外回りの久々利大平トンネル-久々利第一トンネルに登坂車線あり。

※2 : 外回り・内回りの可児御嵩IC-兼山トンネルに500mの追越車線あり。

※3 : 外回り・内回りに追越車線あり。

当路線は上記のとおり、自動車専用道路のため、高速道路とは異なり、左側に最低速度、真中に大型・三輪・牽引、右側に左以外の車種の速度を3つ並んだ状態で速度を表示をしている。

交通量

24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)

愛知県

  • 豊田東JCT-豊田松平IC : 17,256
  • 豊田松平IC-豊田勘八IC : 15,542
  • 豊田勘八IC-豊田藤岡IC : 14,319
  • 豊田藤岡IC-せと赤津IC : 13,146
  • せと赤津IC-せと品野IC : 13,290
  • せと品野IC-愛知県・岐阜県境 : 12,827

岐阜県

  • 土岐南多治見IC-土岐JCT : 12,751
  • 土岐JCT-可児御嵩IC : 8,945
  • 可児御嵩IC-美濃加茂IC : 7,155
  • 美濃加茂IC-富加関IC : 7,302
  • 富加関IC-美濃関JCT : 7,321

脚注

関連項目

外部リンク