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天体戦士サンレッド

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天体戦士サンレッド
ジャンル コメディ
戦隊怪人日常
漫画
作者 くぼたまこと
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ヤングガンガン
レーベル ヤングガンガンコミックス
発表号 2004年創刊号 - 連載中
巻数 既刊9巻
アニメ:天体戦士サンレッド
監督 岸誠二
シリーズ構成 上江洲誠
キャラクターデザイン 森田和明
音楽 柿島伸次
アニメーション制作 AIC A.S.T.A.
製作 JVCエンタテインメント
flying DOG(第1期14話から)
放送局 放送局参照
放送期間 2008年10月3日 - 2009年3月27日
話数 26話
アニメ:天体戦士サンレッド(第2期)
総監督 岸誠二
監督 松本剛彦
シリーズ構成 上江洲誠、中村浩二郎
キャラクターデザイン 森田和明
音楽 柿島伸次
アニメーション制作 AIC A.S.T.A.
製作 flying DOG
放送局 放送局参照
放送期間 2009年10月3日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

天体戦士サンレッド』(てんたいせんしサンレッド)は、くぼたまことによる日本漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品。

概要

スクウェア・エニックスの漫画雑誌『ヤングガンガン』に連載されている。単行本は2009年7月現在、9巻まで刊行。

神奈川県川崎市を舞台に、世界征服を企む悪の怪人組織フロシャイムと正義の味方サンレッドの闘いを描くギャグ漫画。そのためマルイファミリー溝口や武蔵溝ノ口駅前周辺や溝の口駅西口商店街高津市民館といったローカルネタが多数登場し、施設名が変わっていてもまったく同じデザインで登場してしまうため地元民から見れば一目瞭然で特定できてしまう(たとえば、溝の口病院=帝京大学医学部附属溝口病院)。

主人公は一応サンレッドとなっているが、実質的にはフロシャイム川崎市支部幹部のヴァンプ将軍を始めとする悪の組織側が主人公となっている。怪人の性格は、フロシャイム川崎市支部幹部であるヴァンプ将軍を始め、地球や人に優しいが、一方、正義の味方であるサンレッドは粗暴なうえ、ヒモであったりと、悪と正義の性格が逆転している。基本的にヴァンプ将軍が公園などにサンレッドを呼び出し、その回の怪人と戦闘要員2人と共に戦いを挑むが、サンレッドは(ヴァンプ将軍を除く)メンバーをあっさり倒し、場合によって逆にヴァンプ将軍達を正座させて説教してしまう展開を軸に物語が進行する。

建前上は敵対しているが、相手が困った時は片方が助けに行くなど(ブレーカーが落ちたが古くて直せない、引越しの手伝いなど)、何だかんだで仲良くやっているようである。

作中に登場する怪人たちは、普通に社会に溶け込んでおり、一般人と面識がある(それをネタにしたこともある)。むしろ、フロシャイムなどに所属にしない善良な一般市民の怪人などがおり、悪の組織に所属しても根は良い怪人というのが多く、素行の悪いヒーローたちと対比される。

作者が靴好きということで、怪人の名前など、それにちなんだ名前が多い。また、同作者の漫画作品『GOGO!ぷりん帝国』とは世界観を共有しており、ぷりん帝国からのキャラクターがゲスト出演している。アキバプロレスにサンレッドとヴァンプ将軍および戦闘員1号が出場している。

なお、神奈川県にゆかりのあるイベントや企画とのコラボレーションを行うこともあり、まさに地域密着型の作品となっている。(例えば、テレビアニメにおける川崎フロンターレとのコラボアニメの制作など)


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


登場人物

※登場人物名ヨコの - (人物名)はテレビアニメ版における声の出演者。

主要人物

サンレッド
声 - 高木俊
川崎市在住の正義の味方。ヒーローらしい戦闘服も持っているが、フロシャイム怪人との戦いではTシャツに短パン、サンダルといったラフな格好をしている。マスクは常に被っており、これまでにマスクを脱いだ描写はない(これが素顔という可能性もある)。
チンピラのような粗暴な性格で無職。恋人の内田かよ子の家に住み、彼女にお金を貰って生活する、いわゆるヒモである。対決が無ければパチンコなどで時間を潰し、フロシャイムの構成員が悪の組織でありながら好人物であることとよく対比される。しかし、戦闘の際に壊れたブロック塀の破片で子供が怪我をしないように戦闘員達に片付けさせるなど、ヒーローとしてそれなりの規範は持つ。また、かよ子に負担をかけていることを気にして、就職面接を受けたりしたこともあった(就職は失敗)。
フロシャイムからの対決の呼び出しには嫌々ながらも応じ、半殺しの上で正座させて説教することはあっても殺しはせず、彼らを殺しかねない先輩(兄弟戦士アバシリン)が来た時には鉢合わせないように気を遣っている。ヴァンプ将軍たちが困っていれば助けることもあり、ブレーカーを直したり、自分抹殺用のロボ(RX77)の組み立てを手伝ったこともあった(逆に、引越しなどで、ヴァンプ将軍達に手伝わせることもある)。
ヒーローとしてのスペックはかなり高い。基本的に、敵を正拳突きの一撃で倒すが、これはフロシャイム側が弱いのではなく、あくまでサンレッドが強いのである。普段、戦闘服を着ないなどのやる気が見られないのも、自分が強すぎる結果、相手が弱すぎて本気を出す気になれない向きが強く、強そうな相手(例えば変身後のヘルウルフやRX77)に対しては期待する様子が見て取れる。4年に1度くらいは戦闘服姿で本気で戦いたくなるらしい(そういう時に限ってフロシャイム側の都合が悪い)。子供の頃は「カッパのサンちゃん」と呼ばれるくらいに泳ぎが得意で、また裁縫も(独り暮らしが長かったため)得意である。
戦隊時代は今より凶悪で粗暴だったらしく、ヴァンプは「あの頃に比べたらレッドさんも丸くなった」と発言している(怪人には「ビーバップとかに出てくるタチの悪い不良みたいだった」と言われている)。詳しくは#気象戦隊ウェザースリーを参照。
単行本では9巻現在まで未だに表表紙を飾ったことがなく、その代わりに裏表紙で姿を確認する事ができるが、内容は全て「表表紙に載せてもらえないこと」で拗ねている内容となっている。
必殺技・武器・装備
正拳突き
サンレッドが最も多用する技。フロシャイム怪人との対決に於いては、ほとんどこれ一発のみで決着が付いてしまう。技名は不明だが、サンレッドがアントキラーに絡んだときに「アトミックファイヤーブレードォーッ!!」と叫びながら放ったことがある(そのとき、アントキラーは「レッドさんのチンピラ正拳突きじゃないっすか」とのツッコミを入れた)。
サンシュート
拳銃型の携帯武器。戦闘員クラスなら、これだけでイチコロとのことだが現在は紛失中。最後に見たのは2年ほど前に工具箱に入っていたときらしい。
アニメ第2期のオープニングでは、携帯電話のようにコンセントに繋いで充電されている。
レッドマスク
サンレッドが常日頃被っている(あるいは素顔)マスク。開口部が見当たらないのになぜか装着したままタバコを吸ったり、食事を摂ることも可能。アニメ11話でかよ子に平手打ちを受けた時に「ポンッ」と軽快な音がした。毒ガスの中でも問題なく呼吸が出来るとの触れ込みで、実際に川崎支部を蹂躙した花粉は難なく防いでいたが、なぜかヴァンプ将軍に伝染された風邪のウィルスだけは防げなかった。
ファイアーバードフォーム
サンレッドが相手を強敵と認めたときのみ発動する究極フォーム。ファイアーバードフォーム用のバトルスーツもあるのだが、現在のところ、自分をそこまで追い詰める相手が(特にフロシャイムには)いないため、普段は押入れの一番奥にしまわれている。その姿はアニメ14話のOPより公開された。また、溝ノ口太陽族の2番はファイアバードフォームのことを歌っている。
プロミネンスフォーム
通常のバトルスーツやファイアーバードフォームに比べ、飛行に秀でたフォーム。「クーラーと同じでたまに発動しないと壊れる」との理由で河川敷でサンレッドが変身していたところを、買い物帰りのヴァンプに偶然目撃された。
レッドイヤー
精神を集中させることで半径10km以内の物音を聞き分けることが出来る能力。主にヴァンプ将軍達の日常会話を暇潰しついでに盗み聞きするために使用。
レッドアイ
精神を集中させることで1km先の縫い針の穴まで見ることが出来る能力。
レッド専用バイク
アニメのOPのみに登場。二子橋二子玉川駅方面から川崎側に疾走するがその後にバイクショップ・レッドバロス(川崎市の246号沿いに実在する潰れたファミレス敷地を流用した某有名バイクショップが元ネタ)に売りに出されてしまう。
1期OPでは話数を追う毎にバイクの値段が下がっていき第1話で101万5千円が26話では20万代まで値が下がってようやく売れたようである
主な仕様は 中古車 車名なし 年式不明 排気量不明 SUZUOKI製 国名不明 車検なし 新同 ワンオーナー カスタム車 これであなたもヒーロー気分☆ とある
マンガでは相手はフロシャイムなのでいろいろな意味で必要が無いと述べている。
アントキラーが購入したらしく2期OPで高津消防署の前を押して歩いている。
ヴァンプ将軍
声 - 山田ルイ53世
サンレッドの宿命の敵であり、ある意味でこの作品の真の主人公。名前の由来は革靴から。
世界征服をたくらむ悪の大手組織フロシャイムの幹部で「将軍」の地位にあり、川崎支部の事務方のトップと川崎市内で行われる戦闘などの現場指揮官を兼任している。「フロシャイム」による世界征服という野望を抱いており、世界征服の邪魔になるサンレッドを抹殺するため全力を注いでいる。
古代ローマ兵が装備しているようなと、だぶだぶの紫の服が特徴。武器はインディアンのような(盾の内部にはアジトの鍵や救急セット・夕食のおかずなどを収納出来る)。ただし戦闘には未使用。兜は風呂の最中でも外さない。
世界征服を目指す悪の組織の幹部ながら腰が低く、何よりも近所との人付き合いを大事にして町内会にも出席する好人物で、サンレッドから「悪の組織」である事についてしばしば疑問視されている。食事や掃除などの家事・雑事が得意で、作中では「カリスマ主夫」と表記される。「まだ日本を征服していない」ので、ちゃんと確定申告して納税もしている。
サンレッドとは頻繁に戦っているが、決闘以外ではサンレッドに普通に接している。ヴァンプ曰く「友好的に敵対関係を築いて」きたとのこと。
料理が得意なことから「ヴァンプ将軍のさっと一品」という料理コーナーが単行本に収録されている。アニメ版でも同様のコーナーがあった(ヴァンプ将軍のさっと一品)。
携帯電話の着信音は着歌ではなく、内蔵音源である。マンガはキュティーハニーだが、アニメは羞恥心になっている。
内田 かよ子
声 - 鍋井まき子
サンレッドの彼女で同棲している。年齢は20代後半(もうすぐ30歳近い年齢とのこと)。職業は保険の外交員(給料は歩合制)。サンレッドにとって、頭の上がらない存在の1人。ヒーローなので定職に就かないサンレッドと時折ケンカや言い争いにもなるが、それでも何だかんだと2人の仲は上手く行っているようである。ウェザースリー解散後しばらくしてレッドと出会ったらしい。
ヴァンプ達とはおすそ分けをし合ったり、通販で共同購入したり、サンレッドとの離別を止められたりと非常に良好な関係を築いている。一方でヴァンプの哀願を、サンレッドが渋々ながら受け入れるのも、彼女の仲介があってのことだと思われる。
以前はアパートに住んでいたが、現在は新築のマンション(フロシャイム川崎支部のアジトから歩いて5分)に引っ越している。アニメではこの引越しの時に初めてヴァンプ将軍と会ったことになっている。
結婚適齢期だが、一度も結婚を意識した発言をサンレッドにしたことがないらしい。
かよ子のキャラデザインはこれまでに数回変わっており、初期のころは人相が比較的悪く描かれていた。いわゆる美人キャラとして描かれるようになったのは単行本3巻の「天井(てんじょう・フロシャイム川崎支部の屋根裏に住む謎の生物)」が、サンレッドを説教する話からである。現在もマイナーチェンジがされており、今後もデザインが変わる可能性があるとのこと。[1]
アニメ版は単行本3巻以降のデザインに準拠しているため最初から美人キャラとして描かれている
なお、『ぷりん帝国』に登場する長老バルゲンの嫁も、かよ子という名前である(作者曰く名前を流用しただけとのことである[2]。)

フロシャイム川崎支部

フロシャイムとは別に記載する。組織としての詳しいことは#フロシャイムを参照。

ごく普通の一戸建て住宅。築23年・木造2階建て・庭付き。ただしブレーカーはヒューズ式で、しかも30Aしかない。自家用車はないがママチャリが1台置いてある。ヴァンプや戦闘員が住んでおり、怪人達も多数利用する場所である。溝の口駅登戸駅から近い場所(3巻の見出しに「駅から5分の世界征服」と書かれている)に建っている(アニメ版では溝の口周辺の描写が多いため高津区である)。秘密基地ではないので付近の住民も場所を知っている。

ちなみにヴァンプを含め、メンバーは戦闘時はサンレッドを呼び捨てにするが、それ以外の時は常に「レッドさん」と下手に話す(アニマルソルジャーは常時「レッド」と呼んでいる)。

戦闘員
フロシャイムの戦闘員。川崎支部には二名配属されており、「1号」「2号」と番号で呼ばれている。二人とも本名は不明。支部の戦闘員なので黒の全身タイツを着用している。鳴き声は「キー」だが、普段は普通に会話している。戦闘員だが直接的な戦闘行為はあまり行わず、主に現場指揮官の補佐をするのが役目。勤務中はいつもヴァンプ将軍の隣にいて後方支援や雑用などが主だが、支部の会議には常に参加し、作戦の立案から企画・準備までと重要な仕事にも関わっている。二名とも細身ながらかなりの筋肉質であり、デートで見せた高速移動やレッドの攻撃を受けてもあまり外傷が無いことからかなりの戦闘力があると推測されるがレッドが強すぎるため雑魚キャラのように見える。戦闘中は猫背が基本スタイルだが、普段は背筋を伸ばした姿勢で生活をしている。ビームスやユナイテッドアローズなどへ服を良く買いに行く、流行(はやり)に敏感なおしゃれボーイ達であり、戦闘員服でも白ブーツの履き方を色々と変えてこだわりを見せている。なお、1号と2号は外見上、よく似ているが声は違う。アニメ版では額に「1」「2」と書いてある。
2007年元旦(マンガFIGHT.52)の深夜の初詣で2号に彼女がいることが発覚する。それまで1号すらその存在を知らなかった。マンガFIGHT.58の居酒屋の会話で、1号にはしばらく彼女がいないことがわかる。マンガFIGHT.63で1号のダブルブッキングデートがある。2009年元旦(マンガFIGHT.102)で1号のみ初日の出に登場していることから、2号と彼女の間は上手くいっているようである。
1号
声 - ひぐち君 (先代 ー 鍋井まき子)
戦闘員の1人。今の1号は2代目でウェザースリー解散後、川崎支部の戦闘員となった。マンガの先代1号は背は低いマッチョタイプの男性で、マナーや人の目を気にしないマイペースタイプであったが、アニメ版ウェザースリー時代の先代1号は、声が若い細身の女性である。
女の子とデートをダブルブッキングしてしまい、2号に代役を頼んだことがある。
2号
声 - 清水聖 (先代 - イッキ)
戦闘員の1人。
マンガでの2号はウェザースリー時代から、中の人は同じである。
アニメ版のサンレッド時代の声優は同じであるが1話、4話、5話では外国人(各話なまりが違う)のような片言で喋っているものや、25話ではオカマ風に喋っており、2期でサンレッド時代とウェザースリー時代の声優が使い分けられていることから、アニメ版では頻繁に中の人が変わっていると推測される。
デートをダブルブッキングした1号に代役を頼まれたが、鉢合わせしてしまいバレた。

主要な怪人

ドルゴン
声 - 斧アツシ
必殺技 - ヘルネイル
トリの怪人。最初の怪人で第1話に登場。自慢の爪で改造クマを一撃で倒すほどの実力を持つが、サンレッドを強襲した際に牛丼を台無しにしたため、キレたレッドに凶器で殴り倒される。その後も、飛行能力を持つことに起因して、かよ子の引越しや短編などでたびたび登場する。  
アニメ第18話で再登場した際には、居酒屋でバイトしていること、同僚の南という青年と仲が良く一緒に旅行に行ったことを明かす。それ以降、クチバシに口紅を塗り、内股、女言葉が目立つオカマキャラとなっている(原作では第69話にあたるエピソードだが、こちらでは普通のまま)。チャームポイントはお尻。
タイザ
声 - 斧アツシ
オオカミの怪人。登場しても、寝る、食う、パチスロのどれかで、多くは涎を垂らして呆けていたり、単語の復唱で喋るなど、知能が幼児程度の言動がよく見られる。後述のこともあって戦闘要員ではないらしく、必殺技も持たない。
月の満ち欠けによって知能が変化するという特徴を持ち、満月に近づくほど知能が高くなる。新月の時(もっとも知能が低い時)は会話もできない状態だが、満月の夜になるとIQは200以上とヘンゲル将軍を上回り、姿もさわやかな青年となる(つまり「男狼」)。川崎支部の経理担当で、満月の夜に1ヶ月分の川崎支部の経理を片付けてしまう。
川崎支部在住らしく、支部での食事のシーンにはほぼ必ずいる。
アーマータイガー
声 - 斧アツシ
必殺技 - デスハリケーン、タイガー殺法、タイガークラッシュ、タイガークロー、タイガーラリアット
トラの怪人。名前が長いので、たまに「アーマー」と名前を縮められることがある。川崎市内の古アパート「山本荘」(かよ子が引っ越し前に住んでいたアパートの隣)の103号室に住む。後述するように怠惰な私生活をおくっている。
その名の通り、活動する時はアーマーを付けているが、普段はランニングシャツにトランクス、時にジャージというラフな格好をしている。万年床で、武器の槍を物干し代わりに使ったり、レッドとの勝負の予定をうっかり忘れ続けるなど、自堕落なシーンが多い。しかし、戦闘能力は川崎支部の中でも高い方であるようで、「ヒーローを3人倒した」と自称する、強力な怪人すら軽く倒してしまうほどの実力がある。
住んでいる部屋はボロアパートのため隣の部屋との音漏れなどが酷く、昼間は隣に住む中年男性が寝ているので大きな音が出せず、抗議を受けてしまうことがある。
カーメンマン
声 - 清水聖
必殺技 - 太古の呪い、ヴァジェットウィップ、ツインデスアタック(メダリオと2人で使う必殺技)
ミイラの人型怪人。4000年以上生き続けており、実家はエジプト。メダリオと行動を共にすることが多く、共に川崎支部の中では古参らしい。ウサコッツといることも多い。アントキラーは弟。口癖は「呪ったろかコラ!」。
川崎支部によく出入りしており、登場回数はかなり多い。どちらかといえば、メダリオやウサコッツに振り回される方である。元々アパートで暮らしていたが、現在は金が無いとの理由で弟のアントキラーのマンションに転がりこんでいる。
川崎支部の怪人の中では数少ない自動車運転免許所持者。後日、中古の「ビッツ」を購入した。
メダリオ
声 - イッキ
必殺技 - マシンガンシャワー、メダリオキャノン、ツインデスアタック(カーメンマンと2人で使う必殺技)
人型怪人。カーメンマンと行動を共にすることが多く、共に川崎支部の中では古参らしい。ウサコッツといることも多い。口癖は「溶かすぞ!」(アニメでは「レベル高ぇ?」も口癖になっている)。
川崎支部によく出入りしており、登場回数はかなり多い。カップラーメンが好物で、新製品のカップ麺が発売されると必ずチェックしている。楽しみにとっておいたカップ麺をカーメンマンに食べられたことで喧嘩したことがある。
ゲイラス
声 - 松本忍
必殺技 - ブラックプレッシャー
イカの怪人。イカだが空を飛ぶことが可能で、空を飛べる怪人としてよく登場する。鳴き声は「ゲゲー」。
イカであるため、伸縮自在で器用な足がたくさんあり、さらに冷蔵庫のような重い物も簡単に飛んで運べる。そのため、かよ子の引越しでは活躍した。また、非常に丁寧な言葉遣いをする。
モスキー
声 - 清水聖
必殺技 - ヘルドリーム
の怪人。鳴き声は「キチュー」。
初登場はかよ子の引越しの手伝い。その後もしばしば登場し、ミドゲルゲの決闘での脅し文句の手本や「フロシャイム翼の会」などで登場する。後述のアントキラーとは同期。
デルズ
声 - 清水聖
必殺技 - デルズショック
クラゲの怪人。本部から川崎支部へ派遣された怪人。軟体怪人とも呼ばれ、ゼリー状の体によって物理攻撃は一切効かない。
川崎支部にクール便で送られてくる。最初、不完全体(アニメ版ではの状態)のため、完全体になるまで風呂場に置かれた。ヴァンプ不在中に完全体となったが、方向音痴であるためにそのまま川崎支部を出てしまい、そのまま数日道に迷っていた。そして、その間に居着いた「天井さん」がデルズだと思われていた。
ギョウ
声 - 川本宗幸
必殺技 - ドメステッククラッシャー、ドメステックアーム(腕をちぎってロケットパンチのように飛ばす)
人型怪人。合コン好きで、人数合わせのため後輩を集めたりする。しかし、合コンに飛び入り参加する事になったヴァンプに女性陣の人気を取られ(ヴァンプ自身は自覚していない)、直後飲み屋でサンレッドに泣きじゃくった。
キャラクターとして目立った登場は少なく、相槌を打つような役回りでしばしば登場する。
ガメス
声 - 高木俊
必殺技 - メガトンセントーン、ガメスウイング(空を飛ぶ技だがガメラのように手足を引っ込めない)
カメの怪人。基本的にギョウやムキエビなどと言った先輩に苦労させられる後輩としての役回りで登場する。
アントキラー
声 - 井吹哲也(一期は山崎祐名義での出演)
必殺技 - サンドミキサー、ブルシザース
アリジゴクの怪人。砂漠戦では随一の戦闘力を誇る。カーメンマンの実弟。
モゲラとモギラを呼び出して付き合わせることが多く、先輩風を吹かせて迷惑をかける。逆にヴァンプ将軍を始めとする先輩怪人の前では借りてきた猫のように大人しくなり、媚びへつらう。しかし、ムキエビのようなはた迷惑な先輩に対しても、先輩である以上は態度を変えることなく接している。
アリジゴクなので巣を作れば無敵であり、それを使ってサンレッド抹殺を目論む。しかし開発が進んだ川崎市の土壌は巣作りに適しておらず、ヴァンプが許可を得た民家の庭でやっと完成したが、たまたま近くを通っていたサンレッドに作戦がばれ、倒された。
カーメンマン同様4000年以上生きているが、年は2歳違いである。100年以上アルバイトしたことで多額の貯金があり、貧乏暮らしが多い怪人達の中では例外的に高級マンションに住んでいる。結果、金の無いカーメンマンが転がり込んでいる。
アニメ23話のOPで中古バイク屋で売られていたレッドのバイクを見つめるアントキラーと思わしき影が登場しており(その次回でバイクは売却済となっている)、アニメ第二期のOPにてレッドバイクを押して歩くアントキラーとカーメンマンと思われる姿を確認することができる。
モギラ&モゲラ
声 - 川本宗幸(モギラ)、イッキ(モゲラ)
必殺技 - 以心伝心
双子のモグラ型怪人。アントキラーに付き合わされる形でつるんでいることが多い。先輩風を吹かすアントキラーを若干疎ましく思っているが、同時に先輩ならば分け隔てなく接するところには、ちょっと尊敬の念を持っている。
セミンガ
声 - つぶやきシロー
必殺技 - ビーストシックル
セミの怪人。現在はマスクドフォームと呼ばれる幼虫形態で、全身を覆う殻の防御力はフロシャイム中でも最強の部類を誇る。
脱皮を重ねることで成長し、最終的にキャストオフ(羽虫)形態になるらしい。しかし、それがいつの日になるのかは当の本人すら不明。川崎支部所属の怪人の中でも飛行能力がある者のみ加入できる「フロシャイム翼の会」に加入する日を夢見ている。
ムキエビ
声 - イジリー岡田
必殺技 - デススプリンガー
?型怪人(殻を剥いたエビの怪人)。フロシャイムのバイオ実験によって生まれる。命を持たないため、殺すことはできない。
非常に個性が強く、相手の都合お構いなしに自分のペースで話を進め、しかも後述するようにかなりの古参であるため、むげに扱うこともできず、かなり鬱陶しい存在。モテたいという理由でアニマルソルジャーへの加入を狙っている(既にアニマルソルジャーの一員だと思っている節がある)。
川崎支部ではヴァンプ将軍よりも前からいるらしく、地位が上のヴァンプ将軍も敬語で話す珍しい存在。
ゴタ
声 - 中村俊洋
必殺技 - デビルテンタクル、ブラックドリーム
タコの怪人。鳥取戦士サキューンに成りすましたレッドにヒーローらしい戦い方で戦ってもらえた幸せな怪人。後日、本物のサキューンに一撃で倒される。
特に強いわけではないが、登場回はブラックドリームによる墨攻撃が話の鍵になっていることが多い。この攻撃によってレッドに様々な損害を与えた。
グルゲゲ
声 - 清水聖
必殺技 - バブルヘルドリーム
カエルの怪人。趣味はラーメン屋巡りとパソコン(ブログ)。
1日5食という程のラーメン好きで、自身をかなりのラーメン評論家だと思っている。そしてネット上でラーメンの感想を書いたブログを開設し、しかもアクセス数が多かったため、自意識を拡大させていた。実際は酷い味音痴で、ブログのアクセス数も2ちゃんねるで晒し者にされていたからであった。名店と信じていたラーメン屋を(間接的に知ったという形で)ヴァンプ将軍や戦闘員たちに紹介したが、彼らに味を否定される。さらに、戦闘員より味音痴のブロガーの話(つまり自分のこと)を聞かされ、その日にブログを閉鎖した。
その後はPC・ネットが使える怪人として一役買っている。
カビラジェイ
必殺技 - ショッカーパウダー
意思を持った無数のカビの胞子が集合合体した怪人。本部から川崎支部へ派遣される。
動くだけで本人の意思に関係なく周囲に毒胞子を撒き散らすため、カビ毒に弱いヴァンプ将軍ほか、仲間からは避けられている。口が無く喋れない為にカビの胞子で文字を作ったり、立て札に文字を書き自分の意思表示をしている。
名前のモデルはそのまま川平慈英と思われジョンという生き別れの兄がいる。
RX77(アニメ版ではSMR-KK)
フロシャイムが開発したロボット型兵器の試作品。レッド抹殺用。初期動作の調査などモニターとして川崎支部へ部品の状態で送られてくる。ある意味巨大なプラモデル。
不器用なヴァンプ将軍では組み立てることができず、偶然タイザ以外の怪人が不在のため、レッドの元へ持ち込む。当初渋ったレッドも最終的に組み立てたが、初期不良が目立ち、最後は戦う前に空中爆発した。
ヨロイジシ
ライオンの怪人。自らの体力を防御力に変える「呪われた鎧」で身を固め、鉄壁の防御を誇る。同じ猫科の猛獣であること、アーマーと鎧というコンセプトが同じであることなどからアーマータイガーとライバル関係にある。2度目の登場から古風な武家言葉で話すようになる。
鉄壁の防御力を自負しているが、対レッド戦では顔面を執拗に殴られたり、逆関節を決められるなど、鎧の意味が全く無い。
ナイトール(ナイトマン)
本来はヒーロー(ナイトマン)。レッドの後輩。山口を守るヒーローの家系に生まれ、ヒーローとして育てられてきたが、幼い時より「自分はヒーローではなく怪人でありたい」と心の悩みを持っていた(人間で言う性同一性障害にあたる)。
今まで家族には打ち明けることができず、思いつめてレッドに相談し悩ませた。その後、ヴァンプ将軍の下を尋ねてフロシャイムの一員となり、名前もナイトールと改め怪人デビューした。そのデビュー戦(対レッド戦)では、実家から父と兄(後述)も駆けつけて応援、レッドをさらに悩ませた。
怪人の心理ゆえに、正義の味方を倒したいという衝動を持ち、昔から先輩のレッドのことを嫌いではないが殺したいと思っていた。

アニマルソルジャー

川崎支部でウサコッツをリーダーに活動するぬいぐるみ型怪人達。ウサコッツ、デビルねこ、Pちゃん・改の3名を指し(後にヘルウルフが加入)、ぬいぐるみ型怪人=アニマルソルジャーではない。

そもそもぬいぐるみ型怪人とは、フロシャイムが子供を人質にするために作った物で、子供に危害を加えないようにされている。その為に逆に子供から苛められる事の方が多い。だが、彼らのサンレッドを倒すやる気は怪人たちの中でも高く、様々な作戦を立てては頻繁にレッドを攻撃している。ヴァンプ将軍に無断で襲撃を決行することもしばしば。ただし他の怪人同様、当のレッドには全く敵わない上にほとんど敵として見られていない。また、フロシャイムの中でも古参らしく、多くの怪人は彼らに敬語を使う(彼らより明らかに先輩とわかるのは、川崎支部ではヴァンプ将軍とムキエビのみ)。

また、その愛くるしい姿からかサンレッドもアニマルソルジャーに関しては甘い(他の怪人ならボコボコにしている所をデコピンのお仕置きで済ませる)。また、レッドが対戦相手がアニマルソルジャーたちであることに呆れて、二度戦意喪失したこともある(見かたによってはレッドがリタイヤしたようにも見えてしまう)。

その名の通り素材はぬいぐるみで非生物であり、負傷の際も綿がはみ出し、縫うなどして処置する。しかし、かなり機械的なPちゃん・改ですら普通に食事を取り、あるいはデビルねこのように生活習慣病にかかって食事制限を受けるなど(さらに大量の薬やインスリンを常用)、実態は生物と変わらない。

単行本では二度表表紙を飾っている。

ウサコッツ
声 - 間宮くるみ
必殺技 - デーモンクロー(右手から長い爪を出す。キレるとよく出し、これで唯一サンレッドに文字通りの手傷を負わしている。)
ウサギのぬいぐるみ型怪人。自分は可愛くないと言うが、やることが全て可愛いので若い女性や子供から好かれている。ウサギ型だが、背中に羽を持つため、飛行能力を有す。
川崎支部の中でもかなりサンレッドを倒す気があるのだが、見た目の可愛さで失敗することが多い。かよ子にタレミミ先輩を差し向けたり、水分を取らせないことで精神的に追い詰めたり、Pちゃん・改のレーザー攻撃で不意討ちをかけるなど、その是非はともかく、一番サンレッドを追い込んだ怪人とも言える。
綻びをかよ子に直してもらったことがあり、それ以来、彼女に淡い恋心を抱いている。アニマルソルジャー以外では、同期であるらしいカーメンマン、メダリオと一緒にいることが多い。
アパートで一人暮らしをしているが、たまに、川崎支部の屋根の上で他のアニマルソルジャー達と寝ている。頻繁に川崎支部に通って、まかないを貰っている。
デビルねこ
声 - イッキ
必殺技 - 頭突き
のぬいぐるみ型怪人。ウサコッツとよく行動し、戦闘時には頭から角状の物がニョキッと出る。
糖尿の気があったり、四十肩であったりと、中身は中年男性のようである。また心配性で、かよ子をあまり信用していない。よく語尾に「-なの(-の)」をつけて話す特徴がある。
BAMBOO BLADE』に彼のイラストが登場したことがある。
Pちゃん・改
音 - 奥田維城 / 声(エネルギーチャージ中の案内時) - 鍋井まき子
必殺技 - 破壊光線、核兵器
ヒヨコのぬいぐるみ型怪人。自分の体を改造するのが趣味。初登場時は普通に動いていたが、改造を重ねることでだんだん機械的な動作が目立ち、喋れなくなる。初期の頃は強力なビームを放て、低空を飛行できる程度だったが、改造がエスカレートしていき、核ミサイルを搭載し戦闘機並の飛行能力を有するようになる。空の会の話から推測すると、フロシャイム怪人の中でダントツの飛行能力であり、マッハ2以上速度が出せ、その速度下でもかなりの旋回が出来ることになる。更に改造を重ね、映写機への変形や自身の液体金属化、深度6500m以上の深海での潜水能力や自力での大気圏離脱・再突入が可能となり、遂には宇宙空間でのみ使用可能な大出力太陽光レーザー砲までを装備し、もはや戦略兵器と呼べるクラスに到達してる(ウサコッツに「何処へ行こうとしているの?」、ヴァンプに「凄いけど…、オーバースペック(やりすぎ)だよ…」と愕然とされている)。しかし、一気に電力を消耗する能力を使用すると電池切れになり、その際には数時間の充電を要す。
その様な装備から戦闘能力はフロシャイム中でも群を抜き、ほんの一瞬だがサンレッドを窮地に追い込んだこともある。
ヘルウルフ
声 - あおきさやか / 変身形態声 - 斧アツシ
必殺技 - ムーンスパイク
オオカミのぬいぐるみ型怪人。「魔界の狂えるキバ」の異名を持つ。普段はぬいぐるみの姿だが満月の光を浴びると巨大なオオカミに変身し、その姿での戦闘力はフロシャイムのトップ5に入るという。しかし、満月が隠れると元のぬいぐるみ姿に戻るため、レッドに勝てるか以前に月がちゃんと出るかが問題。元々アニマルソルジャーではないが、後に加入。
基本的に「○○、スキ(コロス)」(アニメ版では「チュキ(コロチュ)」)としか話さない(○○は「オマエ」や相手の名前)。そのような無口な面と合わせ一匹狼らしく、基本的にアニマルソルジャーの一員よりも単独で登場することが多く、一員として登場しても何だか独立しているが職業欄に「あにまるそるじゃー」と記入するなどアニマルソルジャーの一員であることを誇りにしている。

フロシャイム

世界征服を企む悪の組織。詳しい組織の全体図は不明だが全国に支部及び出張所[3]があり、そのうえに本部の将軍や大幹部キングフロシャイムが存在する。名前はアメリカの靴メーカーFlorsheimをもじったもの。

先述のようにその全体像などは特に描写されないために不明な点が多いが、その構成員たちはヴァンプ将軍を始めとして良い人が多いのが特徴。悪の組織らしからぬ言動が目立ち、対象とするヒーロー以外の人間に危害を加えるような作戦は取らないように心掛け、仮にしても最小限の危害に留めようとする(例えばサンレッドを誘き出すために子供に誘拐させて欲しいとお願いをしたり、毒殺の計画でかよ子が巻き添えにならないように配慮する、自分が息苦しいにもかかわらず雑踏の中で誤って人を突き刺さぬように紙コップでくちばしを覆うなど)。本部は不明だが、支部は普通の一戸建て(築年数はやや古い)であり、本部から支給される経費で賄われている。月に一度、各地の幹部を集めた幹部会議が行われているが、開催地が熱海草津といった観光地で肝心の内容は描写されてないため、幹部会議というよりも観光旅行と言う向きが強い。

所属する怪人達は、ムキエビのように組織で作られた者もいるが、基本はスカウトや広告で募集をかけたり飛び込みなどで集めているようである(おそらく普通に会社に就職するような感覚でフロシャイムにいるのだと思われる)。給与体系などは不明だが、日常的にバイトなどをして生計を立てている怪人や、貧乏暮らしをしている怪人も多く、払われていても少ないようである。時にメダリオ・カーメンマン・ウサコッツなどは川崎支部の電気代のためにバイトをしたこともあり、本部から支部に支給される金額も必要最低限のようである。

怪人たちは基本的にサンレッドに一撃で倒されるためザコキャラ扱いされる。が、これはサンレッドが強すぎるためで、決して怪人達が弱いというわけではない。ヒーロー3人を倒したという怪人達に挑戦を受けたときに、苦もなく叩き潰していることからもそれが伺える。このことはサンレッド自身も認めており、各怪人の能力に差はあるものの、全体的に見ればかなり強い。怪人達は(タイザなど一部の例を除き)必殺技や能力を持つが、ほとんどは使う前に(あるいは使っても傷をつけることすら無く)サンレッドに倒されてしまっているのがその印象に拍車をかけている。むしろ、実際に使われるのは引っ越しや掃除などの日常生活や合コンなどの方が多い。

本部

キングフロシャイム
声 - 広瀬正志
フロシャイム全ての幹部を統率する大幹部。普段は姿を見せずに各支部に設置されている通信機(アニメ版では壁に設置されているフロシャイムマークのパネル)を通して指令を出している。「まー君」という孫がいる。

東京支部

川崎支部と同様のやや中古の一軒屋。なお、原作では「東京支部」だがアニメでは「西東京支部」である。

ヘンゲル将軍
声 - 柴田秀勝
フロシャイムの東京支部幹部。ヴァンプ将軍の先輩。
顔に傷がある落ち着いた司令官風の怪人で、左腕に巨大なハサミを持ち「マスター・オブ・シザース」の異名を持つ(ハサミは取り外し式)。IQ150を誇り、常に冷静で的確な観察眼と判断力を併せ持つ知将だが、もっぱら今日の夕食に適切な食材を考えるなどに使われ、戦略や対決に用いられたことは無い。また、大変な好色家で、自身のことを好色ではなく「弩スケベ」だと公言し、それに関係するエピソードが多い。
後輩のヴァンプ将軍とは仲が良い。また、レッドとも何回か顔を合わせており、(その時はレッドとは知らなかったが)小田急線の中で周りに音が漏れるほど大音量で音楽を聴いていた強面な客に注意を行ったのを見て「是非、我が東京支部に欲しい人材」と評価している。しかし、ヴァンプの代理でレッドと対峙した際には「レッドマスク」「レッドバロス」など、最後まで「サンレッド」の名前を思い出すことができなかった(前日に行ったややこしい名前のおさわりパブの店名は完璧に覚えていた)。
サミエル
声 - イッキ
人型怪人。ヘンゲル将軍の側近。
ヘンゲル将軍の幹部らしからぬ奇行にいつも悩まされている。

静岡出張所

静岡にあるフロシャイムの出張所(支部と出張所の違いは#フロシャイムを参照)。構成員は4名。また、資金集めのために下宿を集め一般人の木元友樹が住んでいる。

静岡出張所の面々は同じ作者の『超絶変身!! アースカイザー』単行本に「出張版」としてゲスト出演している。

ロウファー
声 - テル
フロシャイム静岡出張所の所長。ヴァンプ将軍の実の弟。
兄のヴァンプ将軍に通じるところもあるが、基本的にダメな性格。フロシャイムに入るきっかけも、いい年をして定職に就いていないことを見かねた兄の紹介による。
経理などは山田に丸投げで自分は一切関わらず、部下であるゴルが反抗的な態度を取っていることに対しても自分からは何もしようとしない。また、緊張すると笑いがこみ上げる性質のため、レッドと対峙したりヴァンプに説教されているような真面目な場面でヘラヘラしてしまうなど問題が多い。
長老
声 - 斧アツシ
静岡出張所顧問。長い白髭の老人。
元々フロシャイムの構成員で、定年退職した後、同じバイト先であったロウファーに引き抜かれフロシャイムに再就職する。本来は、その経験や知識を買われて顧問に就いたはずであるが、小心者であるため、ゴルを気にして全く助言を行わない。
ゴル
静岡出張所の唯一の怪人。
出張所が下宿を始めたことを、生活費を入れない自分への当て付けであると思い込み、ロウファー達に反抗的な態度を取っている。ロウファー達の方も何の手を打たないために、全く解決の兆しが見えない。
山田
声 - 山田ルイ53世
静岡出張所の戦闘員。本来は大学生で、アルバイトとして出張所の戦闘員をやっている。川崎支部の戦闘員とは服の色が反転している。
ロウファーの甘えで出張所の経理を担当している。そのため、彼が卒論で忙しくなって経理ができなくなった際に、ロウファーは大変困ることになった。
木元友樹
声 - 松本忍
一般人の大学生。名前は回文になっている。
友人宅に居候していたが、友人に彼女が出来て追い出されたため、静岡出張所に下宿することになる。不動産屋の推薦と予算の都合で下宿を始めたとはいえ、出張所内の雰囲気に馴染めず動揺している。

その他のフロシャイム関係者

ゴドムとソドラ
声 - 清水聖(ゴドム)、イッキ(ソドラ)
西洋の兜風の怪人・ゴドムと、ツートンカラー(?)マスク怪人・ソドラの2人組。ゴドムが何かを言い、ソドラが一言発言(大抵は「どうでもいいよ」的な)をして終わるという流れになっている。所属は不明だが、4巻で「フロシャイム怪人ゴドムとソドラ」という表記があったため、どこかしらの支部に所属している模様。ルームシェアをしているが、アニメではその後ゴドムが海外逃亡し残されたソドラも夜逃げ同然で住んでたアパートを出ていった。
ソドラは「人を怒らせる天才」と作者から称されており、ゴドムもソドラにイラつかされることがかなり多い。
ガッキー
アライグマのぬいぐるみ型怪人。コラボ版第2弾(後述)に登場。語尾に「-ガキ」をつけて話す癖がある。
前述のデュー同様、漫画家志望で、「ヤングガソガソ」誌の大賞を取った大型新人。作風は見た目に似合わぬリアルな劇画調、しかも内容は本格SFアクション物で、レッドはなかなか信じなかった。

ヒーロー

レッド以外にも各地にヒーローが存在する。管轄区域は都道府県単位なのか市町村単位なのかは不明であるが、自ら名乗る場合は都道府県名を言うことが多い(例えば、レッドは基本的に川崎市の平和を守っているが、自らは神奈川県の平和を守っていると言うことがある)。ヒーロー同士にどのような関係があるのかは具体的には不明であるが、作中に登場した者では先輩後輩の関係(あるいはその関係者)にあるようである。

全員が世界征服を目指しているわけではない怪人たちと同じく、ヒーローたちも全員がヒーローをやっているわけではない。例えばウェザースリーのレッド以外は、現在はそれぞれ別の職業に就いている。また、怪人たちがどこか人が良いのとは対照的に、ヒーローたちは逆に問題人物であることが多い。

兄弟戦士アバシリン(兄・アバゴールド/弟・アバシルバー)
声 - 兄・斧アツシ /弟・イッキ
北海道のヒーロー。アバゴールド、アバシルバーの兄弟戦士。名前は網走から。
レッドの先輩。2人共に見上げるほどの巨漢で、性格はレッドが「あの人達タチ悪いからよ」と述べるくらい凶悪。酔った勢いで北海道の怪人たち(サンレッドが「狂悪」と評するほどの集団)を皆殺しにしてしまい、獲物を求めて上京してくるほど。
レッドとかよ子に対しては優しいが、そのような性格のため、レッドらにも恐怖感を持たれている様子。
シャチホコイダーG
声 - イッキ
名古屋市のヒーロー。元々神奈川県のヒーローで小田原城シャチホコをモチーフとするヒーローだったが、シャチホコと言ったら名古屋城ということで愛知県に引っ越す。その際、頭のシャチホコを金色の物に変えた。
レッドとは同期。同輩なのに敬語を使ってきたり、やたら自慢話をするため、レッドは内心嫌っている。またレッドより弱い。
曰く名古屋の凶悪な悪の組織「天罰殺気(てばさき)」と死闘を展開し、充実した日々を送っているとレッドに散々自慢をする。かよ子がいた手前、気を悪くしたレッドは、ヴァンプを呼び出して八つ当たりの説教を行うも、ヴァンプから「天罰殺気」は高齢化が深刻な弱小組織であると教えられる。さらにシャチホコイダーGは、その「天罰殺気」にすら相手にされていないこと、戦闘員が話しの矛盾点を見つけるなど、完全な嘘だったことが発覚した。
鳥取戦士サキューン
声 - 松本忍
鳥取県のヒーロー。名前は鳥取砂丘から。
レッドの後輩。レッドには礼儀正しく接するが、怪人には、やはりチンピラと言った感じの態度を取る。一発で殴り倒しているところを見ると、戦闘力はそれなりに高いらしい。
レッドとは、名前のイニシャルが同じで、かつリストもすぐの順番にあるため、バトルスーツなどを製造する業者がよく両者の注文を取り違えて配送してしまうことがあるらしい。レッドの元にサキューンのバトルスーツが誤配され、レッドは遊び半分でサキューンのコスプレをして、フロシャイム怪人のゴタと戦う。しかし、レッドはスーツを汚されたことで焦って逃亡し、一方のゴタは勝ったと思い調子に乗る(スーツはすぐに洗濯して無事)。後日、サキューン本人が川崎市を訪れ、勘違いしたゴタに絡まれることになった(ワンパンチで倒している)。
レッドは「サキューンジャンプ(高高度跳躍)」、「サキューンジャベリン(槍のような武器による刺突)」などの技を使用していたが、サキューン本人がこれらの技を使用するのかは不明。
ナイトファーザー / ナイトブラザー
山口県のヒーロー。ナイトマン(怪人ナイトール)の父と兄。
当初、息子ナイトマンが怪人になることに反対していたが、ヴァンプ将軍からの電話による説得で、ナイトマンが怪人になることを許す。そもそも、自身もナイトマンの「怪人でありたい」と言う悩みに気付いてあげられなかった事に対して悩んでいた。そして、怪人デビュー戦として、ナイトールとサンレッドとの戦いを見届けるため、山口から上京してくる。
管轄が山口なので、山口に帰ってきたら、ヒーローとして怪人になった息子と戦うことを宣言しているが、逆に川崎(山口以外)にいる時は、家族として接するとしている。また、ヴァンプ将軍に対しては、悪の組織でありながらヒーローに電話してきたことは中々できることではない、と良い上司と称えている。

デビルアイ軍団

デビルアイ
声 - 清水聖
必殺技 - デビルマリオネット
フロシャイム以外に世界征服を狙う悪の組織として初めて登場した。団体名は不明だが(アニメ版では「デビルアイ軍団」となっている)部下にドッズとホーマスがいる。
侵略の手始めとして川崎に現れサンレッドに対決を挑むが、買い物の途中と断られる。さらにフロシャイム川崎支部を襲った方が良いとサンレッドに言い負かされ、ヴァンプを襲うが、あっさり負けてヴァンプから説教を受ける。
ドッズ
声 - イッキ
必殺技 - スパイクキャノン、モンゴリアンキャノン
素手でヒーローを過去に3人も倒したことがある。その破壊力を見たサンレッドも納得していることから、強い怪人には間違いないようである。しかし、ヴァンプ将軍に危害を加えようとして、逆に本気を出したアーマータイガーにボコボコにされてしまった。レッド曰く、「ヴァンプ達が弱いんじゃねえ、俺が強いんだ」とのことで、ヒーローを3人倒した程度の実力ではフロシャイムには(そしてレッドには)全く歯が立たないようである。
ホーマス
声 - 松本忍
必殺技 - ヘルホーマー
デビルアイの参謀だと思われる。ドッズと一緒にアーマータイガーに打ちのめされた。

その他の怪人

天井裏の住人
声 - 河西智美(本体)、板野友美(小さい天井)
フロシャイム川崎支部の天井裏に住み着く正体不明の怪人(怪人かも不明)。姿を現す時は長い触手状のヘビのような部分のみが登場し喋ったりするが、大部分は天井裏に隠れたままであり、それが顔なのか本体なのかもわからない。名前も分からないので「天井さん」と呼ばれている。
本部より怪人デルズが送られた時に居着いたため、当初はデルズと思われていた。不気味な物音こそ立てるが、フロシャイムに対して害を及ぼすわけでもなく、ヴァンプ達からの呼びかけにも答えないために、デルズではないとわかった後も、ヴァンプ達はそのままにしている。しかし、サンレッドとフロシャイムの戦いに干渉する気は全くない割には、戦闘員でも知る事の出来ないフロシャイム機密事項(本部の電話番号)を知っていたり、ヴァンプ達の会話の内容をしっかり聞いていたりする。
筋の通らないことが嫌いで川崎支部の怪人たちのマナーに問題がある時(ゴミの分別をしないなど)は一々注意をする。また、作品中に於いて傲岸不遜なサンレッドに対しても、正座させた上で細木数子のような説教をするなど、ある種の最強の存在。ただし、居候という立場でありながら、家事の手伝い、サンレッドの抹殺にも協力しない。しかも自分が抗議を受けると無視する。それ以外は特にする事がない為に色々なアニメ(主にジブリ作品)の台詞の物真似の練習をしている。
プドラ
声 - 葛城政典
プテラノドンの怪人。
礼儀正しく、昼は測量のバイト、夜は夜間学校に通うしっかり者。偶然ヴァンプに目をつけられ勧誘されかけるが、世界征服という慣れないスケールに困惑し、結局拒否した。
タレミミ
声 - 村瀬克輝
イヌのぬいぐるみ型怪人と思われる(作中でぬいぐるみとはっきり描写されたことは無い)。ウサコッツの学生時代の先輩。
歌舞伎町で「レイジ」と言う源氏名でホストをやっている。その愛らしさで店のナンバー1ホストとなっている。ナンバー1ホストだけあってその収入は大したものらしく、高級マンションに住み、マラネロに直接行ってキャッシュで買ったというフェラーリ・F430を愛車としている。
後輩のウサコッツを気に入っており、頼みなどを聞く。自分を越えることができるのは彼だけだと認識しており、1日も早くホストになることを願っている。
フロシャイムの怪人ではないが、アニメ版オープニングではフロシャイム怪人の集合シーンにアニマルソルジャー達と並んで写っている。
ホライ
声 - イッキ
必殺技 - ドリルアロー(厚さ10mくらいの岩盤ならブチ抜くことが出来た。今では酔ったとき豚骨を砕くために使う程度)
島根県出身のミミズ型怪人でラーメン屋「宝来軒」の店主。地元の怪人仲間の間では負け知らずであった。世界征服を志しやって来た川崎で、初めに出会ったサンレッドに一撃を加えるも返り討ちに遭って地獄を見、ヴァンプ達に保護されて人生観が変わり、以後真面目に働いて自分の店を持つまでになった。今ではレッドやかよ子、ヴァンプなどは店の常連。
バラピ
ネズミカピバラ)型怪人。怪人派遣の裏サイト「デリモン」に登録していた派遣怪人。現在は怪人派遣会社の経営者に転身し、お得意様への営業回りに精を出す毎日。
ガイマ
声 - 清水聖
掌編「ガイマの野望」に登場。アパートの一室で寝転びながら、犬を飼うことを夢見て独り言を口ずさむ怪人。アニメ版第1期最終回でゴドムとソドラとともに三人で暑苦しく雑魚寝。

その他登場人物

アーマータイガーの隣室の住人
アーマータイガーのアパートの部屋の隣の部屋に住む人物。中年の男性で職業はタクシードライバー。仕事柄、昼間寝て夜働く生活であるため、隣人であるアーマータイガーが昼間に物音を立てると壁を叩いて抗議する(ボロアパートで壁が薄いことも関係する)。また、相手が怪人だろうと容赦なく殴りつけたり怒鳴りつける度胸の持ち主(ヒーローのように強くは無いので殴ると拳を痛めてしまう)。
アーマータイガーのことは虎ではなく猫だと思っているようである。釣りから帰ってきた際には、アーマータイガーに釣果をおすそ分けしている。
森末さん
声 - 鍋井まき子
フロシャイム川崎支部の向かいの家の住人。猫のミーちゃんを飼っている。9話で「おさわがせ」と言うべき所を「おさがわせ」と言っている。

気象戦隊ウェザースリー

気象戦隊ウェザースリー』(きしょうせんたいウェザースリー)は、くぼたまことが天体戦士サンレッド以前に『コミックバウンド』(エニックス)・『ガンガンYG』(スクウェア・エニックス)で連載していた漫画作品。サンレッドのプロトタイプ作品。

フロシャイムとヴァンプ、話の展開、そして舞台は川崎市なのはサンレッドと同じだが正義の味方が3人(ウェザーレッド、ウェザーブルー、ウェザーイエロー)になっており、レッドの彼女も違う人物になっている。なお、作中に登場する怪人の名前は全員靴が由来。

『天体戦士サンレッド』との関係については、当初はコラムなどで全く別物であるかのような扱いがなされていたが、次第に、時系列的に過去の話であることが判明する。そのため、レッドやヴァンプ将軍といった登場人物たちは同一人物であり、ブルーやイエローは、戦隊を辞めた、その後の姿で『サンレッド』に登場する。

『コミックバウンド』・『ガンガンYG』の連載分は共にサンレッドの単行本に収録されている。

登場人物

ウェザーレッド
声 - 高木俊
立場的には「サンレッド」と同じヒーロー。誰がどう見ても同一人物にしか見えない(コラムでサンレッドが「あの時は俺も若…」という発言をしたことがある)。
サンレッド本人は否定していたが、FIGHT.66で同一人物であることが確認された。本編時よりもさらに性質の悪い性格になっており、ヴァンプや戦闘員達の思い出になっている。
ウェザーブルー
声 - 中村俊洋
ホストのバイトをしているヒーロー。無気力でわがまま、更にいい加減な性格で、決闘の日に約束をすっぽかすこともしょっちゅうだったという。その性格からレッドとは私生活で喧嘩が絶えず、ウェザースリー解散の理由も2人の女性問題だった。闘い方は「水の力」というより単なる水責め。また、ムエタイを習っていたらしく、足技も得意。
現在はホストを本業としているらしく、武蔵新城のマンションに住んでいる。
FIGHT.66より「サンレッド」に登場。
ウェザーイエロー
声 - 菊タロー
大阪弁で喋るビール腹のヒーロー。明るい性格だが事なかれ主義。しかし闘い方は凶悪で、バールやコンクリートブロック、栓抜きや常に履いている鉄ゲタを笑顔で振るうという悪役レスラー風。「雷の戦士」という事でスタンガンによる攻撃も躊躇無く行う。
本名はきむらたくや。現在はヒーローを引退しており、地元大阪で家業の建築業を継いだ。
FIGHT.99より「サンレッド」に登場。
ヴァンプ将軍
外見・性格・名前まで「サンレッド」と同じフロシャイムの将軍。ウェザーレッドと同様、本作品のヴァンプ将軍と同一人物。
レッドの彼女
本名は不明。こちらの彼女はかよ子ではなく、ホステスとして働いている。源氏名はステファニー。性格は悪く、すぐにウェザーレッドに「ヒモのくせに」と言う。自分を差し置いてウェザーレッドにストーカー(怪人)が付きまとっていることを知って泣いたことがある。
ペリアル
声 - 大林洋平
人型怪人。コミックバウンド版FIGHT.1に登場した。連載順で最初に登場した怪人であると同時に全キャラを通して最初に登場したキャラでもある。フロシャイム川﨑支部の仮眠室で繭から誕生したが、「世界征服を目論む悪の組織」のイメージと自分が置かれた環境のギャップにうろたえる。
「サンレッド」ではFIGHT.104で久しぶりに川崎に来た博多支部所属の怪人として登場。「ウェザースリーと戦った伝説の怪人」としてギョウ等からは尊敬されているが、当の本人は川﨑支部にいた頃からすっかり世間慣れしていたらしく、当時常連だった定食屋「みゆき」に明太子を手土産に顔を出している。
ウェザースリーを「反則屋」(イエロー)・「ムエタイ使い」(ブルー)・「ケンカ屋」(レッド)が揃った訳のわからないヒーローと称している。

その他

単行本1巻では多くの誤描が目立っていたが、後に少なくなっている。同じく単行本では簡単に出来るレシピが載っており、3巻では巻頭カラーで写真入りのを披露するなど他のギャグ漫画と違う色を出している。

サンレッドの服に書かれた文字はテレビ神奈川の番組名やその出演者名であることが多い(「saku saku」「新車情報」のような比較的メジャーな番組名はもとより、「み’」「しゃこいれ娘。」のマイナーな番組名まで幅広く引用されている)。

また、『増刊ヤングガンガン』において、『ヤングガンガン』の他の漫画家とのコラボ版が掲載され、レッドたちが「別人のような」姿を見せている。

  • 増刊ヤングガンガンVol.03(2008年6月)
DOUBLE-S(死がふたりを分かつまで)とのコラボ版
  • 増刊ヤングガンガンVol.04(2008年10月)
太田垣康男FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE)とのコラボ版
  • 増刊ヤングガンガンVol.05(2009年2月)
五十嵐あぐりBAMBOO BLADE)とのコラボ版
  • 増刊ヤングガンガンVol.06(2009年6月)
蜷川ヤエコ新撰組刃義抄 アサギ作画)とのコラボ版
  • 増刊ヤングガンガンVol.07(2009年10月)
朴晟佑黒神作画)、ヒロユキマンガ家さんとアシスタントさんと)とのコラボ版
この号では『完全保存版 ヤングヴァンプ』として別冊付録になった。その他にも漫画家11名によるコラボイラストが寄稿されている。

なお、くぼたのブログによると単行本収録の予定はないとのこと。

単行本

  1. 2005年8月25日初版 ISBN 978-4-7575-1508-6
  2. 2006年1月25日初版 ISBN 978-4-7575-1610-6
  3. 2006年8月25日初版 ISBN 978-4-7575-1743-1
  4. 2007年2月25日初版 ISBN 978-4-7575-1934-3
  5. 2007年8月25日初版 ISBN 978-4-7575-2052-3
  6. 2008年2月25日初版 ISBN 978-4-7575-2210-7
  7. 2008年9月25日初版 ISBN 978-4-7575-2387-6
  8. 2009年1月24日初版 ISBN 978-4-7575-2478-1
  9. 2009年8月25日初版 ISBN 978-4-7575-2622-8

テレビアニメ

テレビアニメ版概要

2008年にテレビアニメ化。本作品は地上波がテレビ神奈川(tvk)のみの単独放送だが、放送後にニコニコ動画にて1週間限定で無料配信するという特殊な放送スタイルを採っている。過去放送分はニコニコアニメチャンネル内『天体戦士サンレッドちゃんねる』にて有料で配信されている。ただし、FIGHT.01とFIGHT.27は常時無料で視聴可能。2009年にはネット配信を増量し、バンダイチャンネルモバイルアニメイト.chでもニコニコ動画とほとんど同じ条件で視聴可能となった。

また、収録方式は日本アニメでは珍しくプレスコ方式を採用している。これは監督を務めた岸誠二の「原作の雰囲気を大事にしたい」という思いと、「日常会話を再現したい」という音響へのこだわりからである。[4]そのため、声優らのアドリブや作画段階でのお遊び的要素もうまく採用されており原作の雰囲気を損なわない出来になっている。

なおシーズンを通して放送カウントが続いており、放送タイトルが変わっていないためシリーズが続いてると解釈し、この記事では1期と2期の話数カウントを統一する。

第1期概要

2008年10月 - 2009年3月にテレビ神奈川(tvk)にてテレビアニメを放送。全26話。毎週、地上波放送直後にはニコニコ動画の公式アニメチャンネルにて無料配信された。

2009年2月6日 - 2月27日には、『ファイト!川崎フロンターレ』の中で川崎フロンターレとのコラボアニメーション『KAWASAKI Frontale×天体戦士サンレッド』が放送された[5]

OPアニメは7話から大幅に動画が追加されており、更に14話からクレジット表記が光弾状に現れて煙上に消えるという演出が加えられ、25話では効果音が追加されている。最後のシーンでサンレッドがレッドバロスグループに売却したと思われるバイクの値札が表示されるが、この価格表示も毎回異なるという演出がされている。尚、23話にて、アントキラーと思わしきシルエットが確認できる

2009年1月から1度目の再放送(土曜朝10:00〜)が、2009年7月より2話連続で2度目の再放送(金曜深夜26:15〜)が開始。

2009年9月より、バンダイチャンネルモバイルアニメイト.chにて毎週金曜日に1話ずつの無料配信開始。配信終了分は有料配信で視聴可能。

第2期概要

2009年4月25日深夜(26日早朝)、TOHOシネマズ川崎にて開かれた「番外FIGHT イッキミ!川崎駅前侵攻作戦!!」[6]と公式サイト[2]にて、第2期の制作決定が発表された。これは急遽決定したことで、別の監督作品(Angel Beats!)が決定していた岸誠二は総監督として登板し、新たに第1期で作画監督を務めていた松本剛彦が監督に就任。その他にも一部スタッフが変更になってるものの、スタッフ編成は第1期とほとんど同じである。

2009年10月3日より、tvkにて放送開始。またニコニコ動画内の「天体戦士サンレッドちゃんねる」でも1期同様に放送直後の配信がされ、バンダイチャンネルモバイルアニメイトでも無料配信がされている。なお、第2期第1話はFIGHT.27からのカウントとなる。

ショートコーナーの1つは、原作者の過去作『GOGO!ぷりん帝国』がアニメ化されている。

OPアニメでは第1期でレッドが売ったバイクの購入者と思わしき姿をかよ子が目撃しており、サンレッドのファイアーバードフォーム状態の武器「コロナバスター」の威力が毎回変わっている。さらに同じくサンレッドの武器「サンシュート」が見つかったらしく、その充電率が毎話変動する。また、総監督の岸と監督の松本のテロップが他のスタッフのテロップよりも派手に寄ってくる演出になっている。なお、細かい部分の作画も毎回変化している。

EDアニメは2枚絵で1枚目がヴァンプ、戦闘員、その話に登場した怪人の後姿であり、怪人の絵は毎回変わる。さらにFIGHT.30ではEDテーマ『溝ノ口Forever』にあわせた実写EDが登場した。

定番シリーズ

原作の短編を中心に、いくつかのネタはシリーズ化している。「それいけ!アニマルソルジャー」、「ゴドムとソドラ」、「ガイマの野望」、「Host Club MEN'S 5」など。

『さっと一品』シリーズ

第1期では『ヴァンプ将軍のさっと一品』として、主夫の鑑ことヴァンプ将軍による、1人暮らしにも便利なかんたんクッキングのコーナーをお送りする。第2期からは『ヴァンプとかよ子のさっと一品』とタイトルを一新し、かよ子をアシスタントに迎えてリニューアルした。調理説明には森野熊八実演による実写(ただし、写っているのは森野の手元のみ)が使われており、他のシリーズとは異彩を放っている。

  • 簡単たらこスパゲッティー(サンレッド・戦闘員1号)
  • キムチとじゃこの炒め煮(かよ子)
  • 簡単釜玉うどん(ウサコッツ)
  • トマトトースト(タイザ)
  • 親子カツ丼(サンレッド)
  • 白菜と豚バラの簡単お鍋(アーマータイガー)
  • フライドチキンのシチュー(ヘンゲル将軍)
  • 早くてカンタン 野菜炒めカレー(カーメンマン・メダリオ)
  • 韓国風卵かけご飯(ゲイラス)
  • 大人のたらこスパゲティー(サンレッド)
  • アメリカンドッグ風ホットケーキ(戦闘員1号・サンレッド)

(カッコ内はゲスト)

メインキャスト

メインスタッフ

※本放映時クレジット。DVDでは1話よりflying DOG表記。

各話スタッフ

  • 脚本:上江洲誠、中村浩二郎
  • 絵コンテ:岸誠二、柳瀬雄之、浅井義之、松本剛彦、小林孝志、内田香代夫、釘宮洋、五十嵐達矢、まさひろ山根、仁昌寺義人
  • 演出:岸誠二、唐戸光博、喜多幡徹、奥野耕太、東出太、仁昌寺義人、和田卓也横田守、五十嵐達矢、松本剛彦、中川聡
  • 作画監督:兵頭敬、西山忍、森田和明、樋口聡一、西島克彦、末廣直貴、東出太、東海林真一、和田卓也、横田守、鷲北恭太、まさひろ山根、松本剛彦、奥田陽介、李カンミン

※アバンタイトルオープニング、ショートコーナーのスタッフも含む

主題歌

第1期

オープニングテーマ
  • 『溝ノ口太陽族』
作詞作曲manzo
第13話オープニングテーマ
  • 『ファミレス太陽族』
作曲:manzo/編曲柿島伸次
エンディングテーマ
  • 『鶏タンゴ鍋』
作詞・作曲・歌:森野熊八
第10話エンディングテーマ
作曲:高原兄
第16話エンディングテーマ
  • 『天体戦士サンレッドのテーマ』
作詞・作曲・編曲:天井(作詞:くぼたまこと 作曲・編曲:manzo)
歌:天井&小さい天井

第2期

オープニングテーマ
  • 『続・溝ノ口太陽族』
作詞・作曲・編曲・歌:manzo
エンディングテーマ
  • 『溝ノ口Forever』
作詞:論理鼠/作曲:藤岡孝章/編曲:水島康貴
歌:森野熊八

放送タイトル

第1期

第01話「FIGHT. 01(出撃!サンレッド/ゴドムとソドラ/じごくの宮本むさし作戦/ショートコーナー禁句/出撃!?アーマータイガー)」
第02話「FIGHT. 02(炸裂!?ツインデスアタック/フロシャイム 恐怖の潜入作戦/ヴァンプ将軍のさっと一品)」
第03話「FIGHT. 03(ガイマの野望/ウサコッツ 戦慄の秘密!?/ショートコーナー「ついで」「ばったり」/恐怖!フロシャイム作戦第一号)」
第04話「FIGHT. 04(危うし!中国からの刺客!?/危うし!!ヴァンプ将軍/激烈!二子玉川の死闘)」
第05話「FIGHT. 05(フロシャイム運営資金調達作戦/ゴドムとソドラ/ショートコーナー月末/ヴァンプ将軍のさっと一品/太古の力を手に入れろ!)」
第06話「FIGHT. 06(ダメ出し/飲んだ悪魔/ヘンゲル将軍動く/ヴァンプからの電話)」
第07話「FIGHT. 07(質問。/謎!!シャチホコは出世魚なのか!?/ウサコッツ冷徹に笑う)」
第08話「FIGHT. 08(クール宅配便で来た悪魔!/ゴドムとソドラ/ヴァンプ将軍のさっと一品/怪人ホライ 戦慄の過去)」
第09話「FIGHT. 09(恐怖の軍団 始動/戦慄!!デルズの正体!!/ショートコーナー 区内の掟)」
第10話「FIGHT. 10(それいけアニマルソルジャー!(出撃アニマルソルジャー/作戦会議/Pちゃん・改)/ヴァンプ将軍のさっと一品/ヴァンプのミッション・インポッシブル」
第11話「FIGHT. 11(きりえ/サンレッド 砂中に死す!?/ウサは怪人 女は魔物)」
第12話「FIGHT. 12(ガイマの野望/フロシャイム怪人軍団 恐るべき野望/IQ150の男!/ゴドムとソドラ/ヴァンプ将軍のさっと一品)」
第13話「FIGHT. 13(萌えまくり ドキューン ショートアニメ それいけ!ウサコッツ/ショートコーナー ヴァンプ 決意新たに/天井裏の怪異!レッド逃げ場なし!?/ゴドムとソドラ/それいけアニマルソルジャー 告白/Host Culb MEN,S 5/それいけアニマルソルジャー 新しい武器/新展開!ファイアーバードフォーム!)」
第14話「FIGHT. 14(新たなる恐怖 IN 川崎)」
第15話「FIGHT. 15(今明かされるレッドの過去!/それいけアニマルソルジャー かわいくないもんっ/ショートコーナー フロシャイム恐怖の融合/ヴァンプ将軍のさっと一品/ショートコーナー 現品限り/Host Culb MEN,S 5 LIVE 只今現役ホスト説教中)」
第16話「FIGHT. 16(ガイマの野望/アントキラー死の決意!!/ゴドムとソドラ/それいけアニマルソルジャー(Pちゃんの進化/アニマルソルジャー 寿司屋へ)/唄う謎の生物/)」
第17話「FIGHT. 17(謎の大幹部キングフロシャイム/魚肉!?フロシャイムソーセージの謎!/ショートコーナー待機/フロシャイム知られざる過去/ガイマの野望)」
第18話「FIGHT. 18(ゴドムとソドラ/ショートコーナー 悪の将軍ヴァンプ/ヴァンプ将軍のさっと一品/フロシャイム地獄の盆休み)」
第19話「FIGHT. 19(サンレッド抹殺会議/闇の牙がレッドを襲う!?/Host Culb MEN,S 5 只今31歳人妻(2児の母)接客中/ヴァンプ将軍のさっと一品)」
第20話「FIGHT. 20(ヴァンプ 殺人ロボットを造る!?/悪の戦闘員 驚異のプライベート)」
第21話「FIGHT. 21(それいけアニマルソルジャー(ライバル視/ライバル視2)/ショートコーナー ヴァンプの盾/登場!新たなる戦士/ゴドムとソドラ/ヴァンプ将軍のさっと一品」
第22話「FIGHT. 22(ガイマの野望/ウェザースリー正義の大活躍/ヘンゲル将軍新たなる扉/Host Culb MEN,S 5 只今もえカフェ店員接客中/ショートコーナー 偏見)」
第23話「FIGHT. 23(それいけアニマルソルジャー!(穴掘り/レッドの墓/洗濯)/赤い人質/天井のひとり言/将軍会議/レッド燃える!!)」
第24話「FIGHT. 24(フロシャイムVSサンレッド 身も凍る闘い/ショートコーナー 週刊誌/フロシャイム 地獄の剣術特訓/ゴドムとソドラ/すごいぞウサコッツ)」
第25話「FIGHT. 25(Host Culb MEN,S 5 只今新人ホスト面接中/武蔵溝ノ口駅前で待つ男/ショートコーナー(けっこんしたい/やっちゃいなよ!ヘルウルフ))」
第26話「FIGHT. 26(最終回「愛とか恋とかもーさ、アレだよ!」/ゴドムとソドラ)」

第2期

第27話「FIGHT. 27(第2期第1話)(出撃!ウェザースリー/来襲!?フロシャイム参謀/アニマルソルジャー危機一髪!/ショートコーナー(レッドからの呼び出し/川崎支部の掟)」
第28話「FIGHT. 28(第2期第2話)(四面楚歌 レッド危うし!/教え/フロシャイム恐怖のシミュレーション/ヴァンプとかよ子のさっと一品/???)」
第29話「FIGHT. 29(第2期第3話)(古代の怪人近代文明にはしる!!/グルゲゲ恐怖のリサーチ/ヴァンプの大胆なる計画/2011年/肴~恋愛相談~/GOGO!ぷりん帝国)」
第30話「FIGHT. 30(第2期第4話)(川崎支部の掟/静岡の悪魔達/フロシャイム翼の会 in 居酒屋/川崎で地獄をみた漢)」
第31話「FIGHT. 31(第2期第5話)(セミンガ キャストオフ!!/それいけアニマルソルジャー! フリーマーケット/唖然!フロシャイム鉄の掟/ヴァンプとかよ子のさっと一品/ショートコーナー(夜の通販1/夜の通販2))」

放送局

第1期

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 系列 備考
神奈川県 tvk 2008年10月3日 - 2009年3月27日 金曜 24時45分 - 25時00分 独立UHF局 再放送(土曜 朝10:00 - 10:15)あり
全国 ニコニコアニメチャンネル 2008年10月3日 - 2009年4月3日 金曜 25時00分 - 1週間 インターネット配信
全国 バンダイチャンネル 2009年9月4日 - 金曜 12時00分 - 1週間 インターネット配信
全国 モバイルアニメイト.ch 2009年9月4日 - 金曜 - 1週間 インターネット配信
全国 キッズステーション 2008年11月29日 - 土曜 23時00分 - 23時15分 CS放送 リピートあり

第2期

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 系列 備考
神奈川県 tvk 2009年10月3日 - 土曜 23時30分 - 23時45分 独立UHF局
全国 ニコニコアニメチャンネル 2009年10月3日 - 土曜 23時45分 - 1週間 インターネット配信
全国 バンダイチャンネル 2009年10月4日 - 日曜 00時00分 - 1週間 インターネット配信
全国 モバイルアニメイト.ch 2009年10月3日 - 土曜 23時45分 - 1週間 インターネット配信
全国 キッズステーション 11月より放送予定 CS放送 リピートあり

脚注

  1. ^ かよ子のデザインについては単行本3巻、9巻の後書きに詳細が書かれている。
  2. ^ [1]2008年1月27日 サンレッド(くぼたまこと公式ブログ)
  3. ^ FIGHT.113における戦闘員の解説によると、世界征服のための作戦を直接実行する機関が支部、情報収集、調査、食料調達等の世界征服に直接関係しない二次的な活動を行うのが出張所であり、基本的に出張所はヒーローとは戦わない。また、支部は複数の怪人が所属するのに対して出張所は所属する怪人は一箇所に付き一人のみ、ヴァンプ、ヘンゲル等支部長の肩書きは「将軍」なのに対して出張所長は将軍の肩書きを持たない、等の違いがある。
  4. ^ プレスコ方式の採用については、『フロシャイム便り出張版 天体戦士サンレッドアニメファンブック』(コトブキヤ)P.116からの岸誠二インタビューに詳しい。
  5. ^ このコラボアニメーションは、DVD第2巻 - 5巻の映像特典として収録されている。また、中村憲剛井川祐輔谷口博之の3選手と、川崎の社長である武田信平も出演した。
  6. ^ 3月28日に第1回(FIGHT.1 - 13まで上映)を開いており、4月26日は第2回(FIGHT.14 - 26まで上映)。どちらのイベントも岸誠二をはじめとしたスタッフやキャストがゲストとして招かれており、トークショーも行なわれた。

関連項目

外部リンク