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電動スクーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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電動スクーター(でんどうスクーター)とは、電動機で自走するスクーターオートバイ

ヤマハの水素燃料電池スクーター FC-AQEL(アクエル)。リチウムイオン電池と水素燃料電池のハイブリッドシステムを搭載する。(ショーモデル)

概要

一般に、動力源に二次電池を用いる二輪車を指す。現在では燃料電池技術の進歩から、水素メタノールを用いた燃料電池スクーター、あるいは内燃機関電動機を組み合わせた「化石燃料+電気式」のハイブリッド車も開発されつつある。

近年、ガソリン価格の高騰と、バッテリー性能の向上から電動スクーターの人気が高まりつつある。[1]

インホイールモーターが実用化され、エンジン、ミッション、など、タイヤ以外の駆動系部品一切が不要になっている。
将来はデザインなど、大きく変化すると予想される。 外部リンクに、持ち運び方の、電動バイクの使用例を紹介している。

ガソリンエンジンとの比較

利点

  1. 電力のため、燃料コストはガソリンエンジンの場合のおよそ10%で済む。[2]
  2. 静粛である。
  3. 自らは走行時に排気ガスを出さない。
  4. 屋内で乗ることが出来る。
  5. 家庭で充電できる場合、燃料補給のためにガソリンスタンドへ行く必要がない。
  6. オイル交換を必要としないなど、メンテナンスコストが低減される。

欠点

  1. 航続距離が短い。
  2. 再充電に時間がかかる。
  3. (現在のところ)町中に充電設備が発達していない。
  4. 静粛過ぎて(特に後方から)接近時に人が気が付きにくい。

中国での電動スクーター

中華人民共和国の地方都市では、環境問題への配慮から自転車の代替として利用されている。特に、中国三大都市の1つ広東(かんとん)省広州(こうしゅう)市では、2007年1月1日から、軍・警察を除き、市内の全ての公道でガソリンで動くオートバイの使用が禁止、大量に処分になった。

日本での電動スクーター

運転免許との関係

道路運送車両法施行規則(昭和二十六年八月十六日運輸省令第七十四号)[1]によれば、

「定格出力〇・六〇キロワツト以下(600W以下)のものを第一種原動機付自転車とし、その他のもの(600W超1000W以下)を第二種原動機付自転車とする。」

とされている。

第一種原動機付自転車の範囲は、電動機の場合、定格出力600Wまでに限られる。この範囲の電動スクーターであれば、原付免許または普通運転免許で運転できる。それを超える電動スクーターの運転には、普通自動二輪(小型限定)[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。以上、すなわち普通自動二輪免許又は大型自動二輪免許が必要となる。

電動アシスト自転車との関係

電動アシスト自転車との大きな違いは「自走する」ことである。漕がなければ走らない、すなわち漕ぐ力を補助(アシスト)するのが電動アシスト自転車(駆動補助機付自転車)※である。

現在の日本の法的な枠組みにおいては、平地または登り坂でペダルを漕がなくても走るのであれば、原動機付自転車(定格出力600W以下)とされ、公道を走るためには、前照灯、尾灯、制動灯、方向指示器などの灯火類、反射器、警音器などの装備や、強制保険等の要件を満たす必要がある[3]モペッドの項も参照されたい。

立ち乗りスクーターとの関係

キックスクーターに電動機を取り付けた立ち乗りスクーターは、電動機が何Wであっても日本国内では最低限原動機付自転車としての登録が必要で、実際はほとんど公道走行ができない。(セグウェイも同様である) 最高速度、時速20km未満の場合は尾灯制御灯バックミラーについては義務付けになっていない[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

市販車

2009年現在、日本で開発された市販車には以下のものがある。

一部車両によっては申請により(財)日本自動車研究所のクリーンエネルギー自動車等導入費補助事業の購入補助金を受け取ることが出来る。

ヤマハ発動機

(バッテリーのリコール問題から販売を中止)[4]

パッソル
1充電走行距離32km、最高速度43km/h、定格出力580W
EC-02
1充電走行距離43km(30km/h定地走行時)、最高速度45km/h
パッソル-L
EC-02のユニットを用いたパッソルの改良版、性能・価格ともEC-02に準ず。

スクーテック

SC420E

実用航続距離30-40km、定格出力600W
DCブラシレスモーター、密閉型鉛蓄電池

プロスタッフ

EV-R 55
1充電走行距離55km
ミレット
2010年春発売予定

過去に市販されていた市販車

ヤマテ工業

ES600
1充電走行距離60km(30km/h定地走行時)、定格出力580W
DCブラシレスモーター、密閉型亜鉛蓄電池
開発は九州電力、中部電力、東京R&Dの三社

市販以外の実用車

FC-me
エフ・シー・ミー
ヤマハ製、燃料電池オートバイ(メタノール使用型)、静岡県へリース契約
後継モデルのFC-Dii、自動二輪車タイプのFC-AQELを2007年11月現在開発中
CUV-ES
シーユーヴィ イーエス
ホンダ製、1充電走行距離61km(30km/h定地走行時)、官公庁や地方自治体などへリース契約

注釈

  1. ^ Technology Review: Making Electric Vehicles Practical
  2. ^ ELECTRIC VS. GAS ATTRIBUTES
  3. ^ 2005年6月20日、ペダルを漕がなくても走る「フル電動自転車」を、方向指示器などの装備が必要なものであると知りながら「自転車」として販売した業者が、大阪府警に詐欺罪で立件された。
  4. ^ 電動スクーター、販売中止についてのお知らせ

関連項目

外部リンク