ボルダリング
ボルダリング(Bouldering)とは、フリークライミングの一種で2mから4m程度の岩や石を確保無しで登るスポーツ。
元々はロープを使用したフリークライミングの練習的な位置づけであったボルダーリングだが。 クライミングから確保という要素が取り除かれ、より純粋に岩を登る事に集中でき。また必要な装備が少なく手軽にはじめられる事からも、ボルダリングを中心に行うクライマーが増えており。 現在では独立したフリークライミングの一形態となっている。
ボルダリング競技
国内で有名なボルダリングの競技会としてはB-Sessionが有る。B-Sessionは1年間を通じてのシリーズ戦を行いその総合ポイントで年間チャンピオンを選出する。勝敗はクリアーした課題の数で順位を決定する。競技はインドアクライミングで行われ、毎回競技用に毎回課題を設定して初登にて競われる。
過去の年間チャンピオン
- 2001年 山崎岳彦、岩田千鶴代
- 2002年 丸木太、岩田千鶴代
- 2003年 宮保雄一、野口啓代
クラッシュパッドと安全対策
墜落時の安全の為にクラッシュパッドと言う、携帯式のマットを使用する。 クライミング用シューズは、歩く事を前提としていないので、足のアーチの機能が由々しく限定され、緩衝材も靴底に無い為、墜落時に踵などを負傷する危険性が有る。 クラッシュパッドの使用により踵や腰への負傷を予防する事ができ。特に前倒壁においては墜落時における背中や頭部への直撃を防ぐ事ができる。 クラッシュパッドは携帯性を重視している為に墜落時の衝撃を吸収するまでの機能は無く、あくまで怪我防止の為の補助具として使用する。
複数人でボルダリングを行う場合、スポッターと呼ばれる補助を行う者が付くことがある。スポッターは墜落時に肩を押す事で、頭部からの墜落を防ぐ行為を行う。また傾斜地ではクラッシュパッドごと滑り落ちない様に支える事もある。 スポッターとしては。登攀中はクライマーに触れない、墜落時に自らが下敷きにならない、などの注意が必要となる。
ボルダーリングでの墜落は、地面まで落ちる事が前提で有るが。落ちる前にみずから飛び降りる事で墜落時の体勢を立て直し危険を回避する事ができる。墜落する直前に、指へ負荷がかかり負傷する場合(パキルと表現する)も有るが、これもみずから飛び降りる事で回避できる。
グレード
ボルダーリングの課題の難度を示す為に、課題に対しグレードが付けられる。ただグレードは定める者の主観にて決まるので常に賛否が付きまとい、そのエリア内の一応の目安ぐらいの位置づけとなっているのが現状と成っている。
国内では、級段方式がよく使用される。初心者は8~7級ぐらいから入り、初段あたりから上級の部類に入る。
エリア
国内では多雨で深い渓谷内にボルダリングのエリアが多く存在する。また小川山や北山公園の様な山中に散在する露岩を登る場合もある。
渓谷の場合、地域の水源となっている場所もあり。利用に関してはゴミの持ち帰り、糞尿をしない等の注意が必要となる。また山中において御神体となっている場合や、個人の私有地となっている場合も有り配慮が必要とされている。
関東、御岳渓谷、鷹取山、笠間
中部、小川山
近畿、御手洗峡、笠置、北山公園
四国、鳴滝、日御子