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ファミリー・インターナショナル

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ファミリー・インターナショナル(The Family International)は、キリスト教系の新宗教1968年カリフォルニア州デビッド・バーグw:David Berg)が創設した。渋谷区に日本支部がある。旧教団名は神の子供たち(The Children of God)、愛の家族(The Family of Love)、その後、ファミリー (The Family)、2004年からはファミリー・インターナショナルとなる。

ファミリー・インターナショナルは、メディア、元信者、学者などによって、カルトとして広く知られている。[1] 当時は、ヒッピー運動から初期の改宗者たちが流れてきた1960年代後半のジーザス・ムーブメントの分岐点で、1970年代、80年代における、アメリカヨーロッパにおける、カルトに関する論争を刺激した。90年代以降は、少年期をファミリー・インターナショナルで過ごしたリヴァー・フェニックスローズ・マッゴーワン[2]などの俳優、ミュージシャンなどが次々に雑誌やラジオのインタビューなどで体験を話したり批判を行っている。2005年にはリッキー・ロドリゲス事件が起こり、メディアの注意を再度引いた。

ファミリー・インターナショナルが世界中に拡張すると共に、その救済黙示信仰(w:apocalypticism)と、彼らが"the System"と呼ぶ外の世界に対する霊的な"革命"が広がり、結果として議論の的になった。1974年、セックスを使って、改宗者を獲得する"浮気釣り"(w:Flirty Fishing)と呼ばれる福音伝道の方法を始めた。[3]

概要

救済黙示信仰、そして会員が"システム"と呼ぶ外の世界に対する精神的な「革命」のメッセージと共に、ファミリー・インターナショナルが成長、拡大するにつれ、結果として物議をかもした。 1974年、セックスを使って、の愛を表現し、改宗者を獲得する"浮気釣り"(w:Flirty Fishing)と呼ばれる福音伝道の方法を始めた。"浮気釣り"には、多くの女性が売春婦として働くことで、資金を調達するという意味もあった。浮気釣りは宗教的売春(w:religious prostitution)と比較された。1987年に、その実践は終了した。ファミリー・インターナショナルの創設者で預言者でもあり、自身を"モーゼ・デイビッド"と呼んだデビッド・バーグw:David Berg)は、1994年の彼の死まで、多くの精神的で実践的な項目の指示、助言を記した手紙Mo Lettersを通して、信者とやりとりした。[4]彼の死後、未亡人のカレン・ゼルビー(w:Karen Zerby)がファミリー・インターナショナルのリーダーとなった。

グループの惜しみのない性行為と、著作、写真、ビデオで、成人と子供の性的接触を唱え、文書化したこと、また子供を性的にしたことで、おびただしい数の児童性的虐待を呼ぶことになった。

2005年1月のリッキー・ロドリゲス(その数年前に団体を離れていた)が、元メンバーを殺害後に自殺したことで、メディアの注意が再び新たになった。事件は、元メンバー、現メンバーの両方にショックを与えた。[5]

性的な問題

ファミリー・インターナショナルは、よくその性的な活動が問題にされる。 俳優のリヴァー・フェニックスは、1991年11月の雑誌Detailsのインタビューで、神の子供たち(現在のファミリー・インターナショナル)に居た頃、4歳の時に童貞喪失をしたと述べた。[6]また、1994年には、雑誌エスクァイアで「あいつらは気持ち悪い・・・あいつらは人の人生を駄目にしている」と、怒りながらカルト(現在のファミリー・インターナショナル)のことを話した。[7]ファミリー・インターナショナルは、大人、子供に限らずセックスを奨励していたため、教団に所属していた幼児同士もセックスをしたという。リヴァー自身も、途中から拒み、10歳から14歳の間は何もなかったと話したが、これに参加したことを認めており、この出来事がその後の性に対する混乱を招いたと語る。また早くして性経験をしたために将来の自分を変にしてしまうのではないかと悩んでいた時期もあった。

現在のファミリー・インターナショナル代表カレン・ゼルビー(w:Karen Zerby)とスペインのホテル従業員の間で、宗教的売春(w:Religious prostitution)である"浮気釣り"(w:Flirty Fishing))によって出来た子供で、デビット・バーグw:David Berg)の養子と考えられているリッキー・ロドリゲスは、少年時代の自分に対する児童性的虐待によって苦しめられ、後にバーグとゼルビーに対して、根深い恨みを育てていった。

ファミリー・インターナショナル(当時:ファミリー)は、1982年1月に、ロドリゲスの教育・家庭生活・ケアについて書かれた子育てのマニュアルを作成した。この762ページに及ぶ本には、家庭教師のサラ・ケリー(別名:Sara Davidito or Prisca Kelley)と子供のロドリゲスが性行為を行う、少なくとも十数枚の写真が含まれていた。ファミリー・インターナショナルは、後にこの本を重要機密とし、結局完全に消滅させた。1990年代になって、重要機密として再印刷された。オリジナルの本は、以前のファミリー・インターナショナルのメンバーの収集によって、現在でも存在し、そのうちいくつかは、法的執行機関に提供された。

1994年のw:David Millikanによって制作されたインタビューで、ロドリゲスは「自分にとって問題はない」とコメントしたが、Millikanからは、性的虐待の法的な定義では、少年であるロドリゲスとのセックスに参加したサラや他の女性は有罪になるだろうと指摘を受けていた。

2005年に、ロドリゲスはファミリー・インターナショナルを脱した後、自分への児童性的虐待に加わったアンジェラ・スミスを自分のアパートに呼び出し、殺害後、カリフォルニア州ブライスまで車で行き自殺した。ロドリゲスは、友人、家族、ファミリー・インターナショナルの元メンバーに向け、ビデオ・メッセージを流した。 ニューヨーク・タイムズの記事には、"彼は自分を、自分や姉のようにレイプリンチにさらされた子供たちの代わりに仇を討つ自警団と思っていた"と記述された。ビデオの中で、ロドリゲスは"自分にはこれをする必要がある、欲求ではなく、復讐する必要がある。It's a need for justice, because I can't go on like this"と述べている。

批判

1971年に反カルトグループFREECOG(w:Free the Children of God)が結成された。FREECOGは1980年代初期にw:Cult Awareness Networkに合流したが、1996年にCult Awareness Networkは、合衆国破産法廷(w:United States bankruptcy court)にて、(カルトである)サイエントロジー関係者によって買収されている。

メディア

  • 2005年3月30日、ロー&オーダーの第15シーズンにおいて、セクト(Sects)と言う題名で、「Mrs. Shelby」と言う、ファミリー・インターナショナルのリーダーカレン・ゼルビー(w:Karen Zerby)を連想させる、虐待を行う女性のカルトリーダーが登場する。エピソード中、そのリーダーの子供が殺人を犯すという、リッキー・ロドリゲス事件を元にした描写もされている。

日本

ファミリー・インターナショナルは、1990年代初期に日本のメディアにおいて話題となった[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

研究者

関連項目

外部リンク

参照

  1. ^ Huxley J (1992). "Sunday Times: Sex-cult children held - Children of God". The Sunday Times (Sydney) 1992-05-17.
  2. ^ Howard Stern radio broadcast.アーカイブ
  3. ^ “'The Family' and Final Harvest”. ワシントン・ポスト. (June 2, 1993). http://www.washingtonpost.com/wp-srv/national/longterm/cult/children_of_god/child1.htm 2008年4月27日閲覧. "Sure, Alexander concedes, plenty of people object that The Family's "Law of Love" permits sex outside marriage and that the group once condoned a practice known as "flirty fishing" – the use of sex to win converts." 
  4. ^ xFamily.org Publications Database — contains the entire text of "Mo Letters"
  5. ^ http://www.cnn.com/2007/US/12/04/kaye.murdersuicide/index.html
  6. ^ Details, November, 1991[1]
  7. ^ 雑誌Esquireの記事 1994年3月
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