ブレイク ブレイド
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『ブレイク ブレイド』は吉永裕ノ介のロボット漫画作品。及びそれを原作にしたアニメ作品。
『月刊少年ブラッド』(ソフトバンククリエイティブ)2006年10月号から連載開始されたが、同誌の休刊に伴い2007年1月よりウェブコミック『FlexComixブラッド』に移行。以後、月1回のペースで連載している。
2009年7月8日(31話更新日)にアニメ化が発表された。2010年5月29日より全6部作の劇場版アニメが順次公開。また、劇場版アニメの公開を記念して2010年4月16日より『GA Graphic』にて外伝小説『ブレイク ブレイド ― 蒼月ノ絆 ―』が公開されている。
当初(単行本1巻のタイトルロゴ等)は片仮名の下、または横に『BREAK BLADE』と表記されていたが、2巻以降は消滅している。アニメ公式サイトでは、「壊れた刃」という意味の『BROKEN BLADE』が併記されている。
ストーリー
地中から化石燃料が採れないクルゾン大陸。ここに住む人間はすべて、個人差はあるものの生まれつき石英に命令を与える能力である『魔力』を持っていた。
そんな世界で『魔力を持たない』希有な存在のライガットは、ある日、士官学校時代の親友で現クリシュナ国王のホズルに召喚される。王都に赴いたライガットが、ホズルとやはり士官学校時代の親友で現クリシュナ王妃のシギュンから知らされたのは、軍事大国・アテネス連邦の領土侵犯と、その前線部隊の隊長が3人共通の士官学校時代の親友で、アテネス軍総司令官の弟・ゼスであるという、驚愕の事実だった。
動揺するライガットを、ホズルは石英採掘場に案内する。そこにあったのは、古代人が作ったロボット古代(アンダー)ゴゥレムだった。動力用石英が搭載されておらず、誰1人動かせなかった古代ゴゥレムだが、敵の襲撃に巻き込まれたライガットが偶然にも起動に成功。操縦することになる。
国同士の戦乱に否応なく巻き込まれていく、かつて固い友情で結ばれた4人。彼らが選ぶ道と、その先に待っているものは。
登場人物
この節の加筆が望まれています。 |
作品の人名や用語は、ギリシア神話・北欧神話から取られていることが多い。
クリシュナ王国
- ライガット・アロー
- 声 - 保志総一朗
- 作品主人公。
- 作品世界内では希少とされる魔力無者(アン・ソーサラー/用語の項目を参照)。常人(魔力保有者)には起動させることすらできなかった古代ゴゥレムを動かすことができる。
- 後天的な魔力の顕現を最後まで諦めきれなかった父親(故人)の尽力により、隣国アッサムの国立士官学校にて教えを受けていたことがあるが、後に金銭的事情で学校を中退している。
- そこで出会ったホズル、シギュン、ゼスら4人で「問題児4人衆」を形成しており、軍事大国総司令官の弟(ゼス)と一国の皇太子(ホズル)の喧嘩を止められた唯一の人物だった。シギュン曰く「追試王」。
- なし崩し的に巻き込まれた戦争と、目の前で起こった敵味方の死に激しく動揺するが、長い逡巡の末、クリシュナ軍に入隊。バルド将軍旗下二等重騎士(後に一等重騎士に昇進)として古代ゴゥレム・デルフィングの副責任者兼専属搭乗士となる。
- 後に特別遊撃隊「第一独立戦隊(新生ミレニル部隊)」に編入され、対アテネス戦に望む。
- 弟のレガッツもまた魔力無者である。
- シギュン・エルステル
- 声 - 斎藤千和
- クリシュナ王妃にして高名な魔動技術研究者。平民出身。
- 出自の件もあり、国民からの人気は高いが、王妃としての自覚と愛想が足りないと噂されている。ライガット曰く「マッドサイエンティスト」または「不感症(どんかん)女」。
- 学生時代は魔動工学女子部の才女であり、変人でもあった。三日三晩飲まず食わずで研究室に篭ることもあったという。スタイルは良いが、近眼で「筋力、運動神経ともに皆無」。
- 今や親友の妻だが、結婚指輪をしていない(これは夫のホズルもである)など、ライガットに対し思いを残しているような描写が見られる。
- デルフィングの分析を進める中で、「自分たちは古代人の末裔ではないのでは」という疑問を持つようになる。
- 名前の由来は、北欧神話のロキの妻・シギュン。
- ホズル(クリシュナ9世)
- 声 - 中村悠一
- 現クリシュナ国王。
- 王族であることを感じさせない気さくな性格で、臣下や国民からの人望も高い。その反面、どこか自分の運命を諦観しているところも。ライガット曰く「奥手(むっつり)王子」。
- 学生時代は王位を継ぎたくないがために、空ばかりみて落第点を取ろうとしていた。
- しかし、即位後は腐ることなく寧ろ積極的に職務に励み、改革(貴族特権の撤廃や平民の高官職登用)を推進。貴族連合の叛乱を起しかけたりもしたが、紆余曲折を経て平定。誰もが認める王となった。
- アテネス側から非公式の王族全員処刑条件が含まれた降伏を迫られ、一旦は受け入れようとするが、ライガットやバルドの諫言で抗戦を決意。外交交渉で同盟国・オーランドの軍事支援を取り付けた。
- オーランドのガイン将軍に嫁いだ妹・リンディがいる。
- 名前の由来は、北欧神話の盲目の神・ヘズの別読み。
- バルド
- 声 - 菅原正志
- クリシュナ王国二大将軍、双璧の一人。
- 背が高く、サングラスを常備している。自身も高位魔動戦士でゴゥレムに乗って陣頭指揮を執る。
- 将としては聡明で状況把握能力に優れ、対処も的確だが、根が愚直である為に後手・受身に回ることが多く、損な立場に回ることが多い。
- 時に敵の新型に対抗するために装甲を犠牲にした軽量化を指示したり、味方の混乱を焚付けて士気転化したりと、大胆な行動を取るなど判断・決断力が高い。
- ホズルやシギュンと親しい関係のライガットのことを気にかけており、事有る毎に目を掛けている。
- ビノンテン防衛戦における無能振りを自ら謗って尚、ホズルの決定した降伏に異を唱えるなど、国や国王を想う心は強い。
- 一人息子・ジルグがおり、現在関係は反発ではないものの、かなり悪くなっている。本人曰く「何を考えているか解らない」とのこと。その猜疑心はライガットに「信じるな、場合によっては迷わず殺せ」と言わせてしまうほど強いものであった。
- 名前の由来は、北欧神話のヘズの兄・バルドル。
- トゥル
- 声 - 緒方賢一
- クリシュナ王国二大将軍、双璧の一人。
- 背の低い小太りの男性。ドラウプニル重騎士団を指揮する。
- 高位魔動戦士でも5束の制御が限界と云われている石英靭帯を、6束制御できるという高位の中でも更に稀な魔動戦士。バルド同様、自らも陣頭に立つ。
- 猪突猛進型な熱過ぎる心をもった人物で、日々の思考から戦法に至るまでそれが現れる。故に、理に反する行動を良く取りがちで、部下達に(主にナルヴィ)度々窘められる。バルドの慎重な態度を弱腰と表したり、内面も外見もバルドとは対照的。
- 私財のほとんどを王都中の孤児院の設立や運営に使っており、時間があれば孤児院を訪問し、子供達と遊んでいる。ナルヴィ曰く「国民の人気はバルド将軍より上」。また、旗下の隊員には孤児院出身者が多数居る模様で、人気の高さも相まって、指揮する隊は士気が高く、彼を親身に気遣う者が多い。
- 旗下の軍団を率いて西部戦線へ(バルドの部隊とは別ルートで)進軍中、戦線深く浸透していたアテネス軍部隊に奇襲を受け、同軍団壊滅の上、不本意な戦死を遂げた。
- 名前の由来は、北欧神話の雷神・トール。
- ナルヴィ・ストライズ
- 声 - 井上麻里奈
- 平民出身のクリシュナ軍女性魔動戦士。上等重騎士。24歳。
- スペード形の髪留めをしており、搭乗するゴゥレムの右肩にも同様のマークをつけている。
- 王国中央兵軍養成学校に在籍中、当時は平民が本試験を受ける事は適わなかったが、上級戦術仕官模擬試験をトップで通過した経歴を持つ。反乱鎮圧、盗賊討伐、御前試合優勝1回などの功を持つ。
- トゥルが私財を擲つ孤児院出身者で、父と同義な将軍を敬愛しており、彼の下で戦えることに誇りを持っている。
- ドラウプニル重騎士団にて特別戦術顧問を務めるが、顧問というより、多々暴走する将軍のお目付け役。彼同様に熱い心を持つが、彼女の方が幾ばかりか知的。
- 口が悪く、故郷へ逃げようとするライガットに対して悪態をついたりもするが、初陣で敵新型ゴゥレムを撃破したライガットを褒める素直な面もある。
- ビノンテン防衛戦後、編制されたデルフィングを中核とするミレニル部隊の隊長に任命された。
- 名前の由来は、北欧神話のロキとシギュンの息子・ナルヴィ。
- ジルグ
- 元クリシュナ軍魔動戦士。投獄中から条件付き戦線復帰の為、階級無し。
- バルドの一人息子であり、非凡な才能を持つ魔動戦士でもある。長身の優男風。父のサングラスとよく似た眼鏡を掛けている。飄々とした性格。
- 親の威光故にか幼少期から周囲の期待著しく、しかしそれに負けない位才能豊かでもあり、皆に将来を有望視されていた。
- しかし、1年前の訓練中に(自供に拠れば)理由も無く仲間を殺した経緯から投獄されていた。当人はイライラして殺ったとのこと。
- 危険人物とされていたが、素養高く、鹵獲・改修されたエルテーミスを乗りこなせる可能性を持つ該当者として、釈放と引き換えに搭乗を請負い、ミレニル部隊に編入された。
- ある程度デチューンされた鹵獲エルテーミスとはいえ、僅か1週間で乗りこなせというオーダーを過不足無くこなし、戦闘機動を取れるほどに乗りこなし、周囲の期待に応えて見せた。
- 平時においては常人と差異なく、軽口も叩ける優男なのだが、時に父(バルド)をして「何を考えているのか解らない」と言わしめるほどの奇行を行う。その行動は唐突にして過激。友軍の見送りに出たデルフィング駆るライガットに鹵獲エルテーミスで実武装強襲し、危険な腕試しを突如敢行して見せたり、アラカン荒野戦では怖気付いたと偽って戦列を離れたと思いきや、後退中の敵軍に単機で強襲を掛け、凄まじい戦果を挙げてみせたりもした。
- そんな彼の戦いを見たライガットは「死にたがってるみたいだった」と、後日こぼしている。
- ナイル・ストライズ
- 声 - 白石稔
- 平民出身のクリシュナ軍魔動戦士。一等重騎士。25歳。
- ナルヴィの兄で、妹より階級は下。彼女と同じく孤児院出身。トゥルを実父のように慕っている。
- 事有る毎に少々軟派な面が散見するが、一度戦闘となれば冷徹に事を運べる戦士。根は立派な大人で、大事を前に他者を気遣う余裕もある神経の太い漢。
- ビノンテン防衛戦後、ドラウプニル重騎士団からミレニル部隊に編入された。
- ゴゥレム戦では接近戦、特に槍術を得意とする。ちなみに筆記は不得意。
- ロギン・ジー・ガルフ・エンサンス
- 声 - 河相智哉
- 貴族出身のクリシュナ軍魔動戦士。上等重騎士。28歳。
- ホズルが即位後に行った改革に起因する貴族連合が起しかけた内乱においては、貴族出身でありながらバルド、トゥル両将軍同様、平民側に付いていた。
- ビノンテン防衛戦後、ドラウプニル重騎士団からミレニル部隊に編入された。故障しやすい遠距離プレスガンを扱える希少なゴゥレム乗り。戦場では主に後衛支援、狙撃担当。
- ストライズ兄妹に比して知的派。一見、感情起伏に乏しく見えるが、ストライズ兄妹同様に孤児院訪問に行く優しい面も。
- ナルヴィに恋愛感情を抱いている様子だが、未だその胸の内を開けてはいない。
- ライガットに「君付けで呼ぶのはやめてくれ」と言われたのを気にしていたり、余り貴族らしい振る舞いが無いなど、立場的には珍しい人物。
- エルザ
- クリシュナ軍女性魔動戦士。バルド将軍旗下中隊長。
- 仕える将軍同様、知的且つ行動力も併せ持つ才色兼備な麗人。プレスガンを2丁扱いつつ速攻を掛けられるなど、自身もかなりの高位魔道戦士。
- アラカン荒野での対ボルキュス隊戦にて敵の罠を食い破らんと奮迅するも、健闘及ばず戦死する。その亡骸はゴゥレムごと晒し者にされ、心理攻撃の材料とされてしまった。
- サガレス
- クリシュナ王国、国境守備軍司令官。大佐。
- 頭頂部の禿げたくたびれたオッサン的外観を持つ、非常に色の薄い司令官。
- 最前線であるミゾラム要塞(後述)にて防衛の指揮を取っている。外見に比して中身、特に頭脳は非凡な物を持ち、数に勝るアテネス軍を相手に怯むことなく戦い続けている。状況を常に客観視し、大局を見誤らないその目と苦境・細事に動じぬ剛胆で、虎視眈々と反撃の機会を待ちつつ篭城戦を続けている。
- サクラ
- 声 - 葛城七穂
- クリシュナ王国王都ビノンテン防衛の責任者である近衛大隊長の任に就く女性魔動戦士。長身であり、背はライガットよりも上である。
- 近接戦闘の達人で、王国でも彼女しか操れないと言われる超重量大盾を装備したファブニルを駆る。両腕に装備された大型の盾は二枚一対で、サクラのマーキングが施されている。また「斬る」ことに特化したイーストシミターをバックホルダーに装備している。
- ライガットがジルクとの模擬戦で、石英で作られた盾を両断されているが、短期間でライガットにも石英が切れるよう剣術の特訓を施した。
アテネス連邦
- ゼス
- 声 - 神谷浩史
- アテネス軍魔動戦士。アーレス将軍旗下、ワルキウレス部隊隊長。25歳。
- 心技体に加え、血まで揃った天才魔動戦士。兄はアテネス軍総司令官のロキス書記長。
- その血筋故に、自分を色眼鏡で見る周囲を避ける傾向が強かったが、ライガットたちとの出会いが彼の心を変えていった。外面は冷淡だが、その中身は仲間思いの熱血漢。ライガット曰く「堅物」。
- かつての友国を攻め落とそうとしている自分の姿に悩みながらも、アテネス軍人として叛かずに出来うる限り穏便に戦争を終わらせようと、麾下の僅かな部隊で独断専行を仕掛けるが、様々な要因が重なり謀は失敗し、多数の部下を失ったばかりか、自身もクリシュナからの撤退戦に於いて旧友ライガットの手によって機体を撃破され、足に重傷を負う。
- 魔動戦士としての才能に溢れ、エルテーミスでは大口径のプレスガン使用や高度な三次元戦闘をこなし、数多くの戦果を挙げた。また適応力も素晴らしく、才能の有る者でも1~2ヶ月はかかったエルテーミスを1週間で慣らし、エレクトに賞賛されていた。
- 幼なじみでもある妻エキディナ(名前の由来はギリシア神話のエキドナ)との間に、2歳の娘マイラ(名前の由来はギリシア神話に登場するマイラ)がいる。
- エレクト
- 声 - 梅津秀行
- アテネス軍魔動戦士。ワルキレウス部隊副隊長。
- 眼鏡をかけた禿頭の男性。副官としてゼスをサポートする。
- ゼスを信頼し、若輩の多い部隊員達を気遣っている。クレオに対し厳しい評価をゼスに述べているが、それは彼女を心配してのこと。
- 対ゴゥレム戦ではゼスの僚機を務めることが多い。クリシュナからの撤退戦では、クレオの時間稼ぎの間にゼスを救出し、アテネス領に撤退。元軍医の経験を生かしてゼスの足の治療を行った。事実、ゼスは足切断を回避しており、医者としての腕も確か。
- 名前の由来は、ギリシア神話の女神・エレクトラの別名。
- クレオ・サーブラフ
- 声 - 花澤香菜
- アテネス軍女性魔動戦士。ワルキレウス部隊所属。12歳。
- 名門軍閥サーブラフ家の一人娘で歳のわりに巨乳[1]。
- 心優しく、無理をしがちなゼスの体や、仲間だけに及ばず敵をすら気遣う一面も。普段はおっとりしており、同期のリィからはトロイと言われ続け、エレクトにも魔動戦士としての適性を疑問視されていた。
- 多くに於いて優秀なリィとは違い、学生時代はカード占いばかりして落ちこぼれていたが、ゴゥレムの操縦に対してはエルテーミスを1日で慣らす、長時間稼動ができるなど非凡な適性が有り、それをゼスに見込まれ抜擢された。
- 戦闘能力のなさからか、見張りや後方での援護射撃を務めることが多かった。しかし、ゼスが危険に陥った際に軽快なフットワークでクリシュナ軍を翻弄。たった1台でゼスとエレクトが撤退する時間を稼ぐが、ナルヴィ機に自機の脚を撃たれ、捕虜になってしまう。
- 捕虜の身になったものの、シギュンの計らいで牢に入れられることもなく、彼女の寝室にて軟禁状態を受けているが、どちらかというと面倒を見ている方。捕虜としては破格の厚遇に戸惑いつつも、少しずつクリシュナ側の事情心情を垣間見る内に心が揺らいでいっている。
- 特技は豆料理で、かなりウマイらしい。
- 名前の由来は、ギリシア神話の女神・クリオの別名。
- リィ
- 声 - 甲斐田裕子
- アテネス軍女性魔動戦士。ワルキレウス部隊所属。少女。
- 部隊では陽動や別働隊などを担当している。功を焦るような言動が目立つが、それはゼスの為を想ってのこと。
- まだ若いが、エルテーミスを使いこなし、クリシュナ軍を手玉にとるなど魔動戦士としての腕は確か。初めてデルフィングと戦闘を行い、その規格外の動きに翻弄される。
- ビノンテン攻略戦・第2攻撃で再びデルフィングと交戦。手負いのエルテーミスでデルフィングの援護にやってきたダンを討ち取る意地を見せるが、デルフィングの反撃により自機は完全に沈黙。投降の勧めを拒絶し、自ら命を絶った。
- 同期のクレオに対してはきつい言動が目立つが、学生時代は落ちこぼれの彼女を授業に連れていっていたり、自決前に「(軍人には向いていないから)早く除隊した方がいい」と彼女の将来を按じているなど、仲は悪くなかった模様。
- アルガス
- 声 - 高橋研二
- アテネス軍魔動戦士。ワルキレウス部隊所属。青年。
- 部隊内では別働隊指揮や機体メンテナンスを担当している。撤退時には率先して殿を買って出るなど、目立ちはしないが熱い人物。
- クリシュナからの撤退戦にて、多重装甲モードのデルフィングの突撃により自機は大破した。
- 名前の由来は、ギリシア神話の猟犬・アルカス、または百目の魔神アルゴスの英語読み。
- ボルキュス
- アテネス軍魔動戦士にして将軍。45歳。
- イリオス連邦兵軍学校を次席で卒業(主席はロキス)。アテネス連邦北部ベルゲンの反乱を二度鎮圧、アッサムの軍事クーデターを制圧するなど華々しい武勲を持つ。いずれの戦も兵の帰還率が高く、部下達の信頼も厚い。心情をも計った効率重視の凄惨苛烈な手段を用いるため、軍上層部には彼に疑念を持つ者が多く存在している。
- アッサムでの残虐行為(クーデター側要人の親族を順次処刑。反乱軍の瓦解を誘い、早期鎮圧を成した)が問題とされ、更迭されていたが、対クリシュナ戦に置ける国境戦の敗色が濃厚になった点や、オーランドの参戦警戒、ロキスの後押しもあり、クリシュナ討伐の全権委譲と共に戦線復帰を果たした。
- 並の高位魔動戦士では動かすだけで手一杯となる専用の重ゴゥレム・ヒュケリオンを軽々と扱える魔力と操縦技術を誇り、将としてのみならず、戦士としても高いセンスを併せ持ち、自ら前線に立つ根っからの武将。
- また、刹那の凌ぎ合いに悦を見出す狂人でもあり、それを隠そうともしないばかりか、職権乱用して積極的に飛び込んで行くなど、中々の部下泣かせ。
- 一人娘のレダには甘い。
- 名前の由来は、ギリシア神話の武将・ポルキュス。
- イオ
- アテネス軍魔動戦士。大佐。
- ロキスのベルゲン軟化政策により中央登用された。過去にベルゲン独立運動に賛同・参加しており、非戦派の要として粘り強くアテネスと和平交渉を行っていた経歴を持つ。
- 和平一徹という訳ではなく、必要と有れば剣を取れるばかりか、並の将を遥かに凌ぐ才を併せ持っており、鎮圧されたが独立紛争時には相対者であるボルキュスにして「我々を散々苦しめた」と言わしめた。その時仕えていたラモン将軍他、部下の命を救われ、更には部下共々取り立ててくれたボルキュスに忠誠を立てているが、彼の過度とも取れる残虐行為には多くにおいて戸惑いを見せる。
- 長身で顔に深い傷[2]を多数持つ。根は優しいが傷のお陰で厳つく見え、子供に逃げられたりする。ボルキュスの一人娘・レダに好意を寄せられており、本人も満更ではない模様。忠臣気質で苦労人。良くも悪くも上司に振り回されている。
- 名前の由来は、ギリシア神話のイオ。
- ニケ
- アテネス軍女性魔動戦士。25歳。幼い外見とは裏腹に、扱い難い重量級ゴゥレムを駆り、高い戦果を上げるなど中々の能力を持つ魔動戦士。かつてイオの部下として共にベルゲン独立運動に参加しており、イオがボルキュスに下る場面にも居合わせている。
- イオの前ではお子様キャラを演じているが、その実、小猫の皮を被った雌豹。自身を「25の未発育ババァ」と罵った仲間に銃とナイフを突きつけて、底冷えするような笑顔で訂正を強要したり、ボルキュスの命令とはいえ敵の死体をゴゥレムごと晒し者にするといった行為を簡単に割り切ってみせるなど、中々のサディスト。
- 名前の由来は、ギリシア神話の勝利の女神・ニケ。
- バデス
- ボルキュス将軍付き主席将軍補佐。
- 禿頭の厳つい男性で、ボルキュスの狂人振りに理解を持ちつつ、自身も同種の狂気を内包する副官。
- デルフィングの乱入で、形勢を乱され浮き足立つ自軍に即撤退命令を出せるなど、中々の決断力を持つ。また、自身も相当の腕を誇るゴゥレム乗りで、瞬時に相手の技量を測り取るなど、査定眼も鋭い。
- 名前の由来は、ギリシア神話に登場する神・ハーデス。
- アイレス
- アテネス軍魔動戦士。バデスと共にボルキュスの脇を固めている。
- アラカン荒野からの撤退戦では重ゴゥレムでジルグのエルテーミスに突貫するが、難なくあしらわれて返り討ちに遭う。死亡後に名前が判明した。
- ヘケラ
- アテネス軍、第一クリシュナ討伐軍司令官。将軍。
- 討伐軍の先鋒として150台ものゴゥレムを率いてクリシュナに攻め込んだ将軍。
- しかし、クリシュナの全軍に近い兵力を率いているにも関わらず、最初の難関であるミゾラム要塞の攻略に失敗。無駄に多くの被害を出したまま、指揮権限をボルキュスに委譲することになった。
- ダブネ
- アテネス軍魔動戦士。ボルキュス旗下の精鋭スペルタ部隊を率いる隊長。
- プレスガン、シールド、ナイフとスタンダード装備のエルテーミスの改良型ゴゥレム「エルテーミス・ネオス」を駆る。
- 名前の由来はギリシア神話に登場するダプネー。
- テルトン
- アテネス軍魔動戦士。ボルキュス旗下の精鋭スペルタ部隊隊員。
- 巨大な鎌(柄の部分にプレスガンが仕込まれている)を装備し、近接戦闘に特化したエルテーミスの改良型ゴゥレム「エルテーミス・ネオス」のカスタム機を駆る。
- 頬に傷のある男
- アテネス軍魔動戦士。ボルキュス旗下の精鋭スペルタ部隊隊員。
- 短銃型のプレスガンを両手に装備した、エルテーミスの改良型ゴゥレム「エルテーミス・ネオス」のカスタム機を駆る。
- レト
- ボルキュス直下の精鋭スペルタ部隊の隊員、遠距離銃兵(ロングガンナー)として高い技量を有している。
- ロング・プレスガンを装備した「エルテーミス・ネオス」のカスタム機を駆る。
- イオに好意を寄せている描写も見られる。名前の由来は、ギリシャ神話に登場する女神レートー。
- テュペル
- アテネス軍魔動戦士でボルキュス旗下の精鋭スペルタ部隊隊員。顔に十字架の刺青があるアテネスの名門、テュペル家の当主。同僚からはコネで入隊したと見られているため、隊員として認められていない。
- 学生時代、ライガットを集団で暴行していたことをゼスにたしなめられている。その事件がきっかけでライガットとゼスの友情が始まった。
- 本人曰く、テュペル家の私財を投じて造らせた至高のゴゥレム「アキレウス」は、セミスパタ、シールド、プレスガンをそれぞれ対で装備した機体だったが、ジルグの放ったプレスガン一発で撃破された。
魔動巨兵(ゴゥレム)
この節の加筆が望まれています。 |
作品世界での戦闘用ロボットの呼称。機動兵器で、石英を使った通常の機械より多くの魔力と石英靱帯を必要とする。パイロットは魔動戦士と呼ばれ、ゴゥレム用プレスガンが使用可能か否かで高位と下位に分かれる。
クリシュナ王国製
- デルフィング
- 全長11メイル(約8.9メートル)。ビノンテン郊外の石英採掘場で発見された、推定千年前の古代(アンダー)ゴゥレム。
- 「デルフィング」とはこの機体に付けられたコードネーム。発見からしばらくはコードネームが付いておらず、10話で決定した。
- 現代の物と異なり、動力としての石英を搭載しておらず[3]、コクピットのモニターに「内蔵冷却炉」「予測臨界(緊急停止)」の表示があり、「外部メイン冷却炉」がエラーとなっている。モニターに出てくる古代文字は、日本語と英語[4]。
- 推定千年を経て尚、未整備のまま現行の最新型ゴゥレムを遥かに凌ぐパワーや跳躍力を見せ機体内部は解析出来ない程高度な精製技術で作られている反面、装甲は薄く稚拙としか言い様の無い精製部位も混在し、解析者曰く、突貫的に作られた様を思わせるという。また、ライガット以外の人間では起動すらしないなど、未だ謎が多い。
- 武装は通常のゴゥレムでは保持すらままならない大剣。他に長剣やランスを使用する。
- 操作は手動[5]だが、緊急時には自動稼働システムが働く。
- コックピットは腹部。ハッチは腹背。ランディングスタイルで搭乗し、足でアクセルとハンドル、腕で上半身を操る仕様。
- なお、発掘時に装備されていた元々の胸部パーツには、古代文字で「運命に抗おう」という言葉が刻まれていた。
- ナルヴィが頭頂部を見て「壊れた刃」の意味で、ボルキュスは桁外れの運動性能と攻撃力を「破壊を象徴する刃」の意味で「ブレイクブレイド」と発言している
- 名前の由来は、北欧神話に登場する魔剣・ティルヴィング。
- 多重装甲モード(10~12話)
- 防御力を重視した装備。中破したファブニルの装甲板を寄せ集めてシギュンが急造設計した。両腕部に大型の盾を持ち、右腕部に大剣、左腕部に長剣を格納している。上半身がほぼ稼動不可であり、格闘性能は80%ダウンしている。
- 装甲留めが掌に集約されておりゴゥレムの手動、握力最大トルクにて運用中でもパージが可能。
- 規格外の機体にあわせた規格外の重量となっており、ナルヴィ曰く「立っているだけでも異常」。加速力・走行速度は非情に高く、機動力を高めたバルド麾下の部隊を振り切って撤退中だったワルキウレス部隊に追いつき、アルガスのエルテーミスを体当たりで粉砕するほどの速度と突貫力を見せた。
- 正面からのプレスガン集中射撃を受けても止まりも怯みもしないその姿は、エレクト曰く「まるで城壁が走っているようだ」と戦慄させた。
- 新多重装甲モード(22話~23話)
- デルフィング専用装備と共に開発された新型の多重装甲。
- 急造品だった前作を参考に装着方法や装備時の格闘戦能力、追加武装との兼ね合いなど、色々改良進化している。追加武装は右腕に「重長槍」、右腰に「イーストシミター」、左腰に「三節棍」、両背中に「ネイルダーツホルダー」を各一つずつ持つ。ちなみにどの装備も通常のゴゥレムでは満足に持ち上げられない程の代物。
- 右腕に固定装備されている「重長槍」が胸部装甲群内部より突き出ているのが特徴的。装甲を右腕に固定された重長槍及びボディに追加装備した「固定フレーム」に装備・固定する形式を採用しているため、左腕がフリー。追加武装の「三節棍」を使う事により「重長槍」以外にも格闘攻撃が可能。
- 突貫力については「重長槍」により凶悪化しており、長距離助走により加速したデルフィングが敵ゴゥレム部隊を吹き飛ばしながら突貫している描写が描かれている。
- ファブニル
- クリシュナ王国軍の量産型ゴゥレム。全長10メイル(約8.5メートル)。中重級。
- 現在の6型はシギュンが王室に入ってから、彼女の設計チームによって改修されたもので、それまでは完全なディフィンスタイプだった。特に腕部の運動性向上により射角が広がり、様々な作戦に参加できるようになった。非凡な高位魔動戦士達の駆るエルテーミスの前では速度がまるで追いつかず、翻弄されるばかりだった。追撃戦時には大部分の装甲を排さなければならなかった。
- 背面中央に武装を保持する大型のバックホルダーを持ち、主に手にプレスガンと盾、背中に格闘兵装を携帯するスタイルが多い。コックピットは胸部から腹部。ハッチは腹背。
- 名前の由来は、北欧神話などに登場するドワーフ・ファフニール。
アテネス連邦製
- エルテーミス
- アテネス連邦軍の最新の軽量型ゴゥレム。全長12メイル(約9.9メートル)。
- 多くの将兵らが受領を断ったという曰く付きの機体。10台製造されたが、4台は訓練中の着地失敗で大破。死亡事故が多かったことから実戦での配備は見送られていたが、ゼスが再設計して安全性を向上。改修後、5台がワルキウレス部隊の機体として使用された。
- 高位魔動戦士にしか扱えない跳躍補正装置(弾の代わりに圧縮空気を打ち出すプレスガンのような物。上体左右に1つずつ装備されている)を装備し、通常のゴゥレムと比べ非常に高い跳躍力、機動力を誇る。また長射程のプレスガンを装備。ゼス機のそれは非凡な大口径に改造されており、驚異的な威力を見せている。
- 欠点は、動力管制の難しさと着地時の脚部の脆さ。そのため操縦できる者は高位魔動戦士の中でも更に限られ、「欠陥機」というのがアテネス軍内での大方の評価。
- コックピットは胸部から腹部。ハッチは首の付け根。
- 後頭部の筒状のパーツは、僅かながらではあるがエアブレーキの役割を果たしている。
- 名前の由来は、ギリシア神話の女神・アルテミス。
- エルテーミス・ネオス
- エルテーミスの再設計機。旧エルテーミスの訓練事故多発により設計段階で凍結されていたが、ワルキウレス部隊の前線での功績により製造が再開、完成に至った。
- 上半身の装甲枚数を減らし、旧エルテーミス以上の軽量化と安全性を実現させたが、パーツ数が1.3倍に膨れ上がったため量産は見送られ、作中ではスペルタ部隊の一部で使用されたのに留まっている。
- ヒュケリオン
- アテネス連邦軍、ボルキュス将軍専用ゴゥレム。
- 大型で超重装備の重ゴゥレム。右腕に短刀、左手・両足側面に小型のプレスガンを1つずつ装備する他、両肩に多節武装「スコルピオンテール」を装備する。この上にプレスガンや剣、シールドを携帯している。
- 普通の高位魔動戦士では動かすだけで手一杯に成るほどの消費魔力量を誇り、また武装は怪奇で多数。搭乗者に非常識なほど多くを要求する化物機体。
- 名前の由来は、ギリシア神話の太陽神・ヒュペリーオーン。
- トロイア
- アテネス連邦軍のカスタムゴゥレム。全長12メイル。
- 北方領ベルゲンの量産型ゴゥレムを、搭乗者であるイオが廃棄パーツを使ってカスタムした。エルテーミス等の高級パーツをふんだんに使用しているため希少価値の高いゴゥレムとなっている。性能と引換にバランスが悪く、運用できる魔動戦士は限られている。
- 装備している十字型の剣・クロスサイフォスは、イオのためにベルゲンの名工が3年がかりで削りだした物であり、刃系ではアテネスで一番の硬度を誇ると言われている。
- 名前の由来は、ギリシア神話に登場する古代都市・トロイア。
- ギラトス
- アテネス連邦軍の重量型ゴゥレムのフラグシップとして試作されたゴゥレム。全長12メイル。高剛性の高コストパーツを使い過ぎるのと、腕部の運動性能の低さなど、多数の問題点により量産化は見送られた。
- 記録では3台製造されており、内1台がニケの搭乗機となっている。
- 名前の由来は、ギリシア神話に登場する巨人・ギガース。
- ラドゥン
- アテネス連邦軍の量産型ゴゥレム。
- 名前の由来は、ギリシア神話に登場する黄金の林檎を守っていたドラゴン・ラードーン。
- アキレウス
- アテネス連邦軍スペルタ部隊所属のテュペル専用のカスタムゴゥレム。
- テュペル家の私財を投じ、最高級の石英使って造られたゴゥレムで、肩のセミスパタ、腕のシールドとプレスガンがそれぞれ対で装備されている。
- 名前の由来は、ギリシア神話に登場する英雄・アキレウス
用語
地名
- クルゾン大陸
- 作品の主舞台。地中から化石燃料が採れず、石英を使った文明が発達している。
- クリシュナ王国
- 大陸中央部に位置する王国。現在の元首はクリシュナ9世。
- ゴゥレムを約200台弱保有する。
- 王都・ビノンテンは反応系石英の採掘量が大陸一で、水産業も盛ん。後述のアテネス連邦・アッサム王国とは同一の言語を持つ。
- アテネス連邦
- 大陸西部に位置する軍事大国。首都はイリオス。
- ベルゲン、カドマン、アッサム、バンクラスという四つの地方を自国領土に持つ。
- ゴゥレムを700台強保有する。
- 国内の石英資源が枯渇しかかっており、その為に資源の豊富なクリシュナの土地を欲し、クリシュナがアッサムへのオーランド軍の国内通過を許したこと[6]を口実に、侵攻を開始する。
- アッサム王国
- ライガットたちが通っていた士官学校があった国。
- 中立の立場を取っていたが、軍のクーデターが原因でアテネスとオーランドの武力介入を許した結果、アテネスに併合されてしまう。
- オーランド
- 大陸東部に位置する宗教大国。教帝を戴き、神祇衆と呼ばれる議会政治制を執っている。国土の大半が山岳地帯で、山の頂部を切り開いた町村を形成している。
- アテネスとは独立大戦(後述)の頃から敵対関係にある。先の戦い(アッサムの軍事クーデターへの武力介入)での敗戦で、一時非戦派が勢いを得たが、同盟国・クリシュナへの軍事支援を決定する。
- ソリラ王国
- クルゾン大陸から南西に離れた島にある。
施設
- アッサム国立士官学校
- ライガットたちの母校。名前は軍学校だが、学部は多岐に渡り、卒業生は軍以外の分野で活躍することが多かった。
- クーデターの発生により創立31年目で廃校。
- イリオス連邦兵軍学校
- クレオとリィの母校。2人は2年で卒業しているが、これはエルテーミスを操縦できたことによるワルキウレス部隊入隊のための特例措置で、通常は最短で6年かかる。
- ミゾラム要塞
- クリシュナ西部最大の防衛拠点。守備軍の司令官はサガレス大佐。
- 現在はアテネスの討伐軍の主力と交戦中。
その他
- 石英
- 作品世界では、人間が魔力によって『命令』を与えることができる鉱物のこと。精製して靱帯を作り、カムやピストンの動力源とする。
- 大きく分けて反応系と無反応系があり、反応系石英は照明や熱源、機械の動力に使われ、無反応系石英は、ゴゥレムの装甲から日用品まで、様々な物に加工されて使われている。
- 独立大戦
- 80年前に終結した、当時旧アテネス帝国に併合されていたクリシュナ・アッサムをはじめとする国々が起こした独立戦争。
- 最終的にオーランドの助力を得た植民地側が主権を取り戻したものの、戦いの泥沼化によって双方の非人道的行為が多発。リィやクレオの言動から、アテネス(少なくとも軍部内)では事実を省略・歪曲した歴史が教えられている。エレクトが「我々の時代の歴史解釈とずいぶん違う」と発言している。
- この時、ベルゲンが唯一独立に失敗しており、大戦後も5度の反乱を起こし鎮圧されている。
- ワルキウレス部隊
- ゼスが隊長を務めるアテネス軍の先発部隊。エルテーミスの機動力を使い、今までのゴゥレムでは越えられなかった大渓谷を越えてビノンテンまで侵攻してきた。
- 敵国中心部まで入り込んでいるために補給がままならない弱点に加え、リィの死による戦力ダウンから、襲撃はあと1回が限度という状態となったところを、クリシュナ軍の急襲を受け、撤退戦の末、ほぼ壊滅状態となる。
- 名前の由来は、北欧神話に出てくる戦乙女・ワルキューレの複数形。
- ドラウプニル(黄金指輪)重騎士団
- トゥル将軍が率いるクリシュナ軍ゴゥレム部隊。ナルヴィ達もミレニル部隊編入前に所属していた。隊員の士気は高く、国民からの信頼も厚い。
- 迅速にして臨機応変を信条としているが、高性能なゴゥレム且つ非凡な高位魔動戦士揃いのワルキウレス部隊にはほとんど太刀打ちでず、アテネス軍のイオ部隊によって全滅させられた。
- 名前の由来は、北欧神話に出てくる黄金の腕輪・ドラウプニル。
- 魔力無者(アン・ソーサラー)
- 100万人に1人の確率で生まれるといわれる『魔力を持たない者』。魔力を持っていることが一般的なこの世界では一切の機械を動かせないため、「能無し」と蔑称されることが多い。現時点では、ライガットとその弟・レガッツが該当する。
劇場版アニメ
スタッフ
- 総監督 - アミノテツロ
- 監督 - 羽原信義
- 脚本 - 十川誠志
- キャラクターデザイン - 乗田拓茂
- メカニックデザイン - 柳瀬敬之
- メカニックディレクター - 松村拓哉
- プロップデザイン - やまだたかひろ、枝松聖
- 美術監督 - 小濱俊裕(美峰)
- 色彩設計 - 関本美津子
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- 音楽 - 平野義久
- 音響効果 - 倉橋裕宗(サウンドボックス)
- 編集 - 伊藤潤一(ジェイ・フィルム)
- アニメーション制作 - Production I.G、XEBEC
主題歌
ブレイク ブレイド ― 蒼月ノ絆 ―
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既刊一覧
フレックスコミックスより刊行。また、2007年7月12日よりYahoo! コミックにて配信開始。
- 1. 2007年4月12日発売 ISBN 9784797341423
- 2. 2007年9月12日発売 ISBN 9784797344332
- 3. 2008年3月12日発売 ISBN 9784797347043
- 4. 2008年9月12日発売 ISBN 9784797350159
- 5. 2009年2月12日発売 ISBN 9784797352900
- 6. 2009年7月12日発売 ISBN 9784797355437
- 7. 2009年12月12日発売 ISBN 9784797357547
- 8. 2010年5月25日発売 ISBN 9784797359671
Webラジオ
「クリシュナ王室広報局」と「クリシュナ王宮女官室」という2番組体制にて配信。
- 概要
- 配信:アニメイトTV
- タイトル:「ブレブ・レイディオ」
- 配信:2010年4月30日 - (毎週金曜日)
- パーソナリティー
- クリシュナ王室広報局
- 保志総一朗(ライガット・アロー役)
- 中村悠一(ホズル役)
- クリシュナ王宮女官室
- 斎藤千和(シギュン・エルステル役)
- 花澤香菜(クレオ・サーブラフ役)
脚注
外部リンク
- FlexComixブラッド(Yahoo!コミック)
- FlexComix Web
- 劇場版アニメ公式サイト
- ブレブ・レイディオ - WEBラジオ・アニメイトTV