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ゼノブレイド

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ゼノブレイド
Xenoblade
ジャンル コンピュータRPG
対応機種 Wii
開発元 モノリスソフト
発売元 任天堂
人数 1人
メディア Wii用12cm光ディスク
発売日 2010年6月10日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
コンテンツアイコン 日本の旗 暴力、セクシャル、恋愛
売上本数 約10万本(2010年6月現在)
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ゼノブレイド』(Xenoblade)は、任天堂から2010年6月10日発売のWiiコンピュータRPG。開発はモノリスソフト

概要

巨大な神の死骸を舞台にした広大なオープンワールド型フィールドと、シームレスな戦闘、機械と人との戦いをテーマにしたロールプレイングゲーム(RPG)。

総監督原案高橋哲哉。脚本は高橋哲哉と共に、『ゼノサーガI・II』にて脚本を担当した竹田裕一郎が共同執筆した。『ゼノギアス』、『ゼノサーガシリーズ』とは世界観・ストーリーの関連性はないとされているが[1]、ストーリー終盤に伏線を持たせている[2]。また、高橋が担当した作品に共通している「ゼノ」を冠しており[1]、以前のゼノシリーズに関わってきたスタッフも多く参加している。

Wiiの「みんなのニンテンドーチャンネル」内の『みんなのおすすめ』では、最高ランクであるプラチナランクを獲得している。同ランク付けにおいては初めてRPGにおけるプラチナランクである。

ストーリー

遥か昔、この世界がまだ果てない海と空だけだった頃、巨神と機神の二柱の神は、互いのすべてをかけて戦い骸となった。 それからいくばくもの月日が流れる。

巨神の骸の上に存在する巨神界、そこに暮らす人「ホムス族」は、機神の骸から生まれたとされる機械生命体「機神兵」の侵攻によって存亡の危機に立たされていた。 ホムスの殺戮を続ける機神兵。しかし、ホムスの英雄「ダンバン」の手には機神を討ち果たしたという伝説の剣「モナド」があった。モナドの力により、巨神界への機神兵の侵攻は一時的に食い止められたが、モナドを無理矢理使っていたダンバンは、その力により右腕をひどく負傷する。

それから一年後、シュルクらの暮らす「コロニー9」に再び機神兵たちが現れるのであった。

システム

冒険の舞台となる広大なフィールドは、古代の神の死骸の各部位である。街からフィールド、戦闘までがシームレスに繋がったオープンワールド的世界を探索できる。全ての場所に共通して時間経過や天候変化があり、それによって起こるイベントや出現するモンスターが変化する。時間は操作が可能である。

戦闘はプレイキャラを操作するゼノシリーズ初のリアルタイム戦闘。自動攻撃と各キャラクターが持つ「アーツ」により攻撃を行う。「パーティゲージ」が溜まると、死んだ仲間を復活させたり「チェインアタック」を行ったりできる。「チェインアタック」では仲間と連携して攻撃することができる。敵からの致死的な攻撃が事前に見え、自らの行動でそれを回避することができる≪未来視(ビジョン)≫と呼ばれるシステムが特徴。 この≪未来視≫は、ストーリーにおいても重要な意味を持っている。

また、市民とのキズナや仲間とのキズナを深めることの出来る「キズナ」システムがあり、メインキャラクターや市民の人間関係に影響する。市民の場合は話しかけたりクエストを引き受けたりすることにより、メインキャラクター間のキズナは戦闘中の「突発キズナ」を成功させることなどにより深められる。市民のキズナを深めると、受注できるクエストが増えたり、交換できるアイテムが増えたりする。メインキャラクターの「キズナ」は、キャラクター同士の会話やチェインアタックに影響する。特に攻撃面での影響は大きく、レベル差があっても強い敵に大ダメージを与えることが可能になる。

登場人物

シュルク(Shulk)
種族:ホムス 性別:男 年齢:18歳 身長:171cm
声優:浅沼晋太郎
本作の主人公。コロニー9で暮らす少年。学者肌で謎の剣「モナド」の研究をしていたが、突如コロニーを襲った機神兵たちを倒すためにモナドを使用、機神兵を倒すため機神界へと旅立つ。14年前全滅したモナド探索隊の生き残り。
フィオルン(Fiorung)
種族:ホムス 性別:女 年齢:18歳 身長:160cm
声優:中尾衣里
本作のヒロイン。活発な少女で、シュルクに好意を抱いている。ダンバンの妹。序盤から仲間になるが、とある理由で中盤まで離脱することになる。
ライン(Rein)
種族:ホムス 性別:男 年齢:18歳 身長:190cm
声優:宮下栄治
シュルクの親友。感情豊かでワイルドな性格をしている。
ダンバン(Dunban)
種族:ホムス 性別:男 年齢:30歳 身長:180cm
声優:堀川りょう
モナドを操り、機神兵との戦いで多大な戦果をあげた英雄。現在はその際に受けた負傷を療養している。フィオルンの兄。たった一人の家族のフィオルンを大切に想っており、フィオルンを嫁に出すならシュルクにと心に決めている。
カルナ(Cerna)
種族:ホムス 性別:女 年齢:21歳 身長:168cm
声優:渡辺明乃
コロニー6の衛生兵。コロニー6が機神兵に襲撃された際に弟ジュジュと脱出してきた。コロニー6に残った婚約者ガドの事を気にかけている。
メリア(Melia)
種族:ハイエンター 性別:女 年齢:不明 身長:156cm
声優:勝田詩織
高貴な立ち居振る舞いの少女。原生林で倒れていた所をシュルク一行が保護する。ハイエンターとホムスの混血。
リキ(Riki)
種族:ノポン 性別:男 年齢:不明 身長:60cm
声優:甲斐田ゆき
サイハテ村の「今年の」伝説の勇者。村に対して多くの借りがあるようだ。

サブキャラクター

ディクソン(Dikson)
種族:ホムス 性別:男 年齢:44歳 身長:181cm
声優:小山剛志
シュルクの師匠であり、ダンバンの戦友。各地を放浪している。モナドについて何かを知っているようだ。
ムムカ(Mumca)
種族:ホムス 性別:男 年齢:30歳 身長:195cm
声優:若本規夫
ダンバン達の同僚。一年前の戦役で敵前逃亡して以来、消息を絶った。
ジュジュ(Juju)
種族:ホムス 性別:男 年齢:13歳 身長:150cm
声優:羽鳥健一
カルナの弟。勝手な行動で姉を困らせがち。後に壊滅したコロニー復興の総責任者として行動するほどの成長を遂げる。
オダマ(Odama)
種族:ホムス 性別:男 年齢:60歳 身長:165cm
声優:納谷悟朗
カルナの上官であり、父親のような存在。
ガド(Gad)
種族:ホムス 性別:男 年齢:26歳 身長:191cm
声優:竹内幸輔
カルナの婚約者。コロニー6で戦っていたが、消息不明。
アルヴィース(Alviss)
種族:ホムス 性別:男 年齢:不明 身長:170cm
声優:程嶋しづマ
シュルクの≪未来視≫に度々現れ、意味深な言葉を残す銀髪の謎の青年。淡々とした性格だが、ラインがドジを踏んで遠回りをする羽目になった際には軽く嫌みを言っていた。
ソレアン(Sorean)
種族:ハイエンター 性別:男 年齢:320歳 身長:194cm
声優:中田譲治
ハイエンター族をまとめる皇主。伝統を重んじ、民からの信頼は厚い。
カリアン(kallian)
種族:ハイエンター 性別:男 年齢:151歳 身長:187cm
声優:小尾元政
ハイエンター族の皇子にして、メリアの兄。皇都で父の補佐をしている。性格は真面目かつ優しく、腹違いの兄妹であるメリアとは非常に仲が良い。

機神の勢力

黒のフェイス
声優:若本規夫
白のフェイス
緑のフェイス
≪褐≫のゾード
声優:玄田哲章

勢力・設定用語

巨神と機神
世界が誕生して間もない、ただ海が広がるだけだった太古の時代に現れた巨大な2柱の神。己の存在をかけて大剣を手にして闘い、激闘の果てに相打ちとなる。
その神の骸が現在の世界であり、巨神の骸からはホムスら有機生命体が生まれ、機神の骸からは機械生命体が生まれたとされている。
巨神界
巨神の骸の上に築かれた世界。この世界で発生した生物は有機物の肉体を持ち、「巨神から生まれた者は巨神に還る」という生命観を持つ。知能を持つ種族は3つ存在し、巨神下半身に暮らすヒトの姿をした種族のホムス、巨神背部に位置する原生林を拠点とする小人のような外見をもつ商業種族のノポン、外見はホムスに似ているが頭部に羽が生えており、他と隔離された巨神頭部に高度文明を築く、伝説と呼ばれる種族のハイエンターがある。
機神界
機神の骸の上に築かれた世界。機械と金属で構成された肉体を持つ生物である、機械生命体が誕生しているとされる。
機神兵
機神から現れ進軍を開始した、機械生命体の軍団。きわめて高度な科学力に加え、あらゆる攻撃を受け付けない強固な装甲や圧倒的なパワーなど、肉体においてもホムスを凌駕する力を持つ。
作中より1年前、突如として巨神界に大侵攻を開始。ホムスを虐殺し追い詰めていくが、モナドを手にしたダンバンにより殲滅、撤退に追い込こまれた。が、本作のプロローグにおいて軍団を再構築して侵攻を再開する。
神剣モナド
巨神が機神との戦いの際に振るっていたとされる伝説の剣。厳密に言うと刀剣そのものではなく、不思議な力を宿した剣型の「装置」であり、戦いの際に装置が展開し光の刃を形成して剣となる。この刀身は機神兵の装甲を含む機械を容易く切り裂くが、人間は全く傷つけることができないという特性を持つ。また、機神兵を斬る力を放つ際は柄のある円形の穴に青く光る「機」という文字が現れる。機神兵に対して有効な唯一の武器であり、ホムスの希望ともいえる存在であるが、その力のため使用者には多大な負荷がかかり、ダンバン以外には制御できないとされていた。
機神兵の再侵攻に際して、傷のためモナドを振れなくなったダンバンに代わり、シュルクが振るう事となる。この際、僅かに先の未来を見ることが出来る「未来視(ビジョン)」、黄色い光とともに「盾」と柄に表示されバリアを発生させるなど、未知の能力が発現している。また、あらゆる機械を切断するとされていたが、機神兵の中に斬れない者が現れるなど、謎が多い。

制作スタッフ

音楽
任天堂
  • 山上仁志:ゼネラルプロデューサー
  • 服部由里絵:脚本
  • 横田弦紀:ディレクター

経緯

  • 2009年E3において初披露された。当時のタイトルは『モナド(仮称)』(Monado: Beginning of the World)。
  • 2010年1月29日の任天堂第3四半期決算説明会において『ゼノブレイド』のタイトルで2010年春発売と発表された[3](3月までの英字表記はXENOBLADE)。
  • 早期購入者特典として、ゲーム中の一部BGM12曲分を収録した非売品サウンドトラックCDが数量限定で配布された。このサウンドトラックには、過去のゼノシリーズにてキャラクターデザインを担当してきた田中久仁彦による書き下ろしイラストカードが付属している。

出典

  1. ^ a b 「今週のスクープ◆XENOBLADE(ゼノブレイド)」『週刊ファミ通2010年3月11日号』、エンターブレイン、2010年2月、pp. 37。 
  2. ^ 電撃攻略本編集部 (2010). ゼノブレイド ザ・コンプリートガイド. アスキー・メディアワークス. pp. pp.285. ISBN 4-048-68841-3 
  3. ^ 任天堂 (2010年1月29日). “2010年1月29日(金) 第3四半期決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文”. 4月8日閲覧。accessdateの記入に不備があります。

外部リンク