ウソ技
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ウソ技(ウソテク)とは、「嘘の技(テクニック)」の略であり、ゲーム雑誌「ファミリーコンピュータMagazine」(略称:ファミマガ)で行われていた「読者プレゼント用企画」の一つである。当該の雑誌の中で、「裏技」は「ウル技(-テク)」(ウルトラテクニックの略)と呼ばれ、それに対して虚構記事として企画されたものが「ウソ技」である。
ファミマガのウソ技クイズの初期の問題はメーカーに依頼して実際に特別バージョンのソフトを作り、写真を提供して貰っていたが後に写真加工機械で編集した写真に切り替えている事を同誌に掲載された漫画で紹介されている。
その知名度の高さから、「虚偽の裏技」を発祥を問わず、便宜的に「ウソ技」と呼ぶ場合が多い。
「噂」としての「ウソ技」
コンピュータゲームの特性上、仕様などはユーザー側に隠されている部分が多く、それらを想像するのもユーザーの楽しみの一つであったため、「ファミマガ」以前より、ユーザー間で発生した同様の噂は存在した。それらは漠然と噂話として語られていたが、その概念に「ウソ技」と名づけたのが「ファミマガ」であった。
「ウソ技」とは、本来、意図された虚構であったが、
- 当該のゲームをプレイする機会がないと、真偽の確認ができない
- 相応の腕前が無ければ再現できない
- 本当であると良い、という希望的観測
- ウソであると知っているが、愉快犯的行動
等の理由により、噂として流布される事があった。
それらは起源を明かされずに語られた事も多く、「知り合いがやっているのを見た」などの真実味を帯びて、都市伝説的に伝播する事となる。
「ウソ技」が噂になる条件として、
- そのソフトの知名度が高いこと
- 信憑性が高いこと
- それを行う事によって得られる結果が魅力的であること
などがあり、条件を満たさないものは一過性の嘘として扱われ、流布される事は少ない。
これらの条件は一種の強力なアンケート装置として機能し、流布されたウソ技は、結果的に非常に洗練されたものとなる。
この効果により、噂は更に広められ、広められた先には、当該ソフトの開発者などが含まれる事がある。その際、「洗練されたウソ技」は、シリーズの新作や同ソフトのリメイク版などにフィードバックされる事もあり、「嘘から出た実」となることも多々ある。
ウソ技の例
- SFCソフト『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』
- 隠しボスキャラクター「エスターク」を10ターン以内に倒すと仲間になるというもの。
- これは続編、およびリメイク作品にフィードバックされている。詳細はドラゴンクエストV 天空の花嫁#そのほかの魔物・敵を参照。
- FCソフト『水晶の龍』
- 特定のシーンで特定の行動をすると、ミニゲーム「脱衣野球拳」がプレイできるというもの。詳細は水晶の龍#「ウソ技」に関するエピソードを参照。
- FCソフト『さんまの名探偵』
- ミニゲーム『ギャラクシガニ』で高得点を取ると、ナムコビルに入ることができ、ミニゲーム『パックマン』がプレイできるというもの。これにはナムコの社員もだまされたとのことである。
- 詳細はさんまの名探偵#備考を参照。
- アーケードゲーム『ゼビウス』
- 破壊不能な敵「バキュラ」に弾(ザッパー)を256発当てると破壊できるというもの。
- FCソフト『スーパーマリオブラザーズ3』
- はっぱアイテムを7つ連続して集めた後にそのアイテムを一気に使用した後に今度はフラワーアイテムを同じく7つ集めて一気に使うとファイアマリオとたぬきマリオが混ざった「ファイアたぬきマリオ」になるというもの。
- SFC『スーパー桃太郎電鉄III』
- 特定の行動をして銀河鉄道に乗れるというもの。開発者がこれを見て面白いということで『DX』以降は「銀河鉄道カード」を登場させて実際に銀河鉄道に行けるようになった。
- 漫画『ファミコンロッキー』
- 1980年代に『月刊コロコロコミック』誌で連載されていたファミコン漫画。実在するゲームを題材にしつつも、ストーリーの面白さを優先して実際のゲームには無い裏技が多数登場。年少の読者でその技を信じる者も多かった。
- FCソフト『FLAPPY』
- とある面のブロックを催眠キノコを3週させると花が出現して全パスワードが判明する。
- これはウソ技クイズが定期的に始まる前の特別企画として行われたウソ技クイズの解答だったがこのウソ技が他の雑誌にて本当の技として掲載された為大騒ぎとなった事がある。
FCソフト『スペランカー』
タイトル画面で音楽に合わせてAボタンを押すと不死身になれる。 最難関なゲームでの不死身技という夢のような裏技だったが、本当に夢だった。