川上未映子
川上 未映子 (かわかみ みえこ) | |
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誕生 |
川上 三枝子(かわかみ みえこ) 1976年8月29日(48歳) 日本・大阪府大阪市 |
職業 | 作家・ミュージシャン |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 日本大学通信教育部在籍 |
活動期間 | 2007年 - |
ジャンル | 小説・詩・エッセイ |
代表作 |
『乳と卵』(2008年) 『ヘヴン』(2009年) |
主な受賞歴 |
芥川龍之介賞(2008年) 中原中也賞(2009年) 芸術選奨新人賞(2010年) 紫式部文学賞(2010年) |
デビュー作 | 「わたくし率イン歯ー、または世界」(2007年) |
影響を受けたもの
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公式サイト | 川上未映子の純粋悲性批判 |
ウィキポータル 文学 |
未映子 (みえこ) | |
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出生名 | 川上 三枝子(かわかみ みえこ) |
別名 | 川上 未映子(かわかみ みえこ) |
生誕 | 1976年8月29日(48歳) |
出身地 | 日本 |
学歴 | 日本大学通信教育部文理学部 |
職業 | 歌手、作家 |
担当楽器 | 歌、作詞、作曲など |
レーベル | ビクターエンタテインメント |
公式サイト | 川上未映子の純粋悲性批判 |
川上 未映子(かわかみ みえこ、本名:岡本三枝子(おかもと みえこ)、旧姓:川上、1976年8月29日 - )は、日本のミュージシャン、女優、文筆家、小説家、詩人。自称、文筆歌手。音楽活動時は未映子(みえこ)名義も使用する。
来歴
大阪府大阪市に生まれる。大阪市立すみれ小学校、大阪市立菫中学校、大阪市立工芸高等学校卒業。日本大学通信教育部文理学部哲学科に在籍。
2002年、ビクターエンタテインメントより川上三枝子名義でデビュー、アルバム『うちにかえろう~Free Flowers~』を発表。その後、「未映子」と改名し音楽活動を行う。2004年にアルバム『夢みる機械』を発表。2005年にセルフプロデュースアルバム『頭の中と世界の結婚』を発売。同年に文芸雑誌『ユリイカ』に自ら電話をかけて詩の掲載を希望するが、投稿を促される。しかし誌面のデザイン、文字組のイメージが作風と異なるためにそれを断り、その後「文化系女子特集」にて「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」が初掲載される。2006年に所属レコード会社の元担当者と結婚[1]。『WB』vol.07に「感じる専門家採用試験」を発表。
2007年第1回剣玉基金を受けて「わたくし率 イン 歯ー、または世界」を『早稲田文学0』に発表。同作で第137回芥川賞候補作となり注目を集める。同年第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。大賞は村上春樹。単行本『わたくし率 イン 歯ー、または世界』で第29回野間文芸新人賞候補・第24回織田作之助賞候補となる。
2008年、「乳と卵(ちちとらん)」で第138回芥川龍之介賞を受賞。受賞の際の感想の言葉は「めさんこ、うれしい」。母への連絡の言葉は「お母さん、芥川賞とったでぇ。ほんま。ありがとぉ」。3月、特定非営利活動法人「わたくし、つまりNobody」より第1回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞[2]。
10月、MFUが主催する、ベストデビュタント賞2008を受賞。11月、ヴォーグ・ジャパンが主催する、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2008を受賞。
2009年、4月、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞を受賞。
2010年、1月、映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。同作で3月、おおさかシネマフェスティバル新人女優賞を受賞。
3月、小説『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。8月、第20回紫式部文学賞受賞。
作風
関西弁を用いたリズムある文体が特徴で、自我をテーマとした作品が多い。永井均に影響を受けたと語っている[3]。
小説や詩の文章が音楽的だといわれることがよくあるようだが、本人は「そうではないと思う。音楽という、文学とは違う現場の無意識を持ち込んでいる部分はあると思うけど」と語っている[4]。
人物
好きな食べ物は春雨で、「あらゆるものの中で一番好き」と語るほどの大好物である。特に好きなのはタイ料理のヤムウンセンで、自分でも作れるという[4]。
小学生時代、自由なテーマで作文するという課題で、祖父の死を採り上げたところ、オオタケ先生に大変誉められたことが印象に残っている。(NHK「スタジオパークからこんにちは」2009年10月14日)
長所は短時間で集中できるところで、短所は集中力が長続きしないこと[4]。
“4時”に強い恐怖感をいだいており、例えば朝に寝て、起きた時間が夕方4時だったときには「すべての恐怖がいっせいにやってくるような気持ちになる」という。ただし、書くべき“時間”も“4時”しか無いと述べている[5]。
弟はラグビー選手の川上利明(常翔学園高等学校・明治大学・神戸製鋼・NTTコミュニケーションズ)
受賞歴
- 2007年 第1回早稲田大学坪内逍遥大賞(『わたくし率 イン歯-、または世界』『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』)
- 2008年 第138回芥川龍之介賞(『乳と卵』)
- 2008年 第1回池田晶子記念賞(『わたくし率 イン歯-、または世界』『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』)
- 2009年 第14回中原中也賞(『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』)
- 2010年 第83回キネマ旬報新人女優賞を受賞(『パンドラの匣』)
- 2010年 第5回おおさかシネマフェスティバル新人女優賞
- 2010年 第60回芸術選奨文部科学大臣新人賞『ヘヴン』)
- 2010年 第20回紫式部文学賞(『ヘヴン』)
著書
小説
単行本
- わたくし率 イン 歯ー、または世界(2007年7月、講談社、ISBN 9784062142137)
- 乳と卵(2008年2月、文藝春秋、ISBN 9784163270104)
- ヘヴン(2009年9月、講談社、ISBN 9784062157728)
- ヘヴン(『群像』2009年8月号)
単行本未収録作品
- お母さーんと叫ばなならんの、難しい(『アスペクト』連載中)
- 戦争花嫁(『早稲田文学1』2008年4月刊)
- 治療、家の名はコスモス(『ROCKS』5月)
- いざ最低の方へ(『ユリイカ』青土社、2008年12月号)
- バナナフィッシュにうってつけだった日 (モンキービジネス サリンジャー号)
- 旅行熱 (『現代詩手帖』2009年1月号)
- 素晴らしい骨格の持ち主は (『新潮』2009年7月号)
- 冬の扉(『ユリイカ』青土社、2009年12月号)
- 星星狭(読売新聞 2009年4月)
随筆・散文集
- そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります(2006年、ヒヨコ舎)のち講談社文庫
- 世界クッキー(2009年11月、文藝春秋、ISBN 9784163712901)
- 六つの星星 対談集 文藝春秋、2010
詩集
- 先端で、さすわ さされるわ そらええわ (2008年1月5日、青土社、ISBN 9784791763894)
- 先端で、さすわさされるわそらええわ
- 少女はおしっこの不安を爆破、心はあせるわ
- ちょっきん、なー
- 彼女は四時の性交にうっとり、うっとりよ
- 象の目を焼いても焼いても
- 告白室の保存
- 夜の目硝子
ディスコグラフィ
アルバム
- うちにかえろう~Free Flowers~(2002年)川上三枝子名義
- 夢みる機械(2004年)
- 頭の中と世界の結婚(2005年)
シングル
- 瞳バイブレイション(2003年)
- はつ恋(2004年)
- 悲しみを撃つ手(2005年)
ラジオ出演
- MAGICAL STREAM(α-station、毎週火曜日、2004年7月 - 2005年12月)
- ナニワ音楽ショウ(毎日放送、毎週火曜日、2006年4月 - 2007年3月)
- 川上未映子のオールナイトニッポン(ニッポン放送、2008年3月3日)
- オールナイトニッポン クリエイターズナイト(ニッポン放送、毎月第1金曜日、2008年5月 - 7月)
テレビ出演
- 『情熱大陸』(毎日放送、2009年)
- 『スタジオパークからこんにちは』(NHK、2009年10月14日)
- 『週刊ブックレビュー』(NHK BS、2009年9月19日)
- 『王様のブランチ 2009年ベストブックのコーナー』(TBS、2009年12月26日)
- 『トップランナー』(NHK、2010年4月17日)
舞台出演
- 『女中たち』(2006年)
映画
キネマ旬報新人女優賞を受賞。 おおさかシネマフェスティバル新人女優賞を受賞。
盗作疑惑
津原泰水作「黄昏抜歯」(2002年「小説現代」初出)と川上未映子作「わたくし率 イン 歯ー、または世界」(2007年「早稲田文学」初出)が、重要なモチーフにおいて類似しているため、ネット上で盗作ではないかという疑惑がもちあがっている。 [6]
また、川上未映子の純粋悲性批判(公式サイト)―事実関係についてにおいて津原への反論として使用した「月刊Songs」2003年10月号初出の原稿[7]が、2001年5月13日付「日本海新聞」の記事[8]ときわめて類似していることが問題になっている。
脚注
- ^ 女性シンガー川上未映子さんが芥川賞(社会)
- ^ 「受賞者決定:川上未映子氏」『受賞歴、他/(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞』わたくし、つまりNobody、2008年2月25日。
- ^ 2008年1月16日放送分のフジテレビ系『情報プレゼンター とくダネ!』内のコーナー・『得もり!』にて
- ^ a b c 2008年4月号「日経エンタテインメント!」(日経BP社)でのインタビューより
- ^ 『VOW POP(バウポップ!)vintage!』 2007年 宝島社(穂村弘との対談『午後4時の恐怖のまえに』)
- ^ ラヂオデパートと私(津原泰水ブログ)―比較検証
- ^ 川上未映子の純粋悲性批判(公式サイト)―尾崎翠 第九感界彷徨
- ^ 尾崎翠フォーラム―◆映画「第七官界彷徨-尾崎翠を探して◆