トラック野郎
『トラック野郎』(トラックやろう)は、1975年~1979年に東映で(全10作)製作・公開した、日本映画のメインタイトル。
概要
主演はプライベートでも大親友という菅原文太、愛川欽也。煌びやかな電飾と極彩画に飾られた長距離トラックの運転手、一番星桃次郎とヤモメのジョナサンが巻き起こす、アクション・メロドラマ・お色気・下ネタ・笑い・人情が渾然一体となった大衆娯楽活劇である。監督は奇才かつヒットメーカーで菅原とは無名時代からの友人でもある鈴木則文。
『現代やくざ』シリーズ、『仁義なき戦い』シリーズなど、これまでコワモテの硬質なヤクザ役のイメージが定着していた菅原文太が、徹底した喜劇的演技に挑戦することで新たな一面を開拓した作品ともいえる。当初、ヤクザ映画で人気を博したイメージからの大転換に東映側は反対したが、菅原自身は自らのイメージには全くこだわらずに、「面白そうだから」と自ら企画を鈴木に持ち込んで出演を希望し、鈴木も東映入社後、助監督時代から専属だった東映京都撮影所から東映東京撮影所に移って2年程経った頃で、すでに3本の作品を演出していたが、当時、東映の主流だった実録やくざ映画も人気が下火になりつつあった時期でもあり、やくざ映画に変わる新たな娯楽作を出そうと制作に意欲を示したが、当初はシリーズ化の予定はなく単発の穴埋めの低予算作品としての公開だった[1]。ところが、1975年8月に公開された第1作「トラック野郎・御意見無用」は同年公開の大作『新幹線大爆破』の配給収入の2倍以上の約8億円を上げたことからシリーズ化が決まった。
内容は菅原自身も後に語っているように、ライバル映画であった松竹の『男はつらいよ』のスタイルを踏襲している。毎回マドンナが現れ、惚れては失恋するところは、『男はつらいよ』のそれに似ているが、寅さんが「静・雅」なら桃さんは「動・俗」と対極をなしている[2]。物語の中核を担うのは寅さんではありえない「下ネタ」「殴り合いの喧嘩」「派手なカーアクション」で、とりわけ下ネタのシーンは屋外での脱糞やトルコ(現・ソープランド)など、かなりえげつないものが多い。なお、トルコ風呂の場面は、人気シリーズとなった本作の子供観客への配慮もあり、シリーズ後半以降はほとんど描かれなくなった。喧嘩のシーンはシリアスなものではなく、必ずギャグが入る。また、カーアクションは毎回、物語のクライマックスで暴走する一番星号を追跡する白バイやパトカーが横転、大破するなど、警察をコケにした代物である。劇中に登場するトラックに関しては、第1作目で使用された一番星号(T951FU)とジョナサン号(T650FK前期型)は廃車両を譲り受けたものだったが、続編の製作決定を期に共に新車(正確には北海道・室蘭で東映が購入した新古車、車種は一番星号がFシリーズで、ジョナサン号はT652型)に代替され、最終作の『故郷特急便』まで使用された。以降、東映の興行の基盤となるドル箱シリーズとして1979年末まで盆と正月の年2回公開されていた。愛川曰くライバル映画の松竹『男はつらいよ』と常に同時期の公開だったことから、「トラトラ対決」(「『トラ』ック野郎」と「『寅』さん」の対決の意)と呼ばれていた。また、撮影にあたり、「哥麿会」などのデコレーション・トラックグループが全面協力[3]。実在のトラックも多数登場している。また、由利徹をはじめ、せんだみつお・笑福亭鶴光・湯原昌幸・桂歌丸・松鶴家千とせ・ばってん荒川・ラビット関根など、当時人気のコメディアンや落語家がキャスティングされていることも特徴で、それぞれ一世を風靡した持ちネタや喜劇的演技を披露していた。
エピソード
- 「トラック野郎」誕生のきっかけは、ジョナサン役の愛川欽也が自身も吹き替えをしていた外国テレビ映画『ルート66』の様なロードムービーをやりたい」と自ら東映に企画を持ち込み、これに菅原文太が乗ったのが始まりと云われる。
- 「トラック野郎」という言葉は、東映が作った造語であるが、映画のヒットで一般的に使用されるようになった。また本作は満艦飾のデコレーショントラック(デコトラ)が巷に溢れるきっかけの一つとなった。
- 一番星号・ジョナサン号・ライバル車といった、劇中に登場するトラックのデザイン及びトラックの箱(荷台)に描かれた絵は、本シリーズ全10作の美術監督を務めた桑名忠之がデザインを担当、ペイントを担当したのは塗装業務会社「日展企画」である。[4]。
- 本シリーズのお約束でもある、桃次郎とマドンナが初めて遭遇する場面で、アップで映るマドンナの周囲に無数の星が輝くカットがあるが、これを考案したのは第1作『御意見無用』、第4作『天下御免』の撮影を担当した東映東京撮影所のベテラン撮影技師・仲沢半次郎である。[5]。
- トラックの「違法改造」の問題、また菅原文太が当初大型免許を所持していなかったことから、撮影時は警察との対立が絶えなかった。大型免許に関しては第5作の『度胸一番星』の冒頭で菅原が実際に一番星号を運転するシーンが見られることから、5作目撮影開始までには取得していたと思われる。ただ、実際の運転はお世辞にも上手いものとは言えなかったようで、運転中に一番星号をぶつけて飾りを壊していたという話も残っている。
- 物語は1978年8月公開の第7作『突撃一番星』まではコメディ路線であったが、同年12月公開の第8作『一番星北へ帰る』からシリアス路線となる。
- 1979年12月公開の第10作『故郷特急便」は2人のマドンナを迎え、これまでの大ヒットには及ばないとはいえ、多くの観客動員数を集めた。第11作も予定されていた経緯もあるが、東映が当初予定していた興行成績を下回り、また、作品のマンネリ化や、主演の菅原がNHKの大河ドラマ「獅子の時代」主演のため1年間も拘束されていることもあり、1980年の春頃に東映がシリーズの打ち切りを発表、トラックも売却された。
- トラック映画をあきらめきれない東映首脳は新しいトラック野郎に黒沢年男を起用して「ダンプ渡り鳥」を1981年に公開するが興行的に惨敗する。
- 一番星号は現在、一般の人が購入しレストア(復旧のための修理)が行われ現存しているが、ジョナサン号は所在を転々とした後、何者かによる解体(盗難?)で現存しない。1994年頃までは荷台箱のみ現存していたらしい。最近、第9作『熱風5000キロ』仕様の一番星号のレプリカ車が製作された。
- 1978年12月にシリーズ初のテレビ放映。第1作「御意見無用」が「土曜ワイド劇場」の特別篇として2時間拡大版(当時は1時間半枠)で放送された。そして翌年に第2作~第4作とゴールデンタイムに順次放送されていった。また製作会社である東映が、テレビ朝日の筆頭株主だった(当時、現在は2位株主)関係で、1980年代の中期ぐらいまではよく同局で放送され、特に年末年始は必ずといっていいほど放送があった。また、90年代初頭まではTBS土曜午後の映画枠の常連でもあった。
- 玩具メーカーのバンダイが版権を獲得し、発売した模型 (1/48) も月に10万台も売れる大ヒットとなった。
- その後、全長約55センチという (1/20) スケールの超大型モデルも登場し、映画が終了して30年近く経つ現在でも販売されているロングセラー商品となっている。
- その後は「デコトラ」の商標を持つアオシマがコンスタントにアートトラックの模型を発売している。最近、当時の映出車(コリーダ丸や龍馬号など)がモデル化されている。2009年にはアオシマからも一番星(故郷特急便)が(1/32)のキットとして初モデル化された。その他、チョロQや光るRCカー (1/32) が新たに発売されており、今なお根強い人気を保っている。
- 第1作の撮影前、鈴木則文と澤井信一郎とで、長距離トラックに同乗する5日間の取材旅行を敢行し、シナリオの執筆にあたった。一番星号の正面下部にある「雪の下北」「はぐれ鳥」の装飾は、取材旅行で最初に同乗したトラックにあった装飾を、そのまま引き継いだものである[6]。
内容
日本全国津々浦々を走る長距離トラック運転手(白ナンバー)の主人公、一番星・星桃次郎(菅原文太)と、子沢山の相棒、やもめのジョナサン・松下金造(愛川欽也)が、各地で起こす珍道中。シリーズ全10作に通ずる基本的なストーリーは、桃次郎が目の前に現われたマドンナに(たいてい便所や情けない姿をしている時に遭遇)一目惚れをし、相手の趣味や嗜好に合わせて(見当違いの)付け焼刃の知識で積極的にアタックしていく。また、個性の強いライバルトラッカーが現われ、ワッパ勝負(トラック運転での勝負)や一対一の殴り合いの大喧嘩を展開する。そして、「母ちゃん」こと松下君江(春川ますみ)を始めとするジョナサン一家、女トラッカー、ドライブインに集う多くのトラック野郎達等を絡ませ、人間味あふれるキャラクター・桃次郎を中心に、様々な人間模様が綴られてゆく。また、青森ねぶた祭りや唐津くんちなど、全国各地の有名な祭りの場面が登場するのも、このシリーズの特色である。結局、恋は成就せず物語はクライマックスへ。天下御免のトラック野郎に戻った桃次郎は、時間が足りない悪条件の仕事を引き受け、一番星に荷(人)を載せてアクセルを踏み込み大爆走させる。そのアクセルを踏み込んだ時の加速力(メーターの上がり方)は圧巻である。追っ手の警察を蹴散らし、強化された検問を突破し、トラック野郎達の応援・協力を得て、道なき道を走り一番星号をボロボロにしながらも(劇中に障害物で行灯が割れたり、泥水でトラックが汚れるなどの描写がある)時間内に無事送り届け、修理を終えた一番星号とジョナサン号が走り去る-というシーンで「完」を迎える。ただし、第1作のエンディングは一番星号がジョナサン号を牽引し、第3作ではジョナサン号が一番星号を牽引した(激走の代償として自走不能となってしまった)。
制作
- 監督…鈴木則文
- 企画…天尾完次、高村賢治
- 脚本…鈴木則文、澤井信一郎、野上龍雄、中島信昭、掛札昌裕、中島丈博、松島利昭
- 音楽…木下忠司、菊池俊輔、津島利章
- 撮影…仲沢半次郎、飯村雅彦、中島徹、中島芳男、出先哲也
(主な)協力
出演
レギュラー・準レギュラー
- 菅原文太…星桃次郎(一番星)
- 主人公、独身。性格は短気でケンカっぱやいが情に厚く真っ直ぐで、卑怯な真似を嫌う純情タイプ。トラック仲間からの人望が厚い。ジョナサンと大喧嘩しても、心では親友と思っている。着る服や腹巻には必ず「☆」マークが入っている。マドンナに自己紹介する時は「学者」「運輸省関係」など職業を偽るクセがある。お腹が弱く、運転中によく便意を催し、野グソをする。住所不定のため手紙はいきつけの川崎のトルコ宛に届けられる。自ら「心の故郷」と言うほどのトルコ好きである。ジョナサンからは「桃さん」と呼ばれている。希に「一番星」とも呼ばれる。東北の寒村の生まれだが、小学生の時にダム建設のため、一家は村を追われ、父親の知り合いを頼って青森県下北へ移る。にわか漁師だった父親は下北へ移って間もなく海難事故で死亡。その後、母親と妹と3人で極貧の中生き抜いてきたが、母親もその後病死している。妹は生死不明で、劇中でも殆ど語られる事はなかった。自分の生まれ故郷がダムの湖底に沈んで無くなってしまった為か、「故郷」というものに対する想いは人一倍強い。
- 愛川欽也…松下金造(やもめのジョナサン)
- 春川ますみ…松下君江(母ちゃん)(1, 2, 3, 4, 6, 8, 9, 10)
- ジョナサンの女房。子沢山で、実子は7人(第1作)~9人に増加(第3作)。父は元警察署長。ジョナサンが病気や怪我のときは代わってジョナサン号に乗るパワフルな肝っ玉母ちゃんである。
- せんだみつお…桶川玉三郎(三番星)(7, 8, 9)
- 元トラック野郎だったが、第7作の登場時にはインチキセールスマン。その後「三番星」としてトラック野郎に復帰。10作目も出演予定であったがせんだの急病により取りやめとなった。
御意見無用
爆走一番星
- 田中邦衛
- イタリアンマフィアを髣髴とさせる派手なスーツにボルサリーノのソフト帽をかぶったダンプ運転手。通称ボルサリーノ2。子分にボルサリーノ3と4がいる。かつて警官時代のジョナサンの取り締まりを受けたことから、その事を恨み続けている。「市民なんてどこにいる?!金持ちと貧乏人の二とおりだけじゃねえか!」は彼の名台詞。
- 山城新伍:トルコの帝王 須間田三四郎
- あべ静江:高見沢瑛子
- 佐藤京一:ボルサリーノ3
- 小林稔侍:ボルサリーノ4
- 織本順吉:小野松吉
- 研ナオコ:バスガイド
- なべおさみ:赤塚周平
- 加茂さくら:バキュームカーの運転手役。ジョナサンから手渡された見合い写真から勘違いに発展するが、なべおさみ演ずる白バイ警官と結ばれる。
- ラビット関根(関根勤):バキュームカー助手 堀釜太郎
- 笑福亭鶴光:ポルノショップのお兄ちゃん
- 夏八木勲:片岡光二
望郷一番星
- 梅宮辰夫:大熊田太郎次郎左衛門(カムチャッカ)
- 島田陽子:三上亜希子
- 土田早苗:浜村涼子(はまなすお涼)
- ハイセイコー
- 松鶴家千とせ:ニヒル
- 笑福亭鶴光:加山
- 由利徹:トラックショップ店主
- 室田日出男:台貫場の警官
- 吉川団十郎:宮城縣
- 川谷拓三:台貫場の警官
- 小林稔侍:横綱
- 小倉一郎:浜村紅夫(ハマナスお涼の弟)
- 草薙幸二郎:鮫田
- 高品格:三上牧場(マドンナの経営する牧場)の老牧童頭
- 永谷吉見:獣医・小宮
- 海原千里(上沼恵美子):港食堂「はきだめの鶴」店員
- 海原万里:港食堂「はきだめの鶴」店員
- コロムビア・トップ:盆踊りの世話人
- 都はるみ:本人役
天下御免
- 杉浦直樹:須田勘太(コリーダ)
- 松原智恵子:坂口千津
- 鳳啓助:亀頭黒光 ドライブインかざぐるまの店主
- 京唄子:亀頭姫代 ドライブインかざぐるまの店主の妻
- 沢竜二:坂口松男 ボロ松
- 汐路章:警官大村
- 金子信雄:代議士先生
- 浦辺粂子:産婆
- 岡村美鈴:「いすゞ歌うヘッドライト」のDJ・岡村美鈴本人の役で登場。
- マッハ文朱:須田雅美(コリーダの妹) ミキサー車「姫だるま」
- 笑福亭鶴光
- 笑福亭鶴瓶
- 鈴木やすし:さすらいのギャンブラー
- 誠直也:伊沢正和 マドンナ(由美かおる)の花筵の先輩
- 殿山泰司
- 宮内洋
度胸一番星
- 千葉真一:ジョーズ・新村譲治
- 『ジョーズ軍団』を率いるタンクローリー(カセイソーダ)の運転手。通称ジョーズ。桃次郎達を妨害することが多かったが、最終盤では桃次郎と協力して荷物を運ぶ。
- 片平なぎさ:乙羽水名子
- 佐渡の分教場の教師役。桃次郎の体当たりの情熱に打たれ、結婚の約束をする。しかし、台風の為の鉄砲水に飲まれ帰らぬ人になる。
- あき竹城:吹田タケ子
- 冒頭で登場する婦人警官。風呂場の覗き見をした桃次郎とジョナサンを逮捕しようとするが、逆に計略に乗せられて、服を剥ぎ取られる。
- 八代亜紀:紅弁天
- 菅井きん:本間ウメ
- 玉川良一:貸衣装屋の店主役
- 夏樹陽子:江波マヤ
- 宮口精二:乙羽作右ヱ門
- 藤原釜足:角海村の老人
- 小島三児:兼六丸
- 由利徹:ネズミ捕りの警官
- 冒頭部に登場。スピード違反を繰り返すトラック野郎に厳しく当たるが、桃次郎とジョナサンを礼儀正しい運転手と誤解するなど、少し抜けたところもある。
- 藤村有弘:警官班長
- 団巌:警官
- 南利明:百万石
- 市川好郎:筑豊(ジョーズ軍団)
- 南雲祐介:沖縄(ジョーズ軍団)
- 清水照夫:四国(ジョーズ軍団)
- 幸英二:岩手縣(ジョーズ軍団)
- 宮崎靖男:歌麿
- 須賀良:ツミジャンボ
- 佐藤晟也:横綱
- 高月忠:朱鷺丸
- 久地明:おけさ丸
- 宮地謙吾:甘海老
- 津野途夫:加賀
- 土山登士幸:警官班長A
- 亀山達也:警官班長B
- 山田光一:新潟魚市場の荷主
男一匹桃次郎
- 夏目雅子:小早川雅子
- 若山富三郎:袴田太一
- 浜木綿子:和代
- 清水健太郎:村瀬薫
- 桂歌丸:序盤に登場する警官
- 三遊亭小圓遊:序盤に登場する警官
- 堺正章:白バイ警官役。スピード違反の一番星を捕まえる。
- 長門勇:鬼塚
- 湯原昌幸:一郎
- 加藤嘉:小早川作左衛門
- 野村昭子
- 誠直也:桜島
- 左とん平:花電車役。餅すすり大会で一番星が獲得した賞金を持ち逃げするが 最後は一番星の激走を助ける。
- ばってん荒川:餅すすり大会のチャンピオン
- 笑福亭鶴光:餅すすり大会行司
- 南利明:インチキ写真屋
- 市川好朗:高速パトロール警官
- 日尾孝司:やくざ
- 佐藤京一:やくざ
- 高橋利道:やくざ
- 大前田武:やくざ
- 司裕介:やくざ
- 佐藤晟也:土佐丸
- 須賀良
- 相馬剛三
- 清水照夫
- 幸英二
- 宮地謙吾
- 団巌
突撃一番星
- 亜湖:さすらいのストリッパー”マリー”
- 中村玉緒:えり子の母親
- 樹木希林:石部スミ
- 樹れい子:小百合
- 金子信雄:武目院長
- 川谷拓三:矢野駿介
- ドライブインと海上の筏の上で大乱闘となるが、一番星と共にえり子の可愛がっていたイルカを捜索する。嵐の中、筏の様子を見に行き重傷となるが、一番星が病院へ搬送し一命を取り留める。
- 浜村純:高石院長
- 小松方正:桑原運送社長
- 天地総子:桑原運送社長夫人
- 辰巳柳太郎:玉三郎の父
- マイティ井上:病院のガードマン
- 大前均:病院のガードマン
- 高月忠:救急隊員
一番星北へ帰る
熱風5000キロ
故郷特急便
3作品以上出演
- 由利徹 (1, 2, 3, 4, 5, 7, 9, 10)
- 南利明 (1, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 10)
- 笑福亭鶴光 (2, 3, 4, 6, 9)
- 誠直也(1, 4, 6)
- 谷村昌彦 (1, 7, 8)
- 須賀良(3,4,5,6,7,8,9,10)
- 高月忠(全作)
- 相馬剛三(全作)
- 佐藤晟也(1,2,3,4,5,6,7)
- 幸英二(全作)
- 清水照夫(1,2,3,5,6,7,8,9,10)
- 沢田浩二(2,3,4,5,6,7,8,9,10)
- 亀山達也(2,3,5,6,7,8,9,10)
- 宮地謙吾(1,2,3,4,5,6,7,9)
- 城春樹(2,3,4,5,6,7,8,9)
- 畑中猛重(1,3,5,7)
- 土山登士幸(2,3,5,8,9,)
- 比良元高(1,5,6,9)
- 五野上力(1,4,5,6)
- 横山繁(2,3,5)
- 佐川二郎
- 河合絃司(3,4,6,7)
- 大木晤郎(全作)
- 山田光一
- 山浦栄
- 木村修
- 司裕介
- 奈辺悟
- 泉福之介
- 山本緑
- 村松美枝子
- 遠藤薫(4,8,10)
- 吉宮慎一(5,6,7,8,9)
- 津野途夫(5,6,7,8)
- 桐原信介
- 高橋利道(3,4,6)
- 浜ひろし
- 須藤為五郎
- 団巌(2,3,4,5,6,7)
- 宮城健太狼(5,6,7,8,9,10)
- 宮崎靖男(全作)
- 叶優子(1,2,3,5,6)
- 相川圭子
- 城恵美
- 宮崎あすか
全10作サブタイトル・概要・同時上映作品
No. | サブタイトル | マドンナ役 | ライバル役 (ニックネーム) |
主なロケ地 (イベント等) |
公開年(時期) | 同時上映 |
第1作 | 御意見無用 | 中島ゆたか | 佐藤允 (関門のドラゴン) |
盛岡・青森・川崎・下関・仙台 (青森ねぶた・仙台七夕) |
1975年(夏) | 『帰って来た女必殺拳』 |
第2作 | 爆走一番星 | あべ静江 | 田中邦衛 (ボルサリーノ2) |
姫路・長崎・川崎・福岡・天草 (長崎くんち) |
1975年(末) | 『けんか空手 極真無頼拳』 |
第3作 | 望郷一番星 | 島田陽子 | 梅宮辰夫 (カムチャッカ丸) |
広島・釧路・静内(新ひだか)・札幌 (ハイセイコー) |
1976年(夏) | 『武闘拳! 猛虎激殺』 |
第4作 | 天下御免 | 由美かおる | 杉浦直樹 (コリーダ丸) |
倉敷・宇和島・松山・境港・京都 (闘牛) |
1976年(末) | 『河内のオッサンの唄 よう来たのワレ』 |
第5作 | 度胸一番星 | 片平なぎさ | 千葉真一 (ジョーズ) |
新潟・佐渡・金沢・山形 (白根大凧合戦・新潟まつり) |
1977年(夏) | 『サーキットの狼』 |
第6作 | 男一匹桃次郎 | 夏目雅子 | 若山富三郎 (子連れ狼) |
唐津・鹿児島・東京・熊本 (唐津くんち・餅すすり大会) |
1977年(末) | 『こちら葛飾区亀有公園派出所』 |
第7作 | 突撃一番星 | 原田美枝子 | 川谷拓三 (矢野 駿介)この役はトラック野郎ではない。 |
鳥羽・下呂温泉・東京 (高山祭り) |
1978年(夏) | 『多羅尾伴内 鬼面村の惨劇』 |
第8作 | 一番星北へ帰る | 大谷直子 | 黒沢年男 (Big99) |
花巻・会津若松・常磐ハワイアンセンター・福島 (輓馬大会) |
1978年(末) | 『水戸黄門』 |
第9作 | 熱風5000キロ | 小野みゆき | 地井武男 (ノサップ) |
木曽上松・安曇野・長野・魚津 | 1979年(夏) | 『ドランクモンキー 酔拳 』 |
第10作 | 故郷特急便 | 石川さゆり 森下愛子 |
原田大二郎 (龍馬號)桃次郎は「土佐犬(いぬ)」と呼ぶ。 |
高知・大阪・高松・銚子・東京 (闘犬・よさこい祭り) |
1979年(末) | 『夢一族 ザ・らいばる』 |
歌
主題歌
挿入歌
- トラック ドライビング ブギ(ダウン・タウン・ブギウギ・バンド)
- トラック音頭(菅原文太・愛川欽也)
- トラック野郎の三度笠(須賀良)
- 残り火の恋(西来路ひろみ)
- 夜のひとりごと(由美かおる)
- 恋歌(八代亜紀)
- 北の流浪(野村勝夫)
- 仮面舞踏会(黒沢年男)
- ごめんよ(新沼謙治)
- 信濃路ひとり旅(高倉三郎)
- ラブ・スクランブラー(エルシャトル)
- 傷だらけの恋(石川さゆり)
関連グッズ
- DVD(全10作)…東映ビデオ
- ビデオ(全10作)…東映ビデオ
- サウンドトラック(全3枚)…AMJ
- 1/48スケールプラモデル(8種類、2・3・4・5・7・9・10作目の一番星号及び2作目のジョナサン号)…バンダイ
- 1/20スケールプラモデル(5種類、4・5・7・9・10作目の一番星号)…バンダイ
- 1/32光るRC(7種類)…青島文化教材社
- チョロQ(10種・12台)…タカラ(現・タカラトミー)
- モーター駆動で走って光る(4種類)…スカイネット
脚注
- ^ 日本経済新聞2009年2月21日掲載分・鈴木則文コラムより
- ^ 鈴木則文は後年のコラムで『男はつらいよ』=古典落語、『トラック野郎』=漫才と述べている
- ^ 「一番星」の名は、哥麿会副会長のトラックの愛称が由来となっている。
- ^ 洋泉社「映画『トラック野郎』大全集 」より
- ^ 洋泉社「映画『トラック野郎』大全集 」より
- ^ 非売品小冊子「東映ビデオコレクション劇映画総解説」p.18より