エイケン (アニメ制作会社)
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒116-0003 東京都荒川区南千住六丁目56番7号 |
設立 | 1969年3月10日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 1011501005618 |
事業内容 | アニメーション制作およびその関連事業 |
代表者 |
村田英憲(代表取締役会長) 毛内節夫(代表取締役社長) |
資本金 | 10,000,000円 |
従業員数 | 50名 |
主要株主 | 株式会社アサツー ディ・ケイ(70%) |
外部リンク | www.eiken-anime.jp(公式サイト) |
株式会社エイケン (英語表記:EIKEN Co.,Ltd.)は、アニメーション制作およびその関連事業を主な事業内容とする日本の企業。日本動画協会正会員。代表作ともいえる長寿テレビシリーズ作品の『サザエさん』では、2000年前後に他社がアニメーション制作のデジタル化へと移行する中で、アナログ制作にこだわりセル画を一貫して使用している。
歴史
1963年に設立された日本テレビジョン株式会社[1](以下TCJ)の映画部がエイケンの前身である。テレビCM制作会社であるTCJは、アニメーションを使ったテレビCMの制作を得意としていたが、テレビCMはアニメから実写での制作が主体となり、アニメの制作スタッフ活用のために映画部を設立した。虫プロダクション制作の『鉄腕アトム』のヒットにあやかって、『鉄人28号』、『仙人部落』などのテレビシリーズの制作を開始した。1969年、「株式会社テイ・シー・ジェー動画センター」としてTCJから分離。この際、これまでアニメ製作の中心だった高橋茂人が独立し、瑞鷹(『ムーミン』や『ハイジ』の制作会社)を興す。
1973年に「株式会社エイケン」に商号を変更した。社名は代表取締役会長[2]である村田英憲の名前の音読みからとられたものである。
2002年7月、大手広告代理店のアサツー ディ・ケイ (ADK)がエイケンの発行済み株式の70%を取得。同時にフジテレビジョンが10%を取得してADKの関係会社となった。TCJはヤナセの完全子会社である為、エイケンとの関係は希薄となった。
2007年には、代表取締役社長だった村田英憲が代表取締役会長に就任し、副社長だった毛内節夫が代表取締役社長に就任した。
2008年、東京国際アニメフェア2008にて、村田英憲が第4回功労賞表彰を受章。
作品履歴
TCJ時代より
- 仙人部落 (1963年・フジテレビ)
- 鉄人28号 (1963年・フジテレビ、電通企画)
- エイトマン (1963年・TBS)
- スーパージェッター (1965年・TBS)
- 宇宙少年ソラン (1965年・TBS)
- 遊星少年パピイ (1965年・フジテレビ)
- 遊星仮面 (1966年・フジテレビ)
- 冒険ガボテン島 (1967年・TBS)
- ケネディ騎士団(1967年3月・パイロットフィルム)
- スカイヤーズ5 (1967年・TBS)
- サスケ (1968年・TBS)
- 忍風 カムイ外伝 (1969年・フジテレビ、ズイヨー映像企画)
- サザエさん (1969年 - ・フジテレビ)
- 動物村ものがたり (1970年・NET)
- ばくはつ五郎 (TCJ名義、1970年・TBS)
- のらくろ (TCJ動画センター名義、1970年・フジテレビ)
- 新スカイヤーズ5 (1971年・TBS)
- おんぶおばけ (TCJ動画センター名義、1972年・よみうりテレビ)
エイケンから
- 冒険コロボックル (1973年・よみうりテレビ)
- ジムボタン (1974年・毎日放送)
- ほかほか家族 (1976年-1982年・フジテレビ)
- UFO戦士ダイアポロン (1976年・TBS)
- UFO戦士ダイアポロン2 (1976年・東京12チャンネル)
- イルカと少年 (1975年)
- キャプテン (1980年・日本テレビ)
- どんべえ物語 (1981年・日本テレビ)
- ガラスの仮面 (1984年・日本テレビ)
- 銀河パトロールPJ (1984年・フジテレビ)
- ドタンバのマナー (1984年-1987年・フジテレビ)
- 六三四の剣 (1985年-1986年・テレビ東京)
- ことわざハウス (1987年-1994年・フジテレビ)
- ハーイあっこです (1988年-1992年・ABC)
- シートン動物記 (サンシャインコーポレーション・オブ・ジャパンと共同制作、1989年-1990年・日本テレビ)
- ミクロパトロール(1991年・日仏合作で、日本ではOVAとしてリリースされた)
- コボちゃん (1992年-1994年・よみうりテレビ・実制作はメルヘン社)
- クッキングパパ (1992年-1995年・ABC、アサツー ディ・ケイと共同・実制作はメルヘン社)
- 親子クラブ (1994年-・フジテレビ・協力ロケットビジョン)
- いじわるばあさん(第2作) (1996年-1997年・フジテレビ・実制作はメルヘン社)
- きこちゃんすまいる (1996年-1997年・TBS・実制作はマジックバス)
- 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 (1998年・TBS・実制作はマジックバス)
- ゴーゴー五つ子ら・ん・ど (2001年・TBS・実制作はマジックバス)
- プレイボールシリーズ
- プレイボール (2005年・実制作はマジックバス)
- プレイボール2nd (2006年・実制作はマジックバス)
その他
- 「志村けんのだいじょうぶだぁ」-オープニングタイトルアニメ
- 「家電クンフー」パイロット版アニメ
関連人物
脚注
参考文献
- 『アニメーションノート No.04』(誠文堂新光社 2006年 ISBN 4-416-80678-7) 地上デジタル放送対応後の『サザエさん』制作体制と社名の由来について