ペン画
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概要
主に空想画・風景画が描かれることが多いが、過去においてはポルノグラフィがペン画で描かれたことがある。 質の悪い用紙であっても印刷の際に明瞭に写し出されるので、雑誌の挿絵などの商業芸術によく用いられる。
基本的には黒インクとペンを使用して描く。 ほかの描法としては、ペンと筆・ペンと水彩絵具のように複数の画材を併用したもの、黒地のうえに白インクで描いたものがある。 また、色インク・クレヨンなどを使用して、色彩をもたせることもできる。
以前は使われるペンはペン先が割れたGペンとか丸ペン・スクールペンなどであったが、最近はペン先が金属で筒状になったロットリング(メーカー名)製図ペン、またはペン先がプラスチックのミリペンと呼ばれている一定の線の太さ(0.1㍉0.2㍉0.3㍉・・・)が引けるものも多く使われている。 ペン先が金属の製図ペン(ロットリング)にはケント紙が描き良く、ペン先がプラスチックのミリペンには紙の表面がなめらかではない水彩紙や画用紙にも適している。 黒インクを薄めて描いたり、消しゴムや砂消しゴムを使ってかすれた線にして表現することもある。
著名な画家
参考文献
- A.L.グプティル『ペンで描く~スケッチから細密描写まで~』マール社、1979
- 師岡正典「ペン画のすすめ・線が織りなす懐かしい風景」日貿出版社、2009年