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OMソーラー

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OM(オーエム)ソーラー株式会社
OM Solor, inc.
種類 株式会社
市場情報
GSエマージング(廃止) 2401
本社所在地 431-1207
静岡県浜松市西区村櫛町4601
設立 1987年昭和62年)2月
業種 金属製品
法人番号 2080401000960 ウィキデータを編集
事業内容 OM会員(VC)事業
住宅部材販売事業
施設建築事業
代表者 代表取締役 飯田祥久
資本金 2億1,435万5,000円
(2011年6月15日現在)
売上高

第11期:1,336百万円(平成21年3月期)
第12期:1,395百万円(平成22年3月期)

第13期:1,555百万円(平成23年3月期)
従業員数 36名
決算期 3月20日
主要子会社 OM建築工房株式会社
外部リンク http://omsolar.jp/
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OMソーラー株式会社(オーエムソーラー株式会社)は、太陽熱利用システムのOMソーラーをはじめ、自然エネルギー利用技術を研究開発し、会員工務店を通じて住宅、学校、保育園、福祉施設などへ提供する事業を行う会社。

沿革

  • 1987年 - 株式会社OMソーラー協会(現OMソーラー株式会社)設立。
  • 2008年 - 株式会社OMソーラー協会とOM住宅建設基金株式会社が合併し、OMソーラー株式会社へ社名変更。
  • 2009年 - OM計画株式会社とOMソーラー株式会社が合併、社名をOMソーラー株式会社とする。

成り立ち

奥村昭雄(東京藝術大学名誉教授)の「熱と空気をデザインする」という思想のもと、熱と空気をコントロールして室内に快適な環境をつくりだす研究よりスタートする。

1979年には、OMソーラーの技術の基礎ともいえる「空気集熱式ソーラーシステム」をもつ住宅が設計された。 その後も、奥村を中心とした研究会がもたれ、1987年にOMソーラーが誕生した。

なお、「OMソーラー」の「OM」は、「おもしろい、もったいない」の意味である。

OMソーラー

太陽熱を屋根で集めて利用する。集熱しているときは常に新鮮な外気を取り込むため、室内換気の役割も果たす。暖房・給湯・換気の機能を持つ。

  • 冬 - 集めた温かい空気を床暖房に利用する。建物全体を暖める間接暖房のため、一室ごとに部屋間の温度差が少ない。
  • 春から秋 - その熱を利用してお湯を採ることができるとともに、残った熱は屋外に排気する。
  • 夏の夜 - 室温より外気温が低くなると、夜間の涼しい外気を取り込む。換気効果とあわせて翌日の室内温度上昇を低減させる。
  • 夏の昼(採涼換気システム「DOMAくーる」)- 暑い外気をそのまま室内に取り込まず、床下を経由させることで冷熱を利用し、外気温より低温の空気を室内に送る。

OMクワトロソーラー

太陽熱+太陽光のハイブリット利用。数字の4を意味する「クワトロ」の名の通り、暖房・発電・給湯・換気の4つの機能を持つ。

太陽電池は、発電効率が最も高い単結晶シリコンのモジュール(パネル)を採用。OMクワトロソーラーでは、太陽電池モジュール部分で太陽エネルギーの12.8%(最大出力112W)を電気として、22%で熱(温風)として利用し、太陽エネルギーの34%を利用できる。さらに、温風として得られた熱は、回収されてOM集熱パネルでさらに加温され、家全体の床暖房に利用する。

こうした太陽の熱と光のハイブリッド利用により、OMソーラー+3.98kWhの太陽電池モジュールのOMクワトロソーラーでは、家庭内でゼロエネルギーも実現できる。

OMスマートネット

OMソーラーの家の省エネ・創エネ状況を「見える化」する情報サービス。

OMソーラーにより削減されたCO2を、「環境価値」へと変える。太陽熱で減らしたCO2は、国内クレジットに基づいた排出権取引を行い、得た資金を「ソーラーハウスの住まい手ネットワーク」が環境貢献活動へ使用。一方、太陽光発電による発電量は、グリーン電力証書化され、住まい手が直接ポイントを受けられる(太陽光発電を採用している家のみ)。

地球のたまご

「地球のたまご」は、2004年5月、静岡県の浜名湖畔に竣工したOMソーラーの社屋。OMソーラーをはじめとするパッシブ技術を検討・実施しながら、環境教育や産業観光などにも取り組む。事前申し込みによる見学も可能。

OM総合保証株式会社

OMソーラーの家の完成保証の実施と、既存のOMの家のメンテナンス体制を整えることを目的に、会員工務店の相互扶助組織であるOM共済会として創立された。2009年6月に、OM総合保証株式会社を設立し、同事業を移行。

外部リンク