夢で逢えたら (テレビ番組)
夢で逢えたら - A SWEET NIGHTMARE - | |
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ジャンル | バラエティ番組 |
出演者 |
ダウンタウン (浜田雅功・松本人志) ウッチャンナンチャン (内村光良・南原清隆) 清水ミチコ 野沢直子 |
オープニング | オープニング・ビデオクリップを参照 |
製作 | |
プロデューサー | 佐藤義和 |
制作 | フジテレビ |
放送 | |
音声形式 | モノラル放送[1] |
放送国・地域 | 日本 |
関東ローカル時代 | |
放送期間 | 1988年10月13日 - 1989年3月24日 |
放送時間 | 木曜日 26:05 - 26:35 (金曜日 2:05 - 2:35) |
放送分 | 30分 |
全国ネット時代 | |
放送期間 | 1989年4月15日 - 1991年11月30日 |
放送時間 | 土曜日 23:30 - 24:00 |
放送分 | 30分 |
特記事項: 全国ネット時代より松下電器産業(現:パナソニック)一社提供 |
『夢で逢えたら』(ゆめであえたら)は、フジテレビ系列局で放送されたフジテレビ製作のバラエティ番組。正式タイトルは『夢で逢えたら - A SWEET NIGHTMARE -』( - ア・スウィート・ナイトメア)。製作局のフジテレビでは1988年10月13日から1991年11月30日まで放送。
放送時間は、1989年3月までは木曜 26:05 - 26:35 (JST) 、全国ネット番組へ昇格した1989年4月以降は土曜 23:30 - 24:00。木曜深夜に放送されていた当時は基本的にフジテレビのみを対象としていたが、系列局の東海テレビでも1988年11月から『スーパーナイト24』枠内で放送されていた。
番組概要
後にお笑い第三世代の代表的存在となるダウンタウン、ウッチャンナンチャン、野沢直子、清水ミチコが出演していたコント番組。
番組構成は、主に毎回週代わりのテーマに沿ったコント中心で、1、2分単位のショートコントと連続ドラマ仕立ての長めのコントからなる。「ガララニョロロ」「伊集院みどり」「サービス」「タキシーズ」「ポチ&卍丸」など多数の人気キャラクターが生まれた。
開始から半年間は深夜2時過ぎの放送だったためか、初回以後数回の視聴率は1%を切ることもあったが(初回平均視聴率は0.5%)[2]、徐々に人気が高まり、やがて5%を超えるようになった(最高平均視聴率は4.9%)。土曜日に移ってからは、深夜番組としては異例の最高平均視聴率20.4%(初回平均視聴率は16.8%)[3]という高視聴率を記録した。
エピソード
「バッハスタジオII」のコーナーでは当時起こっていたバンドブームの波に乗り、清水以外音楽経験のないレギュラー陣がバンドを結成して数々の課題曲に挑戦。講師として、ユニコーンやTHE BOOMら売り出し中の若手人気バンドが数多く登場した。
出演者
※1:1989年1月29日放送分はコンビ揃って休み、2月10日は浜田のみ休み。
※2:野沢は1991年3月23日放送分をもって番組を降板。以降最終回まで5人のメンバーで構成される。
歴代スタッフ
- アートディレクター:永島佳
- 構成:廣岡豊、清水東、藤井通、藤沢めぐみ、和泉光晴、奥山尚実、乙川恒樹、内村宏幸、高須光聖、八田雅弘、長田充、小笠原英樹
- 音楽:西原均、重村正道
- 振付:ただのあっ子
- 美術製作:永本允
- デザイン:水上啓光
- 美術進行:石森慎司、金子隆、小野秀樹、林勇
- 大道具:黒木一行
- 装飾:高田修司、三浦清隆、日塔章
- 持道具:栗原美智代
- 衣装:石井久美子、木村直美
- メイク:牧瀬典子
- スタイリスト:多田えつ子
- アクリル装飾:川島正義
- タイトル:岩崎光明
- ペイント:PKRAKOWER
- TD:島本健司
- カメラ:田中祥嗣
- 音声:間野目政孝
- VE:田中十内、田畑司、原啓教、大坪裕二
- 照明:春日叔之、北沢正樹
- 音響効果:戸辺豊、志田博英
- 編集:石附順一
- MA:新野誠、植松巌
- プロデューサー : 佐藤義和、吉田正樹
- ディレクター:星野淳一郎、吉田正樹、 小須田和彦
- 製作協力:USSO
- 技術協力:ニユーテレス
- 製作著作:フジテレビ
オープニング・ビデオクリップ
土曜時代のオープニングでは主題歌を歌うバンドの演奏シーンと共に出演者個別の紹介クリップが流れた。
- 「女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)」(サザンオールスターズ、1989年4月22日 - 1989年9月30日)
- メンバーが寝起きのパジャマ姿(松本は浴衣)で静かにサザンのPVを眺める。曲に合ったけだるい雰囲気のオープニングであった。なお、モチーフはサザンオールスターズ「女神達への情歌」のPVである。桑田佳祐役を内村が演じている。
- 「フリフリ'65」(サザンオールスターズ、1989年10月7日 - 1990年3月24日)
- 前作「女神達への情歌(報道されないY形の彼方へ)」の時はPVの流用であったが、本作以降は完全に番組オリジナルの映像で、サザンと番組メンバーとの共演シーンも見られた。12人(サザン側、番組側各6人)がスタジオに集って立食パーティを始めるが、乾杯と同時にいきなりワインを掛け合いケーキをぶつけ合う。
- 「働く男」(ユニコーン、1990年3月31日 - 1990年10月20日)
- ハワイに自分たちの別荘を作るというコンセプト。実際にハワイへ向かい、思い思いに遊びまわるシーンもあり、最後は建設予定地で夕陽を見ながら談笑する。ユニコーンはメンバーと共に別荘の模型をみんなで覗き込むというワンシーンに出演した。また、PVとは別に歌うシーンもあり。
- 「スターな男」(ユニコーン、1990年10月27日 - 1991年3月23日)
- 研究室のような部屋で談笑していると、誤って南原が物質移転装置(?)で香港にワープしてしまう。残るメンバーは香港へ旅立ち必死に南原を探す。制作費が多く使えた時代だったため、オープニングながら大掛かりなロケとなった。ユニコーンは研究室の前で歌うシーンと、香港で走り回る南原の後ろでちらっと映る。また、番組用に歌詞を一部変えて歌っている。
- 「BELIEVE IN LOVE」(LINDBERG、1991年3月30日 - 1991年11月30日)
- 男性陣4人が会社員、清水が喫茶店で働くという設定で恋人に振られた南原を励ます他のメンバー。「フリフリ'65」のときと同様に、LINDBERGとメンバーが原宿クエストホール付近の表参道を歩きながら談笑するシーンもあった。5人体制では唯一のオープニングクリップである。
エンディングトーク時のBGM曲
- 「in the midnight sky」(VIKTOR LAZLOのアルバム:『CLUB DESERT』6曲目より)
- 「I Saw The Light」(WORKSHYのアルバム:『The Golden Mile』より)
- 「I'm not in Love」(Will to Power,10ccのヒット曲のカヴァー)
- 「What if」(Jane Kelly Williamsのアルバム:『Particular People』より)
- 「ONE NIGHT」(J.T.TAYLORのアルバム:『feel the need』12曲目より)
- 「Heaven give me words」(Propagandaのアルバム:『1234』より)
など
番組の主な流れとコーナー
オープニング
木曜時代はセットにピアノが置かれ、清水の伴奏に合わせメンバー全員で番組オリジナルテーマ曲『夢で逢えたら』(作詞・星野淳一郎/作曲・重村正道)を歌う。このオリジナルテーマ曲は、第15回放送(1989年2月3日)から使用しており、それ以前は松任谷由実(守ってあげたい、ルージュの伝言、チャイニーズ・スープなど)の曲を同様の形で歌っていた。この時期はメンバー紹介の際、男性陣レギュラーには名前の下にコンビ名がカッコ書きでクレジットされていた。
土曜時代は放送開始時間から1分30秒間CMが入り(その内直前の30秒はカウキャッチャーとしてPanasonicの30秒CMが入る)、31分30秒からオープニングVTRが流れる。深夜枠ではあるものの、全国ネット化されかつ週末の23時台というプライムタイムに次ぐ重要な時間帯に移ったこと、また放送当時はバブル期でもあったため、ハワイ、香港などの海外で大規模なロケを敢行したこともあった[4]。なおこれ以降、男性陣レギュラーのコンビ名はクレジットに乗っていない。
土曜時代のフォーマットは後の同枠で放送された『めちゃ2モテたいッ!』でも継承されている。
ショートコント
基本的にテーマが決まっており、そのテーマに沿ったコントを放送する。その中で 主なキャラクターとして
- 老刑事&刑事と犯人(松本、内村、浜田)
- だんご虫(松本、浜田)
- タキシーズ(松本、浜田、内村、南原)夢之丞、ジュン、ケンジ、二郎の4人漫才
- 伊集院みどり(清水)とその彼氏のみつお(タキシーズ・ケンジ)(内村)とみどりの妹の伊集院きみどり(野沢)
- ナニワの浴衣兄弟(松本、浜田が兄弟、内村がツッコミ)関東ローカル時代の第3回放送から登場。
- 大工のトメと親方(松本、南原)
- 監督(田上さん)と俳優と大道具(上原のおやっさん)(松本、内村、南原)
- ザ・スナフキンズ(南原、松本)コント中に出てくる「許せないーやつがいるー」というフレーズの曲は杉良太郎の『君は人のために死ねるか』である。
- 後ろの百太郎(浜田)、後ろの千太郎(内村)、後ろの万太郎(南原)後ろの億太郎(松本)松本君の恋人(野沢)
- 江戸っ子親父と順坊(浜田、内村、親子関係が逆転するバージョンもある)
- 乳くり(兄)マンボ(妹)(松本、野沢)
- THE・DOBUNEZUMI(ザ・ドブネズミ(ポチ・卍丸))(内村、南原)その事務所のマネージャー(浜田)
- 犬のサービスとその飼い主(松本、南原)
- 松本君(全員)
- 猿(松本、内村、南原)と坊主(浜田)
- 学(内村)
- 太郎ちゃん(松本)何を言っても「太郎ちゃん」しか言わない
- スーパーストロングマスクことたけだ(松本)とアナウンサーことかわい(浜田、後にストリップ劇場に転職)
- ビーチボーイズ(松本、浜田、内村、南原)サムソン、ジョン、トーマス
- だぁー!(内村、浜田)いきなり浜田と内村が一緒に「だぁー!」と叫ぶ
- ウシャシャボーイズ(浜田、南原)関東ローカル時代のみ登場したが、全国ネット版でも1度だけ登場した。
- 買い物中の女(清水、野沢)
- 初めての…①(内村、浜田、野沢、清水)『夢で逢えたら』第1回放送(1988年10月14日)で最初に放送されたショートコント。
- IZUMI(清水)
- ミュージカル(全員)関東ローカル時代の初期コント。
- 小説家(野沢)と担当(内村)
etc…
音楽コーナー
- 「ヤマタノオロチ合唱団」
- 深夜時代のコーナー。指揮者のスサノオ(浜田)が従え、ツチノコのような着ぐるみのドロチ(松本)、レロチ(野沢)、ミロチ(南原)、ファロチ(清水)、ソロチ(内村)が合唱をする。「ウルトラセブン」等を歌った。
- 「バッハスタジオのある町」
- 枠異動と同時にスタート。音楽グループを結成して町おこしをしようとする町の青年団という設定で、当初町にやってきたゲストの歌手から歌を教わりメンバーが歌うコーナーだったが、第7・8回目のゲストだったデーモン小暮が「ただ歌を歌わせるだけじゃ面白くない」と趣向を凝らしたネタを用意した所大変好評で、良かったら来週からレギュラーでやらないかとのプロデューサーからの言葉で、第9回目からヘルベルト・フォン・デモヤン(名前はヘルベルト・フォン・カラヤンに由来)から合唱隊のように歌唱を教わるコーナーとなった。
- 「バッハスタジオII〜ホコ天キングへの道〜」
- コーナーが始まる時のテーマ曲は布袋寅泰の“C'mon Everybody”(エディ・コクランのカバー)。
- 当時のバンドブームに乗って、若手バンドをゲストに呼び、ゲストバンドの楽曲をレギュラーが練習しバンド演奏を行う。担当は松本がヴォーカル・トロンボーン・サックス・リコーダー・タンバリン、浜田がベース[5]、内村がドラムス、南原がギター、野沢がギター・コンガ、清水がキーボード・コーラス。
- ゲスト1組を2週にかけて放送する。1週目はトーク後ゲストがお手本として演奏。2週目にメンバーが演奏。メンバー演奏時はゲストのバンドはボーカル以外は各メンバーの横について楽譜を指差したり、ヘルプとして演奏したりする。
- 清水以外は全員楽器については素人。そのため、演奏が滅茶苦茶になることも多かったが、徐々に全員が上達していく。特に内村、浜田の上達にはゲストも驚いていた。
- またゲストバンドの衣装を真似て演奏したこともあった(聖飢魔II、BY-SEXUALなど)
- LINDBERGが登場したときは何かとハプニングが起きた。「今すぐKiss me」では松本のサックスがグダグダに。「OH!ANGEL」ではお手本のときにヴォーカルの渡瀬マキが歌詞を忘れ、結局3回も歌いなおしをするハメとなり、浜田に「リンドバーグちゃんとしーやー」と突っ込まれてしまう。バッハスタジオ最終回となった「BELIEVE IN LOVE」では渡瀬が自分のシャウトの勢いのよさにビックリして笑いながら歌っていた。
- 1回だけレギュラーが「forever friends」というバンド名でゲストで出演したことがある。その時のレギュラーのポジションはユニコーンが担当した。
- 登場したバンドは憂歌団、ユニコーン(3回登場した)、JUN SKY WALKER(S)、THE TOPS、THE PLEASE、聖飢魔II、GO-BANG'S、FAIRCHILD、アンジー、THE BOOM、TUBE、LINDBERG、プリンセス・プリンセス、爆風スランプ、FLYING KIDS、KUSU KUSU、BEGIN、ムスタングA.K.A、AURA、PINK SAPPHIRE、LANPA、NORMA JEAN、COBRA、すかんち、JUSTY-NASTY、BAKU、カステラなど、主にイカ天出身のバンドが登場。
- 総集編ではヘルベルト・フォン・デモヤン(前述)とVTRを見ながらバンドの上達振りを評価してもらった。
- これらの練習を乗り越えて、特番ではメンバーがバンドイベントを行い、オリジナル曲「forever friends」「甘茶でかっぽれ」(松本の作詞処女作)を作り披露した。
インターミッション
30秒間、タキシード姿の6人がラインダンスをするのだが、全員「笑いにダンスは必要ない!」と全くヤル気がなかった。振り付けを全く覚えておらず、時間が30秒に収まらないために収録に時間がかかり、本人たちも一番大変だったと語る。後に『ごっつええ感じ』での女性レギュラー陣に継承される。
シチュエーションコント
1つの作られたセットによる密室劇。大まかなストーリーの中で個々が自由にアドリブを繰り出し浜田のツッコミが支えた。
バックステージの人々
音楽番組の楽屋もの 木曜時代
- 主なキャラ
- 松本幸太郎(演歌の大御所) …松本(齢80だったが、翌週には一気に108と言って浜田と野沢にキレられた)
- 小島京子(新人アイドル歌手)…野沢
- 浜さん(小島のマネージャー)…浜田
- 内村くん(ADからD) …内村
- 南原(松本の内弟子) …南原
- くすたにえりこetc …清水
熱血記者・南原一郎事件ファイル
記者ものわずか7回で終了。(木曜)ここで、内村初期の名キャラクター、「いまどき下町物語」まで登場する、村三吉が誕生した。彼の声質やトーンは後の『笑う犬』シリーズの小須田部長やポケットビスケッツの内村テルなどのキャラクターの原点となる。
- 主なキャラ
- 南原一郎(南原)
- 村三吉(内村)/ベテラン記者。南原と二人きりになると「ナンチャン、ナンチャン~」と甘えたがる男色家。
- ディスク(松本)
- 野沢(お茶汲み)(野沢)
- 局長 (浜田)
- ちくりのおみつ (清水)
熱血宅配ボーイ・南原二郎トラブルファイル
土曜に異動後では一作目。コーヒー宅配店 "BY THE WAY" を舞台に熱血漢の宅配人南原二郎が起こすコメディー。村さんの息子としてボブ(松本)が初登場。
- 主なキャラ
- 南原二郎(南原)/熱血漢の青年で悪人を見ると、前にかぶっている帽子を後ろに回す。
- 野沢直子(野沢)/BY THE WAYで働きながらアイドルを目指す女性店員。
- 清水店長(清水)
- 浜田社長(浜田)/本名「浜田銭兵衛」。BY THE WAY倒産後、ヤクザの組長に。
- 村三吉(内村)/自称南原の父親。記者を首になりまだ新人。
- ボブ(松本)/「ボケじゃないです。ボブでーす」が口癖の豆運びの黒人。
注)宅配先が舞台の回もあったため、南原以外は違う役の場合もある。また、テーマソングに『仮面ライダーBLACK RX』のカラオケバージョンが流れた。
いまどき下町物語
浅草根津の老舗扇屋店の扇屋を舞台にしたお茶の間コント。毎週ゲストを迎えメンバーは扇屋の家族と周囲のキャラに扮しコントを繰り広げる。思いつきで松本が拳銃を発砲したことから、それまではコントのオチの儀礼的なものだった「おしおき」が、コント中に壊れたスタイリーなどで体を張ったものになり、現在の若手芸人出演のコント番組に見られるシチュエーションコントの原型を作った。このパターンは『ごっつええ感じ』の「ハマダ芸能社物語」に継承される。全41回。
- 主なキャラ
- 畑野プチトマト(浜田)/親父 婿養子で元ヤクザ(黒ドスのプチ)。職人ではなく経理や営業などの事務担当。職人募集ポスターを作るなど店の守り立てに努力している。「パンパンパン」(後背位の性交渉)という下ネタが好き。
- 畑野イネ(清水)/母親 肝っ玉母さん。ごぼう左衛門の娘。苗字は「はたけの」と読む。
- 畑野もも子(野沢)/長女 OL。ムギ太郎・ネギ太郎兄弟と二股をかけている。
- 畑野いも助(南原)/長男 もも子の弟 日芸を目指す浪人生。自分の名前が嫌いで「いも助」と呼ばれると怒る。当初は普通の服装だったが、後にスピードスケートの選手のコスチュームのような全身タイツ姿になるが、最終回でその格好が村さんに呪いをかけられたからだと判明する。
- 畑野ごぼう左衛門(松本)/祖父 扇職人。「てやんでぇべらぼうめぇ!このスットコドッコイのイカレポンポンチキのおどるポンポコリンがぁっ!」などのメチャクチャな江戸弁(べらんめぇ言葉)を使う。
- ムギ太郎(内村)/自称東大卒のもも子の彼氏。「おしおき」(メンバーが両手両足が持ち上下に揺らす「ちょうちょ」、「文明堂」、ピストル発砲など)オチは「ムギ太郎いぢめ」と呼ばれる。最終回までタイトルバックに登場しているが、登場回数は初期の数話のみ。
- ネギ太郎(宮川一朗太)ムギ太郎の弟。後にもも子の彼氏。内村に顔が似ているということで宮川が採用された。
- 村三吉(内村)/コーヒー店BY THE WAY倒産後、美奈の家の隣にあった扇屋で働く。愛称は村さん。畑野家からは立場的にも性格的にも蔑まれている存在。食事を床で食べさせられる。(後にガララニョロロも同じ扱いを受ける)
- ガララニョロロ(松本)/中盤から登場した「〜ニョロヨ」が口癖の蛇人間の警官。敬虔なクリスチャン、性格は自称小悪魔。一人称は「本官」。見境なく発砲する危険人物である。後のダウンタウンの冠番組である同局の『ダウンタウンのごっつええ感じ』内のコント、世紀末戦隊ゴレンジャイに出演したり、日本テレビ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』内での罰ゲーム「ガララニョロロでズームイン!」でも使用されるなど番組や局の垣根を超えて出演することがあった。最終回では村さんに呪いをかけられたごぼう左衛門だったことが発覚する(それでも呪いは解けず、最終的にごぼう左衛門の正体はボブであった)。
- ハブ子(野沢)/ガララの恋人。語尾に「ハブ〜」が付く。
- 村美奈(伊藤美奈子)/村三吉の孫娘。いも助に「夜のオカズちゃん」と呼ばれ、惚れられている。
- 料亭よしこの女将のよしこ(雑賀みか)/村三吉の愛人、通称「おもしろマドンナ」
- トム(松本)(本名:フェルナルドセン・メンフェルメルナルド 職業:豆運び)/留学生として1回だけ登場。登場時のタイトルは「ボブじゃないっす!トムっす!」。
- ボブ(松本)/最終回でガララが呪いでごぼう左衛門だったことが発覚したが、そのまた正体はボブだった。最後は手ブラで乳首を隠しながら、「ダウンタウンの松本です」と淡々と言い、他のメンバー全員から「なーんやそれ!」と一斉に突っ込まれていた。
- すっぽんの銀次(内村)/ビルを立てようと扇屋の土地を狙うヤクザ。
- 山野カブエ(内村)/ごぼう左衛門が惚れたお婆さん。コント中にヅラが取れ扇屋の土地を横取りしようと変装したムギ太郎という事に変更された。
- レポーター(毒蝮三太夫)(ゲスト出演)/お花見レポーターとして登場。プチトマトに「アラシ隊員〜」と突っ込まれる。
- 整体師(関根勤)(ゲスト出演)/ギックリ腰になったプチトマトを治療するために登場。このコントにスタイリーを持ち込んだ張本人。
- ヒロミ(ゲスト出演)/オープニングで相方二人が殺された仕返しに扇屋へ乗り込んできたという設定。その後、畑野プチトマトから渡された毒まんじゅうを食べて、フレーム外で断末魔をあげて死亡するだけの役。ちなみに、前週に前フリとなるショートコントが放送されていた(ダウンタウンが清水ミチコと野沢直子を雇い、「ウッチャンナンチャンをダウンタウンと間違えるファン」を演じさせて嫌がらせをした後、2人に毒まんじゅうを手渡しB21スペシャルに食べさせに行かせるという内容のコント)。
- 村二吉(内村宏幸(構成))/スタッフで内村のいとこ。村さんの先祖として登場し、他にもムラピン王国国王役等で度々登場。
- 予備校教師(原田大二郎)(ゲスト出演)/イモ助が通う予備校の教師。
- 八名信夫(ゲスト出演)/プチトマトの入っていた組の組長の役。
- 踊りの先生(ただのあっこ(振り付け))/イモ助がダンサーになろうとして師事した先生。
- その他、ゲストとして森口博子(お祭りヒロちゃん)、山田康雄(『お笑いスター誕生』のナレーションでウンナンを象さんのポットといじる)、前田吟、武田鉄矢(加藤優(直江喜一)と共に出演)、奥田民生、京本政樹が登場。皆スタイリーの餌食となった。
ひと夏の湘南物語
湘南海岸のホテルコント。展開によっては1回で一人何役も担当した回もある展開は総集編で浜田が「(テコ入れで新キャラに入れ替えたが出てくる)キャラが滑り倒した。」と反省した。全10回。テーマ曲:Somewhere(WORKSHYのアルバム:The Golden Mileより)
- 主なキャラ
- 社長(浜田)/元波乗りのホテルオーナー。メガホン片手に周りに突っ込む。
- 霊子(松本)/社長の娘。見た目は縦線が入ったちびまる子そのもの。
- 波岡のり太郎(松本)/浜田のライバルサーファー。今でも現役。
- 白黒つけ太郎(松本)/ホテルの料理などをチェックするチェックマン。本人曰く「ガララニョロロを超えることは絶対にない、新キャラクター」。味覚オンチだということが発覚する。
- ちか子(野沢)/ウエイトレス。「だわさ〜」が口癖。
- 温子(内村)/このホテルに宿泊している女子学生で浜田の元カノ。10年前に波に乗る浜田に恋をして夜這いされた過去を持つ。
- ピエール内村(内村)/フランスでフランス料理を修業したシェフかと思いきや、中華料理のコック。
- 南原くん(南原)/湘南酒店で働く熱血漢の青年。
- 錠さん(南原)/年寄りのホテル従業員。
- お静さん(清水)
- ゆう子(清水)/温子の友人で同じくホテルに宿泊している女子学生。バカンス中でホテルをチェックアウトしようとするが騒動に巻き込まれ結局ホテルにとどまる。
- 役名不詳(雑賀みか、伊藤美奈子)/ホテルに宿泊している女子学生。社長によくどつかれ、伊藤はこのコント以降おしとやかな性格が途中から浜田にガンタレやメンチを切って浜田と睨みあうようになる。
はぐれ教師熱血派
商業主義で腐敗した東京郊外の高校、私立徳川学園高校を立て直そうと奮闘する体育教師の南原の活躍を描いた職員室コント。最終回が野沢降板の回だったので「野沢が学校を卒業する」という形で終了。
- 主なキャラ
花盛り!ハナマン柏独身寮
千葉県柏にある総合商社「ハナマン」の独身社員寮もので5人体制で唯一のシチューエーション。内村が野口五郎という名前だったが途中で野田五郎に変えられた。最終回で()内の設定が明らかになり浜田以外の4人が生活、素行を監視して浜田を重役に昇格させようか試していた。
- 主なキャラ
- 浜田課長(浜田)
- 寮母(会長の愛人)(清水)
- 南原喜八郎(ハナマン会長。浜田には「息子夫婦から家を追い出され仕方なく独身寮に住んでいる爺さん」と教えていた。)(南原)
- ヒデヒデキ(会長のボディーガード。仮の役職で浜田には経理と教えていた。)(松本)※ 西城秀樹がヒデキの生き別れの兄という役でゲスト出演している。
- 野田五郎(別名「流れ星ひかる」会長秘書)(内村)設定当初「橘光」(タチバナヒカル)という名前だったがカメリハで「野口五郎に似てる」と指摘され「当て字で「のぐちごろう」と読む」と言っていた。
- 主婦たち(浜田、南原、内村、松本)※ ストーリー中盤で清水が立ち寄る居酒屋「のざわ」の常連客で、カメラ目線で井戸端会議を早口で捲し立てる。
- のざわ店員(伊藤美奈子)
エンディングコーナー
木曜時代は清水司会の反省や感想を言うフリートーク。土曜時代は葉書によるトークで自然と浜田によって仕切られていく。締めは松本の一言(一発ギャグ)で締めくくられた。
衣装は毎回、高級ブランドのカジュアルファッションと一流スタイリストを招いた。時にはスタイリストをニューヨークから招いた事もあった。[6]
番組終了とその後
1990年4月、ウッチャンナンチャンはゴールデンで『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』が決まり、スケジュールを合わせるのが難しくなった。また野沢は1991年3月23日放送分をもって番組を降板。以降最終回まで5人でのメンバー構成となる。さらに番組スタッフが携わっているスペシャル番組『ごっつええ感じ』のレギュラー化が急遽決定したこともあり、改編期でもない1991年11月23日、11月30日のドラマ企画「Forever friends」をもって3年間の歴史に幕を閉じた。ちなみに、最終回のドラマ企画はステレオ放送が実施された。終了後から改編期までの間はつなぎ番組として、ダウンタウンとウッチャンナンチャンの4人によるトーク番組『夢の中から』に衣替えして1992年3月まで放送された。
番組終了から1年半後の1993年4月10日には、ニューヨークへ旅立った野沢直子を探す企画として1年5か月ぶりに2時間のスペシャル(19:00 - 20:54)として復活。浜田・内村・南原・清水の4人がニューヨークへ旅立ち、当時「チンパンジーズ」というバンドを組んでいた野沢と感動の対面を果たす(サルの着ぐるみ姿でパンクロックをシャウトする彼女に一同あ然)。そこで野沢は結婚・妊娠の発表をし、4人を呆れさせた(なお、この時南原も結婚を発表。執拗な浜田の質問に「芸能レポーターよりうっとうしい!」と苦笑いした)。一方、松本だけは東京に残り、芸人として野沢との対面よりも番組収録を選択、1人コントを撮った。これ以降、この番組の放送はないが(2000年12月31日に放送されたフジテレビのバラエティ番組を振り返る特別番組の中で過去の名場面の再放送はされている)、清水はいまだに「みどりー!」とファンから叫ばれると即興で伊集院みどりを演じてくれたり、メンバー同士が競演すると息の合ったツーカーなやりとりが見られるなど、全員のチームワークは今だ健在である。
番組終了から約18年後、2009年1月3日放送の『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ』(TBS)に看板出演者であるダウンタウンの他に内村が参加。シャッフルコンビとして松本と内村が久しぶりにコントを披露した。番組でも『夢逢え』を意識した「20年ぶりの復活」と紹介され、その期待に応え見事に優勝にあたるベストカップル賞を受賞している。
2014年3月31日放送の『笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号』にてダウンタウン、ウッチャンナンチャン、清水、野沢が出演し、事実上23年ぶりの全員集合となった。
最終回ドラマ『Forever friends』
概要
1991年11月23日と11月30日の2週に渡って放送。ある海岸の喫茶店で青春を過ごした5人が久々に集まった席で起こる過去の想い出の決別と未来への旅立ちを描いたドラマ。番組で使われた名称や出演者のエピソード(引越し業者のダンボールがコアラ便、監禁された浜田の父親、オープニング撮影で行った土地等)が出るもののギャグやオチは一切無く、野沢は写真立てに飾っている写真のワンシーンのみ登場する。
あらすじ
野沢を含めた6人がアルバイトで働いた喫茶店「A Sweet Night Mare」が閉店することになったが、理由が内村が勤めていた建設会社がリゾート再開発で地区担当の内村を通さずに行われた地上げで内村は建設の中止を求める。仲間の会社が喫茶店を取り壊すという現実に戸惑う浜田と松本。一方南原はニューヨーク支社転勤の辞令が急遽下り・・・
スタッフ
同上。
キャスト
- 内村光良・・・建設会社社員。自分の会社が思い出の場所を潰す事に罪悪感を感じている。
- 清水ミチコ・・・喫茶店店主。
- 南原清隆・・・英語も堪能なエリート商社マンでニューヨークに転勤する。四国出身。
- 浜田雅功・・・湘南で洋菓子屋「洋菓子の浜田」を経営するパティシエ。しかし、東京の会社への就活が失敗した末の結果で東京に対するコンプレックスがある。
- 松本人志・・・職業不明(本人いわくオフシーズン)。山梨県山奥のログハウスに一人暮らし。外車所有。
- 野沢直子[7]・・・ニューヨーク在住。清水の手紙の相手先。
- 伊藤美奈子・・・浜田の妹で浜田に内緒で年上の幼馴染に当たる内村と付き合っているが浜田本人は意に介さず公認。
- 吉田典子(松雪泰子)・・・南原の彼女。転勤の件を黙っていた事で衝突する。
- 西岡徳馬・・・内村の上司。再開発の撤回を求める内村に「人は過去には生きられない」と諭す。
パナソニック枠
- 当時、同番組の放送枠は松下電器産業(2008年10月1日からパナソニック)の一社提供で「Panasonic枠」と呼ばれ、これはその元祖にあたる。その関係でバンドのコーナーでは清水ミチコがテクニトーンを弾いていた(それまではニュースの時間帯だったが、同番組スタートで30分繰り下げになった)。また、提供読みは「心を満たす先端技術、Human Electronics(ヒューマン・エレクトロニクス)の松下電器の提供でお送りします(しました)。[8]」だった。
- 後番組にはSMAPの現在の人気の基礎を作った『夢がMORIMORI』(現在は『SMAP×SMAP』)や、デビューして間もない頃のナインティナインらを擁した『めちゃ2モテたいッ!』(現在は『めちゃ×2イケてるッ!』)、まだCDデビュー前のKinKi Kidsが司会を務めた音楽トークバラエティ『LOVE LOVEあいしてる』(現在は『新・堂本兄弟』)など、多くの人気番組が誕生した。提供自体は『ayu ready?』(浜崎あゆみ司会の音楽番組)まで行われた。また、ウッチャンナンチャン、SMAP、Kinki Kids、浜崎など一社提供番組の出演者がパナソニックのCMに出演するようになった。
備考
- 番組初期は、ダウンタウンが大阪から収録のために毎週上京していた。そのため、肉体的にはかなりきついものだったらしく、松本は「当時のことをほとんど覚えていない」と語る(実際、楽屋での風景に映る松本はダルそうに横になっていることが多かった)。また、1998年に『いろもん・豪華特別版』(ウンナン・鶴瓶司会)にダウンタウンがゲスト出演した際、『「夢で逢えたら」の収録をズル休みしたことがある』と松本が告白していた(建前は「食中毒」。このとき、浜田も便乗して休んでいる。ウッチャンナンチャンは「当時何となくそんな気がしていた」とズル休みのことを分かっていたようである)。
- タイトルをダウンタウンは「夢」、ウッチャンナンチャンは「夢逢い」あるいは「夢逢え」と呼ぶ。
- ウッチャンナンチャンを除く出演していた4人は「ひょうきん予備校」の生徒として出演しており、レギュラー陣6人とも、『笑っていいとも!』のレギュラーを経験している。
- この番組が土曜23:30に移動したことがきっかけで、それまで各局とも23:30からニュースを放送するのが通例だった土曜夜の編成が変わり、土・日とも娯楽や教養の番組を遅くまで放送したあとニュースやスポーツニュース番組を放送してネットワーク枠を終える、というかたちに変わっていった。このため地方局にとっては自社編成枠が繰り下がる結果となった。
- 番組全盛期の高視聴率でわかるように、多くの人気を集めDVD化を望む声が多いが、VHSも含めソフト化どころかCS(フジテレビTWO等)での再放送が全くされていない。しかし、ダウンタウンの『ごっつええ感じ』はVHS・DVD化、ウッチャンナンチャンの『誰かがやらねば』、『やるならやらねば』はDVD化されている。この声を聞いて、ファンがフジテレビにDVD化を直談判したが、フジテレビ側が「肖像権、著作権が取れない」と見解を挙げているため、DVD化は見送られている。
- 「Quick Japan vol.63」において、出演者であった内村自身も「きっとこのまま再放送しないほうがいいと思う。下手にDVD化もしない方がいい。見られない方が絶対『伝説感』は残りますから(笑)」とコメントしている。また、同誌において内村と高須光聖との対談が行われ、番組の裏側などが語られている。
- メンバーのチームワークについて松本は、自身の著書で「(他のコンビを2組ぐらい合わせて番組やっているのを観ても)あそこまで四人(ウッチャンナンチャンとダウンタウン)がガーッとうまいことなっているっていうことは、あんまりないですね」「なんか賢いっていうか、押し引きがわかっているから四人ともね」と語っている[9]。
脚注・出典
- ^ 最終回ドラマ企画はステレオ放送を実施。
- ^ 「さすらう犬の編集長生活 - フジテレビZOO」 http://blog.fujitv.co.jp/zoo/seikatsu/E20081018001.html
- ^ 「さすらう犬の編集長生活 - フジテレビZOO」 http://blog.fujitv.co.jp/zoo/seikatsu/E20081025001.html
- ^ ただし、23時台の放送枠は他の深夜枠とは異なり、通常広告料がプライムタイムよりは安いが日中時間帯よりは高い「特B料金」が設定されている。即ち23時台はプライムタイムほどではないにせよ、それなりの予算獲得は可能な放送枠でもあり、それゆえ大掛かりなロケも可能であったと言える。
- ^ ちなみに浜田の息子は2011年現在OKAMOTO'Sのベーシストとして活動中。
- ^ 夢で逢えたら公式キャラクターブックp.99より
- ^ クレジットに名前あり
- ^ 当時の松下電器のコーポレートステートメント。
- ^ 松本人志『松本坊主』 ロッキングオン 1999年。ISBN 978-4947599629
関連書籍
- 夢で逢えたら 公式キャラクターブック(フジテレビ出版、ISBN 978-4594006365)
- 夢で逢えたらメモリアルCD
フジテレビ 木曜日 26:05 - 26:35 | ||
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