ジェネリック家電製品大賞
ジェネリック家電製品大賞(ジェネリックかでんせいひんたいしょう)とは、日本国内で発売される電機大手8社以外の、優良な中小家電メーカー製家電製品の品質と安全性の向上、市場拡大を願って、2013年10月にジェネリック家電推進委員会によって設立された賞。毎年発売される多くの家電製品の中で、コストパフォーマンスと性能のバランスに極めて優れた良心的な製品、なおかつ広く市場に受け入れられた製品にのみ与えられている。メーカーの思惑にとらわれない「庶民の庶民による庶民のための家電賞」として高い独立性と、市場との親和性が高く評価されている。
概要
受賞には、生活家電、調理家電、AV家電などの各部門賞。ノミネート全製品及び、各部門受賞製品の中から総合的に選ばれる大賞がある。選考するジェネリック家電推進委員会は、ジェネリック家電の名付け親である流通ジャーナリスト近兼拓史氏の、「家電の世界にも、衣料品のユニクロの様に、大手メーカー製品でなくとも安くても高品質な製品が多数ある。そんな製品やメーカーをもっと公平に評価するべき」という呼びかけに応えた、集英社週刊プレイボーイや東京スポーツなど、家電大手8社の出稿に過大に依存しないメディアや、製造者及び販売者。各界有識者、ユーザー等で構成されている。なお、評価審査が校正に行われるため、選考委員の多くは実名公表されていない。
※ジェネリック家電製品については別ページwiki「ジェネリック家電」を参照
ノミネート基準
各部門家電製品の中で、ジェネリック家電の定義を満たし、該当年度中に一般市場で購入可能かつ、市場の高い評価を得た製品。大きくは下記4項目のいずれか、又は複数の項目にあてはまる製品で、3名以上の委員の推薦があった製品がノミネートされる。
①ブランド名という“看板代”を省いて価格を抑えた製品。
②基本的な性能・機能に絞って不必要な製造コストを省いた製品。
③大量生産されている定番部品を多用して製造コストを抑えた製品。
④企業努力により高性能高品質を保ったまま大幅にコストダウンに成功した製品。
⑤大手メーカーの従来製品に無かった、ユニークで楽しい新機能を持つ製品。
各賞選考基準
・各部門賞
ノミネート各製品の中から、各部門ごとに委員会で審査され決定される。なお、各部門賞は受賞基準を満たし、委員会が適正と承認すれば複数受賞が認められる。
・大賞
各部門賞受賞製品及びノミネート各製品の中から、委員会によって選考される。なお、選考においては、受賞候補製品の評価のみならず、
受賞候補企業の製造物責任法への対応状況や、アフターサービス体制等、消費者対応状況も評価の対象となりうる。
受賞発表及び授与式
受賞の結果は、毎年幹事メディアである集英社「週刊プレイボーイ」誌上にて第一報が発表される。その後、受賞トロフィーの授与式が行われている。
歴代受賞製品・企業
受賞年度 | 受賞製品 | 受賞企業 | 受賞企業からのコメント |
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2013年 | 扇風機『YLT-AK30』 | 株式会社山善 | 大賞ありがとうございます!これからもお客様のために徹底した商品管理と、 ムダを省き、必要な機能に絞った、お求めいただきやすいジェネリック価格を守っていきます。 |
2014年 | 『LEDミニシーリングライトシリーズ』 | 株式会社山善 | 大賞をいただき、また何よりたくさんのユーザー様にお使いいただき、 心から感謝申し上げます。「買ってよかった♪」と言っていただける商品づくりに邁進いたします! |
参考文献
週プレNEWS http://wpb.shueisha.co.jp/2013/12/12/23665/
安くてもスゴイ!ジェネリック家電の世界/集英社