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カムイ (列車)

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スーパーカムイ
789系「スーパーカムイ
(2009年3月)
概要
種類 特別急行列車エル特急
現況 運行中
前身 特急「ライラック」
特急「スーパーホワイトアロー」
運行開始 2007年10月1日
運営者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点 新千歳空港駅札幌駅
終点 旭川駅
営業距離136.8 km (85 mi) (札幌 - 旭川間)
平均所要時間 約1時間25分
運行間隔 23往復
列車番号 3000M+号数(札幌発着)
2000M+号数(新千歳空港発着)
使用路線 函館本線千歳線
車内サービス
クラス 普通車
身障者対応 4号車
座席 指定席uシート」:4号車
自由席:1 - 3・5号車
技術
車両 789系電車札幌運転所
785系電車(札幌運転所)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 交流20,000V・50Hz
運行速度 最高120 km/h (75 mph)
テンプレートを表示

スーパーカムイは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅 - 旭川駅間を函館本線経由で運転する特別急行列車エル特急)である。一部列車は新千歳空港駅 - 札幌駅間を快速エアポート」として直通運転を行っているが、2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正でこの直通運転が廃止される事となった[1]

なお本項では、前身である特急「ライラック」「スーパーホワイトアロー」とともに、道央の都市間を結んでいた優等列車の沿革についても記述する。

概要

特急「スーパーカムイ」は、2007年10月1日に運転を開始し、それまで並行して運転されていた特急「スーパーホワイトアロー」(新千歳空港駅発着)と特急「ライラック」(札幌駅発着)の2列車を統合したものである。

直線区間が多い線形であることから大半の区間[注 1]で高速走行が可能である。2013年11月1日現在、最高速度120km/hで運転されており、早朝の一部列車を除いて札幌 - 旭川間 (136.8km) の所要時分は1時間25分、表定速度は96.6km/hと、日本の在来線特急では高い水準である[注 2][2]

「スーパーカムイ」の列車名の由来

一般公募により決定された。かつて急行列車を「かむい」として運転していた実績があり馴染みやすく、また、旭川市にある神居古潭が旭川をイメージしやすいことと、アイヌ語で崇高な霊的存在を意味するカムイに、高速対応特急車両を表す「スーパー」を冠したもの[3]

運行概況

2013年11月1日現在、札幌駅 - 旭川駅間で1日23往復運転されている[2]。このうち12往復は、新千歳空港駅 - 札幌駅間を快速エアポート」として直通運転を行っている。原則として札幌駅 - 旭川駅間で1時間あたり1 - 2本の運行で、新千歳空港駅発着系統は1時間あたり1本である。2010年12月3日までは、札幌駅 - 旭川駅間の特急が1時間間隔となるのは早朝と夜間のみであったが、翌4日のダイヤ改正で「スーパーカムイ」は1時間あたり1 - 2本に見直された。

  • 1時間半 - 2時間の間隔となる時間帯もあるが、ほとんどの場合は特急「オホーツク」・「スーパー宗谷」・「サロベツ」がその間に入って間隔を埋めている。
  • 日中時間帯の発車時刻は札幌発が毎時00分(新千歳空港駅を毎時19分発の快速「エアポート」からの直通列車)と30分(札幌駅始発:時間帯によっては設定なし)、旭川駅発が毎時55分(新千歳空港行き)と25分(札幌行き:時間帯によっては設定なし)に統一されている。
    • 冬季間(例年11月下旬から翌春の雪解け時期まで)は、車両に付着した雪氷が走行中に落下して線路のバラストを跳ね上げる事故を防ぐため、一部の通過駅で減速運転を実施することから、定刻ダイヤから数分程度の遅延が生じる。また、全体的に運転余裕時分が少ないダイヤ設定であり、冬季間以外でも1 - 2分程度の遅延をもって終点に到着することが多い。
  • 札幌 - 旭川間では北海道中央バスなどが運行する高速バス高速あさひかわ号」と激しい競合を強いられており、JR北海道もSきっぷなどの格安な割引切符を発売するなど、サービス合戦を行っている。

停車駅

札幌駅 - 岩見沢駅 - 美唄駅 - 砂川駅 - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅

使用車両

2020年3月14日
以降の編成図
PJRPJRNC
スーパーカムイ
← 旭川
札幌 →
1 2 3 4 5
  • 全車禁煙
凡例
u=普通車座席指定席uシート
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席
旭川駅で並ぶ789系1000番台と785系
  • 789系1000番台および785系の2系列が区別なく共通運用されている。普通車のみでグリーン車は連結されていないが、4号車の指定席車両は自由席車両よりグレードの高い内装となっており、uシートという名称が付けられている。
  • 快速「エアポート」として直通運転する列車の前面サインは、789系・785系ともにフルカラーLEDで「スーパーカムイ / エアポート(「SUPER KAMUI / AIRPORT」・JR北海道のロゴとの交互表示)」と表示される。また、側面行先表示器の表示は、LED式の789系電車の場合、旭川駅発は札幌駅到着まで両列車を併記、札幌駅で「快速エアポート」のみの表示に変わる。一方、新千歳空港駅発は札幌駅まで両列車を併記、札幌で「L特急スーパーカムイ」のみの表示に変わる。字幕式の785系電車では始発から終着まで両列車併記である。
  • 全列車が禁煙車(喫煙ルームなし)。

乗車制度の特例

運賃計算

新千歳空港駅発着系統は札幌駅で進行方向が逆転する。運転の都合上、函館本線と千歳線との分岐駅である白石駅 - 札幌駅間を2度走行することになるが、当該区間には運賃特例が設けられており、札幌駅で途中下車しない(改札外に出ない)限り、通しの運賃は白石駅経由、つまり重複する白石駅 - 札幌駅間を含まないで計算される。ただし特急券は札幌駅発着の計算となる。

快速「エアポート」との直通について

新千歳空港駅発着の快速「エアポート」とこの列車は運行上1本の列車として運転される。このとき、特急区間の各停車駅(旭川駅 - 岩見沢駅間)と快速区間(白石駅 - 新千歳空港駅間)を連続して指定席uシート)に乗車する場合、特急列車区間の指定席特急料金のみで快速区間の指定席にも引き続き乗車が可能である。

また、このような料金設定を行っている関係で、JRの座席予約システム「マルス」では、特急ないしは快速区間のみの乗車と、快速区間と特急区間に跨る場合の乗車は座席の割り当てが別枠になっている。そのため、新千歳空港駅 - 旭川駅間の通しで照会した結果が満席の場合でも、新千歳空港駅 - 札幌駅間と札幌駅 - 旭川駅間に分けて照会すると、同一席番でもそれぞれの区間で空席が出るケースがある。その場合は、快速区間と特急区間通しの座席指定無し特急券、「エアポート」指定券、「スーパーカムイ」指定券の3枚で発行される。

停車駅

札幌駅 - (白石駅) - 新札幌駅 - 北広島駅 - 恵庭駅 - 千歳駅 - 南千歳駅 - 新千歳空港駅

  • 白石駅には、「エアポート」213号(札幌駅から「スーパーカムイ」45号)のみ停車。

臨時列車

旭山動物園号

行動展示などで注目を集め入場者数を増やしていた、旭川市の旭山動物園へのアクセス輸送を目的とし、JR北海道の会社設立20周年も記念した臨時特急「旭山動物園号」を、2007年4月28日から札幌駅 - 旭川駅間で運転開始した。専用の内外装デザインを施した183系気動車を使用し、土曜日・休日および夏休み・冬休みなどの繁忙期に運転される。全車指定席であり、所要時間は下り列車が1時間37分、上り列車が1時間41分。途中停車駅は岩見沢駅・滝川駅のみ(2010年12月現在)。

停車駅

札幌駅 - 岩見沢駅 - 滝川駅 - 旭川駅

使用車両・編成

旭山動物園号
← 旭川
札幌 →
1 2 3 4 5
L
  • 1号車:草原のサバンナ号
  • 2号車:熱帯のジャングル号
  • 3号車:北海道の大地号
  • 4号車:鳥たちの大空号
  • 5号車:極寒の銀世界号
  • 全車禁煙
凡例
L=モグモグコーナー(フリースペース
指=普通車座席指定席
号車 車両 初代デザイン 2代目デザイン
1号車 キハ183-3 ホッキョクグマ号」 「草原のサバンナ号」
2号車 キハ182-46 オオカミ号」 「熱帯のジャングル号」
3号車 キハ182-47 ライオン号」 「北海道の大地号」
4号車 キハ182-48 チンパンジー号」 「鳥たちの大空号」
5号車 キハ183-4 ペンギン号」 「極寒の銀世界号」

専用のラッピングが施された183系気動車(苗穂運転所所属)が使用される。車両の内外装には、絵本作家のあべ弘士がデザインしたイラストが描かれており、車両ごとにモチーフとなる動物は異なる。通常は5両編成で、特定期間は2 - 4号車のいずれかを脱した4両編成で運転される[注 3]。なお、運行開始当初は4両編成だったが、後にキハ182-46が追加された。

1号車は全室フリースペースの「モグモグコーナー」であり、かつて「おおぞら」の一部列車に連結されていた「チャイルドサロン」を改装したものである。一部の座席は記念撮影用のフリースペースとして動物の剥製や毛皮を被せた「ハグハグチェア」とされている[4]

2013年2月6日に走行時の音が大きいため車両メンテナンスを行うことに伴い、1号車と5号車を183系気動車(一般車両)に変更した[5]が、復旧作業に時間を要するため、翌7日まで延長となった[6]

2013年4月をもって、初代のデザインは運行を終了し、同年7月の運転より全車両の内外装がリニューアルされる[7]

フラノラベンダーエクスプレス・フラノ紅葉エクスプレス

滝川駅から根室本線を経由し、札幌駅 - 富良野駅間を2時間で結ぶ臨時特急列車として、「フラノラベンダーエクスプレス」が運行されている。ラベンダーの見頃である夏季に最大1日3往復運行される。秋に運転される場合は「フラノ紅葉エクスプレス」を名乗る。かつては、冬季に「フラノスキーエクスプレス」として運転されることもあった。

  • 運行時期(2012年)
    • 1・6号:6月30日 - 8月12日
    • 2・5号:7月14日 - 7月29日
    • 3・4号:6月9日 - 8月31日

過去に秋季(9月・10月)まで運行されたこともあった。2012年秋は「フラノ紅葉エクスプレス」として3・4号のダイヤを用いて、9月1日 - 30日までの土・日・祝日に運転された。

ただし、「旭山動物園号」用の車両で運行されることもある[8]。また、リゾート用以外のキハ183系車両で運用される際は、特急「ふらの」として運行される。

停車駅

札幌駅 - 岩見沢駅 - 滝川駅 - 芦別駅 - 富良野駅

スーパーカムイ71号・81号

札幌市にある札幌ドームでの巨大コンサートが行われる際の観客輸送を目的として運行される予定臨時特急である。

20時・21時台のコンサート終了から終電の間までの数時間に殺到する帰宅乗客を輸送するため下りのみ。コンサートの観客動員数や開催日程により71号・81号の両方が運行される時とどちらかだけが運行される場合がある。

71号が21時台に札幌駅を出発し23時台に旭川駅を到着、また81号は23時台札幌駅を出発し終着の旭川駅には0時を過ぎて到着する。2014年はSMAP、松田聖子、安室奈美恵など、2015年はサザンオールスターズ、関ジャニ∞、EXILEなどのコンサートで運行された。この列車はコンサート観客だけではなく一般の乗客も乗車可能である。

  • 使用車両は789系1000番台および785系のどちらかが多い。

停車駅

札幌駅 - 岩見沢駅 - 美唄駅 - 砂川駅 - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅

道央都市間連絡優等列車沿革

概略

ライラック
スーパーホワイトアロー
旭川駅に停車中の「ライラック」
(2006年11月3日)
概要
種類 特別急行列車エル特急
現況 廃止
前身 特急「いしかり」(ライラック)
特急「ホワイトアロー」(スーパーホワイトアロー)
運行開始 1980年10月1日(ライラック)
1990年9月1日(スーパーホワイトアロー)
運行終了 2007年10月1日
運営者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
旧運営者 日本国有鉄道(国鉄)
路線
起点 新千歳空港駅札幌駅
終点 旭川駅
営業距離136.8 km (85 mi) (札幌 - 旭川間)
平均所要時間 約1時間25分
運行間隔 11往復(ライラック)
17往復(スーパーホワイトアロー)
列車番号 2000M+号数(ライラック)
3000M+号数(スーパーホワイトアロー)
使用路線 函館本線千歳線
車内サービス
クラス 普通車
座席 指定席uシート」(4号車)
自由席(1 - 3・5号車)
技術
車両 781系電車札幌運転所
785系電車(札幌運転所)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 交流20,000V・50Hz
運行速度 最高120 km/h (75 mph)(ライラック)
最高130 km/h (81 mph)(スーパーホワイトアロー)
テンプレートを表示

あかしや・アカシヤ

列車名は沿線地域の街路樹などに広く輸入され、地域の象徴の一つとなっている植物のニセアカシア(一般にアカシアと呼ばれる)が由来となっている。

かむい・そらち

列車名の由来は、「かむい」がアイヌ語で崇高な霊的存在を意味するカムイ、「そらち」が目的地である空知郡空知支庁である。

なよろ・ましけ

列車名は目的地である名寄市および増毛町が由来となっている。

さちかぜ

列車名はいわゆる抽象名であり、「幸福を運ぶ」を意味する。列車愛称も参照されたい。

いしかり・ライラック

特急「ライラック」は、1980年10月1日に室蘭本線千歳線室蘭駅 - 白石駅間の電化の完成と、千歳空港駅(現在の南千歳駅)新設に伴うダイヤ改正により、特急「いしかり」に代わって室蘭駅 - 札幌駅 - 旭川駅間[注 4]で運転を開始し、2007年9月30日まで運行された列車。2007年10月1日に「スーパーホワイトアロー」と統合して「スーパーカムイ」となって運行開始となったことで、廃止された。

1984年2月1日には急行「かむい」「なよろ」を統合、1990年9月1日には急行「そらち」を統合した。1998年4月には臨時特急「モーニングエクスプレス」を「ライラック」に統合した。

1992年7月1日には新千歳空港駅開業に伴い、新千歳空港駅・札幌駅 - 旭川駅間の「ライラック」と、室蘭駅 - 札幌駅間の「すずらん」に分離され、「ライラック」のうち10往復は、新千歳空港駅 - 札幌駅間を快速「エアポート」として運転されていたが、2002年3月に新千歳空港駅へ乗り入れる列車を「スーパーホワイトアロー」と入れ替えて、「ライラック」は札幌駅 - 旭川駅間のみの運転となった。

廃止時点の運行は、札幌駅 - 旭川駅間を1日11往復運転であった。停車駅は、「スーパーカムイ」と同一であった。

列車名の由来は、「いしかり」が北海道中西部を流れる一級河川石狩川、「ライラック」が札幌市の木とされるなど、沿線地域の象徴の一つとなっている植物のライラックである。

使用車両・編成

781系電車を使用し、基本的には4両編成で自由席(1 - 3号車と4号車の半室)と座席指定席(4号車の半室)であったが、多客期には2編成連結の8両編成が充当されたり、自由席2両を増結し、6両編成で運行されることもあった。

また、団体旅行客の乗車など営業上の都合によって、4号車は全席指定席になる場合があった。この際、4号車一部uシート導入時に、パーティションで仕切られた自由席の区画についても座席の交換が行われ、これまでの簡易リクライニング式からフリーストップ式とされた。この場合、所定では自由席側の座席の頭部カバーに「指定席」と刺繍されたものが被せられ運用された。

モーニングエクスプレス

1990年(平成2年)10月1日から、月曜日限定で札幌駅 - 旭川駅間を運行する臨時特急として運行開始。月曜朝の運行であることから、いわゆるビジネス客を主なターゲットとしていた。1994年(平成6年)3月1日から季節列車となり、1998年(平成10年)4月11日に「ライラック」に統合されて廃止された。

ホワイトアロー・スーパーホワイトアロー

過去の列車の編成図
← 旭川・新千歳空港・室蘭
札幌 →
いしかり・ライラック
485系(1975年7月 - 1980年6月)
781系(1979年3月 - 1986年10月)
6 5 4 3 2 1
ライラック・ホワイトアロー
781系(1986年11月 - 1992年6月)
4 3 2 1
スーパーホワイトアロー・ライラック
785系(1990年9月 - 2002年4月)
1 2 3 4 5 6
  • 札幌側5・6号車は札幌側に付属編成を連結した一部列車のみ。このときに4号車は全室指定席になる場合あり。増結は札幌側のみではなく旭川側にも付属編成を連結した事例もあり、その場合は、中間となる4号車を指定席とした運用の他、札幌側6号車(基本編成では4号車となる)を指定席とした運用もなされていた。
モーニングエクスプレス
785系(1990年10月 - 1998年4月)
5 6
ライラック・エアポート
781系(1992年7月 - 2007年9月)
1 2 3 4
  • 指定席は2001年からuシートに変更。
スーパーホワイトアロー・エアポート
785系(2001年以降・uシート組込み後)
1 2 3 4 5
u
  • 2002年以降は全車両禁煙
座席種別凡例
指=普通車座席指定席
u=普通車座席指定席「uシート」
自=普通車自由席

「スーパーホワイトアロー」は、札幌駅 - 旭川駅間などで1986年3月3日に運転を開始し、2007年9月30日まで運行された列車。2007年10月1日から「ライラック」と統合して「スーパーカムイ」となって運行開始となったことで、廃止された。

運転開始時は「ホワイトアロー」として、千歳空港駅(現在の南千歳駅)・札幌駅 - 旭川駅間で運転されていたが、1990年9月1日に新型車両を導入して、最高運転速度の引き上げによるさらなる速達性や、居住性・快適性の向上した新型車両の投入により、「ホワイトアロー」を「スーパーホワイトアロー」に名称を変更し、運転区間も札幌駅 - 旭川駅間に変更された。

列車名は、ノンストップ・直行便を示すを意味する英語の「Arrow」とを表す「White」を組み合わせた造語で、スーパーを冠した道内最初の例となった[注 5]

廃止時点の運行は、札幌駅 - 旭川駅間を1日17往復運転し、朝晩を除く11往復は、札幌駅から快速「エアポート」として新千歳空港駅まで直通運転を行っていた。停車駅は「スーパーカムイ」と同一であった。

列車名は「白い矢」を意味する英語「ホワイトアロー (White Arrow)」が由来となっている。

使用車両・編成

「スーパーホワイトアロー」は785系電車により、スーパーカムイと同一の自由席車両4両と指定席車両1両の5両編成で運転されていた。5両編成で運転された時代の指定席は「uシート」と呼ばれていた。運行開始当初は通常期は4両編成、早朝・夕方等のラッシュ時や繁盛期または団体予約がされた日に限っては6両編成で運転を行っており、普通車指定席は編成中札幌寄り半室を原則として指定席として運用していた他は、シートカバーに「指定席」と刺繍されたものを被す事で自由席と区別している。なお増結編成を連結した6両編成時では1両全席を指定席扱いとすることもあり、この場合はシートカバー以外に車両に「指定席」のステッカーを貼って対応していた[注 6]

785系に事故・トラブルが発生した場合は、781系が代走する場合もあった。この場合の表示幕は、従来の「ホワイトアロー」幕を基準とした意匠の上部に小さく「スーパー」を介した専用表示幕による運行であった。

沿革

戦後運行の展開

  • 1949年昭和24年)9月15日小樽駅 - 旭川駅間を運行する不定期準急列車2005・2006列車(以下「列車」を「レ」と略)が運行を開始する。
  • 1950年(昭和25年)10月1日:2005・2006レの運行区間を旭川駅 - 名寄駅間(宗谷本線経由)まで延長。ただし、延長区間は普通列車扱い。
  • 1951年(昭和26年)4月1日:2005・2006レを定期列車に昇格し、「石狩」(いしかり)の名称が与えられる。運行区間は小樽駅 - 名寄駅間。
  • 1954年(昭和29年)5月1日:従来函館駅 - 小樽駅 - 札幌駅間を運行していた急行列車あかしや」と「石狩」の小樽 - 札幌間が重複することから、「石狩」の札幌駅 - 旭川駅間を「あかしや」に編入し、「あかしや」の運行区間を函館駅- 小樽駅 - 旭川駅間とする。ただし、小樽駅 - 旭川駅間は準急列車とした。
  • 1956年(昭和31年)11月19日:「あかしや」を「アカシヤ」に改名。

準急「かむい」・特急「おおぞら」の登場

  • 1959年(昭和34年)9月22日:小樽駅 - 旭川駅・上芦別駅間(後者は根室本線経由)を運行する気動車準急列車「かむい」運転開始。また、気動車による準急列車「かむい」が設定されたことにより、「アカシヤ」は全区間で急行列車として運行される。
  • 1960年(昭和35年)7月1日:「かむい」を札幌駅 - 旭川駅間で1往復増便し、2往復での運行となる。また当初運転されていた根室本線乗り入れ区間を富良野駅まで延長する。
  • 1961年(昭和36年)10月1日サンロクトオのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    • 北海道初の特急列車として室蘭本線千歳線経由で函館駅 - 旭川駅間に「おおぞら」が運転を開始する(以下はおおぞらの項目を参照)。
    • 「アカシヤ」を急行「オホーツク」に統合。
  • 1962年(昭和37年)10月1日:「かむい」を札幌駅 - 旭川駅間で1往復増発。「かむい」は3往復体制とする。
  • 1963年(昭和38年)12月1日:小樽駅 - 増毛駅間で運行されていた「ましけ」を「かむい」に編入。「かむい」が4往復体制となった。
  • 1964年(昭和39年)
    • 3月20日:「かむい」の富良野駅発着編成を独立させ、新たに「そらち」の名称を与える。なお、「そらち」は新規に2往復増発したため、3往復体制となった。
    • 10月1日:「かむい」で名寄駅発着の1往復を増発し、4往復体制とした。また、「そらち」下り1本を廃止し、下り2本上り3本の運行となる。
  • 1965年(昭和40年)10月1日:ダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    • 「かむい」の増毛駅発着列車を分離し「ましけ」の名称を与える。以降は「留萌本線」の項を参照のこと。
    • 「そらち」を2往復に減便。
    • 「かむい」は「そらち」の減便した1往復と合わせて6往復に増便。
  • 1966年(昭和41年)
    • 3月5日準急制度改変に伴い、「かむい」・「そらち」が急行列車に昇格。
    • 3月25日:「かむい」の1往復を「なよろ」に分割。「かむい」は小樽駅・札幌駅 - 旭川駅間の5往復のみとなる。なお、「かむい」には根室本線内を普通列車として運行する列車が1往復設定されていた。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:函館本線小樽駅 - 滝川駅間交流電化に伴うヨンサントオのダイヤ改正により以下のように変更する。
    • 小樽駅 - 札幌駅 - 滝川駅間運転の「かむい」のうち、下り4号・上り3号(列車番号 801M・802M)に711系電車を使用。これが北海道での電車による優等列車の起源となる。気動車「かむい」は5往復体制であった。
    • 「そらち」の上り1本廃止。
  • 1969年(昭和44年)10月1日:旭川駅までの電化区間の延伸に伴うダイヤ改正。
    • 「かむい」1往復を除き電車化、8往復に増便。
    • 電車運行の「かむい」は運転区間を旭川駅まで延長。札幌駅 - 旭川駅間運転の下り1・2・3・4・5号、上り1・4・5・7号(列車番号:801M・803M・805M・809M・811M・802M・808M・810M・816M)の4往復を新設。

「さちかぜ」の登場

  • 1971年(昭和46年)7月1日:ダイヤ改正に伴い以下のように変更。
    • 「かむい」の1往復を小樽駅 - 旭川駅間の「さちかぜ」に変更する。
      「さちかぜ」は札幌駅 - 旭川駅間は無停車、快速列車として運行した小樽駅 - 札幌駅間の途中停車駅は南小樽駅手稲駅琴似駅のみであった。
      上りが旭川発7時00分、下りが札幌発18時00分のビジネスダイヤで設定され、この区間の136.8 km を1時間36分(下り)で運行した。その表定速度は国鉄急行列車としては最速の85.5 km/h に達し、当時の特急列車に比肩する速度であった[注 7]。この運転時分のままで最初の冬を越したが、翌1972年(昭和47年)には余裕を見込んで1時間37分(下り)、1973年(昭和48年)にはさらに1分伸びて1時間38分(下り)となり、これが廃止まで続いた。
      なお、列車名として抽象名のを用いるものは、設定当時には特急列車に用いられる事例が多く、実際に「さちかぜ」の名も1957年(昭和32年)から1958年(昭和33年)まで東京駅 - 長崎駅間の寝台特急列車に用いられたことがあった。このため、この列車の運行は特急形電車を登場させるための試金石とも言われた。
    • 「そらち」の1往復が廃止され、小樽発富良野行きの下り列車のみとなる。
  • 1972年(昭和47年)
    • 3月15日:ダイヤ改正に伴い「かむい」を2往復増発し、10往復の運行となる。
    • 10月2日:「そらち」を廃止。

「いしかり」の登場

  • 1975年(昭和50年)7月18日:急行「かむい」および「さちかぜ」を特急化し、エル特急「いしかり」が札幌駅 - 旭川駅間で運転開始(7往復)。また、「かむい」も気動車列車を含む7往復が存置され、「いしかり」の補完にあたる。
    • 当初は7月1日からの運転開始を予定していたが、労使紛争の関係でこの日からの運転となった。
    • 「いしかり」は北海道初のエル特急で、ほかの北海道特急が全列車座席指定だった時代に、普通車のみの6両、そのうち5両が自由席という編成で、異彩を放った。また、当時グリーン車の連結がない唯一の国鉄昼行特急でもあった。また、7往復のうち1往復は、それまでの急行「さちかぜ」を継承し、ノンストップ運転の設定となった[注 8]
    • この時点での使用車両は、もともとは本州向けの485系電車を北海道向けに設計変更した485系1500番台であり、北海道専用の特急形電車が登場するまでの、言わば「つなぎ」であった。そのため、冬季に入ると耐寒・耐雪性能の不備を次々と露呈し、不具合や故障が頻発した。次の冬からは、編成両数の4両への減車による予備車の確保と、日中1時間ヘッドから2時間ヘッドへの運転本数の半減による整備時間の確保という、「計画的間引き」による対策にまで追い込まれたものの、なおもトラブルは完治せず、それまでの711系によって築かれた、冬季における国鉄への信頼を失墜させた。
  • 1979年(昭和54年)3月19日:北海道専用の極寒地向け仕様車である781系電車が落成する。「いしかり」は1年半後の「ライラック」移行前までに順次781系電車に置き換えられる。
エル特急「ライラック」
(1986年 札幌駅)
  • 1980年(昭和55年)10月1日:室蘭本線千歳線室蘭駅 - 白石駅間の電化が完成。千歳空港駅(現在の南千歳駅)新設に伴うダイヤ改正により、以下のように変更する。
    • 「いしかり」の運行区間を延長し、室蘭駅 - 札幌駅 - 旭川駅間を運行するエル特急「ライラック」を新設。これに伴い「いしかり」は廃止。
      当初は9往復が運行されており、5往復が室蘭駅 - 旭川駅間直通で、室蘭駅 - 札幌駅間および札幌駅 - 旭川駅間が各2往復の設定だった。
      また、新設された千歳空港駅 - 札幌駅間を自由席特急料金込み800円で乗車できる特別企画乗車券「エアポートシャトルきっぷ」を発売。この対象列車としてもPRされた。
    • 急行「ましけ」が廃止。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:「ライラック」の停車駅に新札幌駅を追加。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:急行「かむい」・「なよろ」を「ライラック」に格上げし、3往復増発。「ライラック」は札幌 - 旭川間で10往復運転。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:「ライラック」の室蘭駅 - 東室蘭駅間が各駅停車に変更。

「ライラック」「ホワイトアロー」から「スーパーホワイトアロー」へ

エル特急「ホワイトアロー」
(1990年 豊幌駅)
  • 1986年(昭和61年)
    • 3月3日:千歳空港駅 - 札幌駅 - 旭川駅間で「ホワイトアロー」が運転開始。「ライラック」・「ホワイトアロー」の一部列車を4両編成化。
      特急「ホワイトアロー」設定当時は781系電車で運行。千歳空港駅 - 札幌駅間に1往復、千歳空港駅 - 札幌駅 - 旭川駅間に1往復、札幌駅 - 旭川駅間に1往復の計3往復だった。千歳空港 - 旭川間の2・3号の途中停車駅は札幌駅のみ、その他は途中無停車であった。
    • 11月1日このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更。
      • 「ライラック」に苫小牧駅発着列車の設定がなされる。
      • 「ライラック」・「ホワイトアロー」の全列車が4両編成化。これにより座席指定席は半室のみとなった。ただし、多客時には2編成連結の8両編成が充当されることもあった。
      • 「ホワイトアロー」は大半の列車を苫小牧駅発着とする。停車駅は千歳空港駅・札幌駅のみとした。
      • 「ホワイトアロー」がエル特急に指定される[9]
      • 急行「かむい」の電車列車が廃止され、気動車列車1往復を「そらち」に分離。「そらち」の運行区間は札幌駅 - 富良野駅・新得駅間で、函館本線内のみ急行として運転。
  • 1987年(昭和62年)10月1日:「ホワイトアロー」の停車駅に岩見沢駅滝川駅が追加。
  • 1988年(昭和63年)
    • 3月13日:このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
      • 「ライラック」に千歳空港駅(現在の南千歳駅)発着系統の設定がなされる。
      • 「かむい」の旭川駅乗り入れを終了し、「そらち」に統合。
        急行「かむい」・「そらち」(2代目)の停車駅:札幌駅 - 野幌駅 - 江別駅 - 岩見沢駅 - 美唄駅 - 奈井江駅 - 砂川駅 - 滝川駅 - 江部乙駅 - 妹背牛駅 - 深川駅 - 納内駅 - 旭川駅
        • 列車および時期によって停車駅は異なる。
        • 「そらち」は滝川駅から根室本線経由で富良野駅・新得駅発着とし、滝川駅より先では普通列車として運行していた。「かむい」には札幌駅 - 手稲駅小樽駅間を普通列車として延長運転した列車が設定されていた。
    • 11月3日:「ホワイトアロー」の停車駅に深川駅を追加。
  • 1990年平成2年)
    785系「スーパーホワイトアロー」
    (1990年9月 旭川駅)旭川側に増結編成を加えた6両編成で運行された時のもの
    • 9月1日:新型車両785系電車運用開始に伴い以下のように変更する。
      • 「ホワイトアロー」を新型車両を投入して「スーパーホワイトアロー」に名称を変更。運転区間も札幌駅 - 旭川駅間に変更。運行本数は13往復。
      • 急行「そらち」を「ライラック」に統合。また旭川発の始発列車および、札幌発の最終列車には、785系電車を使用した。いずれも原則として6両編成で運転。
    • 10月1日:月曜日限定で札幌駅 - 旭川駅間を運行する臨時特急「モーニングエクスプレス」運行開始。
  • 1992年(平成4年)7月1日:新千歳空港駅開業に伴い、以下のように変更する。
    • 旧「ライラック」の運転系統を新千歳空港駅・札幌駅 - 旭川駅間の新「ライラック」と、室蘭駅 - 札幌駅間の「すずらん」(新設)に分離。
    • 「ライラック」のうち10往復は、新千歳空港駅 - 札幌駅間を快速「エアポート」に変更。
    • この当時「ライラック」は14往復、「スーパーホワイトアロー」は13往復の運転であった。
  • 1994年(平成6年)3月1日:月曜日運行の「モーニングエクスプレス」を季節列車に変更。
  • 1998年(平成10年)4月11日:785系の「ライラック」が定期運用を終了。「モーニングエクスプレス」は「ライラック」に名称を変更する。これに伴い、「ライラック」は12往復、「スーパーホワイトアロー」は15往復となり「スーパーホワイトアロー」が運転本数上で逆転する。
  • 2001年(平成13年)7月1日:「ライラック」の指定席として「uシート」を全列車に導入[10]
  • 2002年(平成14年)
    • 3月16日:ダイヤ改正により次のように変更[11]
      • 新千歳空港駅発着系統を、それまで札幌駅 - 旭川駅間の運行であった「スーパーホワイトアロー」と入れ替え。「ライラック」は札幌駅 - 旭川駅間のみの列車となる。
      • 「スーパーホワイトアロー」の編成を自由席車4両とuシート車1両の5両編成へ統一。「スーパーホワイトアロー」の停車駅に美唄駅・砂川駅を追加。
    • 12月1日:ダイヤ改正により、「ライラック」を1往復増発[12]
  • 2004年(平成16年)3月13日:「ライラック」・「スーパーホワイトアロー」が全車禁煙化。終着駅となる旭川駅・札幌駅への到着を自動放送化[13]
  • 2006年(平成18年)3月18日夜行特急「利尻」・「オホーツク」9・10号の季節列車への変更に伴う代替措置として「スーパーホワイトアロー」・「ライラック」を増発[14]

「スーパーカムイ」の登場

快速「エアポート」・特急「スーパーカムイ」
(2011年5月23日 南千歳駅)
  • 2007年(平成19年)
    • 2月14日:同年10月に「ライラック」に使用されている781系電車の789系電車(1000番台)への置き換えに伴い、札幌駅 - 旭川駅間の電車特急全列車が最高速度130km/hでの運転に統一されることから、愛称を統一することが発表される。同時に、新列車の愛称を公募[15]
    • 4月28日:183系気動車により、札幌駅 - 旭川駅間に「旭山動物園号」を運行開始[16][17]
    • 5月9日:新しい列車愛称名を「スーパーカムイ」に決定したことを公表[3]
    • 10月1日:「スーパーホワイトアロー」と「ライラック」を廃止。両列車を統合し、「スーパーカムイ」が運転開始[18]
  • 2008年(平成20年)3月15日:「スーパーカムイ」1往復(下り53号、上り50号)が「エアポート」(下り213号、上り200号)へ直通するようになる[19]
  • 2009年(平成21年)10月1日:札幌駅 - 旭川駅間で「スーパー宗谷」1号→「旭山動物園号」、「スーパーカムイ」3号→「スーパー宗谷」1号と「旭山動物園号」→「スーパーカムイ」5号の運行時刻がそれぞれ入れ替わるとともに、「スーパー宗谷」1号は札幌7時48分発に[20]、「旭山動物園号」の札幌駅発車時刻は8時30分に繰り下げられ、旭川駅には従来と同じ10時07分に到着するダイヤにそれぞれ変更[21]。札幌駅 - 旭川駅間の「スーパーカムイ」は下り全列車の所要時間が1時間20分となる。

2010年代の動き

  • 2010年(平成22年)
    • 1月29日:深川駅 - 妹背牛駅間を走行中の旭川発札幌行き「スーパーカムイ24号」(789系1000番台・HL-1005編成)とダンプカーが衝突、先頭車(クハ789-2005)が脱線・大破するなど乗客ら25人が重軽傷を負う事故(函館本線踏切事故」)が発生[22]
    • 12月4日:昼間帯の「スーパーカムイ」4往復の運転を取りやめ。札幌駅12時30分発の「スーパーカムイ21号」は「サロベツ」に統合[23]
  • 2012年(平成24年)10月27日:「スーパーカムイ」4号の運転時刻を繰り上げる[24]
  • 2013年(平成25年)
    • 5月5日奈井江駅 - 茶志内駅間を走行中の旭川発札幌行き「スーパーカムイ6号」(789系1000番台)で、1号車(クハ789-1002)床下の車軸付近から出火。臨時停車した茶志内駅で車掌が消火器で消し止めた[25][26][27]
    • 11月1日:ダイヤ修正により以下のように変更[2][28][29]
      • 「スーパーカムイ」1往復(下り13号、上り16号)が運休となる。
      • 最高速度を120キロに引き下げる。これに伴い、札幌発旭川行きの列車は終点の旭川駅の到着時刻が5分繰り下げとなり、所要時間が1時間25分 - 29分となる。旭川発札幌行きの列車は始発駅の旭川発の時刻が5分繰り上げとなり、所要時間が1時間25分となる(5分増延、早朝の時間帯を除く)。
  • 2014年(平成26年)8月30日:前年11月1日の1往復(下り13号、上り16号)運休に伴う欠番を解消。これにより、号数は1 - 46号に変更[30]
  • 2016年(平成28年)3月26日:ダイヤ改正により下記のように変更(予定)[1]
    • 新千歳空港駅への直通運転(千歳線内は快速「エアポート」)が廃止され、全列車が札幌駅 - 旭川駅間の運転となる。
    • 「スーパーカムイ」1号の時刻が16分繰り上がって旭川駅到着は8時00分となり、同駅8時08分発宗谷本線名寄行の普通列車に接続する。
    • 札幌駅 - 旭川駅間の所要時間が1時間29分の列車は、全て1時間25分となる。
    • 旭川駅8時30分発以降の列車は、発車時刻を毎時00分または30分にする。

脚注

注釈

  1. ^ 急曲線のある江別駅近文駅付近を除く。
  2. ^ 2013年10月31日までは最高速度が130km/h、最短所要時間が1時間20分、表定速度が102.6km/hであった。
  3. ^ 2009年5月 - 6月までは2号車、2009年11月3日 - 11月15日までは3号車を脱した4両編成での運転となった。
  4. ^ ただし、東室蘭駅 - 室蘭駅間は普通列車として運転。
  5. ^ この愛称は、運行開始当時としてはJRの定期列車としては最も文字数の多い愛称であったが、1995年に運行を開始した「スーパー雷鳥(サンダーバード)」は括弧抜きで13文字、1996年に運行を開始した「スーパーくろしお・オーシャンアロー」は17文字と、「スーパーホワイトアロー」を上回った。しかし、両列車は1997年に「サンダーバード」「オーシャンアロー」に改称されたため、再度最長の列車名となった。なお、2001年に登場した「ミッドナイトEXP高松」・「ミッドナイトEXP松山」は発音すると16音であるが、列車名表示の上では11文字であった。
  6. ^ 修学旅行等の団体貸切運用が組み込まれた場合は、札幌寄り1ないし2両を修学旅行用に貸切運用として扱い、3号車半室を通常の指定席、残りの半室と3両を自由席車両として運用した実績が存在する。なおこの場合は通常停車しない駅(奈井江駅妹背牛駅納内駅など)でも臨時に乗降を取り扱う場合があった。
  7. ^ この表定速度は、「急行を追い抜く急行」として知られ、東北本線の最速急行列車となった仙台青森行きの下り「くりこま」1号の81.6 km/h を上回り、最高運転速度120 km/h の特急「ひばり」・「はつかり」 (87.0 - 89.4 km/h) にも肉薄するものである。ちなみに「さちかぜ」を含む当時の道内列車の最高速度は100 km/h に設定されていた。
  8. ^ 同じ6両編成中に「さちかぜ」の倍の4両の電動車を連結していたが、当時の道内の最高運転速度が100 km/hであり、711系電車との差がほとんどなかったことから運転時分の短縮は1 - 2分に留まった。

出典

  1. ^ a b "平成28年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 18 December 2015. 2015年12月18日閲覧
  2. ^ a b c "安全性向上に向けた輸送サービス抑制へのご理解について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 4 September 2013. 2013年9月5日閲覧
  3. ^ a b "札幌〜旭川間特急列車新愛称「スーパーカムイ」に決定しました!" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 9 May 2007. 2014年7月5日閲覧
  4. ^ 『列車編成席番表 2012冬』(交通新聞社)[要ページ番号]
  5. ^ "「旭山動物園号」使用車両の変更について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 5 February 2013. 2014年7月6日閲覧
  6. ^ "「旭山動物園号」使用車両の変更期間延長について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 6 February 2013. 2014年7月6日閲覧
  7. ^ "特急「旭山動物園号」リニューアルデビュー!!" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 15 May 2013. 2014年7月6日閲覧
  8. ^ “フラノラベンダーエクスプレス”3・4号を「旭山動物園号」が代走 - 『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース(交友社) 2011年7月14日
  9. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第1号、鉄道ジャーナル社、1987年1月、13頁。 
  10. ^ "平成13年7月ダイヤ改正について" (Press release). 北海道旅客鉄道. 25 April 2001. 2002年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月5日閲覧
  11. ^ "平成14年3月ダイヤ改正について" (Press release). 北海道旅客鉄道. 28 November 2001. 2002年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月5日閲覧
  12. ^ "平成14年12月ダイヤ改正について" (Press release). 北海道旅客鉄道. 20 September 2002. 2002年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月19日閲覧
  13. ^ "平成16年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 26 December 2003. 2003年12月31日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2014年7月5日閲覧
  14. ^ "平成18年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 22 December 2005. 2005年12月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2010年7月23日閲覧
  15. ^ "札幌〜旭川間特急列車の愛称名募集について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 14 February 2007. 2014年7月5日閲覧
  16. ^ "〜元旭山動物園飼育係 絵本作家 あべ弘士 さん オリジナルデザイン〜 特急「旭山動物園号」新登場!!" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 7 November 2007. 2014年7月5日閲覧
  17. ^ "〜かわいい動物たちと出発進行!!〜 4月28日 旭山動物園号がついにデビュー" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 25 April 2007. 2014年7月5日閲覧
  18. ^ "平成19年10月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 11 July 2007. 2014年7月5日閲覧
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  20. ^ "平成21年10月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 July 2009. 2014年7月5日閲覧
  21. ^ "秋の臨時列車のお知らせ" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 21 August 2009. 2014年7月5日閲覧
  22. ^ “列車事故:特急とトラック衝突 乗客ら25人軽傷 北海道”. 毎日新聞毎日jp (毎日新聞社). (2010年1月29日). オリジナルの2010年2月2日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100202053936/http://mainichi.jp/select/jiken/graph/20100129/ 2010年2月2日閲覧。 
  23. ^ "平成22年12月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 24 September 2010. 2014年6月19日閲覧
  24. ^ "平成24年10月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 3 August 2012. 2014年7月5日閲覧
  25. ^ “JR北海道:特急「スーパーカムイ」出火 運行取りやめ”. 毎日新聞(毎日jp) ([毎日新聞社). (2013年5月5日). オリジナルの2013年5月15日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20130515161410/http://mainichi.jp/select/news/20130505k0000e040104000c.html 2013年5月15日閲覧。 
  26. ^ "特急スーパーカムイ6号の床下から出火したトラブルについて" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 5 May 2013. 2014年7月5日閲覧
  27. ^ "特急スーパーカムイ6号の床下から出火したトラブルについて -解体作業状況-" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 7 May 2013. 2014年7月5日閲覧
  28. ^ "11月以降のダイヤについて" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 20 September 2013. 2014年7月5日閲覧
  29. ^ “JR北海道:一部特急を減速・減便 11月ダイヤ改正発表”. 毎日新聞(毎日jp) ([毎日新聞社). (2013年9月20日). オリジナルの2013年11月3日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20131103204155/http://mainichi.jp/select/news/20130921k0000m040081000c.html 2013年11月3日閲覧。 
  30. ^ "平成26年8月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 4 July 2014. 2014年7月5日閲覧

関連項目

外部リンク