弘南鉄道
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本社が入居する平賀農協会館 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒036-0103 青森県平川市本町北柳田23-5 |
設立 | 1926年3月 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8420001010056 |
事業内容 | 鉄道事業他 |
代表者 | 代表取締役 船越弘造 |
外部リンク | konantetsudo.jp/ |
弘南鉄道株式会社(こうなんてつどう)は、青森県弘前市を中心として弘南線・大鰐線の2つの鉄道路線を運営する日本の鉄道会社である。本社所在地は青森県平川市本町北柳田23番5号。
かつてはバス事業も行っていたが1941年に分社化し、現在は鉄道事業のみを行っている。大鰐線は弘前電気鉄道として開業した路線で、1970年に譲渡を受けて弘南鉄道の路線となった。また、特定地方交通線に指定された旧国鉄黒石線を1984年に継承したが、1998年に廃止した。2016年現在、私営の電気鉄道会社としては、日本国内では最北の会社である。
歴史
特に標記のない場合は弘南鉄道を指す。
- 1926年(大正15年)2月18日 - 鉄道免許状下付(中津軽郡和徳村-南津軽郡尾上村間)[1]
- 1926年(大正15年)3月27日 - 弘南鉄道を設立[2]。
- 1927年(昭和2年)9月7日 - 弘前 - 津軽尾上間を開業[3]。
- 1931年(昭和6年)6月24日 - バス事業に参入。
- 1941年(昭和16年)4月17日 - バス部門を弘前乗合自動車(弘南バスの前身)に分社。
- 1948年(昭和23年)7月1日 - 全線電化(直流600ボルト)。
- 1949年(昭和24年)7月25日 - 弘前電気鉄道設立。
- 1950年(昭和25年)7月1日 - 津軽尾上 - 弘南黒石(現在の黒石)間が開業し全通。
- 1952年(昭和27年)1月26日 - 弘前電気鉄道が大鰐 - 中央弘前間を開業。
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 全線750ボルトに昇圧。
- 1961年(昭和36年)9月1日 - 全線1500ボルトに昇圧。
- 1970年(昭和45年)10月1日 - 弘前電気鉄道が経営権を弘南鉄道に譲渡。大鰐 - 中央弘前間を大鰐線とする。
- 1984年(昭和59年)11月1日 - 国鉄黒石線川部 - 黒石間を譲り受け、黒石線として開業。
- 1998年(平成10年)4月1日 - 黒石線廃止。
- 2008年(平成20年) - 公式サイト開設。
- 2009年(平成21年)8月1日 - 大人同伴の小学生以下の子供は無料となる土休日の子供運賃特別割引開始。
路線
現有路線
廃止路線
- 黒石線(川部駅 - 黒石駅 6.2km。1998年廃止)
車両
2016年現在、冷房車の配置が1両も無い[4]。軌道の幅(軌間)はJR在来線と同じ1,067mm。現在使用されている車両は18m車と短い[5]が、1995年から2008年までは21mの元南海車も在籍していた。
電車
-
弘南線7000系
(2004年撮影) -
大鰐線7000系
(2001年撮影) -
大鰐線6000系
(2006年撮影)
電気機関車
-
大鰐線ED22形
(2006年撮影) -
キ100形を連結して待機するED22形
(2008年撮影)
事業用貨車
- キ100形(弘南線・大鰐線) - 元国鉄キ100形
- ト1形(弘南線)
- トム1500形(大鰐線) - 元西武トム1613
- ホキ800形(ホキ1245:弘南線、ホキ1246:大鰐線) - 元国鉄ホキ800形
過去の車両
電車
- 1521系(弘南線・大鰐線) - 元南海1521系
- 3600系(弘南線) - 元東急3600系
- モハ11形・クハ16形・サハ17形
- クハ20形(弘南線) - 元阪和電気鉄道モヨ100形→国鉄モハ2200形→クモハ20形→松尾鉱業鉄道モハ20形
- モハ100形・クハ200形(大鰐線)
- モハ2231形(弘南線→大鰐線) - 元西武モハ231形
- モハ2250形・クハ2250形(弘南線→大鰐線) - 元富士身延鉄道モハ100形・モハ11形→国鉄モハ93形→モハ1200形
- モハ3400形(弘南線→大鰐線) - 元東急3400形
- クハ1266形(弘南線→大鰐線) - 西武鉄道151系
- クハニ71形(弘南線→大鰐線) - 伊那電気鉄道サ400形 - 国鉄サハニ7900形
電気機関車
気動車
貨車
- ト31形 - 西武鉄道ト231・232
- トム750形 - 国鉄トム7458
- ワフ510形(弘南線) - 元南海ワブ505・523
運賃
大人普通旅客運賃(小児半額、10円未満は切り上げ)。2014年4月1日改定[6]。
キロ程 | 運賃(円) |
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初乗り1 - 2km | 210 |
3 | 270 |
4 | 300 |
5 | 320 |
6 | 340 |
7 | 360 |
8 | 370 |
9 | 380 |
10 | 390 |
11 | 400 |
12 | 410 |
13 | 420 |
14 | 430 |
15 | 440 |
16 | 450 |
17 | 460 |
企画乗車券
- さっパス[7]
- 2009年から発売。
- 大鰐線中央弘前駅から大鰐駅間の往復乗車券と、大鰐駅前にある温泉施設「鰐come(わにかむ)」の入浴券がセットになったきっぷ。
- 発売額は1,000円。なお、200円分の「買物券」がついており、この「買物券」で「鰐come」の貸しタオルの利用もできる。
- 問い合わせ先および販売は、中央弘前駅・大鰐駅及び車内。
- 大黒様きっぷ
- 2010年5月1日から発売。
- 弘南鉄道全線が1日乗り放題のきっぷで、実質1日乗車券と同じである。
- 発売額は、大人1,000円・小人500円。
- きっぷの名称の「大黒」は、大鰐駅の大と黒石駅の黒から。
- 弘南線と大鰐線を乗り継ぐために利用するJR奥羽本線や弘南バスの運賃は別途必要。
- 中学生応援切符[8]
- 2015年12月5日から2016年3月27日まで中学生を対象に大鰐線を2往復4回分を半額で利用できるきっぷ。
- 利用可能日は、上記期間中の土日祝日と冬休み期間および大鰐線沿線の高校入学試験実施日と合格発表日[9]。発売は利用予定日の1か月前から。
- 購入・利用時は、「生徒手帳」の提示・携帯が必要。
その他
- 弘南鉄道の委託駅員の勤務時間は8時間となっている。ただし、柏農高校前駅では7:32 - 8:15のみ。
- 東京急行電鉄から購入した車両のつり革には、「渋谷東急百貨店(渋谷109)」や「東横のれん街」のロゴがそのまま残っている。
- 国鉄からの特定地方交通線引き受けでは黒石線のほか、1984年に矢島線(現・由利高原鉄道鳥海山ろく線)の引き受けを表明したことがある。矢島線の沿線自治体ではバス転換の方向に傾きつつあったが、弘南鉄道が引き受けを表明したことで一転して地元主体での鉄道存続に方針を変えることとなった。
脚注
- ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1926年2月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』、『日本全国諸会社役員録. 第35回(昭和2)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年9月17日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 定期運行の鉄軌道事業者で冷房車の配置が無いのは、他には山万しかない。
- ^ ただし7000系は全幅が国鉄定規の2800mmで決して小さいというわけではない、6000系は地方私鉄定規の2744mmである。
- ^ 運賃 - 弘南鉄道、2014年4月5日閲覧
- ^ さっパス - 弘前観光コンベンション協会
- ^ 弘南鉄道インフォメーションブログ
- ^ 青い森鉄道で発売している同種のきっぷは、沿線の高校入学試験実施日と合格発表日は適用外。