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はやぶさ (新幹線)

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はやぶさ
E5系電車「はやぶさ」 (2011年3月8日 大宮駅)
E5系電車「はやぶさ」
(2011年3月8日 大宮駅
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車新幹線
現況 運行中
地域 東京都の旗 東京埼玉県の旗 埼玉県
茨城県の旗 茨城県[注 1]栃木県の旗 栃木県
福島県の旗 福島県宮城県の旗 宮城県
岩手県の旗 岩手県青森県の旗 青森県
北海道の旗 北海道
前身 新幹線「はやて」(新青森以南)
特急「つがる」(八戸 - 青森間)
特急「スーパー白鳥」「白鳥
(新青森 - 函館間)
運行開始 2011年3月5日(東京 - 新青森間)
2016年3月26日(新青森以北)
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点 東京駅
終点 新函館北斗駅
営業距離 823.7 km(東京 - 新函館北斗間)[注 2]
使用路線 東北新幹線北海道新幹線
車内サービス
クラス グランクラスグリーン車普通車
身障者対応 5・9号車(E5系)
11・12号車(E6系)
座席 グランクラス(10号車)
グリーン車(9・11号車)
普通車(1 - 8・12 - 17号車)
(全車指定席
技術
車両 E5系電車(JR東日本新幹線総合車両センター
H5系電車(JR北海道函館新幹線総合車両所
E6系電車(JR東日本秋田車両センター
軌間 1,435 mm
電化 交流25,000 V・50 Hz
架空電車線方式
最高速度 320 km/h(東京 - 盛岡間)
260 km/h(盛岡 - 新函館北斗間)
テンプレートを表示

はやぶさは、東日本旅客鉄道(JR東日本)および北海道旅客鉄道(JR北海道)が東北新幹線北海道新幹線東京駅 - 仙台駅盛岡駅新青森駅新函館北斗駅間で運行している特別急行列車である。種別を示す色[要出典]

概要

JR東日本が東北新幹線において2011年平成23年)3月5日からE5系の運用を開始するにあたり、新たに設定した愛称[1][2]である。その後、E5系の増備によって順次本数を増やしていき、新青森駅発着の「はやて」の大半を統合している。

宇都宮駅 - 盛岡駅間において、E2系「はやて」「やまびこ」の275km/hを上回り国内最速となる最高速度320km/hでの営業運転を行い、東北新幹線の最速達種別の列車として位置付けられる。また、大宮駅 - 宇都宮駅間の最高速度も、従前の240km/hを上回る275km/hで運転する。なお、盛岡駅 - 新青森駅間では整備新幹線区間であり、線路規格の関係上「はやて」と同一の260km/hに留まる。

当初は東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間の延伸開業と同時に運行開始する計画であったが、延伸開業が2010年(平成22年)12月4日に前倒しとなったため、新青森駅までの延伸開業から約3ヶ月遅れての運行開始となった。

仙台駅 - 新函館北斗駅間に限り、立席扱いながらも新幹線定期券「FREX」(FREXパル含む)による普通車指定席への乗車が可能で、空席に着席できる。

列車名選定の経緯

E5系はやぶさのロゴマーク
H5系はやぶさのロゴマーク

「はやぶさ」の愛称は、東北新幹線のフラグシップたる最速達列車として、2010年3月に行われた列車名の一般公募の結果を基にしたものである。公募にあたっては、「新型高速新幹線車両にふさわしく、かつお客さまにわかりやすい」ことが選考基準とされ[3]、150,372通の応募があった[4]。この中から、応募総数第7位であった「はやぶさ」が選ばれ、2010年5月11日に発表された[4]

応募総数の上位にはかつての東北方面を結ぶ優等列車の愛称であった「はつかり」(第1位)、「みちのく」(第3位)や、現行列車の愛称でもある「はやて」(第5位)、さらにはE5系のカラーリングがVOCALOIDソフトのキャラクターを彷彿とさせることからネットユーザーを中心に票を集めた「はつね[5](第2位)などが挙がったが、これら上位を抑え、「親しみやすさとスピード感がある」ことから「はやぶさ」の愛称を採用した[6]

なお、列車愛称としての「はやぶさ」は、1958年(昭和33年)10月1日から2009年(平成21年)3月14日までの50年あまりにわたって東京と九州を結ぶ寝台特急に用いられたものであった[7][8][9]。「はやぶさ」の採用にあたっては、伝統ある列車で長く親しまれた名称ということで、JR九州には事前に承諾を取り、その他にも商標上のチェックなどが行われている[10]。「はやぶさ」の愛称を採用するにあたり、一部の鉄道ファンからは「九州の印象が強すぎる」と反対の声があった一方で、E5系に設けられるグランクラス(当時は「スーパーグリーン車」の仮称で呼ばれていた)の存在を指し「伝統の名前にふさわしい」との賛成意見も出るなど、賛否両論が渦巻いた[6]。なお、廃止された寝台特急と同名の新幹線列車としては、この他に山陽新幹線九州新幹線新大阪駅 - 鹿児島中央駅間を直通運行する「みずほ」・「さくら」、北陸新幹線富山駅 - 金沢駅間の区間運転列車に「つるぎ」がある[11][注 3]

北海道新幹線開業後

2016年3月26日北海道新幹線の新青森駅 - 新函館北斗駅間が開業し、東北新幹線との相互直通運転を開始したが、それに先立つ2014年11月20日、東京・仙台 - 新函館北斗間の列車を「はやぶさ」とすることが発表された[12][13]

北海道新幹線区間の営業最高速度は260km/hとするが、新青森駅 - 新函館北斗駅間約149kmのうち、青函トンネル(約54km)を含む約82kmの区間は在来線共用走行区間となるため、当面は140km/hとする予定。

運行概況

2016年3月26日現在、東京駅 - 新函館北斗駅間に10往復(下り2本/上り1本はE5またはH5系の単独運用)、東京駅 - 新青森駅間に7往復、東京駅 - 盛岡駅間に4.5往復(下り4本/上り5本)、東京駅 - 仙台駅間に1往復、仙台駅 - 新函館北斗駅間に1往復が運行されている。「はやて」とは運行形態が重複しているが、最高速度320km/h運転の列車が「はやぶさ」、最高速度275km/h運転の列車が「はやて」と区別されている。主要駅間の最短所要時分は以下の通り(2016年3月26日現在)。

  • 東京駅 - 仙台駅間 最短1時間30分(はやぶさ34号)
  • 東京駅 - 盛岡駅間 最短2時間10分(はやぶさ34号)
  • 東京駅 - 新青森駅間 最短2時間59分(はやぶさ5号・11号・34号)
  • 東京駅 - 新函館北斗駅間 最短4時間02分(はやぶさ5号・11号・34号)

盛岡駅・新青森駅・新函館北斗駅発着列車のうち16往復は、東京駅 - 盛岡駅間で秋田新幹線こまち」(E6系・7両編成)との併結運転を行う。そのため、東京駅 - 新函館北斗駅間での所要時分は4時間20-30分となっている。列車番号は、新青森駅・新函館北斗駅発着の単独列車が号数+B、「こまち」を併結する列車が号数+3000B(仙台駅発着の95号・96号を含む)、盛岡駅発着で仙台駅 - 盛岡駅間各駅停車となる列車が+4000B、仙台駅発着の2号・37号が+1000Bとなる。

北海道新幹線開業までは、新青森駅で函館方面への特急「白鳥」・「スーパー白鳥」、秋田方面への特急「つがる」と接続するダイヤが組まれ、新青森駅始発の上り1本は、札幌駅 - 青森駅間運行の急行「はまなす」の接続列車を兼ねていた。

2013年3月16日のダイヤ改正からは宇都宮駅 - 盛岡駅間の最高速度が320km/h(E5系単独運転時)へ引き上げられ、東京駅 - 新青森駅間の最短所要時間は2時間59分となっている。また、2012年10月にJR東日本が発表した「グループ経営構想V(ファイブ)〜限りなき前進〜」においては、「東北新幹線において320km/h運転区間のさらなる拡大を目指す」旨が盛り込まれている[14]。営業開始当初は運転最高速度300km/hで東京駅 - 新青森駅間の所要時間は最短3時間10分であった。2014年3月15日のダイヤ改正からは、「こまち」と併結する列車も含む全列車が最高速度320km/h運転を実施している。

停車駅

運行開始当初は上野駅(一部)・大宮駅・仙台駅・盛岡駅・八戸駅(一部)のみ停車の速達パターンが大半であったが、運行本数の拡大に伴い「盛岡以北各駅停車」「仙台以北各駅停車」などのパターンが生まれており、途中駅停車が基本だった「はやて」との差異がなくなっている。なお、現在に至るまで大宮 - 仙台間はこの区間を通るすべての列車がノンストップで運行されている。宇都宮駅をはじめとして、沿線自治体等から途中駅停車の要望は出ているが、現在に至るまで実現していない[15][16]

2016年3月26日現在(定期列車)
号数 運行本数(号数)\駅 東京駅 上野駅 大宮駅 仙台駅 古川駅 くりこま高原駅 一ノ関駅 水沢江刺駅 北上駅 新花巻駅 盛岡駅 いわて沼宮内駅 二戸駅 八戸駅 七戸十和田駅 新青森駅 奥津軽いまべつ駅 木古内駅 新函館北斗駅 備考
1 - 38号 下り2本(5・11号)/上り2本(30・34号) 30号は上野・木古内停車
下り4本(13・19・23・33号)/上り3本(18・22・26号) 19号は奥津軽いまべつ通過
23・33・18号は奥津軽いまべつ・木古内通過
下り4本(1・21・25・29号)/上り5本(10・12・16・24・38号) 1号・10・38号はいわて沼宮内通過
12・24号は奥津軽いまべつ・木古内通過
下り1本(7号)/上り2本(4・14号)       4号は上野通過
下り6本(3・9・17・27・31・35号)/上り5本(8・20・28・32・36号)       8号のみ古川・一ノ関・北上停車(他の全列車は通過)
35号は上野通過
27・31・32号はいわて沼宮内通過
下り1本(15号)/上り1本(6号)                 15号は上野・一ノ関停車
下り1本(37号)/上り1本(2号)                              
95・96号 下り1本(95号)/上り1本(96号)        
101 - 106・108号 下り3本(101・103・105号)/上り4本(102・104・106・108号)                
● :停車
○ :一部列車のみ停車
- :通過

使用車両・編成

2016年3月26日現在の編成図
はやぶさ
← 東京
新函館北斗 →
PJRPJRNC
E5系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
指◯ (指) G◯ GC
PJRPJRNC
E5系・H5系+E6系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
G GC G
E5系・H5系 E6系
  • 10号車と11号車の間は通り抜けできない。
  • 全車禁煙
凡例
GCグランクラス
Gグリーン車座席指定席
指:普通車座席指定席
JR東日本E5系電車
JR北海道H5系電車

前述のとおり、E5系(U編成、新幹線総合車両センター所属)が使用される。「はやて」と同様に全車指定席で運行され、仙台以北の区間便となる95・96号には例外的に「はやて」時代から自由席(1〜6号車)を設定していたが、2016年3月26日のダイヤ改正を機に全車指定席となった。

特筆すべき事項として、新幹線では初めて、グリーン車より上位のグレード(いわゆるファーストクラス)である「グランクラス[注 4]が設定されている。10両編成で、1 - 8号車が普通車指定席、9号車がグリーン車、10号車が定員18名の「グランクラス」となっている。

上記の「グランクラス」設定や、高速運転に対応した先頭形状(長さ約15mにおよぶロングノーズ)、普通車シートピッチの拡大などのため、編成定員は731名となり、同じ10両編成であるE2系(J編成、813名)より約1両分少ない[注 5]

盛岡以南では大半の列車が「こまち」用のE6系(7両編成、Z編成、秋田車両センター所属)を新青森方に併結しており、盛岡駅発着となる列車では全区間17両編成で運行されるものもある。東京 - 盛岡間のみの運行となる列車では通常は「こまち」で発券されるE6系の座席も、臨時でE6系が「こまち」秋田行きとなる日を除いて、「はやぶさ」の座席として発券される。号数が100番台の列車(通常はE5系10両編成単独)に臨時でE6系7両編成を増結する場合も同様である。

北海道新幹線開業後の「はやぶさ」には、E5系の他に北海道旅客鉄道(JR北海道)がE5系とほぼ同仕様で製造したH5系(H編成、函館新幹線総合車両所所属)が使用される。H5系の「H」は社名の「Hokkaido Railway Company」の頭文字を表す。 H5系は4編成の内の2編成が使用されており、以下の列車で運用される[17]

  • はやぶさ
    • 東京駅‐新青森駅間:下り1本(17号)上り1本(32号)
    • 東京駅‐新函館北斗駅間:下り1本(29号)上り2本(10号・32号)
    • 仙台駅‐新函館北斗駅間:下り1本(95号)
  • やまびこ
    • 東京駅‐仙台駅間:下り1本(223号)

車内販売

日本レストランエンタプライズが担当[18]グランクラスアテンダントによる接客サービスは東京駅発着の列車のみとなる。

特急料金

「はやぶさ」と「はやて」「やまびこ」との料金の差額[19]

(単位:円)
大宮
(以南)
310 仙台
310 100 古川
410 100 100 くりこま高原
410 100 100 100 一ノ関
410 210 100 100 100 水沢江刺
410 210 100 100 100 100 北上
410 210 210 100 100 100 100 新花巻
510 210 210 210 100 100 100 100 盛岡
(以北)
  • 小山 - 白石蔵王間の各駅は全列車通過のため掲載なし
  • 東京 - 大宮間および盛岡 - 新函館北斗間相互発着となる場合は増額なし

特急料金は東北新幹線列車としては初めて、東海道・山陽新幹線のぞみ」「みずほ」と同様に、他列車に比べて最大510円の加算料金が上乗せされる[19]。加算料金は大宮 - 盛岡間の乗車に対して設定され、東京 - 大宮間および盛岡 - 新函館北斗間相互発着となる場合は増額なしとなっている。この増額分は「高速性や快適な居住性の付加価値分」とJR東日本では説明している[20]

2011年4月29日から9月22日までは震災による臨時ダイヤで運転だったため、減速運転であることを考慮して追加料金は徴収しなかった[21]

この「はやぶさ」特急料金は国土交通大臣への認可申請に基づくものだが、申請内容には運行開始時には基本停車駅となっていなかった仙台以北各駅相互間の料金も設定されており[19]、将来の停車駅増に対応した料金設定となっている。

「はやぶさ」と「はやて」「やまびこ」を乗り継いだ場合の特急料金については「のぞみ」「みずほ」のケースと同様になり、全区間に対応する「はやて」「やまびこ」の特急料金に「はやぶさ」の乗車区間に応じた差額料金を上乗せした特急料金となっている[19]。また、全車指定席で運行を開始することもあって立席特急券が全区間に設定されることになっているが、この料金は特定特急券の設定されている区間(隣接駅間・盛岡以北相互間など)を除いて「通常期の指定席特急料金から520円引き」すなわち「自由席特急料金+差額料金」となり[19]、自由席特急料金に対して差額料金を徴収しない「のぞみ」「みずほ」と異なる対応となっている。例外的に2014年に「はやて」から振り替えられた全区間各駅停車となる95・96号については特例として自由席に乗車する場合には差額料金の適用が除外されていた。

北海道新幹線開業後、新青森駅をまたいで東北新幹線と北海道新幹線を通しで乗車する場合、原則として両者の指定席特急料金を別々に計算し、合算した金額となる。グリーン料金やグランクラス料金も、同様に計算する。但し、座席指定料金(大人、通常期の場合520円)は全乗車区間を通じて1席分とし、単純に加算すると2席分になるので、その過剰分が差し引かれる。また、七戸十和田駅と北海道新幹線各駅との相互間の指定席特急料金は、七戸十和田駅 - 新青森駅間の特定特急料金と北海道新幹線区間の立席特急料金または特定特急料金を合算し、さらに座席指定料金を加算する。東北新幹線各駅と奥津軽いまべつ駅との相互間の指定席特急料金も同様に、東北新幹線区間の立席特急料金または特定特急料金と新青森駅 - 奥津軽いまべつ駅間の特定特急料金を合算し、さらに座席指定料金を加算する[22]

企画乗車券等の扱い

特別企画乗車券については「のぞみ」「みずほ」と異なり、「フルムーン夫婦グリーンパス」や「ジャパンレールパス」などが利用可能となる(新幹線回数券は除く)。割引については「レール&レンタカーきっぷ」「ジパング倶楽部」「大人の休日倶楽部(ミドル・ジパング)」が対象(グランクラスは除く)。北海道新幹線開業後も引き続き利用可能で、北海道新幹線の区間も対象となる[23]

北海道新幹線開業後、青春18きっぷの利用者については、奥津軽いまべつ駅 - 木古内駅間のみの乗車に限り、別途「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を購入する事で、普通車の空いている席を利用できるようにした[23]
このきっぷでは、奥津軽いまべつ駅 - 木古内駅間で「はやぶさ」「はやて」、および木古内駅 - 五稜郭駅間で江差線を経営移管する道南いさりび鉄道の普通列車がそれぞれ片道1回利用できる(行程が連続する事が条件で、道南いさりび鉄道各駅での途中下車は不可)。青森駅から津軽線で奥津軽いまべつ駅へ向かう場合、隣接する津軽二股駅下車となる。

また、国会議員には国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律第10条に基づきJR全線が(グリーン車等も含めて)無料となる特殊乗車券(無料パス)が支給されるが、JR東日本から衆議院参議院への申し入れにより、グランクラスについては無料パスの適用外となり特急料金とグランクラス料金を別途支払う必要がある(乗車券のみ無料)ことになっている[24]

沿革

  • 2011年平成23年)
    • 3月5日:東京駅 - 仙台駅間に1往復、東京駅 - 新青森駅間に2往復の合計3往復として営業運転開始[2]
      • 運行開始時は東京駅 - 新青森駅間2往復と東京駅 - 仙台駅間1往復の計3往復が運行されており、号数は1 - 6号が与えられていた。下りは朝の2本(いずれも新青森駅行き)と夜の1本(仙台行き)、上りも朝の2本(仙台駅発・新青森駅発各1本)と夜の1本(新青森駅発)であり、日中は運行がなかった。これは1992年3月に運行開始した当初の「のぞみ」の運行体系と類似している。
    • 3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の影響により、同日午後から全面運休。
    • 4月29日:東京駅 - 新青森駅間・東京駅 - 仙台駅間に各1往復(号数は501 - 506号)の体制で運行再開。当面の間は、那須塩原駅 - 盛岡駅間の一部区間で速度を落とした臨時ダイヤで運行され、「はやて」と同じ特急料金とする措置が取られた[21]
    • 7月9日:ダイヤ改正により、運行開始当初の運行本数に戻り(号数は401号 - 406号)、一部区間で速度制限が解除される。
    • 9月23日:速度制限が全面解除されたことに伴い、通常ダイヤに復旧。特急料金も「はやぶさ」独自のものに戻される。
  • 2013年(平成25年)
    • 3月16日:ダイヤ改正に伴い、以下のとおり変更[25]
      • 「はやて」の一部列車を統合する形で、4.5往復増発。
      • 4往復において、東京駅 - 盛岡駅間で秋田新幹線スーパーこまち」(E6系)との併結運転を開始。
        • 号数は運行区間に関係なく、東京駅 - 仙台駅間での運行順に1号から21号までの連番が与えられた。朝晩を除き、下りは東京発午前中、上りは新青森駅発14時以降に集中して運行された。なお、「スーパーこまち」併結時はE6系の性能にあわせて最高速度が300km/hとされた。
      • 単独運転を行う列車の一部で、宇都宮駅 - 盛岡駅間の最高速度を320km/hへ引き上げる。これに伴い、東京駅 - 新青森駅間の所要時間が最短で2時間59分となる。
    • 9月28日:「はやて」の一部列車を統合する形で、さらに3往復(いずれも「スーパーこまち」と併結)増発[26]
  • 2014年(平成26年)3月15日:ダイヤ改正に伴い、次の通りに変更[27]
    • 「こまち」のE6系への統一を機に、「こまち」を併結する列車を含む全列車において、宇都宮駅 - 盛岡駅間の最高速度を320km/hへ引き上げ。
    • 東京駅 - 盛岡駅間運転の「はやて」2.5往復を「はやぶさ」に振り替え。これにより、仙台駅以北が各駅停車となる「はやぶさ」が設定される。「はやて」から振り替えられた「はやぶさ」は下り1本を除いてE5系+E6系の17両編成で運転。
  • 2015年(平成27年)3月14日:グリーンアテンダント・サービスを廃止[28]
  • 2016年(平成28年)3月26日:ダイヤ改正により下記の通りに変更[29][30]
    • 北海道新幹線新青森駅 - 新函館北斗駅間の開業に伴い、東京駅 - 新函館北斗駅間に10往復、仙台駅 - 新函館北斗駅間に1往復を運行する。同時に、JR北海道が所有するH5系の営業運転を開始。
    • 東京駅 - 新青森駅間を2時間59分で走る最速列車(下り2本・上り1本)がそのまま東京駅 - 新函館北斗駅間の最速列車(大宮駅・仙台駅・盛岡駅・新青森駅のみ停車)となり、所要時間は4時間2分(新青森駅の停車時間2分を含む)。
    • 奥津軽いまべつ駅には上下各5本、木古内駅には上下各6本が停車(この他に、盛岡駅始発・終着と新青森駅始発・終着の「はやて」各1往復も両駅に停車)。
    • 盛岡駅発(仙台駅まで各駅停車)の「はやて」上り2本を「はやぶさ」に置き換え、速達化を図る。
  • 2017年(平成29年)3月4日:ダイヤ改正により下記の通りに変更(予定)[31]
    • 東京駅 - 仙台駅間に1往復増発。

脚注

注釈

  1. ^ 設置駅なし
  2. ^ 実キロ。東京 - 新函館北斗間の営業キロは862.5 kmである。
  3. ^ 「みずほ」・「さくら」はかつて東京と九州を、「つるぎ」は大阪と新潟をそれぞれ結んだ寝台特急の愛称であった。
  4. ^ 「グランクラス」は1960年以前の国鉄における3等級制でいう「一等車」に相当する。なお、JRにおける「グリーン車より上級のグレード」としてはJR九州787系電車(6両編成)に連結されている「DXグリーン席」がある。
  5. ^ ただし、同じ10両編成である200系(K編成、749名)とはほぼ同定員となっている。

出典

  1. ^ “東北新幹線「はやぶさ」、3月5日運行スタート”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2010年11月11日). オリジナルの2010年11月14日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20101114125539/http://sankei.jp.msn.com/economy/business/101111/biz1011111444017-n1.htm 2010年11月11日閲覧。 
  2. ^ a b "東北新幹線 「はやぶさ」 3月5日 デビュー" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 11 November 2010. 2014年11月2日閲覧
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外部リンク