前橋競輪場
前橋競輪場 (ヤマダグリーンドーム前橋) | |
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基本情報 | |
所在地 | 群馬県前橋市岩神町1-2-1 |
座標 | 北緯36度23分50.33秒 東経139度3分28.14秒 / 北緯36.3973139度 東経139.0578167度座標: 北緯36度23分50.33秒 東経139度3分28.14秒 / 北緯36.3973139度 東経139.0578167度 |
電話投票 | 22# |
開設 |
1950年(昭和25年)4月22日 1990年12月16日移転 |
所有者 | 前橋市 |
施行者 | 前橋市 |
走路 | 335[1]m |
重勝式投票 | Kドリームス |
公式サイト | 前橋競輪 |
配信サイト | Ustream前橋競輪中継 |
実況 | |
担当 |
平山信一 中村将司(ミッドナイト競輪) |
ナイター競走 | |
愛称 |
ドームナイトレース ミッドナイト競輪 |
開催期間 |
ドームナイトレース - 不定期(年数回) ミッドナイト - 不定期(通年) |
記念競輪 | |
名称 | 三山王冠争奪戦 |
開催月 | 不定期(次回は2019年度以降) |
特別競輪 | |
競技名 | 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント |
開催月 | 10月(2016年〜2018年) |
前橋競輪場(まえばしけいりんじょう)は、群馬県前橋市にある競輪場である。主催は前橋市。競技実施はJKA東日本地区本部関東競技部。電話投票における競輪場コードは22#。
現在はヤマダグリーンドーム前橋を本開催時の主会場として使用している。
歴史
1950年(昭和25年)4月22日に開設された。当初は前橋公園内にあった屋外バンク(1周500m→400m)であったが、1990年に近接した場所にグリーンドーム前橋が建設され、同所を世界選手権自転車競技大会のメイン会場として使用した後、同年12月に競輪場の機能を移転させて日本初の全天候型屋内バンク(1周333m→現在は335[1]m[2])として新規オープンを果たした。なお旧前橋競輪場は練習トラック兼駐車場として残存していたが、2006年に公園造成のために解体された。以後、特に競輪開催時には駐車場が不足傾向になり競輪場側も駐車場の確保に苦慮している。
前橋競輪場は1992年に創設された寛仁親王牌のメイン開催地となっている。2010年に開催された後は行われていなかったが、2016年に6年ぶりに第25回大会が開催された。なお2017年も開催され、2018年にも10月5日から8日まで3年連続で開催される予定である。
なお2011年は寛仁親王牌の開催が弥彦競輪場であったため、大津びわこ競輪場の廃止を受け急遽高松宮記念杯競輪が開催された。さらに2012年には前橋では36年ぶり3度目となるオールスター競輪が開催されたため、GI3大会が1年代わりで3年連続開催された。その後、1年挟んで2014年に再びオールスター競輪が開催されている。他にも2008年より地元群馬県出身の元競輪選手で競輪評論家の鈴木保巳を称え『日刊スポーツ杯鈴木保巳メモリアル』を開催している。
ドームなので照明設備は設置されているものの、周辺住民の騒音対策上ナイター開催は実施されていなかったが、小倉競輪場に続いて2012年2月2日よりミッドナイト競輪が開催されている。ただしミッドナイト競輪は無観客競走で場内での車券発売は行われない。2015年2月より『ドームナイトレース』の愛称でナイター競輪が開催されることとなった[3]。
かつては競輪開催時の一般入場料100円、ロイヤルボックス・ゴンドラ共に400円となっていたが、構造改革特別区域の申請により「前橋競輪にぎわい特区」の認定を受けたため、現在では全ての開催において入場料は無料となっている。
イメージキャラクターは競輪選手のヘルメットをモチーフにした『チャメット』、それにちなんでチャメットカップが開催されている。「チャメット」の名前は、ヘルメットと自転車を表す「チャリンコ」、「おちゃめ」な姿という3つの言葉が組み合わさっている。
なお当場では場外発売においてグリーンドーム前橋を使用せず、利根西前売サービスセンターのみで発売されることがあるので注意が必要となっている。トータリゼータシステムは日本トーターを採用しており、2011年9月29日からの開催より重勝式投票のKドリームスが発売される。
実況は日本写真判定で、かつては磯一郎が担当しアシスタントは高橋しげみだったが、2012年度は通常開催の実況は同社の平山信一が担当し司会進行は住田洋でアシスタントは寺門夏織、2013年度からはF2戦は平山が司会・実況、F1戦および中田まみ、グレードレース(2014年以降)については二宮歩美がそれぞれ司会進行を担当している。ミッドナイト開催では2012年のみタレントの石井寛子が司会進行、平山がチャメット君の声を担当[4]していたが、2013年からは同社の中村将司が実況、二宮が司会進行を担当している。
寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
なお親王牌など特別競輪が開催されない年度については、記念競輪 (GIII) である「三山王冠争奪戦」を開催するのが通例となっている。
バンク特徴
当初は一周333mであったが、内側への退避スペースを拡張するためラインを外側へ持ち上げたことにより、現在は一周335mという国内唯一のバンク周長で、内圏線が333mとなっている[1]。またコーナーの緩和曲線はクロソイドである[5]。反り立つ崖のように見えるほど日本一カントが急(角度は36°)で、コーナー頂上からの「山颪」は桁違いの迫力とスピードがあり、ファンや選手からは超高速バンク、ルーレット等と呼ばれる。
とにかくスピードが乗るので選手には積極性が求められ、「前橋の車券を買う時は徹底先行のラインを買え、やる気のない選手は一銭も要らない」とかつて実況していた磯一郎が語るほど、先行選手有利でライン独占が多い。
屋内バンクのため、風の影響が皆無で選手の持つ力が存分に発揮されるが、追い風によるスピードアップの支えもなくなるので体力の消耗も激しい。実際、地元選手の中には「風のある屋外バンクよりもかえって重く感じる」とコメントする自力型選手もいる。
大画面映像装置は両センター側壁面上部の2ヶ所に設置されているが、現在は主に2センター側が使用されている。
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エントランス
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場内
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場内
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電光掲示板
アクセス
競輪の開催時には無料送迎バスが運転されている。
かつては高崎駅東口からも運行していたが、2015年3月末をもって廃止された
場外車券売場
- 館林場外(ケイドリームス・ドーム館林)
- 館林インターチェンジ横。館林駅および栗橋駅より無料送迎バスが運行されている。 また館林駅 - 板倉東洋大前駅間の路線バスも使用可能。
- ガーデン前橋内。2014年4月30日オープン。
- 利根西前売サービスセンター
- 本場の利根川対岸西側にあるドームパーキングII内1階に所在する。本場より西に歩いて5分強。
- 場外発売において、前橋競輪場で発売を行なわず当施設のみで発売を行なう場合がある。
歴代記念競輪優勝者
年 | 優勝者 | 登録地 |
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2005年 | 手島慶介 | 群馬 |
2009年 | 矢口啓一郎 | 群馬 |
2013年 | 浅井康太 | 三重 |
2015年 | 浅井康太 | 三重 |
- ※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
脚注
- ^ a b c 日本自転車競技連盟・競技規則集2015・253p (PDF) - 実際の測定線距離は334.924m
- ^ 前橋競輪場走路など改修 周長が335メートルに - KEIRIN Express バンクナイガイ、2001年6月10日
- ^ 前橋競輪場におけるナイター競輪の開催について - 2014年11月25日 keirin.jp(2014年11月28日閲覧)
- ^ ただし、声はボイスチェンジャーで加工されている。
- ^ 前橋市・市政概要 平成29年度版 第11章 産業経済 7 競輪 (PDF)