深井智朗
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深井 智朗(ふかい ともあき、1964年12月3日[1] - )は、日本の宗教学者、ドイツ思想史の研究者、東洋英和女学院院長、同大学人間科学部保育子ども学科教授。
来歴
1989年東京神学大学大学院修士課程を修了後、1992年からアウクスブルク、ミュンヘンで哲学、社会学、神学を修め、1996年アウクスブルク大学哲学・社会学部で哲学博士(Dr. Phil.)。1996年から2012年まで聖学院大学教授。2012年から2016年まで金城学院大学教授。2016年4月から東洋英和女学院大学人間科学部教授。2017年10月から現職。青山学院大学、東京大学大学院、立教大学大学院、国際基督教大学等の非常勤講師、客員教授も勤めた。
2005年「超越と認識 20世紀神学史における神認識の問題」で京都大学文学博士。また『超越と認識』で第13回中村元賞、『十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム』で2009年度日本ドイツ学会奨励賞受賞、2015年に韓国語に翻訳された『思想としての編集者』が2015年の韓国出版文化賞を、2018年に『プロテスンティズム』が第19回読売・吉野作造賞を受賞している。
著書
- 『アポロゲティークと終末論 近代におけるキリスト教批判とその諸問題』 北樹出版、1999.4
- 『信仰のメロディー キーワードで読み解くキリスト教A to Z』 ヨルダン社、2000.10
- 『政治神学再考 プロテスタンティズムの課題としての政治神学』 聖学院大学出版会、2000.9
- 『ハルナックとその時代』 キリスト新聞社、2002
- 『文化は宗教を必要とするか 現代の宗教的状況』 教文館、2002.3
- 『超越と認識 20世紀神学史における神認識の問題』 創文社、2004.8
- 『希望の力 自由を使いこなすために』 教文館、2008.3
- 『十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム ヴィルヘルム帝政期における神学の社会的機能についての研究』 教文館、2009.8
- 『思想としての編集者 現代ドイツ・プロテスタンティズムと出版史』 新教出版社、2011.6。韓国語訳 2015.2
- 『ヴァイマールの聖なる政治的精神 ドイツ・ナショナリズムとプロテスタンティズム』 岩波書店、2012.5
- 『神学の起源 社会における機能』 新教出版社、2013.5、第4版2017.6。韓国語訳 2018.2
- Paul Tillich - Journey to Japan in 1960 (Tillich Research Bd. 4), 2013.10. de Gruyter: Berlin
- 『パウル・ティリヒ 「多く赦された者」の神学』 岩波書店〈岩波現代全書〉 2016.2
- 『プロテスタンティズム 宗教改革から現代政治まで』 中央公論新社〈中公新書〉 2017.3
共編著
- 『マックス・ヴェーバー・トレルチ・イェリネック ハイデルベルクにおけるアングロサクソン研究の伝統』 フリードリヒ・ヴィルヘルム・グラーフ共編著.聖学院大学出版会、2001.12
- 『憶えよ、汝死すべきを : 死をめぐるドイツ・プロテスタンティズムと音楽の歴史』 大角欣矢共著.日本基督教団出版局、2009.3
- 『思想力 絵画から読み解くキリスト教』 梅津忠雄、茂牧人、東方尊信共著.キリスト新聞社 2008.12
- 『ティリッヒとフランクフルト学派 政治・神学・亡命』 法政大学出版局、2014.1
翻訳
- 『近代世界とキリスト教』 W・パネンベルク 編訳 聖学院大学出版会、1999.4
- 『自然と神 自然の神学に向けて』 W.パネンベルク 標宣男共訳 教文館、1999.3
- 『トレルチとドイツ文化プロテスタンティズム』 フリードリッヒ・ヴィルヘルム・グラーフ 安酸敏眞共編訳.聖学院大学出版会 2001.2
- 『アメリカ史のアイロニー』 ラインホールド・ニーバー 大木英夫共訳 聖学院大学出版会、2002.6
- 『キリスト教神学用語辞典』 ドナルド・K.マッキム 高柳俊一、熊澤義宣、古屋安雄監修 神代真砂実共訳.日本基督教団出版局、2002.12
- 『公共神学と経済』 M.L.スタックハウス 監訳.聖学院大学出版会、2004.3
- 『終末論入門』 G.ザウター 徳田信共訳.教文館,2005.6
- 『ハルナックとトレルチ』 フリードリッヒ・ヴィルヘルム・グラーフ 近藤正臣共訳.聖学院大学出版会,2007.5
- 『アーレントとティリッヒ』 アルフ・クリストファーセン,クラウディア・シュルゼ編著 佐藤貴史、兼松誠共訳 法政大学出版局2008.12 叢書・ウニベルシタス
- 『神学通論 1811年/1830年』 F・シュライアマハー 加藤常昭共訳.教文館,2009.7 第2刷 2015.9
- 『宗教について』 F・シュライアマハー.春秋社,2013.4
- 『キリスト教の本質』 A・フォン・ハルナック.春秋社,2014.6
- 『ブルトマンとナチズム 「創造の秩序」と国家社会主義』新教出版社,2014.7
- 『精神の自己主張 パウル・ティリヒ=リヒャルト・クローナー往復書簡』 茂牧人共訳 未來社,2014.11
- 『近代世界の成立にとってのプロテスタンティズムの意義』 エルンスト・トレルチ.新教出版社, 2015.12
- 『キリスト教の絶対性と宗教の歴史』 エルンスト・トレルチ, 春秋社, 2015.12
- 『ドイツ的大学論』 フリードリヒ・シュライアマハー 未來社, 2016.12
- 『宗教改革三大文書 付95箇条の提題』 マルティン・ルター 講談社, 2017.9
- 『神の国とキリスト者の生 キリスト教入門』アルブレヒト・リッチュル,春秋社,2017.12
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.339