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利用者:Deinanthe caeru./sandbox

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栽培品種(さいばいひんしゅ)とは、選択・交雑・突然変異等により人為的(育種)あるいは自然に生じ、他のものと識別できる特性を有し、その特性を保持したまま増殖可能な植物の集合である。主に農業園芸分野で利用され、園芸品種(えんげいひんしゅ)とほぼ同じ意味で用いられる。

国際栽培植物命名規約

栽培品種・園芸品種(英語: cultivar 以下、栽培品種と表記)の命名法は国際栽培植物命名規約英語版(ICNCP) で定められている。

命名例

以下が第9版(2016年)の規約の一例である。

  • 栽培品種は以下を満たす植物の集合である[1]
    • (a) 特定の一つの性質あるは性質の組み合わせにより選抜されている。
    • (b) かつ適切な手段で殖やされた時、それらの性質が他のものと区別でき、同一で安定したままである。
  • 栽培品種名は「国際藻類・菌類・植物命名規約(ICN)による属あるいはそれより下位の分類群の正名(学名)、もしくはその分類群の明確な一般名(common name)」と「栽培品種小名(cultivar epithet 以下、小名と表記)」との組み合わせ[2]である[3][4]
    • 混乱なく文脈から分類群を読み取ることができれば、小名単独もしくは小名と学名・一般名が離れて記載してあってもよい[5]
  • 栽培品種であることは単一引用符で小名を囲むことで表す。小名の前後にそれぞれ を置く。
    • 代用として小名の前後に類似した記号のアポストロフィー 'プライム を置くことも認められる。
    • 二重引用符 “ ” や略語( cv. [6]や var. )は栽培品種を表すためには使用されず、修正される[7]
  • 小名内の各単語は一部例外を除き頭文字が大文字で始まる[8]
  • 小名自体は学名ではないため、ICNによる分類群名(学名)部分と区別できる字体で書かれるべきである。それ故、前後の単一引用符を含め学名のようなイタリック体で表記すべきでない[9]
  • 1959年1月1日より前に発行された栽培品種名はしばしばラテン語の形式で与えられ[10]、学名と混同しやすい(学名として命名されたが現在は品種名として保持されるものもある[11])。
  • 新たに付けられた小名は以下の条件をみたす(抜粋)
    • 1959年1月1日以降
      • 一部例外を除くラテン語の単語を含まない[12]
      • "form","variety"およびそれらの略語や相当する他言語の語を含まない[13]
    • 1996年1月1日以降
  • 特定の種にとどまらずに雑種接木キメラにも栽培品種名を付けることができる[18][19]

脚注

  1. ^ Brickell 2016, Art. 2.3.
  2. ^ どの分類群の品種か分からなければ意味がないため。
  3. ^ Brickell 2016, Art. 8.1.
  4. ^ Brickell 2016, Art. 21.1.
  5. ^ Brickell 2016, Art. 21.2.
  6. ^ 1996年1月1日より前では cv. に続いて記す表記法も許されていた。
  7. ^ Brickell 2016, Art. 14.1.
  8. ^ Brickell 2016, Art. 21.3.
  9. ^ Brickell 2016, Recommendation 8A.1.
  10. ^ Brickell 2016, Art. 21.6.
  11. ^ Brickell 2016, Art. 21.5.
  12. ^ Brickell 2016, Art. 21.11.
  13. ^ Brickell 2016, Art. 21.16.
  14. ^ スペースと小名前後の単一引用符はカウントしない
  15. ^ Brickell 2016, Art. 21.13.
  16. ^ Brickell 2016, Art. 21.18.
  17. ^ Brickell 2016, Art. 21.17.
  18. ^ Brickell 2016, Art. 1.4.
  19. ^ Brickell 2016, Art. 2.11.

参考文献

  • Turland, N. J.; Wiersema, J. H.; Barrie, F. R. et al., eds (2018) (英語). International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants (Shenzhen Code) adopted by the Nineteenth International Botanical Congress Shenzhen, China, July 2017. Regnum Vegetabile. 159. Glashütten: Koeltz Botanical Books. doi:10.12705/Code.2018. ISBN 9783946583165. OCLC 1043224136. https://www.iapt-taxon.org/nomen/main.php 
  • Brickell, C.D.; Alexander, C.; Cubey, J.J. et al., eds (2016-6). “International Code of Nomenclature for Cultivated Plants” (英語) (PDF). Scripta Horticulturae (International Society of Horticultural Science) 18. ISBN 978-94-6261-116-0. ISSN 1813-9205. https://www.ishs.org/sites/default/files/static/ScriptaHorticulturae_18.pdf. 
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