革新政党
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革新政党(かくしんせいとう)とは、日本社会党や日本共産党、沖縄社会大衆党など、戦後・55年体制下の日本の政治において社会主義や共産主義を掲げた左翼政党を指して使用された呼称・総称。
日本社会党の系譜に連なる現在の社会民主党や新社会党に対しても使用されることがある。
1955年の保守合同によって誕生した自由民主党が、(1970年代~1980年代の新自由クラブ、1990年代の新生党、日本新党、新党さきがけ、新党みらい、自由改革連合、それらの一部が合流した新進党など、数々の保守政党の誕生までは、)ほぼ単独で政権を担当し続けた唯一の巨大な「保守政党」であったことから、それに対抗する「革新政党」としての位置付けだった。
自社さ連立政権が成立した1990年代半ば頃を境に、(革新系の沖縄社会大衆党や保守系の政党そうぞうのように、本土の全国政党と別個の地域政党が保革ともに一定の勢力を保つなど、依然として保革対立の傾向が残る)沖縄県を除き、使用される頻度が低下している。
なお、韓国では、現在の文在寅政権の与党である共に民主党に連なる、過去においても金大中、盧武鉉の各政権の与党だった勢力を指し、ほぼ日本における「革新政党」・「革新勢力」と同様の意味で、「進歩政党(進歩派政党)」・「進歩勢力(進歩派勢力)」と呼ぶ。
参考文献
- 岡沢憲芙「革新政党」(猪口孝 他編『政治学事典』(弘文堂 、2000年) ISBN 978-4-335-46017-3