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テネリフェ島

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テネリフェ島
Tenerife
所在地 スペインの旗 スペイン
所在海域 大西洋
座標 北緯28度19分 西経16度34分 / 北緯28.317度 西経16.567度 / 28.317; -16.567座標: 北緯28度19分 西経16度34分 / 北緯28.317度 西経16.567度 / 28.317; -16.567
面積 2,034 km²
最高標高 3,718 m
テネリフェ島の位置
プロジェクト 地形
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テネリフェ島(テネリフェとう、Tenerife)は、大西洋にあるスペインカナリア諸島に属する。面積は2,034km2、人口は899,833人(2008年)で、共にカナリア諸島内で最大である。諸島最大の都市であり、カナリア諸島自治州の州都サンタ・クルス・デ・テネリフェが島の北東部にある。この島は元々火山島であり、スペインの最高峰テイデ山 (3,718 m) がある。

交通手段としては、テネリフェ・ノルテ空港テネリフェ・スール空港の2つの空港があり、フェリーも就航している。島内の主な公共交通としてバスが運行されているが、2007年にテネリフェ・トラム(路面電車)が開通した。島はカナリア諸島で最大の経済を持ち、群島のGDP(国内総生産)をリードしている。[1]

歴史

15世紀まで、ヨーロッパ最古の石器文化を営むグアンチェ族(北アフリカのベルベル系の部族)が原住民として暮らしていた。

1496年、スペインのカスティーリャ王国に征服され、以降、アメリカ大陸へ横断するための重要な中継地として発展。この頃建築された王宮や教会、修道院、貴族の邸宅が世界遺産のサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナや、オロタバなど数々の街に残っている。

ヨーロッパよりいち早く新大陸の物品や文化が入った。その時持ちこまれた物で、スペイン本土には現存しない作物や戦利品、建築様式が残り、独特の文化が根付いている。 1832年1月6日、ダーウィンが乗ったビーグル号がやってきた。しかし、コレラを恐れた当局が上陸を禁じた[2]

近代では1852年フリーポート宣言をし、関税免除の自由貿易港として栄えた。1800年代後半には豪華ホテルが建設され始め、現在のようなリゾート地になった。

1977年3月27日に、テネリフェ島のロス・ロデオス空港でテネリフェ空港ジャンボ機衝突事故が発生した。滑走路上で2機のボーイング747型機同士が衝突し、両機の乗客乗員644人のうち583人が死亡した。死者数においては、アメリカ同時多発テロ事件を除けば、史上最悪の航空事故である。

気候

1年を通して比較的温暖な気候である。そのため、ドイツ人が多く訪れるリゾート地である(空港や博物館にはドイツ語の案内が多数見られる)。

気象データ 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
Ø 日照時間/日 5,9 6,6 7,1 7,7 8,8 9,8 10,6 9,8 8,5 6,9 5,9 5,5
大気温度 (°C) 17,9 17,9 18,6 19,0 20,4 22,2 24,3 25,0 24,3 22,8 20,6 18,7
水温 (°C) 19 18 18 18 19 20 21 22 23 23 21 20
降水量/日 5 5 5 3 1 0 0 1 1 3 5 6

主な観光地

テネリフェ島にはスペイン国内の最高峰・テイデ山を擁する

美しい自然が島じゅうにあふれており、観光地としての産業も発達している。

  • サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ - スペインが大航海時代に築いた美しい都市。ラ・ラグーナと呼ばれることが多い。世界遺産に登録されている。
  • テイデ山 - スペイン国内最高峰(3718m)。これも世界遺産に登録されている。
  • 聖体祭とサン・イシドロの巡礼 - 19世紀発祥の祭りでサン・イシドロとサンタ・マリア・デ・ラ・カベサの像を信者達が担いで行進する。路上には花が敷き詰められる。期間は2014年においては6月26日から29日まで[3]

テネリフェ島出身の著名人物

映像

  • BS TBS2019年4月21日放映 世界遺産「巨大カルデラ!スペイン」

脚注

  1. ^ Macromagnitudes de Canarias por Islas (2015)
  2. ^ パトリック・トール著、平山廉監修、南條郁子、藤丘樹実訳 『ダーウィン』 《「知の再発見」双書99》 創元社 2001年 33ページ
  3. ^ 聖体祭とサン・イシドロの巡礼”. スペイン政府観光局. 2014年6月7日閲覧。

参考文献

関連項目