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大庄南生涯学習プラザ

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尼崎市立大庄南生涯学習プラザ
情報
旧名称 大庄村役場
用途 生涯学習プラザ
旧用途 役場
設計者 村野建築事務所
施工 岡本工務店
管理運営 シルバー人材センター
構造形式 鉄筋コンクリート構造
敷地面積 1,138 m²
建築面積 477 m²
延床面積 1,561 m²
状態 休館中
階数 地上3階・地下1階建(塔屋付)
エレベーター数 1
駐車台数 3
竣工 1937年昭和12年)
所在地 660-0077
兵庫県尼崎市大庄西町三丁目6-14
座標 北緯34度43分19.2秒 東経135度23分26.3秒 / 北緯34.722000度 東経135.390639度 / 34.722000; 135.390639座標: 北緯34度43分19.2秒 東経135度23分26.3秒 / 北緯34.722000度 東経135.390639度 / 34.722000; 135.390639
文化財 登録有形文化財(建造物)
指定・登録等日 2003年平成15年)12月1日
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尼崎市立大庄南生涯学習プラザ(あまがさきしりつおおしょうみなみしょうがいがくしゅうぷらざ)は、兵庫県尼崎市大庄地区にある生涯学習プラザ。かつては旧大庄村役場、旧大庄公民館の建物であった。国の登録有形文化財[1]

現在、耐震等補強工事により、2022年4月30日まで休館中。図書館業務は尼崎市立大庄北生涯学習プラザで行っている[2]

概要

鉄筋コンクリート造、地上3階・地下1階の建築物で、完成当時は役場として使用されていた。生涯学習プラザとなった現在の内部には、ホール、実習室、学習室(旧貴賓室含む)、和室、図書コーナーなどがある。

また旧貴賓室には、歴代大庄村長の肖像が掲げられている[3]

分館

市内に計2館所在する。

  • 大庄南分館 - 武庫川町一丁目25番地
  • 稲葉荘分館 - 稲葉荘一丁目3番26号

設計

阪神間モダニズムを代表する建築家である、村野藤吾の設計による。その作風から、以下の点などに特徴が見られる[3]

  • 茶褐色のタイルを用いた外壁と、肌色の窓枠の外観
  • 既存の水路に合わせ、外壁西側をR状の不整形とする平面構成
  • 塔屋や外壁に配置された猛禽類や植物などの装飾

沿革

本建築物は当初、村の建築技師が設計を担当していたが、1934年昭和9年)の室戸台風による高潮被害で計画が一時中止。1936年(昭和11年)の再設計にあたり、村野藤吾が依頼を受けた。ちなみに建物に装飾された鳩やオリーブの木は、村野が水害からの復興を旧約聖書の「ノアの方舟[注 1]」になぞらえたものと推測されている[4]

建築後半世紀近くを経て行われた建物の全面改修後も、外壁タイルは建築当時の材料が忠実に再現され、旧貴賓室には当初のベニヤ板張りの内装が現存している[4]

年表

登録有形文化財の標識 玄関横に掲げられている。
  • 1937年昭和12年)- 建物竣工
    • 7月 - 隣接する大庄尋常高等小学校(現・大庄小学校)より大庄村役場が移転[5]
  • 1942年(昭和17年)2月 - 尼崎市の大庄村併合を受けて、大庄出張所(後の大庄支所)となる
  • 1969年(昭和44年)11月10日 - 大庄公民館として開館
  • 1986年(昭和61年)3月12日 - 全面改修完了
  • 2003年平成15年)12月1日 - 市内建築物として初めて[4]、国の登録有形文化財に登録される[1]
  • 2019年平成31年)4月1日 - 市営から民営化になる。[6]施設名を「大庄南生涯学習プラザ」に改名。

アクセス

脚注

注釈

  1. ^ 洪水から逃れたノアが、オリーブの枝をくわえて飛んできた鳩を見て、水が引いたことを知る一節がある。

出典

参考文献

  • 『大庄小学校創立100年記念誌 懐古』大庄小学校創立百年記念行事実行委員会、1973年1月1日。 

関連項目

外部リンク