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インスタントカメラ・チェキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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富士フイルム チェキ
instax mini 10

チェキとは、富士フイルムが発売したインスタント写真システムの総称であり、同社の商標である。基本的にはインスタントカメラに類する製品であるが、チェキカメラと同じフィルムを使用するプリンター(チェキプリンター)等も発売されており、同社Piviの前身にあたる。但しPiviとフィルムの互換性は無い。シリーズの正式名称はInstax mini(インスタックス - ミニ)と称し、チェキは通称である。チェキプリンターを含め、シリーズを通して累計400万台(2006年現在)を販売し、Piviに次ぐヒット商品となっている。

チェキ関連製品

  • instax mini 7 - 専用フィルムを使用し、ポラロイドカメラのようなインスタント写真方式を採用したカメラである。チェキシリーズのカメラの中では最も大きいサイズとなるが最もコストパフォーマンスに優れ、チェキカメラとして一番普及したタイプでもある。2004年に本体色がリニューアルされた。
  • instax wide 200 - ワイドフィルム専用のチェキカメラ。通常のチェキフィルムが使用できないため、あまり普及しなかった。
  • instax mini 10・20 - 従来のinstax miniを、若干小型化したモデル。取り立てて大きな違いは無いが電池が従来の単3乾電池からニッケル水素電池に変更され、軽量化を果した。instax mini 20は10の後継で若干の静音化が計られている。
  • instax mini 50・55 - チェキシリーズでは最も小型とされるモデル。55では、マルチイルミネーション等、一部外装に変更が加えられた。50と55は機能的に大きな違いは無い。
  • FinePix PR21「プリンカム」 - 富士フイルム製デジタルカメラ「FinePix」シリーズの1つ。230万画素デジタルカメラにチェキのインスタントカメラ機構を組み込んだ物。デジタルカメラで撮った写真をその場でプリント可能という斬新さがあったものの、インスタントカメラ機構を組み込んだが故に他の同クラスのデジタルカメラと比べて高価かつ本体サイズが大きくなり過ぎたため、成功せずに終わった。
  • チェキプリンター NP-1 - 携帯電話の画像を赤外線で送信し、チェキ専用フィルムにプリントできるモバイルプリンター。後に発売される同社Piviの前身にあたる製品である。チェキプリンター開発の背景には一般的な銀塩カメラが大衆を離れ、代わって市場にデジタルカメラが進出してきた事が大きな理由として上げられる。またカメラ付き携帯電話に内蔵のカメラがデジタルカメラに匹敵する高画素化を実現した事で、これをデジタルカメラの代替品として利用するユーザーが爆発的に増加しつつあった事も理由の1つである。チェキプリンターは、こうした現状をみて生まれた製品であり、チェキシリーズの中で最も多く販売された製品となっている。実際、同社は前述のようにデジタルカメラと自動現像型フィルム構造を組み合わせた「プリンカム」を発売した例があったが、非常に高価だった事や、持ち運ぶには大きすぎた事が原因で売上は伸びなかった。そうした経験を生かし、チェキプリンターでは大幅な小型化も図られているが、それでも持ち運んで使える大きさかどうかは意見が分かれる所である。

各モデルにそれぞれ専用ケースや、アルバム等の設定がある。

ユーザー層

富士フイルムの発表では、ユーザーの7割が女性であり、女子学生や20代女性がコアユーザーであるとされる。チェキプリンターに関しては男性のユーザーも多いが、女性の占める割合と比べると圧倒的に少ない。その後継であるPiviは男性ユーザーが半数を占め、元チェキプリンターユーザーも多い。

適用フィルム

チェキフィルムと称するチェキ専用のフィルムを使用する。 フィルムのまわりにフレーム枠があり、フレーム欄にディズニー等の人気キャラクターが予め印刷されたフィルムも発売されている。 チェキ用フィルムシリーズの全てが名刺サイズで規格統一されており、市販の名刺フォルダがアルバム代わりに利用できる事がメリットにもなっている。 フィルムそのものは富士フイルム専売店や家電量販店での販売をはじめ大手ホームセンター等でも扱いがある。 後継となるPiviフィルムとの間に互換性は無い。 フィルム(台紙)そのものの大きさはPiviフィルム同様だが、チェキ専用フィルムはパックに約倍の厚みがある。 一番初めに使用する際には遮光板が排出されるようになっており、どの機種でもフィルムを全て使い終わるまでフィルムパックを取り出す事はできない。 1つのパックで10枚まで撮影する事ができる。

外部リンク

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