ライアン・マクブルーム
広島東洋カープ #10 | |
---|---|
MAZDA_Zoom-Zoom_スタジアム広島にて (2022年5月5日) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | バージニア州フレデリックスバーグ |
生年月日 | 1992年4月9日(32歳) |
身長 体重 |
190 cm 99 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投右打 |
ポジション | 一塁手、外野手 |
プロ入り | 2014年 MLBドラフト15巡目 |
初出場 |
MLB / 2019年9月3日 NPB / 2022年3月29日 |
年俸 | 1億9100万円(2023年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
ライアン・P・マクブルーム(英: Ryan P. McBroom, 1992年4月9日 - )は、 アメリカ合衆国バージニア州フレデリックスバーグ出身のプロ野球選手(内野手、外野手)。左投右打。広島東洋カープ所属。
愛称は「ブルーム」、「マック」[1]。
経歴
プロ入り前
2013年のMLBドラフト36巡目(全体1074位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名されたが、この時は契約しなかった。
プロ入りとブルージェイズ傘下時代
2014年のMLBドラフト15巡目(全体444位)でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級バンクーバー・カナディアンズでプロデビュー。70試合に出場して打率.297、11本塁打、59打点、1盗塁を記録した。
2015年はA級ランシング・ラグナッツでプレーし、127試合に出場して打率.315、12本塁打、90打点、5盗塁を記録した。
2016年はA+級ダニーデン・ブルージェイズとAA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツでプレーし、2球団合計で128試合に出場して打率.266、22本塁打、85打点、10盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。
2017年は開幕からAA級ニューハンプシャーでプレーした。
ヤンキース傘下時代
2017年7月23日にロブ・レフスナイダーとのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[2]。移籍後は傘下のAA級トレントン・サンダーでプレーし、移籍前を含めた2球団合計で134試合に出場して打率.267、16本塁打、70打点、1盗塁を記録した。
2018年はAA級トレントンとAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーし、2球団合計で121試合に出場して打率.302、15本塁打、60打点、1盗塁を記録した。
2019年は開幕からAAA級スクラントン・ウィルクスバリでプレーした。
ロイヤルズ時代
2019年8月31日にインターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)及び金銭または後日発表選手とのトレードで、ロイヤルズへ移籍した[3]。移籍後は傘下のAAA級オマハ・ストームチェイサーズへ配属された(プレーはせず。)。9月3日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。同日のデトロイト・タイガース戦にて「6番・一塁手」で先発出場してメジャーデビュー(3打数1安打1四球)[5]。この年メジャーでは23試合に出場して打率.293、6打点を記録した。
2020年は36試合に出場し、プロ初を含む6本塁打を放った。
2021年はメジャーでの出場は7試合にとどまったが、AAA級オマハでは115試合に出場し、打率.261、32本塁打、88打点の成績を残した[6]。オフの11月1日に自由契約となった[7]。
広島時代
2021年11月5日に広島東洋カープと契約した[8]。背番号は10。
2022年は開幕スタメンこそ外れたが、3月29日の対阪神タイガース戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で6番・左翼手で先発出場した。なお、外野での出場はこの1試合だけでそれ以外は一塁手として出場した。4月7日の対読売ジャイアンツ戦(マツダスタジアム)では1回裏に迎えた第一打席で来日初の本塁打である2点本塁打を放つが、第四打席でチアゴ・ビエイラから側頭部に死球を受けた[9]。その後広島市内の病院で精密検査を受けた結果、頭部打撲と診断された。4月10日の対阪神戦(阪神甲子園球場)では2回無死無走者の打席でジョー・ガンケルから自身の誕生日の翌日にチームを勝利に導くソロ本塁打[10]、5月20日の対中日ドラゴンズ戦(マツダスタジアム)では1回無死満塁の打席で大野雄大から来日初の満塁本塁打[11]、7月2日の対巨人戦(マツダスタジアム)では両者無得点で迎えた9回無死一塁の打席で平内龍太から来日初のサヨナラ本塁打であるサヨナラ2点本塁打[12]を放った。シーズン通じて活躍を見せ、シカゴ・カブスに移籍した鈴木誠也の穴を埋めると殆どの試合で4番として出場し、128試合で打率.272、17本塁打、74打点の成績を残した。そしてNPBでは珍しい「左投げ右打ち登録選手の規定打席到達」となった。
選手としての特徴・人物
長打力が魅力のパワーヒッター[1]。しかし本人は自身をパワーヒッターでもアベレージヒッターでもなく”Just a hitter”と分析している。中堅から右方向への打撃を最も得意としている[1]。また、ボールを的確に見極める選球眼も誇る[13]。さらに状況に応じた修正能力が高く、相手投手のタイミングに応じて左足の上げ方を変えて打撃を行うことができる[13]。2022年現在、NPB在籍の野手で唯一の左投げ右打ち登録。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | KC | 23 | 83 | 75 | 8 | 22 | 5 | 0 | 0 | 27 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 1 | 25 | 3 | .293 | .361 | .360 | .721 |
2020 | 36 | 85 | 81 | 8 | 20 | 3 | 0 | 6 | 41 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 30 | 2 | .247 | .282 | .506 | .789 | |
2021 | 7 | 9 | 8 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6 | 0 | .250 | .333 | .250 | .583 | |
2022 | 広島 | 128 | 508 | 448 | 57 | 122 | 25 | 0 | 17 | 198 | 74 | 0 | 0 | 0 | 3 | 52 | 2 | 5 | 105 | 13 | .272 | .352 | .442 | .794 |
MLB:3年 | 66 | 177 | 164 | 17 | 44 | 8 | 0 | 6 | 70 | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12 | 0 | 1 | 61 | 5 | .268 | .322 | .427 | .749 | |
NPB:1年 | 128 | 508 | 448 | 57 | 122 | 25 | 0 | 17 | 198 | 74 | 0 | 0 | 0 | 3 | 52 | 2 | 5 | 105 | 13 | .272 | .352 | .442 | .794 |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
一塁(1B) | 外野 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2019 | KC | 6 | 47 | 1 | 0 | 2 | 1.000 | 15 | 21 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2020 | 10 | 62 | 2 | 1 | 7 | .985 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2022 | 広島 | 121 | 883 | 77 | 12 | 83 | .988 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
MLB | 16 | 109 | 3 | 1 | 0 | .991 | 19 | 23 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
NPB | 121 | 883 | 77 | 12 | 83 | .988 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2022年度シーズン終了時
表彰
- 月間サヨナラ賞:1回(2022年7月)
記録
NPB
- 初記録
- 初出場・初先発出場:2022年3月29日、対阪神タイガース1回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、6番・左翼手で先発出場
- 初打席:同上、2回裏に西勇輝から空振り三振
- 初安打:同上、9回裏にカイル・ケラーから右前安打
- 初打点:2022年3月30日、対阪神タイガース2回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、7回裏に浜地真澄から中前適時打
- 初本塁打:2022年4月7日、対読売ジャイアンツ3回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、1回裏に堀田賢慎から左越2ラン
- その他の記録
背番号
- 9(2019年 - 2021年)
- 10(2022年 - )
脚注
- ^ a b c “広島新外国人マクブルームが練習合流「早く1軍に上がってプレーを」フリー打撃では右中間方向へ - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年4月3日閲覧。
- ^ Gregor Chisholm (2017年7月23日). “Blue Jays get utility man Refsnyder from Yanks” (英語). MLB.com. 2020年3月16日閲覧。
- ^ Dylan A. Chase (2019年8月31日). “Royals Acquire Ryan McBroom” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年3月16日閲覧。
- ^ Jeff Todd (2019年9月3日). “Royals Activate Jesse Hahn, Add 3 Players To 40-Man Roster” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年3月16日閲覧。
- ^ “Detroit Tigers at Kansas City Royals Box Score, September 3, 2019” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年3月16日閲覧。
- ^ MLB公式プロフィール参照。2021年12月25日閲覧。
- ^ “Royals Release Ryan McBroom To Sign With Team In Asia” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月2日閲覧。
- ^ “広島東洋カープ公式サイト”. www.carp.co.jp. 2021年11月5日閲覧。
- ^ “巨人 ビエイラ わずか3球で危険球退場 151キロ直球がマクブルームの側頭部に直撃”. デイリースポーツ online (2022年4月7日). 2022年4月8日閲覧。
- ^ “広島・マクブルーム、千金奪首弾「自分のベストスイングを心がけた」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2022年4月11日) 2022年10月15日閲覧。
- ^ “連敗止めた来日初満塁弾の広島・マクブルーム「正直、人生で初めてだと思う。最高です」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2022年5月20日) 2022年10月15日閲覧。
- ^ “広島・マクブルーム 来日初のサヨナラ弾で決着「アツイ!」 “熱く”なってきた!2位巨人と0・5差接近”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2022年7月2日) 2022年10月15日閲覧。
- ^ a b “広島の四番・マクブルームは珍しい「左投右打」 他球団の「意外な評価」は | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年4月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Ryan McBroom stats MiLB.com
- 個人年度別成績 R.マクブルーム - NPB.jp 日本野球機構
- Ryan McBroom (@R_Broom) - X(旧Twitter)
- Ryan McBroom (@r_broomy) - Instagram