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山下真由子

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山下 真由子(やました まゆこ、1995年[1] - )は、日本数学者[2]で、博士(数理科学)東京大学2022年)である。京都大学理学部数学教室准教授として微分幾何学トポロジー数理物理学[3]を研究領域に扱う。

非可換幾何学を専門とし、数学と物理学の境界における場の理論を研究する[4]理論物理学へ応用を目指し、代数トポロジーを用いた場の理論の分類や、微分コホモロジーを研究する[5]

人物

桜蔭中学校を卒業して桜蔭高等学校から通信制東京都立新宿山吹高等学校へ編入学し、在学中に第54回国際数学オリンピックコロンビア大会日本代表選手として銀メダルを獲得する。

2014年に東京大学教養学部理科一類へ入学し、工学部計数工学科へ進学するも、4年次に進級せず修士課程への飛び入学のために退学する。

2017年に大学院数理科学研究科数理科学専攻修士課程へ入学し、2019年に博士課程へ進学する。2019年8月31日に5か月で博士課程を退学し、9月1日付で京都大学数理解析研究所に採用されて助教[6]となる。2022年に論文博士制度で東京大学博士(数理科学)を修得する。

学術的プレゼンスが圧倒的に秀でていると評価され、羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)最優秀賞を、2022年5月17日に駐日ポーランド共和国大使館で受賞した。

2023年4月、京都大学理学部数学教室准教授

2023年7月10日に、Asian Scientist Magazine誌が発表する「アジアの科学者100人」(2016年から毎年刊行)の2023年版リストに選出された[7]

2023年9月14日にブレイクスルー賞財団から、2024年マリアム・ミルザハニ・ニューフロンティア賞を授与すると発表された[8][9]。授賞理由は「数理物理学および指数理論への貢献」で、授賞式は2024年4月13日にロサンゼルスを予定[8]する。

来歴

受賞

脚注

注釈

出典

  1. ^ 新鋭の数学者は迷いながら突き進む 深甚なる数学の世界 京都大学
  2. ^ yamashita.mayuko”. zbmath.org. zbmath.org. 2023年9月24日閲覧。
  3. ^ 山下 真由子|京都大学数理解析研究所”. www.kurims.kyoto-u.ac.jp. 2022年7月21日閲覧。
  4. ^ a b 山下真由子 数理解析研究所助教が第1回羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)を受賞しました”. 京都大学. 2022年7月21日閲覧。
  5. ^ 山下真由子”. 本人による公式サイト. 2023年9月18日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i 山下真由子 履歴書”. www.kurims.kyoto-u.ac.jp. 2022年7月21日閲覧。
  7. ^ 「アジアの科学者100人」2023年版を発表―スリランカの海洋生物学者・デヴォス 博士ら選出”. アジア・太平洋地域の科学技術の今を伝える Science Portal Asia Pacific. 科学技術振興機構 (2023年7月11日). 2023年9月16日閲覧。
  8. ^ a b BREAKTHROUGH PRIZE ANNOUNCES 2024 LAUREATES IN LIFE SCIENCES, FUNDAMENTAL PHYSICS, AND MATHEMATICS”. BREAKTHROUGH PRIZE (2023年9月14日). 2023年9月15日閲覧。
  9. ^ 大学院飛び級に博士課程中退、27歳数学者が国際賞 トポロジー研究”. 記事. 朝日新聞デジタル (2023年9月15日). 2023年9月16日閲覧。
  10. ^ 数学オリンピック財団”. www.imojp.org. 2022年7月21日閲覧。
  11. ^ 学生の顕彰 | 東京大学大学院数理科学研究科理学部数学科・理学部数学科”. www.ms.u-tokyo.ac.jp. 2022年7月21日閲覧。
  12. ^ 日本数学会賞建部賢弘賞受賞者リスト”. www.mathsoc.jp. 2022年7月21日閲覧。
  13. ^ 第1回 羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞) 受賞者 ダイバーシティ推進室│国立研究開発法人 科学技術振興機構”. www.jst.go.jp. 2022年7月21日閲覧。
  14. ^ 最優秀賞副賞3,000万円。「第13回 フロンティアサロン 永瀬賞」贈呈記念 高校生のためのサイエンスセミナー開催”. Toshin.com (2023年9月19日). 2023年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月25日閲覧。

外部リンク

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