ぷにるはかわいいスライム
ぷにるはかわいいスライム | |
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ジャンル | ギャグ漫画、ラブコメディ[1] |
漫画 | |
作者 | まえだくん |
出版社 | 小学館 |
掲載サイト | 週刊コロコロコミック |
レーベル | コロコロコミックススペシャル |
発表期間 | 2022年3月15日[2] - |
巻数 | 既刊4巻(2023年8月9日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『ぷにるはかわいいスライム』は、まえだくんによる日本の漫画。ウェブコミック配信サイト『週刊コロコロコミック』(小学館)にて2022年3月15日より連載を開始[2]。『コロコロ』史上初となる、「日常ラブコメディ」作品である[3]。また、テレビアニメ化が決定している[4]。
制作
『週刊コロコロコミック』の創刊時の新連載オリジナル作品の一つ[2]。本作は『別冊コロコロコミック』2019年4月号に掲載された[5]読み切り漫画『かわいいぷにるはスライム』のアイディアを流用したものである[6]。読み切りは単行本第1巻に収録されている[7]。
『コロコロコミック』の漫画としては異色なラブコメディというジャンルである点、また、変幻自在なスライムという斬新なヒロイン造形が読者に衝撃を与えた[8]。
評価
公開初日からウェブ上では大きな反響があり、5月時点で第1話が累計60万PV[9]、約2か月で累計350万PVを記録するなど[7]、同サイトを牽引する作品である。[独自研究?]約4か月の時点で700万PVを達成し、単行本は「第1巻としては異例の初版発行10万部」が刷られた[3]。
2022年8月には、「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門にて第4位を獲得[10]。
あらすじ
ごく普通の少年河合井 コタロー(かわいい コタロー)は、ある日自作したスライムに命が宿り、ペンギンのような見た目をした生きるスライムぷにるが誕生してしまう[注 1]。自分を可愛いと思っているぷにるは、コタローにそれを認めてほしいと願うが、コタローは幼少期の深いトラウマが原因で「男なのに可愛い物が好きな自分」にコンプレックスがある為、それを周囲に隠しており、ぷにるの事も可愛いとは言ってくれなかった。
7年後。中学2年生となったコタローは思春期をむかえ、1学年先輩の雲母 麻美(きらら まみ)に片思いをするようになった。一方、ぷにるは人間の少女のような姿へと変わり、コタローへ可愛いと認めてもらおうと奮闘する。
登場人物
主人公
- ぷにる
- 本作のマスコット兼ヒロインで、もう一人の主人公。コタローによって生み出されたスライム[1]。一人称は「ぼく」。2月29日生まれ。一見すると美少女だが、ぷにるは無性別なので本人に「少女」という意識は無く、中身はマスコット時代のままである(1巻の後書きで作者が「ぷにるはスライムなので無性別」と公言している)。「スライム」というホビーであり、自在に姿を変えられる自分に誇りを持っており、人間を「自由に姿を変えられない不自由な存在」と見下している節がある(43話)。
- 自分を可愛いと思っているナルシストであり、自信家な性格(その性格になった理由は幼い頃のコタローが本物のサンタクロースに「自分が可愛いものを好きな事を理解してくれる、可愛い友達が欲しい」と願った為である(53話))。コタローに自身を可愛いと認めて貰うため身体を自由に変化する特性を生かして試行錯誤をした結果、最終的に当初のペンギンのような姿から人間の少女のような姿へ変えた。その一方で性に関しての知識は疎い。
- 将来の夢は「ぷにるランド」という遊園地を設立し、世界一の人気者になってkawaiiの代名詞となり、自身のグッズを販売し、宇宙旅行に行き、みんなから100万円を貰うことと語っている。
- 身体はポリビニルアルコール製の洗濯糊とホウ砂でできており、これらを足すことによって豊胸などもできる。固体より液体に近く、水道管をすり抜けることができる他、ものにぶつかったり抱き着いたりするとベタベタした液状になって体が飛び散る。
- 外見は少女だがスライムである為、実際は無性別であり、恋愛の概念も無い(1巻の作者のコメントなど[要出典])。性別や恋愛の概念を持たないぷにるにとっては、今の人間の少女の姿はペンギンの姿と同じ「可愛い姿の延長線感覚」であり、思春期のコタローにとって、「異性として意識してしまう特別な姿」である事は理解していない。性別を持たない為、男女の性差も理解出来ず、少女の姿のままコタローのいる男湯にずかずかと入ってきた事もある。ぷにるにとって、「人間の少女の姿の可愛い」も「サンダルの可愛い」も同列の「可愛い姿」であり、違いが理解できない。また、立場上恋のライバルに当たる麻美の事も、恋愛が理解できない為、恋敵としての敵対心は持っていないものの常軌を逸した母性については恐れている。
- 性別が理解できない為、少女の姿を「ドレスコード」と認識している。また、無性別だが、周囲からは「ぷにるちゃん」と呼ばれ女性として扱われている。
- スライムに命が宿ってぷにるとして生まれた理由は、35話で自身の誕生日(2月29日)に誕生日パーティーを夢見ていたぷにるの元に女神が現れ、その女神曰くスライムに命が宿ったのは、「コタローを助ける為」と「コタローの悩みを解決する為」である。しかし、7年以上も解決していなかった為、「友達としてもホビーとしても失格」として、危うく女神に魂を奪われかけたが、コタローがぷにるを守った事で、女神はしばらくの間は彼らを見守る姿勢を取る事に決めた。
- 更に53話では幼稚園児時代、「男子なのに可愛い物好き」なのが原因で女子達からいじめられていたコタローが、悲しみのあまり自分の友達としてぷにるの絵を描き、スライム作りの際に誤ってその絵を入れた事で誕生した事が判明した。
- ぷにるの変身
- ホウ砂水と洗濯ノリによる変身で、それらに加えて別の材料を加えることで見た目や質感を自在に変えられる。
- 人気アイドル風、ちょっと大人なかわいいぼく
- 第2話、第3話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリを足し、人気アイドルの「未来ちゃん」や「梨花ちゃん」によく似たアイドル、大人びた美少女に変身したぷにる。
- ギャルかわいいぼく
- 第4話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリにグリッターを加えて変身したギャルのような風貌のぷにる。
- ぴかぴかランドセルのかわいいぼく
- 第5話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリにでんぷんのりを加えて変身した小学生のような風貌のぷにる。
- ワルイプニル
- 第7話で登場。ぷにるがジュースと間違えて砂鉄を誤飲した上、興味本位で南波が近づけた磁石を偶然取り込み、本人の意思に反し変身してしまった悪魔のような姿。一人称も「ボク」になり、台詞のほとんどがカタカナになっている。
- かわいいコックさんのぼく
- 番外編①で登場。麻美がぷにるに似合うと思って買ったお料理セット一式を無理やり着せた姿。つまり、ぷにるの格好としては珍しく服が体の一部ではない。
- シャキシャキボディのかわいいぼく
- 第8話で登場。メラミンスポンジを体の中に入れ、シルクハットと王冠が一体化したような冠、短くシンプルな髪型、マントに手袋にブーツと王子様を意識した美少年ボディ。「ぴかぴかランドセルのかわいいぼく」と異なり、作中で男の子の姿と明言されており、睫毛が無い、角張った膝小僧など身体も男の子になっている。尚、ぷにるはこの変身の際、「クールとか強いとかカッコいいにはなりたくない」と反発していた。コタローはこの姿では異性として見なくなり、普段よりぷにるに寄り添いやすくなっている。
- ふわふわお嬢様のかわいいぼく
- 第9話で登場。アリスの溺愛するマスコット、ルンルーンと可愛さ対決する為にホウ砂水に泡を混ぜて変身したお嬢様のような風貌のぷにる。ツイッター(X)で開催された「第2回ぷにるはかわいい総選挙」ではこの姿が1位となった。
- かわいいダンサーのぼく
- 第10話で登場。ロボット化したルンルーンの「キュティちゃんダンス」に対抗して変身した姿。
- リッチで大人なディーラーのかわいいぼく
- 第11話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリに金ぴかのスパンコールを混ぜて変身した大人の美女のような風貌のぷにる。
- チアリーダーのかわいいぼく
- 第12話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリに手芸用のポンポンを混ぜて変身したチアリーダーのような風貌のぷにる。
- 世界のどんなゴミよりもかわいくないぼく
- 第13話で登場。雑菌が繁殖し、カビが生えてしまった姿。実際にカビが生えてしまっているわけではなく、厳密に言えば落ち込んだぷにるの精神状態が外見に反映されているだけである。
- かわいいマナー講師のぼく
- 第14話で登場。ルンルーンがアリスと仲直りできるように礼儀を教える為、コタローの母から教えてもらったマナーについて講義する為に変身した姿。
- かわいい車のぼく
- 月刊コロコロコミック2022年8月号での本誌出張連載の4コマ漫画にて登場した姿。珍しく人型ではない。
- ルンルーン風
- 第15話で登場。ぷにるがルンルーンに擬態した姿。
- 水着のかわいいぼく
- 第15話で登場。「第1回ルンルーンGP」の最終対決の水着コンテストの真打として登場した姿。
- 女戦士ぷにる
- 第16話で登場。コタローの夢の中の姿である。
- ひんやり避暑地のかわいいぼく
- 第17話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリに保冷剤を混ぜて変身した姿で、シャーベットのようにキンキン冷え冷えの体になっている。
- 夏色日焼けのかわいいぼく
- 第19話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリに透明絵の具を混ぜて変身した姿で、第18話に出てきたコーヒーフロートを参考にしている。
- 研究員のかわいいぼく
- 第19話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリにティッシュを混ぜて変身した、白衣を着た研究員のような風貌のぷにる。
- ダボ袖白衣のかわいいぼく
- 第19話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリにクリームソーダを混ぜて変身した姿。
- SF風
- 第19話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリにカブトムシのフィギアを無理やり混ぜられた事でぷにるの意に反して変身した、研究員の派生形態。
- かわいいぼくのトロフィー
- 第20話で登場。ある賞を受賞したコタローをお祝いする為に、自分自身がトロフィーとなった姿。金箔を包み込んでいる。
- おてていっぱいのかわいいぼく
- 第21話で登場。コタローを右腕としてスカウトしようとしたアリスに対抗して変身した姿。褐色肌に神像風の衣装と三本ある腕が最大の特徴。
- アリスご一行のかわいいぼく
- 第23話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリににクリアストーンを混ぜて変身した、アリスを模して変身したぷにる。
- カッコかわいいぼく
- 第24話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリにジェルワックスを混ぜて変身した姿。
- ドラゴン娘のかわいいぼく
- 第25話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリにマイカパウダーを混ぜて変身した姿。チャイナドレス風の衣装にドラゴンの手足、羽、角を揃えた竜人のような風貌のぷにる。
- 軽音部のかわいいぼく
- 第26話で登場。一見バンドTシャツを着てギターを持っているだけだが、ホウ砂水が多めに混ぜられている為、ヘラで切るとコリコリと良い音がする。
- トナカイさんなかわいいぼく
- コタローに「クリスマスらしい変身をしろ」と言われて変身した、トナカイのような姿に変身したぷにる。サンタクロースで無いのは、ぷにる曰く「ヒゲのおじさんより、トナカイさんの方が可愛いから」である。
- 冬の装いのかわいいぼく
- 冬らしい姿に変身したぷにる。ホウ砂水と洗濯ノリにスノーパウダーを混ぜて変身した姿で、クリスマスにコタローと二人っきりの時にこの姿になり、彼をときめかせた。
- ベリーダンスのかわいいぼく
- 第37話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリにラメを混ぜて変身したアラビアンのような風貌のぷにる。
- シークレットのかわいいぼく
- 第39話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリに黒インクを混ぜて変身した姿。
- ネバーランドのかわいいぼく
- 第41話で登場。ジュレに対抗して、ホウ砂水と洗濯ノリに夢色ホログラムを混ぜて変身した『ピーター・パン』のティンカー・ベルのような風貌のぷにる。妖精のような羽が生え、サイズが小さくなっている(コタローには虫と言われた)。
- オフショルコーデのかわいいぼく
- 第42話で登場。
- クリアサンダルのかわいいぼく
- 第43話で登場。ホウ砂水と液体ノリにラメと綺麗なビーズを入れジュレに対抗し、より可愛い姿になろうとして張り切ったぷにるが変身した姿。しかし、「可愛い少女への変身」を期待していた女子達にはがっかりされ、「少女の可愛さ」と「サンダルの可愛さ」を同じだと考えていたぷにるにとっては、なぜ女子達にがっかりされたのか理由が分からず、人間とスライムの認識のズレを象徴するエピソードになっている。
- 超ぶりんぶりんなゴムボール
- 第44話で登場。洗濯ノリとホウ砂水を混ぜてお相撲さんに変身しようとしたところ、ルンルが塩を入れてしまった為、スライムなのでスーパーボールのような姿に変身してしまった。
- 水着なかわいいぼく
- 第45話で登場。日焼けした水着ギャルのような風貌のぷにる。
- 私立ライム中学校に通う2年A組のかわいいぼく
- 第48話で登場。間戸の計らいでコタローのいるクラスに転入したジュレに対抗して、ホウ砂水と洗濯ノリに消しゴムのカスを混ぜて変身した、ライム中学校の女子生徒のような風貌のぷにる(制服も女子の物)。
- アーティストのかわいいぼく
- 第49話で登場。ホウ砂水と洗濯ノリと水性絵の具の三原色を混ぜて変身した姿。
- 透明人間なかわいいぼく
- 第50話で登場。
- 人狼なかわいいぼく
- 第50話で登場。
- 彫刻なかわいいぼく
- 第52話で登場。
- 憧れの上司のかわいいぼく
- 第54話で登場。
- 河合井 コタロー(かわいい コタロー)
- 本作のツッコミ役兼語り部で主人公[1]。ぷにるの事実上の生みの親。中学2年生[注 2]。
- 小学生の頃はぷにるに対してあくまで友達という認識であり、可愛いとは思っていなかった(53話で出会った当初は可愛いと言っていた事が判明した)。
- 中学校へ進学するとぷにるのせいで酷い目に遭っている事や、自分はスライム遊びをする年齢じゃないという考えからか態度が冷たくなり、ぷにるに対しては暴言や暴力も辞さなかったが、話が進むに連れてぷにるを異性として意識している描写が増え始めている(41話など)。しかし、ぷにるに恋している事を認めてしまうと、幼い頃に願った「友達としてのぷにる」を失ってしまう為、自分では決してぷにるへの気持ちを認めようとしない。
- 幼稚園児の頃は可愛いものが好きな事を隠さなかったが、女子達(早乙女どおるなど)から「男なのに、可愛い物が好きなんて変」といじめられてからは、その事にコンプレックスを抱くようになり、それ以来キュティちゃんなど可愛いものが好きな事は隠すようになった。ぷにるを頑なに「可愛い」と褒めないのも、そのトラウマが原因である。
- 53話でぷにる誕生の経緯は、園児時代のコタローがどおる達女子のいじめや、偽サンタが本当に自分の好きな物(女の子用とされている可愛い物=キュティちゃんのぬいぐるみ)をくれなかった事に絶望して、「男なのに可愛い物が好きな自分」にコンプレックスを抱くようになり、彼の悲しい涙が沁み込んだ「理想の友達(ペンギン姿のぷにる)」の絵を描き、それが後にコタローが作ったスライムに混入してぷにるが生まれたからと判明した。尚、当時はぷにるを「可愛い」と素直に褒めていた。
- ぷにるを意識している事もあり(41話など)、ジュレの気持ちを迷惑がっている。47話からはジュレに対する気持ちはグラビアモデルに対する「性欲」やクリームソーダが好きという意味での「好き」でしかない事に気づき、変身していない素のスライムとしての姿のぷにるを見て、不思議な気持ちを抱くようになる(本人には気持ちの正体が分からない)。
- 思春期であり、麻美に片思いしたり、ぷにるが少女の姿をしていることや一緒にベッドで寝る事に抵抗がある。ぷにるが無性別のスライムである事を普段は理解しているが、ぷにるが人間の少女としての可愛い姿に変身した時は、その事を忘れている節がある。
- 斜めに構えた捻くれたところがあり、文化祭などの学校行事に対して非協力的な態度を取る一幕もあった。そのような性格もあって友人も多いとは言えず、骨やんや剛やんからはクラスからの孤立を心配されている。
主な登場人物
- 雲母 麻美(きらら まみ)
- コタローの先輩。中学3年生。
- コタロー曰く「誰にでも優しい聖母のような先輩」で、みんなから憧れの的となっており、コタローからは「きらら先輩」と呼ばれ、恋心を寄せられている。
- しかし、子供に遭遇すると母性を抑えられなくなり暴走するというとんでもない本性の持ち主[注 3]で、当の麻美もこれをひどく恥じており、普段は抑えつつあるが、コタローはドン引きすることなく、さらに惚れ直している。また、ぷにるに対しても異常な愛情を抱きつつある模様(ただしぷにるは無性別なので恋愛は理解出来ないが)。
- 54話で家族が登場し、小学生同然の容姿(本人曰く「童顔」)で専業主夫の父・照、麻美以上の異常な母性の持ち主である母・桜花(麻美の母性は彼女から受け継いだ模様)、7歳(小1)で本人曰く「この家で一番まとも」な妹・舞香の4人家族である。尚、瞳は家族全員一緒である。
- 南波 遊助(なんぱ ゆうすけ)
- コタローのクラスメイト。長い金髪をポニーテールで束ねた美男子。
- その遊び人のような風貌と言動から相当な遊び人と噂されており、また麻美とも仲が良いことからコタローからは嫉妬されている。
- 実はその風貌に反して小学生向けのホビーで遊ぶことが大好きな小学生メンタルの持ち主であり、校内に話の合う友人がいないため放課後には小学生に交じって遊んでいるという別の意味での遊び人。
- 「モンスーラ」というスライムと協力してバトルを行うアニメの大ファンであり、ぷにるを連れているコタローを「モンスーラ」のファンと勘違いして一方的に友人認定している。ぷにるを「女の子」では無く、「スライム」として見ている数少ない人物の一人。
- ホネちゃん&剛やん(ほねちゃんとごうやん)
- コタローの同級生であり、彼の友人。二人揃って自他共に認める陰キャであり、アイドルやアニメにハマるオタク気質の持ち主。ぷにるをコタローの彼女と認識しており、コタローとぷにるのやり取り(どつき漫才)を羨ましがっている。
- 二人とも中学生男子らしい欲求の持ち主だが、特にホネちゃんに対してはオタク度が強く、「機械でも男でも可愛ければ女の子」や「たまにフィギアに話しかける」や、挙句メイン女性陣の水着姿を見る為に女性水着を買って海水浴イベントを開催し、女性陣が来なかったら来なかったで自分やクラスメイトの男子達にその水着を着せたりとかなりの上級者。コタローとは対照的に自分の本心に良くも悪くも素直であり、行動力も高い。
- 一方で剛やんはそこまでの性癖は無く、基本的には常識人でコマの隅から突っ込みを入れる場面が多い。そしてなぜか本作のお色気担当。
- 御金賀アリス(おかねが アリス)
- コタローのクラスメイト。いつもぬいぐるみのルンルーンとメイドの宝代を連れている。
- キュティランドの創立者カワイー・ノスキーの孫であり、超お金持ちである。
- 初登場でいきなりルンルーンランドと十億円のスライムプールを作るなどお金持ちっぷりを発揮している。
- キュティちゃんのファンでありルンルーンに対して可愛いと評したコタローのセンスを高く評価しており、自社に召し抱えることを望んでいる。
- ルンルーン(ルンル)
- 幼少期のアリスによって考案された、薄緑色の一等身のネズミのマスコット。ルンルーンを溺愛しているアリスはぬいぐるみなどグッズを多数持っており、祖父のノスキー氏に頼み、キュティに代わってKawaii玉座を奪取しようと考えている。しかし世界一有名なキャラとして公の場に出ているキュティと異なり、アリスが勝手に自作したオリジナルキャラクターである為、存在は周知されていない。
- 後に命を持ったスライムであるぷにるを羨んだアリスの気持ちを汲み取った宝代が、ルンルーンを人型のロボットに改変し製作した。常時無表情で、目元こそモニターとなっているが、表情変更機能は実装されておらず常時ジト目。口もスピーカーのある穴となっており、形状を変更する事は出来ない。頭部にはネズミの耳を見立てた天使の輪っかのような物が二つ浮いている。後、体のバランスを整える為に太ももがかなり太く、お尻が強調されている。しかし、見た目だけ変えたもののぷにるのような命や人格は宿っておらず、アリスに拒絶されるが、後に和解してぷにるから「ルンル」という新しい名前を付けられた。ぷにるからは同じホビーの友達として、仲良く接されている。
- 36話でぷにるがルンルが故障した際、自分の体の一部に微量のグリセリンを混ぜ合わせた「薬」を注射した結果、自律行動が出来るようになった以外に、自我まで発生した。間戸の考察では、「ぷにるの人格情報を共有しない分裂個体であり、ルンルのボディにぷにるの一部が寄生している状態」との事。融合の際にぷにる本体とは異なる人格が生まれたらしく、間戸はぷにる自身がワルイプニルやカビぷにるといった別人のような振る舞いを見せたケースに関連する現象ではないかと推測している。
- 性格はぷにると対照的に謙虚でかなり恥ずかしがり屋。会話はするものの吹き出しはあまり使わず、手書きの台詞やリアクションだったり、相手がルンルの台詞を反復するなどの表現になっている。教室での就寝時には布団を使うようになった様子。
- 宝代(ほうだい)
- アリスに仕える黒髪のメイド。常に目を閉じており、厚めの唇と泣きボクロが特徴。身長はかなり高く、巨乳である。アリスは彼女を学校の中まで仕えさせており、間戸に「授業に関係ないメイドを持って来るな」と咎められている。アリスには絶対的な忠誠を誓っており、アリスやルンルーンに対して失礼な発言をした者には容赦なくナイフを投げつける程。アリスの心を満たす為に着ぐるみを着てルンルーンを演じるなど、忠誠心は確かだが少しズレているところがある。
- アリスが信頼を寄せるコタローに対する評価は辛辣で、アリスへの忠誠心とは別にルンルーンの商品価値は低く評価しているなど仕事に対する姿勢そのものはシビアである。
- 間戸博士(まど ひろし)
- ライム中学校に勤める教師。無精髭に白髪、白衣姿と名前通り科学者のような格好をした中年男性。尚既婚者であり、愛妻家。ぷにるを「女の子」ではなく、「スライム」として見ている数少ない人物。
- 元々は自立型スライムを研究している学者であったが、会費を滞納していたせいで所属していた学会を追放されてしまった為、偶然発見した「スライム生命体」ことぷにるを狙い、学会に返り咲く機会を窺っている。曲がりなりにも大事な研究対象であるぷにるを捕まえる際に「細かく切った」らしかったり、衝撃に対する反応を見る為に学校の屋上から落とそうとしたりと、自分の知的好奇心優先で後先考えずに実験を行っている節があり、まさにマッドサイエンティストな人物である。
- 教職に付いた経緯が経緯であるだけに生徒達を「ガキ共」と見下しているが、逆に生徒側からも「間戸ハカセ」とあだ名で呼ばれるなど、微妙にナメられている様子。生徒相手に本気で言い争いをしたり、会費滞納の件に付いて至極真っ当な突っ込みを受けたり、ホネちゃん主催の海水浴に車を出しておいて興味の対象のぷにるが不参加だと分かった瞬間、生徒をほっぽり出して一人で帰ってしまったりと、振る舞いは完全にダメな大人のそれではあるものの、一周回って生徒と同じ目線に立っているのもあってか、意外と関係性は良好。文句こそ言いながらも成績の悪いコタローと南波の追試にもちゃんと付き合うなど、身の上に不満はあれどやるべき事はちゃんとやっており、コタローはコタローでぷにるが急にネガティブな性格に変わってしまった際、真っ先に助けを求めるなど割と信頼されているのが窺える。5巻では彼と奥さんの出会いが描き下ろされている。
- ジュレ(GELLE)
- 5巻(第40話)で初登場。真戸博士が製作した人口スライム生命体。彼が独自に開発したスライム生命体にぷにるのエキスと砂鉄を混ぜ込む事によって完成した。モチーフは「ワルイプニル」。一人称は「ジュレ」。ぷにるとは異なり変身能力は持たないものの、自分の意識を持った完全な自律行動が可能。ぷにるから生成されたエキスを融合した事で、人間と同様の思考を持つようになった。また、Wi-fiを通してネットにアクセスする事も可能(ジュレの純粋さを守る為に、間戸の配慮から彼女が取得できる情報にはフィルタリングがかけられており、性的な情報は取得出来ない様になっている)。自らを人間と同じパーフェクトなAIを持つ存在と認識し、より人間に近い存在になる事を望んでいる。性格はぷにるとは正反対に真面目で、自らを「パーフェクトなAI型ロボット」と自称している。AIである為、普段は理科室で寝泊りしている。
- 人間の作業を代行させる目的で開発されたが、高度なAIを持つが故に理科室の片付けを指示された際に、「意思を持たない下等なロボットがやる行為」と反発。最も人間らしい行動として、ロボットでは成し得ない「子供を作る」行為に強い興味を抱き、好きな人を見つける中でコタローに一目惚れし、彼との間に子を成そうと彼をぷにると争う事が多くなった。ぷにるとは異なり、明確に「自分が女性である」という意識を強く持っており、恋愛感情を理解している。
- 「人間になる事」や「コタローと両思いになる事」を目指しており、恋のライバルに当たるぷにるを恋以外にも快く思っておらず、「人間になれない子供騙しのホビー」として見下していたが、少女の姿をしていながら人間を目指さず、コタローと両思いになる事も目指さず、自分がホビーである事に誇りを持っていると発言したぷにるに激高した事もある(43話)。ぷにるなどホビーの事は、「下等物体」として見下している(48話)。ぷにるからは彼女が校内で人気を博した事で、ホビーとして人気をライバル視されている。
- 第48話からは間戸がジュレを人間について勉強させ、彼女をより高度なAIロボットにする為に自身のクラスに転入させた為、コタローのクラスメイトになった。
- 自身が人間でない事や人間離れした能力を持つ事にコンプレックスを抱き(53話)、人間になり、認められたいという思いが強い。また人間に憧れ、人間を「ホビーより上位の存在」だと捉えている(43話)。
用語
- キュティちゃん
- 作中で世界一有名なキャラクターで、コタローもいくつかグッズを保有している。また、ぷにるはキュティちゃんを越えることを一つの夢としている。
書誌情報
- まえだくん『ぷにるはかわいいスライム』小学館〈てんとう虫コミックス〉、既刊5巻(2024年1月26日現在)
- 2022年7月28日発売[3][11]、ISBN 978-4-09-143537-8
- アクリルぷにるランド付き特装版(同日発売[3][12])、ISBN 978-4-09-943115-0
- 2022年11月28日発売[13]、ISBN 978-4-09-143553-8
- ポスター3枚入りぷにるBOX付き特装版(同日発売[14])、ISBN 978-4-09-943121-1
- 2023年2月28日発売[15][16]、ISBN 978-4-09-143578-1
- アクリルぷにるランド第2弾付き特装版(同日発売[15][17])、ISBN 978-4-09-943126-6
- 2023年8月9日発売[18][19]、ISBN 978-4-09-143610-8
- かわいいピンズ&チャーム付き特装版(同日発売[18][20])、ISBN 978-4-09-943131-0
- 2024年1月26日発売、ISBN 978-4-09-143670-2
- 2022年7月28日発売[3][11]、ISBN 978-4-09-143537-8
- アクリルぷにるランド第3弾付き特装版(同日発売)、ISBN 978-4-09-943145-2
脚注
注釈
出典
- ^ a b c “「ぷにるはかわいいスライム」カラーマンガがコロコロに、ぷにるのシールも付属”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年7月15日) 2022年7月15日閲覧。
- ^ a b c “週刊コロコロコミック創刊!子供も大人も楽しめる新作&名作を続々配信”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2022年3月15日). 2022年3月17日閲覧。
- ^ a b c d “「ぷにるはかわいいスライム」1巻発売、特装版はカバーがキラキラでアクスタ付き”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年7月28日) 2022年7月28日閲覧。
- ^ “「ぷにるはかわいいスライム」TVアニメ化!かわいいぼくが動いちゃいま~す”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年12月13日) 2023年12月13日閲覧。
- ^ まえだくん (2019年2月28日). “別コロ4月号掲載「かわいいぷにるはスライム」読み切り”. まえ駄研究所. 2022年3月17日閲覧。
- ^ Maedakun_のツイート(1504628301570412544)
- ^ a b “「ぷにるはかわいいスライム」第1巻、7月発売!「週刊コロコロコミック」で350万PV達成の話題作”. アニメ!アニメ!. (2022年5月20日) 2022年6月8日閲覧。
- ^ 小林優介 (2022年3月26日). “コロコロ史上初、kawaii全開のラブコメ『ぷにるはかわいいスライム』の挑戦”. KAI-YOU.net (KAI-YOU inc.) 2022年6月8日閲覧。
- ^ 飯田一史 (2022年5月10日). “「秒で60万人が読んだ」コロコロ初のラブコメ『ぷにる』爆誕の背景”. マネー現代 (講談社) 2022年6月8日閲覧。
- ^ “「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」が次にくるマンガ大賞のWebマンガ部門1位を獲得”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年8月31日). 2022年9月2日閲覧。
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- ^ “ぷにるはかわいいスライム 3”. 小学館. 2023年2月28日閲覧。
- ^ “ぷにるはかわいいスライム 3 アクリルぷにるランド第2弾付き特装版”. 小学館. 2023年2月28日閲覧。
- ^ a b “「ぷにるはかわいいスライム」4巻特装版にかわいい付録、アニメイトでフェアも開催”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年7月13日) 2023年8月10日閲覧。
- ^ “ぷにるはかわいいスライム 4”. 小学館. 2023年8月10日閲覧。
- ^ “ぷにるはかわいいスライム 4 かわいいピンズ&チャーム付き特装版”. 小学館. 2023年8月10日閲覧。
外部リンク
- まんが | コロコロオンライン
- 『ぷにるはかわいいスライム』公式 (@PUNIRUcorocoro) - X(旧Twitter)
- アニメ『ぷにるはかわいいスライム』公式サイト