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Wikipedia:ウィキペたん

うぃきぺたんから転送)
ウィキペたん、Kasuga~jawiki

ウィキペたん (Wikipe-tan) は、ウィキペディア上に存在する非公式の擬人化キャラクターである。

説明

ウィキペたんはウィキペディアを萌え擬人化した日本発祥のキャラクターである。

ウィキペたんは、2006年1月に行われたウィキペディア・マスコット投票で27候補中3位[注 1]でランクインしていることほどには当時のウィキペディア界隈で有名となっていた。

初出の場所は特に明らかにされていないが、一説にはOSたんコンビニたん(双葉町☆コンビニーズ[1])などと同様、電子掲示板群「ふたば☆ちゃんねる」が発祥であるとされている。ウィキペディア・マスコット投票期間中の2006年1月5日、マスコット投票ページにおいて、とある IPユーザーが「OS-tan」のような「Wikipe-tan」というマスコットを作ればどうか、と書き込んだことをきっかけに、1月8日に日本のウィキペディアンである Kasuga~jawiki氏が「ふたば☆ちゃんねる」に最初の画像を投稿し、この後に別のユーザーの手によりウィキペたんの画像が投票ページに登場したといわれている。

2006年6月頃、OS-tan(「OSたん」の英語版記事)にて「その他の擬人化キャラクター」として紹介された。同時期、英語版 WikiProject Anime and mangaにおいてマスコットキャラクターとして採用され、同ウィキプロジェクトアイコンにも登場した。それまでの同ウィキプロジェクトのアイコンには漫画『美鳥の日々』の美鳥のイメージが使われていたが、著作権侵害の疑念を払拭するためにオリジナルのキャラクターが求められ、このとき挙げられていた複数の候補から既にウィキメディア・コモンズにて公開されていたKasuga~jawiki氏の筆による「ウィキペたん」が支持を集め、採用されることとなった。

ウィキペたんは初出こそ明らかにされていないものの、よく取り上げられるイラストの多くは海外コミック事情への造詣も深い Kasuga~jawiki氏の手によるものであり、GFDL 下で提供され、日本国外にも受け入れられてきた。2006年8月には、英語版ウィキペディア:Featured picture記事における「萌え擬人化」を紹介する画像の候補に推薦され、議論の結果2006年10月2日に英語版ウィキペディアのトップページの「 Picture of the day 」に採用されることとなった。ただしこのような急速的な広がり方には戸惑いも多く、日本語版ウィキペディアでは2006年6月に「ウィキペたん」の記事を削除するべきかどうかの議論も行われることとなった(Wikipedia:削除依頼/ウィキぺたんを参照)。

2007年6月、改変されたウィキペたんの画像が英語版のロリコンの記事(英語版ウィキペディア:Lolicon)に掲載されかけたものの、ジミー・ウェールズ氏はこれを「コミュニティのマスコットが少女性愛のシンボルとして利用されるのは許されない」として、この画像はウィキメディア・コモンズより削除されている。なお該当記事の画像については、ウィキペたんとは別の画像を用いるいうことで解決された。

ウィキペディア外での利用

2006年9月、イギリスのゲーム雑誌「games™英語版」のissue 48, page 30においてウィキペたんが紹介された。記事自体はティム・ロジャース特派員による日本のメイド喫茶についてのものであり、ウィキペディアとの直接的な関連は特になかったものの、このとき同誌の紙面の半分をウィキペたんが占めた。

2006年10月12日、香港蘋果日報のリ・シェンシュン氏がウィキペたんについての短い記事を掲載し、GFDLライセンスによってウィキペたんの利用がウィキペディア内で広がっていることを紹介した。

2006年秋に当時香港大学の学生であった二人のウィキペディアンがウィキペたんのコスプレを行い、うち向映晴("Heung Ying Ching" Serene LAU) 氏が地元誌「Easy Finder」(壹本便利)のインタビューを受け[2][3]、そこから蘋果日報の記事でも紹介されている。ただし、両紙ともこのコスプレがウィキペディア公式によるものであるかのような事実誤認が行われていた[4]

2007年6月15日、ドイツドレスデン新聞Dresdner Neueste Nachrichten」にてマンガの多様性に関する特集記事を掲載され、フロントページの目次欄に記事概要とともにウィキペたんの画像が登場している

2008年6月1日、イギリスの新聞である「オブザーバー紙」が、「Girl geeks find manga haven」(オタク女の子マンガの避難港を見つける、World, Page 35, 2008-06-01, by Justin McCurry)と題して、女性向けオタク市場の拡大についての記事を掲載した[5]。記事内ではセーラー服のウィキペたんの画像の一部が使用されたが、ウィキペディアやウィキペたん、GFDLライセンスについての言及がされることは特になかった。

ウィキメディア香港(英語)では、ウィキペたんのイメージやコスプレをマスコットとしてイベントや宣伝に用いることがあるという。

ギャラリー

コモンズのリンクも参照。

各言語版での採用状況

出典

注釈

  1. ^ 1位には「ウィキピード」が選ばれている。

関連項目