音楽喜劇 ほろよひ人生
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(ほろよひ人生から転送)
音楽喜劇 ほろよひ人生 | |
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監督 | 木村荘十二 |
脚本 |
構成 森岩雄 台本 松崎啓次 台本協力 瀧口修造 |
出演者 | 徳川夢声 |
音楽 |
兼常清佐 紙恭輔 奥田良三 |
主題歌 | 浅草〆香 |
撮影 | 鈴木博 |
編集 | 立花幹也 |
製作会社 | P.C.L.映画製作所 |
配給 | 東和商事映画部 |
公開 | 1933年8月10日 |
上映時間 | 77分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『音楽喜劇 ほろよひ人生』(おんがくきげき ほろよひじんせい)は、1933年(昭和8年)製作・公開、木村荘十二監督の日本の長篇劇映画である。第二次世界大戦前の日本における初期のミュージカル・コメディである[1]。
略歴・概要
[編集]写真化学研究所の第1回作品である[2][1]。同社の経営者である植村澄三郎が経営するビール会社・大日本麦酒の取締役も兼務していたことから、タイアップによる広告映画でもあった[2]。
写真化学研究所、P.C.L.映画製作所ともに1937年(昭和12年)には合併して東宝映画となる会社であり、同社も1943年(昭和18年)にはさらに合併して現在の東宝となる。P.C.L.映画製作所は現在の東宝スタジオなので、本作は、東宝スタジオの存在する場所で製作された最初の映画にあたる[1]。
→「東宝スタジオ § おもなフィルモグラフィ」も参照
出演者は既存の映画俳優ではなく、新人や軽演劇の役者を多く起用している[1]。映画スターの力に頼らず企画を前面に出し、最新技術により都会的な作品を作り上げるという方向性は、後の東宝の気質に通ずるものとされる[1]。
完全な35ミリプリントを東京国立近代美術館フィルムセンター(現・国立映画アーカイブ)が所有しており[3]、上映機会さえあれば容易に見ることが可能である。
スタッフ・作品データ
[編集]- 製作 : P.C.L.映画製作所
- 上映時間 (巻数 / メートル) : 77分 (9巻 / 2,109メートル)
- フォーマット : 白黒映画 - スタンダードサイズ(1.37:1) - モノラル録音
- 公開日 : 日本 1933年8月10日
- 配給 : 東和商事映画部
- 初回興行 : 大阪・松竹座
キャスト
[編集]- 徳川夢声 - 音楽院学長
- 横尾泥海男 - 親泥棒
- 大川平八郎 - アサオ
- 吉谷久雄 - 子泥棒
- 藤原釜足 - トク吉
- 関時男 - アサオの父
- 中根竜太郎
- 丸山定夫 - ルンペン
- 古川緑波 - ロッパ
- 大辻司郎 - 酔漢
- 千葉早智子 - エミ子
- 間英子 - クリーム屋の女主人
- 神田千鶴子 - ベンチで唄う女
- 双葉芳子
- 堤真佐子
- 宮野照子
- 三條正子
- 堀越節子
- 菊池のり子
- 新橋若手連中
註
[編集]- ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, p. 82, 「東宝特撮映画作品史 前史」
- ^ a b 音楽喜劇 ほろよひ人生、東京国立近代美術館フィルムセンター、2009年11月17日閲覧。
- ^ 所蔵映画フィルム検索システム、検索結果、東京国立近代美術館フィルムセンター、2009年11月17日閲覧。
- ^ Ongaku kigeki horoyoi jinsei - IMDb , 2009年11月17日閲覧。
参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。